ついに、やってしまった…!

何を?
なんて、ほら、あれに決まってる。
隣にはすやすやと眠る、ヒナタの姿がある。

つまり…
俺が…ヒナタを…

ヒナタを…


犯して、しまった。





・・・夢の中で。








ーーー


隣にヒナタがいる、なんていっても…その隣にはシノがいる。
ここはテントの中で、白いシーツのベッドとかじゃない。

まぁつまり、俺の妄想。


どうしろってんだ。
もう、夜は明けかけている。
こんな状態で、ヒナタと話せるわけがない。

顔、あわせらんねぇ…
普段でさえ、ドキドキして、辛いのに。


なんでこんな夢…と自分を責めてみるけれど。
夢の中のヒナタは、無性にかわいくて、愛しくて、…エロくて。
頭の中に焼き付いて離れない映像。
どうしようか。



もしかして、俺ってすっげぇ厭らしいのか?
ヒナタにこーゆー事してぇと、いつも思ってんのか?


確かに
好きだから、一緒にいたいし
好きだから、ふれてたいし
好きだから、キスしたいし

好きだからー…って。
やっぱり抱きたいとか、思ってるのかもしれない。





「ん…あ、キバくん。お、おはよう…早かったんだね…」
「あ、あぁ…ちょっと早く目ぇさめて…な。はは…」


目をそらしつつ、笑ってごまかす俺。
なにも知らない、純粋なヒナタの、トロンとした寝起きの顔が目の前に。



襲っても、いいだろうか。

今ここで、夢のように、押し倒してしまって。


無論、そんなことは…できるわけないのだけれど。







ある朝の、ちょっとした憂鬱。















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TITLE byキバヒナ50のお題 配布元

青少年ですから。(ぇ
唐突に妄想キバ君を思いついてしまいまして…;

執筆...06/03/31 UP 06/10/06