「ねぇ、なんで屋上が好きなの?」 「へ?」 伸びやかな金色の髪が優しく揺れた。 雲雀の顔や腕やそこら中に包帯や湿布が巻いてある。 同じようにディーノの傷ついた腕に、雲雀が拙く包帯を巻いていた。 「うーん…なんでってもなあ…」 ディーノは少しだけばつが悪いように顔を背けた。 「おれが学生だった頃なんだけどな。」 銀色の整った顔立ちの少年は、いつも屋上で眠っていた。 少年の長い銀色の睫毛がとても綺麗で、ディーノはとても大好きだった。 時間さえあればいつまでも見ていたかったけど、少年は勘が鋭かった。 ディーノが顔を近づけた瞬間に三白眼が開く事が多かった。 その度に頭を小突かれた。 時々、赤い眼の少年もそこにいた。 いつも気難しそうな顔をして、そこが銀髪の少年によく似ていた。 三人は、そこで昼を食べたり、遊んだりした。 赤い眼の少年が銀髪の少年を足蹴にする。 ディーノはそれを見て笑い声を立てて。 銀髪の少年が恥ずかしそうにディーノの頭を引っぱたいた。 いつも笑っていた。 「楽しかったなあ。」 「 …へぇ」 「懐かしいんだよな、屋上は」 蜜色の眼を細ませて、ディーノは呟く。 「でも、もう今は変わったんだよな」 「…」 雲雀の片眉が上がる。 「あいつらと戦うなんてな。思ってもなかった」 「…」 雲雀の眼が細くなる。 「あいつら考え直さねえかなあ」 「 …」 ぶちん。 「ねえ。」 剣呑な光がディーノの眼を射抜いた。(ほへ?と奇声を発した) 「なんだかイライラしてきた」 「誰と話してるの?」「僕じゃないの?」「だったら」「僕を見て」「僕を見て話してよ」 どこまでも不機嫌そうな顔で雲雀はまくしたてた。 「僕を見て」 何秒間か見詰め合って、 「 …ぷ、ははは!」 ディーノが大笑いした。 「なんだそれ!やきもちか?」 眼に浮ぶ涙を拭って、嬉しそうに雲雀の頭を撫でた。 初めて見た!お前がやきもちするなんて! 幸せそうに呟くと、飴色の眼に拗ねた顔の少年が写った。 わしゃわしゃと髪を掻き混ぜて、そのまま雲雀の胸の中に倒れた。 嬉しいな、ディーノが小さく言った。 雲雀は口から突いて出てきた台詞がとんでもない事に気付いて、少しだけ眉を寄せた。 「おまえ、可愛いな」 「…あなたほどじゃないよ」 ---- 愛しのこうちゃんに4万祝いもらいました。わーいvリクさせてくれたんですよ。 この機会逃したらみれないかも!とヒバディノ頼みました。ごめんね(笑 ヒバディノに見せかけたザンスクディノだorzと聞いてたんですが なんのこたぁない素敵にヒバディノじゃないか! ワオありがとう本当にありがとうディノさん不足だったんだよ 取りあえず普段スクしか頭にない二人なので←失礼だ ヒバディノ新鮮でした。かわいい! こうさんの素敵サイトへはこちらから