「色々、あったよねー。」

アハハ、と。そんな風に古き日を笑えるようになる、なんて。
あの頃は思って、いなかった。

ただ日々に翻弄されながら、懸命に生きてきただけで。

今もきっと情けないけれど
今よりももっと情けなかったあの頃の俺に、
己の幸福を、教えてあげたいほどに。

どんなにか自分が守られてきたのか。
生まれ落ちたその日から、もうすでに
たくさんの人たちに支えられてきたのだ。

だから、俺は自分の手のひらの、
ほんの僅かな人々だけでも守りたいと思って。
俺を支えて見守って、そんな人たちに少しばかりでも
何かを返すことができるようになれば。

そして、そう思えるようになって今まで来れた理由の一番は
「獄寺くん。」
君がいてくれたことなんだよ。


ずっとずっと、出会って、今まで俺を、こんな俺を。

「信じててくれて、ありがとう。」
「そんな!当たり前じゃないっすか。」十代目、と。変わらない呼び名。
君はこの先も紡いでくれるだろうか?
絶えずくれる愛に俺は、どれだけ救われてきただろう?


「名前、呼んでくれる?」
「え!あ、つ、綱吉…?」

「うれしい。」
少し照れたような君が、愛しい。


「ねぇ隼人。」
できればずっと、あいしていてね。縛りつけたくはない、けど。
君に負けないくらい俺も、愛するから、だから。ずっと想う、から。

俺が寂しくないこと、押し潰されずに生きていけること、
毎日をしあわせだと思えること。きみのおかげ、なんだよ。



こんな気持ちと感謝を、込めて。
俺はただ微笑んだ。
そして微笑みかえした君に、見惚れたんだ。

その笑顔の変わらない優しさに。
















----
未来妄想ツナ獄。「恋泥棒H」の素敵作品に触発されました…!えへへ。
そのサイト様と相互リンクできて感激で差し上げようと書き上げ…!

そらえださーん!つたない文章で申し訳ないです…;
それでも頑張ったので愛は籠もってますーv←ぇ

イメージは、SHAKA LABBITSのadmireです。私の中での未来ツナソング…!

『いつまでだって、みていたいんだ。俺の幸せってね、君がいるからこそなんだよ。』

執筆 07/02/18 UP 07/02/19