ものすごく気になってて
本当はすごくすごく、友達になりたくて

かわいらしいお前と。





それは流水のように俺の心を洗い流す






やっとなれたと思うと同時に気付いたのは、
俺は斬に対し恋愛感情を抱いているということだった。

明らかに友情ではなく恋情が己を支配していた。

薄々感づいていたけれど、日に日に増すこの思いはどうしようもなく。


かわいらしいコイツに無償に触れたくて、でも一度触れてしまうと
止められなくなるだろうことはわかっているから耐えて耐えて。

しかし今日も斬は物凄くかわいらしい真っ直ぐな瞳で俺を見る。
斬に罪はないけれど、こんな風なのがずっとなわけで、さすがに憎らしくも思えた。


「あの…つ、貫木君!」

緊張した様子で話し掛けてくる姿はなんて愛おしいのだろう。
赤らんだ頬
上目使い

確信犯というには少し違うが、無意識というのは恐ろしい。


「なんだ?」

やさしく問い返すと、「あの、その…いつか…でいいんだけど…」なんて、か細い声が返ってきた。

「遊んだり…できたらいいなって…ダメ…かな?」

そんなことを言われて駄目なんて言えるはずも、はなから言うつもりもなく

「いいぜ!当たり前だろ?」
と即答した。


目のまえの斬はといえば、めいっぱい嬉しそうな笑顔。


「すっごく嬉しい…ありがとう、貫木くん!」


こんな、当たり前なことですごく幸せそうに

なんだか少し綺麗にみえた。


そして友達として一緒にいるけれど、
実は邪と言えるのだろう感情を抱いている俺だから、胸が痛む。


「貫木くん、どうしたの?…おかしいことした…かな…?」

ぼうっとしていた俺に、斬は不安げな色を見せて
俺は安心させるように「なんでもねぇよ」と笑った。




きっと思いを伝えられる日は遠いのだろうけれど

純粋な斬の傍は
いるだけで、心地よくて

友達のままでもう少しいても
いいかもしれない、なんて。


少し汚れた素直じゃない俺の心が
洗われるような、感じがした。







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ツラザンが好きです。でも刺々森さんも大好きです。あの人絶対下の毛ツルツr←ぉぃ
討条×刺々森とか、多分かきそう(笑)裸学ラン!

執筆 06/10/07 UP 06/10/08