好きだなんて言えるわけねぇし
好きだなんて彼奴の口から聞きたくねぇし言わないだろう

けど、最近やっと気付いたのは、
俺は此奴の傍にいたいんだななんて、女々しくて気持ちわりぃそんな思い


好かれたくなんてねぇよ
好きなんかじゃねぇよ

…多分。多分な。


でも嫌われたくはねぇし、嫌ってもないんだってぇのはわかってる。


殴られようが。何されようが。

俺はついて行くんだ。





行動の裏にある想いに期待する






「カス。」

「う゛ぉい!?」

「文句…あんのか。」


そう聞かれると、そうでもな…くはないが。
面倒くさいことになる…自分が痛い目をみるだけなわけで
とりあえず言い返しはしなかった。

少し、成長したのかも。

まだ自分で墓穴掘ることは多々あるけども。
(…認めたくはないがかなりの確立で俺は馬鹿なことをする)
クスクス笑われるのが気に入らないけども。
(そうしてボスに何かされるたびベルが笑いレヴィがにやつくのだ)


なんで自分にだけこんな風に、と思うほどに殴られて蹴られてその他もろもろエトセトラ。
慣れてきているような自分が嫌になる。言っておくが、俺は断じてMじゃねぇぞぉ!



「なんの用だぁボスさんよぉ」

とりあえず傍に行ってそう言ったら、いきなり殴られた。

いてぇよマジで。

またか。また意味無くただムカついたとかそんな理由で殴ったのか。
なんて声には出さずグチグチ思う。

しかし思いっきりこのお方には伝わっていたらしく(なんでわかるんだ)
今度は髪をぐいっと引っ張られた。

本当に痛いんですけど。わかってんのかぁ?

多分一生そんなことないと思うけど、一度引っ張られてみれば良い。
そしたらきっと俺の気持ちも…まぁわかんねぇんだろうけど。


「・・・・・。」


う゛お゛ぉい。
呼んでおいて黙りはねぇだろぉ?
まさか殴るために呼んだだけ…とか。そんななら最悪だ。


本当に、読めない男。

そのくせこちらのことは筒抜けといっても過言ではなく、
そこら辺は本当納得のいかない部分。
つってもそれでも、俺は離れずについて行くのだけれど。




「…そこにいろ。」

不満げな俺の表情でまた読みとったようで、たったそれだけ呟かれた命令は、
”そこ”ではなく”傍”ととってもいいだろうか。

さすがにそれは自惚れすぎ、自信過剰なのだろうか。


それでも、なんとなくいつもより
…僅か、ほんの僅かだけ、雰囲気が違う気がするから
俺は勝手に、そう思うことにした。



もとよりそのつもりだし
もとより覚悟はしていて



いつまで、という期限も言われなかったから
ずっとどこまでも共にと








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ザンスクです。CPなのか違うのか曖昧なところですけども
ザンザスは…愛情表現がバイオレンスだと信じてます←ぇ
きっと甘い言葉なんていわないんだろうなぁ、と

そのくせスクを大好きだと良いです。スクもザンさん大好きだといいです。
けどお互い素直じゃねぇ、伝える術がわかんねぇーですれ違う。

私的にスクアーロはもう公認でザンザスの愛人ですかr(殴
恋人という響きは、似合わない気がする。


執筆 06/10/20 UP 06/10/21