呆れたのは銀色の彼も同じだったようで、テメェはかわらねーなぁと、一言ため息交じりに呟いた。

なんだかもやもやした気持ち。
こういう面もあるんだ、とスクアーロのことを知って
始めからあんまり知らなかったんだから当然なんだけれど
なんだか嬉しいような

そして僕の知らない二人の関係やら過去やらそんなものが出ると、イヤな感じ。
わけがわからない。


「そろそろ帰るよ。」
「え、なんか用あったんじゃないのか?それにどうせだから居ればいいのに。」
「群れるの嫌いだし。貴方の部下に必要以上に会いたくないし。貴方のドジに巻き込まれるのも嫌。」

僕の言葉にベッドの彼は確かになぁ!とクスクス笑った。
立っている金色は笑うなよ!と恥ずかしそうにして、じゃぁな、と笑った。

どうせ、嫌でもきっとすぐ会うのに。

僕は何も答えずに部屋を出る。



気まぐれで、なんともイライラする目にあったものだ。
手間がかかったし群れなきゃならなくなるし、いろいろ。

けれど、なんだかもういいや、なんて。

貴方に、会えたから。
貴方の笑顔が見れたから。

二人の過去なんて知りたくないけど
新しい一面は知りたくないわけじゃないし。
不思議と楽しい気分で

僕は随分とおかしくされているらしい、彼に


「なんでなんだろ。」

まぁ、だんだんわかるかな…。

呟きは、晴れた空に消えていった。

















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きちんと話すのは初めてという意味で初対面。

執筆 07/01/07 UP 07/03/21