大人の事情ってやつは
僕にはわからないよ



ただ一緒にいたい、それだけ



確かに立場とか、理解できなくはない
だけど僕の知らない空白の期間がながすぎるから
二人の間にあったことや二人がどうしてこう

バラバラになってしまったかとか

わかるわけもなくて


ただ僕は二人と、こんなの僕らしくもないけど、
一緒にいたいと、群れたって構うもんかと、思ってしまって。
はっきり言ってザンザスに着いてきたスクアーロは、
助けた後ディーノや僕と親しく話したわけではないけど


それでも二人の辛さや
そんなのは見え隠れして
ずっと、ディーノが
学生時代一緒だった奴がな、と語って
ずっと心配していた彼は
この人だとすぐわかった。


ねぇどうして大人になると

立場とか、さぁ
色んな世間体ばかり気にしなきゃならないのかなぁ

ただ傍にいるだけがどうしてできないんだろう。

罪人の彼
こちらが負けたらこちらが罪人だったろうに


皆の前で笑ってるディーノを
見てられないよ。痛々しいから


どんな理由だって
共にいられる理由なら
どうか彼等に授けて下さい



「ディーノ、」

「あの人はどうなるのかな。」

「まだ、わかんねーな…」

こんなときまで笑顔みせないで
僕にはわかるよ、あの人ほどじゃなくっても


「あの人が、帰って来たら」
「ん…?」
「ゆっくり話したり…戦いたいな。」


僕を媒介にでも
会えたらいいね
理由付けしなきゃ会えないなら顔合わせる状況を作るよ、彼が帰ってきたら僕が。

だからね
そんな風に笑わないでいいようになって
幸せな笑顔見せて

きっと彼もそれを望んでるよ




ただ一緒にいたいってそれだけが
僕らには途方もなく難しい

けれどあなたは絶望的なときも次を信じるから
僕も信じてみたく、なるんだ


















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子どもっぽい、二人とも好きな雲雀さんは二人をみてて辛い感じで。
なんとかできないものかと考えていたらかわいいかと…!


執筆 07/03/10 UP 07/03/21