2005/8/1

有働


「有働、親戚から電話やで」
オレの部屋に先輩が呼びに来た。
夏休みやのに、まだ一回も実家には帰ってへん。
何かあったんやろか、と慌てて廊下の電話まで走る。
「はいッ!かわりました!」
「あ・・・・オレオレ!あ〜、声色変えるの大変やった」
「あれっ?」
電話から聞こえてくるのは先生の声やった。
寮に電話してくれるなんてはじめてや。一体どうしたんやろう。
・・・と疑問に思ったけど、普通の会話をひたすら進める先生。
昨日の試合はどうやったとか、車の保険代が高いとか
宿題してるかとか、そういうどうでもいい話。
でも、はじめて電話かけてくれて、嬉しいなぁ!
五分ぐらい一方的に話をして、ついに話題が尽きた先生は
「・・・えっと・・・・」
と、なにか言いたげに、モゴモゴしてる。
「その・・・ほな、切るな」
「あ・・・うん・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
しばらく沈黙の後、
「あ!有働、もっと重いダンベルが欲しいて言うてたな。買ったろか」
先生の声、ちょっと裏返りぎみ・・・。
「え?えっ?!な・・・なんで?」
「・・・・・気が変わらんうちに、うん、て言うといた方がええで」
「う・・・うん!欲しい・・・けど・・・ええん?」
「明日、有働の机の上置いとく、部活のついでに教室取りに来てや!ほな!おめでと!」
ブチッと電話が切れた。
「あ・・・」

・・・・・・・・・あれ・・・・・・・・・今日、何日やったっけ?

2005/8/3

有働


オレは大抵相手より背が高いから人のつむじを見て生活してる。
先生の可愛いつむじも見放題や。

でも授業中は視界が一変。
教卓前のオレは先生を下からみる位置に。
(あんまり見たら後でどつかれるけど)

この角度は、なんやどっかで見たことあるなぁ、と考えて、
ああ、先生がオレの上に乗って無我夢中で
動いてるときの角度かと気がついた瞬間には
ムスコが机の底にゴッツンコしてイタタタ状態な
十六歳性春(セイシュン)真っ盛り。
2005/8/5

山沖教授
2005/8/11

稲嶺


教室内では、何故かまともに彼の目が見れへん。
意識しすぎなんかな。
いつも視線は首から胸元あたり。
他の生徒に不自然に思われてたらどうしよう。

2005/8/15

有働


「実際、有働は地味なやつやなぁ」

夏休み。
練習が終わって、部室でシャワーをあび、寮のおばちゃんがくれたアイスキャンデーを
なめながら扇風機の前でぼや〜としてるオレを見て、先輩が言うた。

「あ、オス。お疲れ様です!」
オレはあわてて正座をする。
「有働のことよぉ知らんときは、女の子にキャーキャー言われて絶対毎日
 女とっかえひっかえ遊んでるようなチャライ奴かと思てたけどなぁ」
「はぁ・・・その・・・別に自分は遊ぶとかよおわからんので・・・・」
ちょうど先生んとこ行きたいなぁ、電話しよかなぁとか思てたとこやった。
「そんなんで彼女、怒らへんか?」
ここで彼女おらへんとか女の子に興味ないとか言うと、話が長くなりそうやから
曖昧に笑っておく。

「オレ、いまから、一年間好きや好きや言い続けた女の子とはじめてのデート」
先輩はすこし鼻の穴がふくれぎみで、照れながら言うた。
「え、そらすごいですね、頑張ってきてください」
「ほっといても女が寄ってくる有働と違て、こっちは必死やからな〜」
「んなことないです、オレもいつも必死です」
「そうか?」
「そうです」
「ほうか、有働でもそうなんやな」
「オレもぼやっとしとらんと、先輩を見習っていまから電話して会ってきます!」
「おう!お互いきばろ!」
「オス!気合と根性で!」
無意味に力強く握手を交わし、それからオレは寮の公衆電話にズンズン向かった。
2005/8/18

稲嶺家長男


ハルちゃんは怖いもの知らずや。

ちょっと目を離すと、大きい犬をベタベタ触りに行くし
危険な高いところも平気で登ろうとする。

ハラハラするから、いつもダッコして遠ざける。
それでもハイハイしてまた行くから子守が大変やった。
2005/8/20

ゆうくんリクエスト


「迷子の迷子の子犬ちゃん」
2005/8/22

ムラムラ高橋


男やから、好きな人にキスをしたり抱きたいと思うのは当然や。

毎朝「おはようございます」って可愛い笑顔をかえしてくれるし
食事に誘ったら、ほとんどついて来てくれる。
休日の練習試合のときでさえわざわざ顔を出してくれるし、
オレのことを好きなんは確実や。

正直言うて、オレは彼を抱きたい。
たまたま彼の白い指先がオレに触れたり、やわらかい髪が鼻先をかすったりしたら
職員室であろうと勃起してしまう。
そんなときは誤魔化すのに必死で、よく不思議な目で見られる。

想いを確かめ合う前に押し倒しそうになるけど、
ゆっくり育つ恋愛もいいもんやと、いろいろ我慢しながら日々楽しんでる。
2005/8/24

有働


汗をかいたあとの先生の襟足はくるくる巻いて、
ニヤニヤしてしまうほど密かに可愛いと思ってる。
指に絡めてみたいけど、絶対殴られるから
そこには手を出せへん神秘の領域。
2005/8/25

稲嶺


彼は、二人の関係はオレ次第やと思ってる。
でもそれは逆なんや。

まず彼が動いて手を差し伸べてくれんと、オレはなにもできひん。
彼が立ち去ろうとしても、オレは追える立場やないから。
彼の明るい未来の重荷にはなりたくない。

本当はすべて彼次第なんを、本人は気がついてへん。

そして、それを気がつかんといて欲しい。
2005/8/27
 
2005/8/28

稲嶺・有働


スキ

キス

スキ
2005/8/29

有働


有働雄哉の頭の中

ラグビー 50%

性欲(食欲) 50%

アホながら、とても綺麗な比率
2005/8/29

稲嶺


稲嶺智晴の頭の中

今年阪○が優勝するか 75%

賭け事 10%

セックス 10%

その他(仕事など) 5%

駄目オヤジの典型
2005/8/31

稲嶺


挿入に至るまでは強い立場でいれるけど、
いざ合体してしまうと、
もう何を言うても一切聞く耳をもたへん。
ひたすら有働のペースになる。