2006/2/4

有働


すこし動くと先生はのけぞり、
さらに動くとオレの胸を押し返す。
痛いんかと思て引くと、背中に足をからめてきた。
2006/2/6

有働


髪を染めてきた生徒に
「お!ティーンの間ではそれがナウいんか!
 それでマブい女(小指を立てる)もイチコロやな!」
ニヤリと笑って嫌味を言う。

「ティーン」「ナウい」「アベック」「イカす」「イチコロ」・・・・
先生は70〜80年代語が好きでワザとその言葉を使う。
「それ死語です」
と突っ込まれようと全然気にしぃひん。

なんでか聞いたら
「歴史教師やからな」

・・・・て、意味わからん!
2006/2/7

稲嶺


オレのキスがうまいのは(・・・て、よく有働に言われる)

きっと教授がうまかったから。
2006/2/9

稲嶺


だから有働とは
いっぱいいっぱいキスをしよ!
2006/2/10

いなうど


「先生ってピンクやんな」(可愛いと言いたい)

「・・・・! ちっ違う!赤黒いて言え!!」

「え・・・・・でもどう見ても」

「真っ黒や〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!」
2006/2/12

稲嶺智弘(次男)


逃げるように下宿先のアパートを出たハルちゃんは
荷物を店の倉庫に置いて、しばらくオレのマンションに居候してた。
一週間ほどぼんやり過ごしてたハルちゃんに
ずっとここで一緒に住もうと言うたけど
同棲してる彼女に遠慮して、しばらくしてマンションをさがしはじめた。

明るく元気に振舞ってはいたけど、
あの頃がハルちゃんにとって一番辛かった時期やと思う。
2006/2/14

有働


だから季節のイベント大好き!
2006/2/14

女子高生


ただ、渡せるだけで良かったのに・・・・。

放課後の校門では有働君目当ての女の子がいっぱいいて
たとえ有働君が出てきても渡せるどころではない人数やった。
朝もここで待ってたけど、有働君は女の子の揉みくちゃにされてたから
放課後に賭けてたんやけど、これでは同じ状態・・・。
美人でも可愛くもない地味な私なんかが有働君と付き合いたいとか、
両思いになりたいとか、そんなだいそれたことは考えてへん。
ただ私は想いをこめたチョコレートを渡したかっただけなんや。

でも・・・・有働君にとっては迷惑なんかもしれへん・・・・

渡すのは無理やと諦めて一人トボトボ歩いてたら
裏門から有働君が、あの有働君が、コッソリ出てきた。
私は驚いて腰を抜かしそうになる。
「あ・・・・・」
私と目が合った有働君は一瞬「見つかった!」という顔をしたけど
こんなチャンスはないから、
「う・・・・有働君!」
逃げ腰の有働君にチョコレートを差し出した。

「ラグビー頑張ってください!いつも応援しています!」

声も、チョコレートを持つ手も震えながら、でもちゃんと言えた!
有働君は真っ赤になってうつむく私に
「有難う」
と優しく笑って受け取り、
「お互いがんばろな!」
そう言って、風のように走り去った。

私はその背中を見つめながら笑って泣いた。
本当は他のことを言いたかったけど、それでもいいんや。

ただ、渡せるだけで良かったんやから。
2006/2/20

稲嶺


彼はいつも単純に幸せそうで

彼にとって幸せはどこにでも転がっていて

そんな姿をみてるのがオレの幸せ
2006/2/21

OL


憧れの稲嶺さんを飲みに誘ったらOKしてくれた。
クールなタイプかと思てたけど、案外簡単に落ちるやん!
先輩らは更衣室で
「稲嶺さんだけはやめといた方がええよ」
と意味深に言うたけど、きっと私の美貌と若さを羨んでるんや。
あんな素敵な上司とやったら不倫にどっぷりのめり込んでもいい!



・・・・とまで思ってたのに・・・・。

二人きりで飲みに行って、やっと先輩らの言うてたことを理解した。

自分の息子の・・・・というか最終的に末の弟の自慢話ばっかりで
男女の、こう・・・・濡れた雰囲気なんて程遠く・・・・。
二時間ひたすら息子と弟の話をしたら満足したのか
「ほな」
颯爽と、あくまでクールに去って行った。

「・・・・・・・・」

一人残された私は、
「奥さんてすごい・・・・」
と呟いてカクテルをあおった。
2006/2/22

伏水高校ラグビー部二年


有働にまともにタックルされると一瞬息が
できひんなって目の前に星が飛ぶ。
生きてる戦車にひかれて、脳震盪をおこすやつも多い。
重い鉄に思いっきりぶち当たられるような
それはもうゴッツイ衝撃や。

練習のとき有働の近くでボールが渡ると
ヤツのタックルが怖いから、
つい他のヤツにまわしてしまう。
まわされたヤツもビビッて他のヤツにすぐまわす。
またまわす まわす まわす・・・・・・

結果、うちのチームは「パスまわしが早い」という
評価を受けて、花園優勝につながったと思う。

(八割有働の活躍やけど!)
2006/2/25

稲嶺智章(長男)


幼い頃はよく三兄弟でプロレスゴッコをして遊んだけど
次男のヒロと末っ子のハルちゃんは大きくなっても
まだプロレスゴッコをして遊んでた。

パンツ一丁、汗だくでお互いの健闘を称えあう姿は
プロレスとわかっていても、どことなくアヤシイ図で、
ヒロが高校、ハルちゃんが中学ぐらいの時
「もういい加減やとめけ、家壊す気か」
といって無理やりやめさせた。

現在ヒロは
「なんでハルちゃんは、あんな男らに・・・・・」
と嘆くけど、少なからずヒロにも責任はあると思う。
2006/2/28

有働


最近のラグビージャージは耐久性、フィット性、軽量性
を兼ね備えた高機能なものが多くなって
(オレはダボッとして重いジャージが好きや)
とにかくピチッとしてるから、カラダのラインが
そのまま見えるどころか、チクビでさえ浮かび上がる。

そこでちょっと不思議に思ったんやけど、
男のチクビってなんの意味があるんやろう。
・・・・ていうかほとんど無意味やと思う。

その疑問を先生に投げかけてみたら
「ああ、カラダの前やっていう印や」
と当然のように即答された。

なるほど!
さすが高学歴な人は違うな!