CHARACTER


■グレン■

 ラダトームに仕える十六歳の下っ端兵士。魔物にさらわれた王女ローラを助けるために単身旅に出る。
 年齢のわりに体が小さく、城から支給された鎧兜はぶかぶか。長過ぎるマントを引きずらないように裾で縛っているが、それでもやっぱり引きずっている。
 堅物で生真面目で思い込みの激しい青春小僧。
■ローラ■

 ラルス十六世の一人娘であり、ラダトーム王家世継ぎの姫。
 究極の箱入り娘だが好奇心は人一倍。東にある魔術の国ムーンブルクに憧れている。
 ローブを羽織っただけで変装したつもりになれるややおめでたい性格の持ち主。
 お姫様〜な容姿とは裏腹にわりと積極的で行動派。
■ダグラス■

 ラルス王に仕える近衛兵連隊長。
 ラダトームで最も古い貴族の家柄で、先祖代々戦士として国に仕えてきた一族の嫡男。
 剣術に於いて右に出るものなし、国内最強の偉丈夫。
 剣一筋の堅物かと思いきや、家に帰ると熱愛の末結ばれた若くてかわいい奥さんがいる。
■モモ■

 スライムに襲われていたところをグレンに助けられた変な生き物。
 「ももも」と鳴くのでモモちゃんと命名。言葉は喋れないが人語は理解しているようす。
 グレンよりはるかにしっかり者で、長い尻尾や体当たりを食らわせて時折喝を入れている。
■銀の竪琴■

 伝説の吟遊詩人ガライと旅をしたという銀色の竪琴。勇者ロトやその仲間達とも面識があるらしい。
 ガライの死後その亡骸と共にカタコンペに納められ、以来一日千秋の想いで墓場から連れ出してくれる人を待ち続けていた。
 口が悪くてとにかく短気。
■魔女■

 四百年前、ロトと共に大魔王ゾーマを討った仲間の一人。
 精霊の祝福を受けた喜びの地に住み、三種の神器の一つである雨雲の杖を守っている。
 実戦で磨いた魔術の腕は今も健在で、ロトの時代の強力な術をいともたやすく扱う。
 趣味は様々な工夫を凝らして薬を作ること。
■ロト■

 アレフガルドの伝説に唄われる勇者。青き光と共に天より降り立ち、雷を以って異世界への通路を封印したと言われている。
 平和を寿ぐ宴の途中に忽然と姿を消し、その後彼の姿を見たものはいない。
 伝説では完全無欠のスーパーヒーロー、実際は女の子に弱くてチビでドジでおっちょこちょいな勇者。(魔女談)
■エマ■

 メルキド魔術師協会の最高魔術師。前最高魔術師であった父親を早くに亡くし、幼くしてその地位に就いた。
 見た目は愛らしいロリっ子だが、口調も態度もとにかく偉そう。グレン如きでは太刀打ち出来ない押しの強さもある。
 燃えるような赤い髪と黒い衣装の対比が鮮やか。でっかいリボンがトレードマーク。