イラスト |
![]() |
炎の直撃こそ免れたものの、広範囲に巻き起こった爆風までは避けきれない。ローブが風をまともに受け止め、小柄なナナの体は面白いように宙に吹っ飛んだ。 |
![]() |
内なるゾーマの導きの下、この世界に邪神を降臨させよう。 だが私は知っている。世界の全てを引っくり返したところで、私の心が満ち足りることは決してないのだと。 |
![]() |
転んだっていいじゃないか人間だもの。みつお。 |
![]() |
ことん、と背中に重みと温もりを感じる。怪訝に思ったアレンが振り向くと、ナナが背に凭れて居眠りをしていた。 ここまでの道程、休みらしい休みも取らずにひたすら歩き続けてきた。ナナは意地っ張りだから決して弱音を吐かなかったが、実際のところかなり疲弊していたに違いない。休息のために腰を下ろした瞬間、抗いがたい睡魔に襲われたのだろう。 コナンがさりげなくマントを外して、ナナの肩にかけてやる。少し長めの休憩になりそうだ。 |
![]() |
同じ日に生まれた三人は、同じ日に一歳の誕生日を迎える。 |
![]() |
![]() |