たぬき学園体育祭2005」

 2005年度たぬき学園体育祭では『借り物競走』が始まっていました。
 競技者が手渡されたメモに記入されている品物をゲットしてゴールする、というおなじみの競技なのですが、そこはたぬき学園。借りてくるものもひと味違うというわけでして……

*      *      *      *      *

「お、お兄ちゃん……そんな、困るよぉ〜〜」
紅組・1年8組の川崎こだまちゃんは、競技開始とともに自分のもとに走り込んできたお兄さん・3年7組の川崎羽郁くんを目の前に途方に暮れていました。
「困るって言われても……仕方ないだろ?これがいるんだからっ」
 こちらも途方に暮れたように言うお兄ちゃんの手元にあるメモに書かれていたものは……

『オンナノコのラブジュース(本気汁じゃないとダ・メ♪)』

だったのです。
「そ、そんなの……クラスの女友達からでももらってきたらいいでしょ〜〜〜?」
「それができたらおまえのトコに来ないっての!」
 真っ赤な顔で怒ったように言われても、こだまちゃんはますます途方に暮れるしかありません。……彼女のそばに同じく紅組に属しているクラスメイトの女子数人が集まってきて、こそっと話しかけたのはそんなときでした。
「いいじゃんこだま。お兄ちゃんにあんたのおつゆ、分けてあげなよ♪(小声)」
「そーそー。むしろこれって、チャンスじゃん?(小声)」
「ちゃ、チャンスって……(小声)」
「わかってるんだからね、あたしたち(小声)」
「あんたがお兄ちゃんのこと、どう想ってるか……♪(小声)」
 ぎょっとするこだまちゃん。と同時に、その頬が見る見る赤く染まっていってしまいます。
「ことあるごとにお兄ちゃんを見つめるあんたの視線の熱さったら、もぉ♪(小声)」
「隠してるつもりだったんかも知れないけど、バレバレなんだからね?(小声)」
「あ、あうあうあう……」
 顔を真っ赤にしたまま、酸素の足りない金魚のように口をぱくぱくさせるばかりのこだまちゃん。
「だからさ……思い切ってここでお兄ちゃんにいじらせてあげたら、お兄ちゃんの方もあんたのこと意識するようになるかもしれないしぃ?(小声)」
「で、でもぉ……」
 ためらうこだまちゃん。無理もありません。『借り物競走』でものを借りるときには、不正行為がないようにみんなの目の前で行わないといけないからです。
(みんなの目の前で、お兄ちゃんにアソコいじられて、こぼれたおつゆとられるなんて……)
 その想像の恥ずかしさに、思わず太股をもじもじすりあわせてしまうこだまちゃん。けれど、
「……だったら、いいの? こだま。お兄ちゃんがあんたの目の前で、ほかの女の子のおマンコいじったりしても」
「!」
 クラスメイト女子のその一言が、彼女に決心をもたらしたのでした……♪
もじもじ……はずかしいっ(>///<;)

「それは周りはあたしたちがガードしてますから……って、そこの男子! 覗かないッ!……思う存分やっちゃって下さいお兄さん♪」
「こだまのこと、ちゃんと気持ちよくしてあげてくださいね?」
 円を描くようにクラスメイトの女子たちに周りを囲まれたその中で、こだまちゃんは背中からお兄ちゃんに抱きかかえられるような格好のまま一緒にグラウンドに座り込みました……正面から面と向かって股間をいじられるのはいくら何でも恥ずかしくって、こういう体勢にしてもらったのです。
「そ、それじゃはじめるぞ」
 うん、とこだまちゃんが頷くよりも早く、背中から回されたお兄ちゃんの指先は彼女が穿いている紺色のぶるまの裾をつまみ上げ、淡いピンクのショーツごとめくり上げてしまったのです。
(きゃっ!?)
 きゃぁあ、と周りの女子から妙に楽しげな黄色い声が上がりました。

あんよぱっくり ご開帳〜♪
「わぁお♪ おマンコ丸見え〜〜!」
「やっぱかわいいピンク色してるぅ〜〜〜♪」
「毛、生えてないのね……うらやますぃ」
 やはり他人の性器がどうなっているのかに興味があるのか、周りの女子たちから遠慮のない視線と率直な? 感想がこだまさんの上に投げかけられます。
「や……やだっ……」
 恥ずかしさのあまり足を閉じようとするこだまちゃん。それをはっし! と押しとどめたのは彼女の足の間でラブジュース受けの試験管を支えていた女子でした。彼女はそのままこだまちゃんの上半身を引き寄せると、お兄ちゃんには聞こえないよう小声で耳元に話しかけます。
「いまさらはずかしがってどーすんの! しっかりお兄ちゃんにいじってもらって意識してもらわなきゃダメでしょー?!(小声)」
「だ、だってぇ……(小声)」
「だってぇ、じゃない(小声)」
 念を押すように言って睨んでから……彼女は励ますように微笑んで言いました。
「みんなついてるんだから、がんばって」
「う、うん」
「……それじゃお兄さん、始めちゃって下さい♪」
「わ、わかった」
 ギクシャクと頷くと、お兄ちゃんは元通りに体勢を戻したこだまちゃんの股間に再び指を伸ばし……ちょん、とアソコに触れたのです。
(あっ……お兄ちゃんの指が、わたしのアソコに……)
 それは今までこだまちゃんが夢に描いたこともある光景でした。ある意味それが叶った瞬間……ではあったのですが、抜けるような青空の下で、しかも周りからジロジロ好奇心いっぱいの視線を浴びながらではロマンチックな気分になれるわけもありません。
 そのうえ、こだまちゃんを早く感じさせようとしているのでしょうか。アソコをいじるお兄ちゃんの指の動きは乱暴といっていいほどせっかちで、まだ濡れ始めてもいない、ましてやそこに触れた経験すらあまりないこだまちゃんにとって、ともすれば痛みすら感じさせるような代物だったのです。
「お、お兄ちゃぁん……」
「い、いいか? 感じてるのか? こだま」
「……感じてるのか? じゃないですよ、お兄さ〜〜ん」
 なおもせわしなく指を蠢かせながら吐息も荒く問いかけるお兄ちゃんに、とうとう周囲の女子からツッコミが入ってしまいました。
「こだま、まだそういう経験ないんですよ? なのにそんな乱暴にして感じられるわけないでしょ?」
「オンナノコはもっとデリケ−トに扱わなきゃ〜。はっきり言ってお兄さん、ヘタすぎ〜〜」
「……もしかしてお兄さんも、まだこういう経験無いとか?」
 うっ、と詰まるお兄ちゃんに「図星かぁ〜」とか「やぁん初々し〜」なんて声が周りから上がります。
「わ、悪かったな!……経験無くって」
 頬を赤くしながらばつが悪そうに、ふてくされたように呟くお兄ちゃん。肩越しに見上げるこだまちゃんにも申し訳なさげに謝りました。
「……ごめんな、へたくそでさ」
 けれどその呟きは、こだまちゃんの心に失望や不満とは別の意味でのさざ波を立て始めていました。

(お兄ちゃんも……えっちってはじめてなんだ……)
(わたしが、お兄ちゃんが触れる初めての『オンナノコ』……)

 そんな想いを胸に抱いた、そのときでした。

とろりん♪
『とろ……』
 不意にこだまちゃんは、アソコの奥の方から外に向かって何か熱いものがこぼれだしていく感覚をおぼえたのです。
(え……?)
 はっとして自分の股間に目をやると、ついさっきまで乾いたままだったアソコからつぅっと一筋、エッチなおつゆがこぼれだしているではありませんか。
(えっ、ええっ!? そ、そんな、なんで急に……!?)
 自分の身体に起きた突然の変化にとまどうこだまちゃん。けれどそんな彼女のとまどいなど無視するようにエッチなおつゆは次から次へと身体の奥からわき上がってきては、大きく開かれた股間からあふれ出していったのです。
え? なんでなんで?

あっという間に大洪水?
「わぁお! あっという間に大洪水だぁ!」「すっごいこだま、そんなに感じちゃってるのぉ?」
 そのこだまちゃんの変化に気づいた周りの女子から驚きにも似た声があがります。そしてそれは、背中から彼女を抱きかかえているお兄ちゃんの口からも……
「こ、こだま。おまえ、急に……」
「やっ、やだっお兄ちゃんっ! 言わないでぇっ!」
 真っ赤な頬をさらに真っ赤に染めて、いやいやと首を振るこだまちゃん。そんな彼女をからかうように、あるいはなだめるように女子たちが顔を近づけてささやきます。
「何恥ずかしがってるのよぉこだま、これでバッチグーじゃない♪」
「そうよ、幸せなことじゃない……大好きな人に触ってもらって、こんなにヌレヌレになれるなんてぇ〜」
 それを耳にしたお兄ちゃんが、半ばきょとんとした表情で呟きました。
「……だいすきな、ひと?」
「ちっ!ちが……」
 違う、と否定する事なんて、こだまちゃんにはできませんでした。自分の気持ちに嘘はつけません。でもそれ故に頭の中がぐるぐるしてしまう彼女をよそに、周りの女子たちはお兄ちゃんをけしかけます。
「ね、お兄さん。こだまもこんな状態ですから、そろそろもっと激しくしても大丈夫ですよ?」
「え……激しく?」
「そーそ。もうさっきみたいにクリトリスシコシコ擦ってやっても、こだまちゃん痛がらないと思いますから……おもいっきりやってあげてください♪」
「………(ごくり)」
 お兄ちゃんは生唾を一つ飲み込むと、言われたままに、こだまちゃんのクリトリスへの愛撫を再開したのでした。

シュコシュコこすります♪ しゅこ、しゅこ、しゅこ……

 お兄ちゃんの指先が、包皮の上からこだまちゃんのクリトリスの上で行ったり来たりを繰り返します。
「んっ!……んんっ!!」
 そのたびに生まれる気持ちよさ。それは以前恐る恐る自分で触れてみたときとは全く比べものにならない強さ、そして熱さでこだまちゃんの体中に広がっていきます。

 しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、しゅ……

 お兄ちゃんの指のピッチは次第に早く細かいものに変わり、それに等しいピッチで生まれる心地よさに、こだまちゃんの息は荒くなっていく一方でした。
「んふ、んふっ……ふう、ふぅ……んふぅっ!」
 
フンフン♪ 感じるこだまちゃん

もりあがってます♪
「お兄さん、同じテンポでばっかいじってちゃダメ。リズムを付けて……そう、はやく、おそく、おおきく、ちいさく……」
「触るのもクリトリスばっかじゃなくって、その下のぴらぴらも。そう、そんな風にさすったり、指でそっと挟んであげてもいいですよぉ?」
「あ、そんなに深く指入れちゃダメ! こだままだ経験ないんですからっ!」
 励ましているのか、面白がっているのか。周りの女子たちは次から次へとお兄ちゃんに愛撫のテクニックを教え始め、お兄ちゃんは言われるままにそれをこだまちゃんに与えていきました。
 次から次へと押し寄せる快感の波に打ちのめされるこだまちゃん。 ……けれど。
「ふん、んっ、んふ、っ……んぁ、んぁっ……んっ、んっ……んん〜〜〜〜っ!」
「……こだまぁ。何でそんなにガマンしてるの。もっと素直に感じちゃったら?」
「そうそう。感じてるこだまの可愛い声、聞かせてよぉ?」
 それは周りの女子たちが心配になってくるほどに、こだまちゃんはかたく唇をつぐみ、漏れそうになる声をぐっと押し殺していたのです。
(きもちいい……きもちいいよぉ……でも……でもぉ……!)

……ここで大きな声をあげたりしたら、お兄ちゃんにイヤらしい子って思われちゃうかも。
……お兄ちゃんにアソコをいじられてコーフンする、ヘンタイっぽい子だって思われちゃうかも。
……血の繋がったお兄ちゃんを『男』としてみているなんて知られてしまったら、今までみたいに一緒にいられないって思われちゃうかも。

 それは恐怖にも似た冷たさで、こだまちゃんの心を縛り付けようとしていたのです。
……そんな時でした。周りにいた女子の1人が声をかけてくれたのは。

「かまいやしないって! お兄ちゃんだって同じなんだから!」

(……え?)
 お兄ちゃんも、同じ……?
 お兄ちゃんも、わたしみたいに……?
 一瞬クリアになった意識の中で、こだまちゃんは感じていました。

 自分の髪や首筋に当たる、荒々しいお兄ちゃんの吐息の熱さを。
 自分の肌に触れる、お兄ちゃんの体温の高さを。
 そして、自分のお尻のあたりに押しつけられている、お兄ちゃんの身体の一部の熱さと固さを。

(これって……『ぼっき』……? 男の子がエッチなことでコーフンするとなるっていう……)
(お兄ちゃんが、『ぼっき』してる……わたしのアソコをいじりながら)
(わたしのことを……『オンナノコ』って、意識して……?)

 その瞬間、こだまちゃんの体の中で、何かがはずれてしまったのです。

スイッチ入ったこだまちゃん♪
「おに……いちゃん、むね……胸も、触って……」
「……え?」
「むね……おっぱいも、おっぱいも……さわってぇ……」
「こ、こだま?」
「おねがい……もっと、もっときもちよく、なりたい……の。おにい、ちゃん……もっと、もっとわたしを……こだまを、きもちよく、してぇ!」
「……………こだま……………」
「おねがい……おねがぁい……」
「…………………………………」

 お兄ちゃんは生唾を飲んで無言で頷くと、もう片方の手をこだまちゃんのまだささやかな、けれど一生懸命自分がオンナノコであることを自己主張しているようなおっぱいの膨らみに重ねていったのです。

おぱいもみもみ・あそこくちゅくちゅ〜♪
「あっ、あっ……おにい、ちゃんのゆび、が……こだまの、おっぱいっ、ふにふに……!」
「こ、こだま……」
「おにいちゃん……ち、ちくび……ちくびのとこも、いじってぇ……」
「こ、ここか?」
「ちが、うっ……も、ちょっと……もうちょっと、したの、へん……っ! そ、そう、そこっ! そこぉ! ゆびで……ゆびでくにくに、してっ!」
「す、すごいなこだま……服の上からでも判るぐらい……硬くなってる……い、いやらしいな……」
「なっ、なによ、おにいちゃ……だってぇ! こだまのおし、り……おしりに、あたってる……わかってる、だからぁっ!」
「あ、うぁっ、やめ……そんな、おしり、こすりつけるな……っ!」

 こだまちゃんもお兄ちゃんも、まるでもう何もかも忘れてひたすらにお互いの身体をまさぐりあっているみたいでした。
 はじめのうちははやし立てたり冷やかしたりしていた周りの女子たちも、いつしか声を忘れてそんな二人に見入っていました。 ……ある子は頬を真っ赤に染めて、ある子は瞬きさえせずに食い入るように、そしてまたある子は無意識のうちに自分の身体をまさぐりはじめながら……

 そんな一種異様な熱気の高まる中、こだまちゃんとお兄ちゃんの高まりに高まっていた性感は、ついにその頂点に達しようとしていたのです。

フィニッシュ間近こだまちゃん♪
「あ、あっ、は……ぁっ! お、おにい、ちゃん……こだま、こだま……へんに、なっちゃうっ!」
「こっ……こだま……こだまっ……」
「だめ、だめっ! ……はっ、あ、あ……やっ、やぁっ! おにい、ちゃ……ああっ!」
「うっ……くぅっ……はっ、はぁっ……こだま……こだま……っ!」
「あ、は、ああ、あっ、あっ! ふぁ、あ、あんっ! だめっ! きちゃうっ!」
「はぁ、はっ、はっ、ぁ、こだまっ、はぁ、はぁはぁ、こだま、こだまぁ……!」
「きちゃう、きちゃう、きちゃ……あ、あっ、ああっ!」

「こ……だまっ……!」
「お、おにい、ひゃ、あぁぁぁぁぁぁぁあんっ!」

 ……そしてついに、ユニゾンを奏でるように兄妹がほぼ同時に感極まった声を上げた瞬間でした。

ふぃにっしゅ! こだまちゃ〜〜ん♪
『ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!』

 こだまちゃんのアソコから、まるで噴水のような勢いでおつゆが噴き出したのです。

「あっ! あっ! ああっ! あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜っ!」

 ピクピクと身体を震わせるこだまちゃんが感じている性感をそのまま示すかのように噴き出したおつゆは、こだまちゃんのアソコやおシリ、クッションばかりでなく、グラウンドの上やラブジュース受けの容器を持つ女子の腕にまで飛び散っていきました。

脱力こだまちゃん♪
「……ふぅ、ふぅ……ふぅ………」

 おつゆの最後の一滴をアソコからこぼし終えたこだまちゃんは、まるで糸の切れた操り人形のようにくたりと、力の抜けてしまった身体をお兄ちゃんにあずけてしまいました。
(………あ)
 そんなこだまちゃんを背中から、お兄ちゃんはギュッと抱きしめて。
 それが何よりも、こだまちゃんには嬉しかったのです。

(おにいちゃん……♪)

*      *      *      *      *      *

「……いやぁしかしすごかったわねぇ! いつもはおとなしいこだまが、あんなに激しく乱れるなんてぇ〜!」
「やっぱそりゃ、愛でしょ、あ・い♪」
「フィニッシュなんて『お、おにい、ひゃ、あぁぁぁぁぁぁぁあんっ!』だもんねぇ〜〜〜?」
「………んもぉ〜〜、やめてよみんなぁ!」
 ものまねまで交えてはやし立てるクラスメイトの女子たちに、泣きそうな顔を真っ赤に染めて声を上げるこだまちゃん。 ……いざ事を終えて体の中を吹き荒れた熱情が抜け去ってしまうと、自分はなんてことをしてしまったんだという後悔がずど〜〜んと心にのしかかっていたのでした。
(あうあうあう……これからどんな顔してお兄ちゃんに会ったらいいんだろぉ〜〜)
 頭の中がぐるぐる状態になってしまっているこだまちゃんに、女子の一人が声をかけました。
「でもさ、よかったじゃんこだま……お兄ちゃんに『女』として意識してもらえてさ」
「……え?」
 きょとんとするこだまちゃんに、その女子はさらに続けます。
「だって、ホントに『妹』としか思ってなかったらお兄ちゃん、あんなにコーフンしないって。……しまいにゃ短パンの中でシャセイしちゃうぐらいにね」
「………あ」
 そういえば、と、こだまちゃんは思い出します。……絶頂の中、おシリに当たっていたお兄ちゃんの『ぼっき』がびくん! びくん! って何度もケイレンするみたいな動きをしていたこと。そしてラブジュースを受け取ってゴールに向かっていくときのお兄ちゃんの足取りが、まるでお漏らしをした子供みたいにビミョ〜なガニマタだったことを。
「きっかけは出来た、ってことよ。 後はあんたの努力次第、かもね♪」
「………………………」
 努力次第って……、と女子が離れていってからこだまちゃんは考えます。
 確かにお兄ちゃんのことは好きだと思うけど、単なる兄妹として以上に好きだけど思うけど、自分のことも単なる妹じゃなくてそれ以上に好きになってくれたら嬉しいと思うけど。

(……本当に両方が兄妹以上に好きだって認めあっちゃったら、わたしとお兄ちゃんの関係ってどうなっちゃうんだろう……?)

 こだまちゃんの期待と不安の入り交じった気持ちを交えながら、『借り物競走』は続いていくのでした〜



 体育祭『借り物競走』でした。
……川崎こだま・羽郁兄妹は前回の体育祭2003でも同じ借り物競走で登場していますが、今回はそれの続きというわけではなかったりします(ネクストではなく、イフもしくはアナザーってことで)。
……近親ネタカップル2つ目誕生か?(笑)

 借り物競走関連のアイディアは殺ちゃんさんから戴いておりました(シチュエーションは180度?ちがったりしますが(^_^;))。
 ありがとうございます〜



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