たぬき学園文化祭2002

  <そのよん>

 年に一回開かれる『たぬき学園文化祭』!
 もっとも入場者数を獲得した展示やイベントを行ったクラス・クラブに与えられる
名誉ある『ゴールデンたぬき杯(謎)』を目指した戦いが繰り広げられる!(^_^;)>



「たぬき学園文化祭2002」第4の出し物は、『2年4組』による<お化け屋敷>です。
 ここのお化け屋敷は変わっていて、入場は一人づつに限られています。そして
男子が入った場合は「何も怖く無いじゃないか」と不評を漏らして出ていくのですが
女子が入った場合はなぜか無言で、頬を紅潮させて出ていくのです。

……それには、それ相応の理由があるのでした。

*     *     *     *     *

「え、きゃ、きゃぁっ!?」
 2年4組の教室は窓に幾重にも張られた遮光カーテンによってほぼ完全な暗闇と化していました。
その暗闇の中、黒く塗った段ボール紙で仕切って造られた迷路のなかで、入場者の1年5組・
藤原ミチさんの悲鳴が上がりました。  突然何かが彼女に襲いかかってきて、ミチさんの手を、足を押さえ込み、立ったままの姿勢で
動けなくしてしまったのです。


襲いかかる魔の手手 ……彼女に襲いかかったのは、黒い全身タイツを
身にまとった、2年4組の男子生徒たちでした。ミチ
さんの身体を立ったままの姿勢で押さえ込んだのは
いわゆる「脅かし役」の、彼らの手だったのです。
「え、え? なに?」
 身体のあちこちにわき上がる異様な感触に
ミチさんは悲鳴を上げてしまいました。ミチさんを
押さえ込んでいた何本もの<手>が、彼女の身体を
まさぐり始めたのです。

……もうお判りでしょうが、このクラスのお化け屋敷は
女子の入場者にしかお化けが出てこない、しかも
「襲いかかる」の意味を間違ったお化け屋敷だったの
です。

 頬のラインに触れ、首筋をなぞり、制服を柔らかく
盛り上げているおっぱいを揉みしだき、制服の裾から
手を差し込んですべすべしたお腹の表面を撫で回し、
ぽっちゃり気味の太股をさすり…… ミチさんの
身体のありとあらゆる場所に<手>たちがはい回ります。
「ハァハァ、ハァハァ……」
「す、すご……おっぱい、おっぱいやわらかい……」
「ふともも……ふとももぉ……す、すべすべだぁ」
<手>がミチさんの身体の上をはいずり回る度に、
暗闇の中から男子たちの喘ぎにも似た小さな声が彼女の
耳に響きます。
(やっ、やだぁ……この人達、興奮してるよぉ……)
 その<手>の一本がミチさんのショーツをぐいっと
引っ張りました。
「え、ちょ、ちょ、ちょっとぉ!」
 そうして出来た肌とショーツとの隙間に進入した
別の<手>が、彼女のアソコに手を伸ばし、クリトリス
をまさぐり……そろそろとアソコの中に指を差し込んで
こようとしているではありませんか。
「ちょっ、ちょっと、やめてよぉ!」
 ミチさんの声に答えるのは、自分を取り囲む男子達の
ハァハァという、熱気を帯びた吐息だけでした。
「やっ、やめて! 指なんか入れちゃやだぁ!」
 涙目で訴えるミチさんの願いを聞き入れてくれたのか
そうでないのか、アソコの入り口に触れている指はそれ
以上奥に進入してこようとはしませんでした。
 そのかわり、くにくにとクリトリスを、そしてアソコの
入り口…… 柔らかなひだひだをくちゅくちゅとまさぐり
始めたのです……

くにくにくにくにくに……
「んっ……っ……」
 ミチさんの一番大事な、一番感じるところが
刺激しされ続けています。
 暗闇の中のミチさんには、それがどんな風に
行われているのか、誰がそれを行っているのか……
何もかもが一切が判りません。
 ただ、性的な刺激のみが与え続けられるのです。
「はっ……はぁ……ん……!」
(やっ……やだ……わたし……感じ始めてる……?!)
 そう。異常な環境の元で身体のあちこちをまさぐられ
刺激され続けている間にミチさんの性感は高まっていく
一方だったのです。

「あっ……あはっ……ああ……んっ!」
 もはやミチさんのアソコからは止めどなくおつゆがこぼれ落ち、最初は嫌悪していた
何本もの<手>に支えられていなければ立っていることもできないほどの快感に酔いしれて
いました。
 それに呼応するように、ミチさんの周りを取り囲む<手>の持ち主達の興奮も頂点に
達しようとしていました。
「な、なぁ…… い、入れちゃダメなのか?」
「だめだって! 無理矢理Hは即退学だってわかってるだろ?」
「お、俺達は脅かしてるだけ……そ、『そのついでについ触っちゃっただけ』なんだから……」
 そんな会話が闇の中に流れ、やがて、
(しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ……)
 ハァハァという吐息と共に、何かをこする音が一つまた一つと起こりはじめ、暗闇の中を
みたしてゆきました……
「あ、ああっ、ああああああああああっ!
 そしてミチさんがとうとう絶頂の悲鳴をあげた瞬間でした。

打ち上げ花火〜

「でっ、でるっ!」
「あっ、ああっ!」
「おぅ……おおぅっ!」
(びゅっ! びゅるっ! どぴゅっ! ぴぴゅっ! どくどくっ!)


 押し殺したうめきと共に、<手>の持ち主達もまた暗闇の中で自分たちの欲望が込められた
体液を吹き上げたのでした……
*     *     *     *     *

 かくして、2年4組のお化け屋敷は、女子にだけお楽しみを与えつつ運営されていくのでした……


けど、数十分後に校長先生から「やりすぎです」という
お小言を頂くことになってしまうのでした……(^▽^;)




 なんとまぁ、これ、たぬきが体験した実話が元ネタなんっス。

……といっても、現実はたぬきを含めた驚かし役の男子が調子に乗って入場してきた
女子生徒の身体に触りまくって、泣かれて、教師に怒られた……って程度なんっスけど(^▽^;)

 あのとき掌に感じた柔らかさにはしばらくお世話になったっス。<お下品



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