バイクとえっち絵のコーナー
 『序章 〜または、いかにしてたぬき学園二輪部は発足したか』



 たぬきの大型二輪免許取得に至る経過と、やっと乗ることになったV−MAXについてのいろいろっス。

『大型二輪免許を取ろう』
『バイクを買おう』
『V−MAXが来たっス』
『V−MAXにはじめて乗ってみました』



『大型二輪免許を取ろう』

 そう決心したのは2003年10月も末の頃でしたっス。
 ちょうどそのころ本業が死ぬほど忙しかったりして公私ともどもかなり煮詰まっていたこともあり
何かして気分転換したかったのと、11月からは本業の方も一段落してしばらく時間に余裕があり
そうだったので、これを機会にずっと頭の隅っこにあった計画を実行しようという気になったんっス。

 で、気持ちが変わらない内に、というか勢いで教習所へ申し込み。
 たぬきは普通二輪も普通四輪も免許を持っていたので、教習内容は実技実習12時間のみと非常に
ショートあんどリーズナブル(教習費が)。
 で、受付のおねーさんに「いくら補習を受けても、何回卒業検定を受け直しても追加料金無し
(ただし入所金額にプラス12000円)」の安心コースにするか、「規定の12時間を超えたら
後の費用はその都度全部自腹(ただし入所金は基本料金のまま)」のチャレンジコースのいずれに
するかを問われたたぬきは、迷わずチャレンジコースを選択。……だってたとえ卒検一回落ちて
補習1時間+再試験でも約9000円だから、こっちの方がちょっとでも安くつくと思ったん
だもーん(<卒検までに補習が付くかも知れない、なんて考えは全くなかった)。

 入所日は11月1日。その日からさっそく実技教習スタート。
……いきなり先行きに暗雲が立ちこめました(笑)。
 実はその日まで、約3年ほど所謂「大きなバイク」に乗ってなかったんっス。しかも最後に乗って
いたのはビッグスクーターのスカイウェイブだから、ミッション付きとなると4年以上乗ってない
ことに。
 とはいえこっちには10ン年の普通二輪運転経験があるし、そもそもバイクの運転は得意だから
どーってことねーや(普通二輪免許も補習無しの一発合格だったし〜)……とタカをくくっていたの
だけど、いざ教習車・CB750に乗るとそのでかいこと重いこと。しかも運転の基本が身体から
ほとんど抜けていて、低速で取り回すUターンではこけそうになり、一本橋(平均台)では乗った
直後に脱輪してしまう始末……
 4年のブランクは予想以上にでかかったようで、「安心コースにしとけば良かったよ……」とマジで
思ったっス。このままでは金もないのに補習がいっぱい付いて、結果的に追加料金が12000円
どころで済まないかも知れない〜〜……ってね〜

 しかしある意味「背水の陣」に立たされたことが功を奏したのか、慢心を捨てあくまで基本に立ち
返って教習を受け続けた結果、補習を受けることは一度もなく、卒業検定も1回でパスして、追加料金を
一銭も払うことなく11月23日卒業することが出来たっス。……最後まで一本橋(平均台)は規定の
10秒+α程度しかできなかったことは秘密だ(苦笑)。
 それでも検定員の先生からは「このまま市街地を走ってもらっても何の不安もないだろうという出来
でした」というお言葉をもらったっス。  <お世辞半分な気もするが……

 かくしてたぬきはついに大型二輪免許を獲得し、『たぬき学園二輪部』発足へ向けての第一歩を
踏み出したんっス。



『バイクを買おう』

 で、免許を取ったら次はバイクと言うことになりますが……何を買うか、実はもうほとんど決まってました。

ヤマハ V−MAXです。

輸入元・プレストコーポレーションさんとこの壁紙流用……商用じゃないから、いいよね?(ダメかな……(^_^;)

 なんせ1985年の初登場以来、そのスタイルに憧れてましたから。

「でかい! 重い! マッシヴ! ド迫力!」

 タイヤとエンジンの他はおまけだといわんばかりのこのデザインは、現在でも唯一無二の存在だと思って
るっス。
……そんなに気に入ってたのなら、なら何で現在に至るまでの間に免許取って買わなかったのか、という
疑問も我ながらありますが〜(笑)……それはまぁ、「時が満ちていなかった」ってことなんでしょう(謎)。

 他の候補としては同じくヤマハのBT1100なんかも気にはなってたのですが、近くに全く現車が
存在しない=実物を見て検討できなかったのと、エンジンとブレーキ以外がイタリアのベルガルダヤマハ製
というのが(品質というより部品供給の面で)不安材料となったため却下となりました。

 で、早速学生時代からずっと大型バイク購入の際にはお世話になっているバイク屋さんで見積もりをもらい
ほとんど衝動買い状態で契約〜 <ヲイヲイ。



『V−MAXが来たっス』

 そして2003年の12月14日、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日、ついにたぬきの元にV−MAXがやってきたっス。
 最初は南アフリカ仕様で商談を進めていたんっスけど、カナダ仕様が入るということでそちらに切り替わりました。
 カナダ仕様の方が、馬力がでかいんっすよ。お値段も2万円でかいっスけど(苦笑)。

プライバシー保護のため画像に一部処理を施してあります(笑)

 今まで現物は何度も見たことありますが、やっぱデカいっス。(^▽^)

 車体色はマットブラック……と聞かされて「アライのヘルメットにあるプロテインブラックみたいな粉っぽい艶消し黒だとヤだなぁ」
とか思ってたんっスけど、実物は黒というより黒に近い艶消しのガンメタリックと言った風情で、光の当たり方によって結構表情が
変わったりします。表面もガサついた感じではなく、光沢はないけど滑らかでシルキーです。

ダミータンク周り

 でも、ダミータンクの上にはいってる二本のシルバーストライプが個人的にはちょっとうるさい感じ…… ちなみにフレームはボディ
パーツ(ダミータンクとかフェンダーとかのことね)よりも明るいガンメタリック。こっちもシルキーな艶消しです。

エンジン周り

 ド迫力のエンジン。セミグロスブラックとシルバーの対比がうつくしひ……

 写真右下、ラジエターの下に付いてるのは純正オプションのエンジンガードっス。自転車の補助輪みたいでかっこわるいという意見も
聞くパーツっスけど、万が一転倒したときのダメージを考えて、名より実を取りました。……話によるとロングツーリングで疲れたとき
アメリカンのハイウェイペグみたいに脚を伸ばして乗せておけるらしいし〜(笑) でもあまり存在を自己主張させないように、色は
ブラックにしました。

ででーん



『V−MAXにはじめて乗ってみました』

 そして納車当日、早速100Kmほど乗り回してみました。以下はそのファースト
インプレッションっス。

○見た目のド迫力に反して、すっごく乗りやすい。
 エンジンはどこからでもパワーが出てるし、1200ccといえどV4エンジンの恩恵でマシンの幅自体は400ccのマルチ
ぐらいしかないから、すり抜けにも気を使わなくて済むっス。
 300Kg近い車両装備重量も動いてる限りは気にならないっスよ。カーブ曲がるときなんかに慣性の大きさを感じましたが……

○エンジンがドコドコしてて、低回転でも気持ちイイ。
 140馬力もあるハイパワーエンジンなんで回さないと面白くないみたいなイメージがあるけど3000回転ぐらいで走ってても
V型エンジンらしいドコドコした鼓動感があって気持ちイイっス。

○ブレーキきかねぇ……
 最初ブレーキかけたとき、すいすい進んでいってしまって結構焦りました(^_^;)
 まだあたりが出ていないせいかと思いますが……でも「効くブレーキ」って、新車からでもがっちり止まってくれますよねぇ……

○クラッチレバー遠い……
 クラッチは油圧式で、かなり固いと思うっス。クラッチ自体が固いのは日頃からだを鍛えていたおかげもあって次第に慣れたんっス
けど、レバー自体が遠くって、指をがんばってのばさないと届かないよ……たぬきはそんなに掌が小さいわけでもないんですが。
 出来るだけ早くポジション変更可能なレバーに付け替えたいっス(そのときはブレーキ側も)。
 でもこれは太すぎるグリップのせいもあるんでしょうけどね。太いグリップはかっこいいんですが、こっちも早い目に普通サイズの
ものに交換した方がいいように思うっス。

○止まると重い……(笑)
「V−MAXの押し歩きはつらい」と話には聞いてましたが……マジつらかったっス(^_^;)
 カマボコ状になった道の路肩(つまり路肩が道路中央より下がっている)に向けて止めたV−MAXをバックさせようと思ったら……
重くて動かねぇんでやんの。久々に気合い入れましたよ。
 メインスタンドは、かけるときより下ろすときの方が恐怖だったっス。

○がんがん上がる水温……
 納車されたのは冬っスよ。なのに市街地の渋滞にはまったら水温がぐんぐん上昇してなんとレッドゾーン寸前まで!
 ……マジで夏、大丈夫なんかいな……

○走行中見られないタコ&水温メーター
 これもまぁ、世間での評判通りでした。エンジン回転数を気にしなきゃいけない運転をするとき、走行中視線をタンク上に外す必要が
あるというのはチト危険なような気が。
 もっとも慣らしさえ終わればそんなに回転数を気にする必要もないんでしょうけど。

○停止時、足に当たるステップ
もうちょっと後ろについてて欲しい……

 シートに尻を下ろしたとき手を伸ばしたところにハンドルがあり、足を下ろしたところにステップがあるというポジション自体には何の
問題も感じません。しかしステップの位置が、停車するため足を下ろすポイントと完全に同一でがんがん足に当たるんっスよ。当然足を
付くときには「ステップをよけるように足を動かす」という手間が必要になりまして。……慣れの問題かも知れませんが、パッと足を付く
必要に迫られる緊急時などに一抹の不安が。

○別体式ハンドルロックは使いにくい
 読んで字のごとしで、V−MAXのハンドルロックはキーシリンダーとは別に付いてます。

なんとかならんかな

 これが使いにくいんだ……位置もそうだけど、ロックのかかるハンドルの位置が「右に目一杯切ったところからちょっと手前」という
びみょーなポイントだというのがめんどくさい。


 ……なんか欠点ばかりですが、乗っているとそれを補ってあまりある快感を覚えるバイクでもありました。
 エンジンフィーリングがね、今を去ること10ン年前に乗っていたYAMAHA SR400にそっくりなんです。
 もちろんトルクの太さやパワーの大きさは比べものにならないんっスけど、低回転域でのドコドコとした感じやそこからアクセルを開いて
いったときのパワー&トルクの盛り上がりとかが。

 SR400って、今でこそかなりの改良が加えられたおかげで「割とフツーに乗れるバイク」になりましたけど、たぬきが乗っていた当時
のモデルは単気筒エンジンのアクが強く、あきらかに「乗り手を選ぶバイク」でした。
 始動性は悪く、19インチのフロントホイールでコーナーでは曲がらず、ブレーキは効かず……
 しかし、エンジンフィーリングは最高でした。低回転域からアクセルを開くと「ドドドドドッ」と車体をふるわせながら荒々しく加速して
いくのが実に快感でした。逆にいうと荒々しい分スムーズさに欠け、よくエンストしたりもしましたが……
 現在に至るまで様々なバイクに乗ってきましたが、あんなに面白いバイクはありませんでした(改良の名の下に次第に牙を抜かれマイルド
になってしまった現行のSRとはまるで別物です。かつてもう一度SRに乗りたくなって98〜9年モデルを買い直したことがあったんっス
けど、あまりに異なる乗り味がちっとも面白くなくて、すぐに乗り換えてしまいました)。
とある事情で手放さなかったら、ずっと乗り続けていたかもしれません。
 V−MAXに乗ったとき、そのSRの感覚を思い出したんっス。

 そういう意味でも、可能な限り長く長く乗っていきたいと思えるバイク……
 それがたぬきのV−MAXについてのファーストインプレッションです。




かくして、たぬき学園二輪部はここにスタートを迎えたのでした。




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