![]() <そのなな> | |
クリスマスイブの夜、学校行事として行われるクリスマスパーティのほかに、寮母であるわたくしと 寮長である夫の亮太郎さんとで寮生たちにプレゼントを配ってあげることになりました。 そして雰囲気を盛り上げるために、夫とわたくしはクリスマスらしい仮装をすることにしたのですが…… |
![]() |
「ど、どう?似合いますか……」 わたくしは夫が用意してくれた衣装を身に まとい、目の前でくるりと一回りして見せました。 「うんうん、よく似合っているぞ、亮子。おまえは スタイルが良いから、なにを着せてもよく似合う♪」 「そ、そうですか……?」 ほめてくれる夫の言葉をうれしく思いながらも、 わたくしは気恥ずかしさを感じずにはいられません でした。 わたくしは角と耳のついたカチューシャをはめ、 おシリのあたりからはちょこんと可愛らしい しっぽの生えた衣装を身にまとっていたのです。 ……そう、トナカイを模したコスチュームなのです。 一方の夫は、もちろんサンタさんに扮しています。 (この歳でコスプレするなんて、ちょっと恥ずかしい わね……) 気恥ずかしいのはコスプレをしているからばかり ではありませんでした。 この服、わたくしにはちょっとサイズが小さい みたいで身体のラインが「ぴちぴち」なのです。 (夫がせがむようにブラを着けずに着たものですから) 胸の先端には乳首がぽっちりと浮かび上がってしまい 特にお股のあたりなんて、前を引っ張ればおシリが、 おシリを隠せば前が見えてしまうといった大変なことに なってしまっているのです。 (こんな格好、子供たちに見せられないわ……) やっぱり仮装はやめましょう、とわたくしは夫に提案 しようとしたのですが、 「……きゃあっ!?」 わたくしは不意に夫に肩を掴まれると、ぐいっと 押し倒されてしまったのです。 |
|
「なっ、なにを……」 なさるんです、と言葉を続けるよりも先にわたくしは 夫の意図を悟ってしまいました。夫はぎらぎらとした 目で、鼻息も荒く、わたくしを見つめていたのです。 「亮子、しよう」 「えっ……」 わたくしはかぁっと、赤面してしまいました。なぜなら 夫がわたくしに『しよう』と言うならば、それは『愛の 営み』を求めている以外にはありえないからです。 「い、いけませんわ。これから子供たちにクリスマスの プレゼントを……」 「わかっているさ。大事なことだからね。けれどその前に 『これ』をなんとかしたいんだよ、亮子」 ばっと、夫は赤いコートの前を開きました。 「あ……」 ズボンの前あわせのあたりから天を突くようにそそり勃つ 夫のペニスを目の当たりにして、わたくしの頬はいっそう 赤みを増してしまいました。 「普段と違うおまえの姿を見ているうちに、どうにも 収まりがつかなくなってしまったんだ」 「…………!」 夫の視線がわたくしの身体の上をなぞっていくのを 感じて、わたくしはようやく衣服が大きくまくれあがり とてもはしたない姿になっていることに気づいたのです。 「隠さないでくれ」 あわてて裾を直そうとするわたくしを、夫がことばで 押しとどめます。 「すばらしい……すばらしい脚だよ亮子。特に太腿。 ぴっちりとした張りと柔らかさ。そして肌のきめ細やかさ。 今すぐにでもこの手で触れ、舌で味わいたい……」 夫の視線がわたくしの爪先から、足の付け根へと 向かって這い上っていきます。 「そして、下着を透してうっすらと見える、愛おしい花園 ……柔らかく暖かいその中へ潜り込みたくて、俺の 『男』ははち切れそうだ…… 頼む亮子、いまここでおまえを愛させてはくれないか」 「あなた……」 わたくしは、不意に身体の奥から熱いものが わき上がり始めているのに気づいていました…… |
|
|
……てなネタを、2002年末クリスマスに発表するつもりだったんっスよ。 パソコンが壊れなければ。(;_;) この方々の夫婦生活もいつか描きたいと思ってましたし。 久しぶりに大人同士のエッチというわけで、文体もいつものエロ文より 官能小説っぽくしてみました〜 官能小説って読んだことないんっスけど(^_^;) |