![]() <そのはち> | |
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バレンタインデーも間近な夜遅く、あたしは家族が寝静まってからキッチンに立っていました。 同じクラスで片思いの**くんにプレゼントするチョコを作るためです。 「ん……んふっ……」 思わず声が漏れそうになるのを押さえながら、あたしはチョコの『最終仕上げ』に入っていました。 壁の時計を見ると、もう日付が変わろうという時間になっています。 (こんなこと……昼間出来るわけないよね……) 心の中でそうつぶやきながら『仕上げ』を続けようとした時でした。 がちゃっ!とドアが開いたかと思うと、ぱたぱたと足音を立ててふたつの人影があたしが『仕上げ』を しているテーブルのそばに近づいてきたのです。 それはあたしの二人の妹……4歳年下の真子と、5歳年下の優子だったのです。 「ほらほら!やっぱやってるじゃない、おねーちゃんってば!!」 「や、やだぁ……」 きゃいきゃいはしゃぎながらあたしの『仕上げ』をのぞき込む二人。 「こっ、こら! 見……見るんじゃないっ!」 慌てて隠そうとするあたし。けれどもうそれは手遅れでした…… |
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バレンタインネタっス。最初は寮でクラスメイトに見つかるという話だったんっスけど、クラスメイト用に描いたキャラが 幼くなってしまったのでかくのごとく変更しちゃいました…… あ、ちなみにチョコに入ったらいやなので「毛」は事前に剃っちゃった、ってことにしておいてください。 真子ちゃん、末恐ろしいと描いた本人ながら思ったり(^_^;)。 |