たぬき学園文化祭

  <そのさん>

 年に一回開かれる『たぬき学園文化祭』!
 もっとも入場者数を獲得した展示やイベントを行ったクラス・クラブに与えられる
名誉ある『ゴールデンたぬき杯(謎)』を目指した戦いが繰り広げられる!(^_^;)>



「たぬき学園文化祭」第3の出し物は、ファッションデザイン研究会による
下着ファッションショーです。
 部員達がデザインした下着を、部員自らがモデルになってみんなの前でお披露目しています。
ファッションショーで・・・ファッションショーで・・・
 可愛い下着から、ちょっとえっちな下着まで、デザインのバリエーションも
さることながら、同じ学校の女生徒の下着姿が見られると言うこともあって
なかなかの盛況です。
 部員の女の子達も張り切っちゃって、もうノリノリって感じです。
 そんな中、一年生部員の山科なぎさちゃんだけがもじもじと、舞台の袖で
身を縮こまらせているのでした。

「さぁ山科、あんたの出番よ。張り切って行ってらっしゃい」
「あ、あの部長、ホントにこれ着て出るんですかぁ?(・・;)」

ファッションショーで・・・「出るの。あたしが特別に用意してあげた一等
セクシーな下着なんだからね」
「で、でも、これって、どこもかしこもスケスケで……
これじゃハダカと変わんないじゃ……」
「そ。極薄なのにちゃんと強度も持ってる新素材なの。
透けてるだけじゃなくて特殊素材でお肌にぴったり
フィットなんだから」
「そ、それになんかすごいピチピチで、あちこち
はみ出そうで、怖いんですけど……」
「しかたないでしょ?あんたのサイズに合わせて仕立てた
わけじゃないんだから……あちこち<おおきすぎる>
あんたがわるいの」
「でもでもでも……!」
「……山科」
 必死で訴えるなぎさちゃんを、部長はギロリと
睨み付けました。
「ステージまでに自分のオリジナル下着完成できな
かったのはどこの誰かなぁ?」
「うっ……」
「ペナルティよ、ペナルティ!さぁ、せめてその格好で
お客さんのウケ取って来なさいっ!」
 先輩はそう言うやいなや、なぎさちゃんの背中をどん!
と押し出しました。
「はわわわわわわわわ〜〜〜!」
 なぎさちゃんはバランスを崩したままヨタヨタと
ステージに飛び出して……!

<どって〜〜〜ん!!>


『うを〜〜〜!!』


……お約束のようになぎさちゃんがステージでひっくり返るのと同時に
今まででもっとも大きな歓声が客席から沸き上がったのです。

(え、え?なに?なに?なんなの……って………!)

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

ファッションショーで・・・ ステージでひっくり返ったなぎさちゃんは、なんと
客席に向かって「ご開帳」しちゃっていたのでした。

「あっ、あっ、やだっ!」

 会場を埋め尽くした入場者の視線が、大きく開かれた
自分の股間に集中しているのに気づいたなぎさちゃんは
あわてて姿勢を立て直そうとしました。
……けれども運の悪いことに、ボディスーツの
おシリの部分がステージの床板の合わせ目にぎっちり
食い込んじゃって、ヘタに動くと<ビリッ>って
破れちゃいそうなのです。

「やっ、やあっ、見ないでぇ!」

 それでも何とかしようともがけばもがくほど、薄い布地は
カラダのあちこちにくっきりと食い込んでいき、しまいには
<ぽろりん>とおっきなおっぱいまでこぼれ出す始末。

「部長ぉ〜〜、たすけてください〜〜〜!(TOT)」
「……あのドジっ娘、なにやってんだか……(`_´;)」

 舞台進行を台無しにしちゃったなぎさちゃんに、
眉をひそめる部長さん。

「……でも、なんかすごいウケてるから、いいか( ̄ω ̄)」
「ぶちょぉ〜〜〜〜!!(;O;)」


……てな感じで、ファッションデザイン研究会の展示は
どたばたと、しかし盛況のうちに続くのでした〜



ステージの上で観客の視線にコーフンしちゃって濡れてしまうとか、
緊張のあまり失禁しちゃうとか、そーいうネタも考えてました。
……そっちの方が良かったっスかね(^_^;)。

キャラかぶった、かも・・・



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