きゃんぱすアルバム

  <そのじゅういち>



 春が来ました。今日はたぬき学園の入学式です。
 校庭に整列した新入生達に向かって、演台に立った校長先生のお話が続いています。
 それをまじめに聞いたり、あくびを漏らしながら聞いていたりする新入生達の中で
ただ一人、鴻池リサちゃんは「ある緊張」に身を震わせているのでした……
*   *   *   *   *   *   *

入学式にて・・・ (んもぉ……早くおわんないかな……校長先生
いつまで話してるのよぉ……)

 リサちゃんの頬は紅潮し、肌にはうっすらと
汗が浮かんでいます。
 そして、回りに気づかれないようにと気を
使いながら……でもせわしなげに太股をもぞもぞと
蠢かせているのです。

(ああ……なんで式の前にトイレ行っとか
なかったんだろ……いまさらみんなの目の前で
『先生トイレ!』なんて言えないよぉ〜(−−;))

「……ですから、新入生の皆さん。これからの
学生生活をたっぷり楽しんで下さい。以上です」
 校長先生のお話が終わったのは、まさにその
ときでした。

(やったぁ……これでトイレに行けるぅ!)

 リサちゃんの頭の中は、トイレの個室にこもって
ショーツを下ろしてそのまま思う存分おシッコを
放出するビジョンで一杯でした。
 全身に張りつめていた緊張の糸がゆっくりほぐれて
いきます。

……ところが。

「では、引き続き生徒会長から学生生活についての
注意点を説明してもらいます」

(……うっそぉ!?そ、そんなぁ!?)
 あわててほぐれかけた緊張を取り戻そうとする
リサちゃん。
 でも、もう遅かったのです。
入学式にて・・・ <ちょろ……>
入学式にて・・・ (……あ………)
入学式にて・・・ <ちょろちょろ……>
入学式にて・・・ (……ああ……あ……)
入学式で・・・ (おっ……お願い、止まってぇ〜〜〜!)

 リサちゃんの必死の願いを裏切るように、
たまりに溜まったおシッコは、一度ゆるんで
しまった出口から、まるで泉のようにあふれ
出して、リサちゃんの白いショーツの布地を
うす黄色に染め上げていきました。
 ショーツに広がるなま暖かい感触が、やがて
必死に合わせられたふとももの間を、膝に
向かってたらたらと、滑り落ちていくのを
リサちゃんは絶望的な気持ちの中で感じ
取っていました。

「ね……なんかおシッコ臭くなぁい?」
「気のせいだろ?」

 他の生徒達がひそひそ話し始めているのが
リサちゃんの耳にも聞こえます。
 おシッコはもう白いソックスにまでしたたり
落ちていました。
 もしかしたら足元に「水たまり」が出来ている
かも知れません。

(こんなの……ウソよ……
 悪い夢よぉ〜〜〜〜!(TOT))




……現実なのか、ウソなのか。
それは定かではありません……( ̄▽ ̄)




久々のおもらしネタ。
まぁ、たぬき学園なんでおシッコ漏らしたぐらいじゃ
なんてこと無いっスよ、おじょうさん(^_^)    <ヲイヲイ



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