きゃんぱすアルバム

  <そのじゅうきゅう>



 たぬき学園も2002年を迎えまして、今日は1月2日。恒例行事の書道部新年初会が行われています。
 ところがこの日の会場には書道部員だけでなく、一般の男子生徒の姿も数多く見受けられます。
 それは、書道部員による書道の実演だけでなく、女子書道部員がパートナーになってくれる、一般男子
生徒向けの「かきぞめ会」が行われることになったからなのですが……

*   *   *   *   *   *   *   *

「 それじゃ次の人、どうぞ」
 書道部員に促されて和室に入ってきたのは1年1組・大野次郎君。「かきぞめ会」の参加者です。
が……畳の上には文鎮で押さえられた半紙こそ置かれていますが、そのほかには筆も硯も見あたりません。
 それに大野君、何やらそわそわして落ち着かない様子です。
(ど、どんな子が来てくれるのかナ〜〜〜(^ω^))
「……しつれーしぁーす……」
 ぶっきらぼうな挨拶が聞こえると同時に、がらーっとふすまが開いて入ってきた女子生徒と、
大野君の目が合いました……

「い、……委員長!?」
「げっ、吉村ぁ!?」


……大野君の前に現れたのは、同じクラスの吉村澄美さんだったのです。
1年1組・吉村澄美さん♪ 「げっ、って何だよ。ムカツクーーー(`Д´+)」
「なんでお前がここにいるんだぁ? お前書道部員じゃないだろ!?」
「『奉仕活動』! 生徒指導の不破に、させられてんだよ!(`Д´;)」

 澄美さんの口から出た「奉仕活動」の一言で、大野君は大体の事情を
察することが出来ました。
 たぬき学園では、校則違反を犯すと罰として学校や生徒の役に立つ仕事を
させられるのです。……そして澄美さんときたら、普段から校則違反で有名な
お嬢さん。遅刻・無断欠席の常習者だし、今だって髪は茶髪、耳にはピアス、
胸元からは学校指定のリボンも外しちゃってます。……クラスの秩序を守る
立場にある学級委員長の大野君とは、いわば天敵同士みたいな関係でした。

「……書道部の清楚な女子がお相手だと思ったのに……吉村が相手じゃ
なぁ……新年早々、ツいてないなぁ、俺……(TДT)」
「うっさいなー! 書道部の人手が足りないってんだからしょーがない
だろ! こっちゃ相手が誰だろうとやらなきゃいけないんだから、さっさと
すましちゃえよ!」

 がーっとまくし立てると、澄美さんは半紙を前に腰を下ろして、スカートを
まくり上げました。



「おっ……………?」

 思わず大野君は身を乗り出してしまいました。

かきぞめ会にて……
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 澄美さんは最初からショーツを履いていませんでした。まくり上げられたスカートの下、大きく
開かれた太股の間に、澄美さんのアソコが丸出しになっています。
 ぷっくらと膨らんだ恥丘に走るクレバスはほぼぴったりと閉じられて、そこからわずかに覗く柔肉も
ほとんど濁りのないサーモンピンクです。……それはまさしく「割れ目」という呼び方がぴったり来る
ような、かわいらしいものでした。そしてその「割れ目」を覆うヘアもごく薄く細く柔らかげで、まるで
産毛のようです。
 それは全部、大野君が想像していたのとは正反対のものでした。

「……そんなにジロジロ見んなよ!」

 澄美さんの怒鳴り声に大野君はハッと我に返りました。

「さっ……さっさと『かきぞめ』終わらせちゃえよ!」

 何かを堪えるように眉根を寄せ目線を逸らしている澄美さんの頬は真っ赤に染まり、瞳は
かすかに潤んでいるように、大野君には見えました。

「ひょっとして、吉村……………恥ずかしい、のか?(・.・;)」
「んなわけないだろ!!(`□´)」

 大野君が思わず漏らした一言に、怒鳴り返す澄美さん。

「い、いつも言い合いばっかしてるお前に、こんな格好見られるのがムカツクだけ……だよ」

 語尾がかすかに震えているように感じたのは、大野君の気のせいだったでしょうか。

「いいから、さっさとセンズリかいちまえ!(>0<;)」
「おっ……おう。(・。・;)」

 言われなくても大野君はもうガマンの限界でした。澄美さんなんか相手に出来るかと思っていたはずなのに、
大野君のおチンチンはもう既にビンビンにボッキしていたのです。
 たまらず大野君はズボンごとパンツを脱ぎ捨て、おチンチンをしごき始めました。……しごきながら、大野君は
自分のおチンチンに注がれる視線を感じていました。
 視線の主は、もちろん澄美さんでした。そっぽを向きながら、チラリ、ちらりと、大野君のおチンチンに
目を向けているのです。そして目を向けては、あわてて視線を逸らす。そんなことを繰り返していました。
まるで小さな子供がホラー映画をのぞき見しては逃げるみたいに。

(もしかしてこいつ、男の見るの、初めて……?)

 それどころか、どう見ても男とこういう状況になることすら初めてだとしか思えません。普段の素行の悪さから
てっきり手当たり次第「ヤリまくっている」としか思えなかったのに。
……それも含めて、大野君は大きな戸惑いを感じていました。
 今まで事ある度に衝突して、口げんかどころか手が出かけたことだって一度や二度ではありません。心底ムカツク
奴だとしか思っていなかった相手が今見せる、普段と全く違う別の顔。
「オンナノコ」としての顔。
 そう、今自分の目の前にいるのは「オンナノコ」なのです。その「オンナノコ」と「オトコノコ」である自分とが
床に敷かれた半紙を挟んで、一方は自分で性器をさらけ出し、一方はそれをオカズにオナニーをしているなんて。
そしてそのオナニーをオンナノコに見られているなんて!
……自分の置かれている状況の異常さと、澄美さんに対する戸惑いとに昂ぶった大野君は、いつもよりも早い絶頂を
迎えつつありました。

「あっ……はっ……はっ、はあっ、おっ……おっ……俺、もう……出るっ!」

 感極まって思わずそう呻いたのと同時に、大野君はいきおい良く射精してしまいました。
 そして大量の精液は、ぱたぱたと、広げられた半紙の上に、さらに……

「きゃぁぁ!」
かきぞめ会にて……
(クリックすると別ウィンドウに表示するっス)

「この……バカ! なんであたしにまでかけちゃうんだよっ!!」

 澄美さんの狼狽した、悲鳴ににも似た声が和室の中に響き渡ります。
 大野君の射精した精液は、半紙の上だけにとどまらずに澄美さんの太股に、身体に、髪の毛にまで
飛び散っていたのです。

「わ、悪ィ!」

 ひっかけた当人の大野君も、やや狼狽しているようです。
 彼にとっても、こんなにいきおい良く射精したのは初めてだったのです。

「そっ、その、吉村がいつもと違って妙に可愛いから……」
「え      (・△・)」
「あ      (・Д・)」
「……………………………………(・///・)」
「……………………………………(・///・)」


……一瞬流れた何とも言えない「間」を先に破ったのは澄美さんでした。

「な……何バカ言ってんだよ! カキ終わったんなら、とっと出ていけよ!こ、こっちは一日
これやってなきゃなんないんだから! (≧△≦;)」
「あっ、ああ (・.・;)」

 澄美さんのあまりの剣幕に、転がるように和室を出て行く大野君。ぴしゃん!といきおい良く出入り口の
扉が閉じられ、部屋には澄美さんだけが残されました。

「……なにが、『可愛い』だよ……普段口喧嘩ばっかりしてるくせに……」

 一人部屋に残りながら、なかなか収まらない胸の鼓動に戸惑う澄美さんなのでした……



 え〜……要するに、新年最初にオトコノコが「カク」から「かきぞめ」というネタでした。(^_^;)

 澄美さんがもっと、いわゆる「素行が悪そう」に描けたらよかったんっスけど、そう言うキャラを描いたことが
なかったので(セリフ回し共々)今後の課題にしたいと思うっス。



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