![]() <そのさんじゅうさん> | |
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新年を迎えた1月2日、たぬき学園では華道部の新年花展が行われると同時に、生け花の体験教室が 行われます。 普通ならあまりにぎわいそうもない行事なのですが、華道部の部員……当然女子がほとんどです……から マンツーマンで、しかも「たぬき学園式華道」の手ほどきが受けられることから、毎年多数の参加者が 駆けつけるのでした…… 参加者のひとり・富田ツヨシ君(3年2組)は、クラスメートでもある華道部部員・生野かおるさんと 体験教室のため和室に入りました。 「ま、まさか生野さんがお相手をしてくれるなんて……俺って、新年早々ラッキーだなぁ……」 エヘエヘとうれしそうなツヨシ君に対して、かおるさんは頬を赤く染め、もじもじと恥ずかしそうです。 (まさか同じクラスの子と一緒になるなんて……ついてないなぁ) 「さ、さ、は、早く始めようよ。さ、さ、さ」 「わ、わかってるって……」 ツヨシ君に鼻息も荒く急きたてられ、かおるさんはしかたなく「たぬき学園式華道の手ほどき」を 始めるのでした。 |
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「ごくり……」 かおるさんにはツヨシ君の生唾を飲み込む音が聞こえたような気がしました。それほど彼の 視線は、むき出しにされたかおるさんの下半身に釘付けになっていたのです。 (ううっ、やだなぁ……) ただでさえとんでもないカッコウをしているのがわかっているのに、しかもそれを普段クラスで 顔を合わせている男子に見られちゃうなんて…… かおるさんは出来ることなら今すぐにでもここから 逃げ出したい気分でした。 「わ、わかってると思うけど……活けるのは『後ろのほう』だけだからね。『前』に活けちゃダメだよ? それと、活けるときはそっと、そ〜っと……」 「わ、わかってるわかってる」 かおるさんの言葉もほとんど上の空で、ツヨシ君は傍らに用意されている花を手にすると「たぬき 学園式華道」を始めたのです。 『つぷっ』 「うっ……」 おシリの穴の中に、冷たく細いものが挿入される感触に、思わず声を漏らしてしまうかおるさん。 『つぷっ』 そしてもう一本、ツヨシ君は別の花を手にすると、かおるさんのおシリに活けるのでした。 ……美しい女性の肉体を花器としてそこに美しい花を活け、双方の美しさをより高みへと昇華させる。 それが『たぬき学園式華道』の神髄なのです。 |
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着物はもう描かないって心に決めていたのに…… 「なんちゃって着物」っスけど、突っ込まないでくださいね〜〜〜(^_^;) |