きゃんぱすアルバム

  <そのろく>



「それでは女子の下着検査を始めます。
一列に並んでスカートをまくりなさい」


 ホームルームが始まると同時に担任が放った一言に2年2組の教室が一気にどよめきました。
 抜き打ちの下着検査が始まるのです。
 女子が一列に並んでスカートをまくり上げます。
 男子達の視線が、一斉に彼女たちのさらけ出された下着に集中しました。
 その下着の一枚一枚を、担任が股間をのぞき込む様にして、<学生にふさわしい下着を
身につけているかどうか>をチェックするのです。
……ヒモパンや透けパン、「勝負パンツ」をはいていた女子が次々と引っかかり、お小言を
食らっています。あまりにも規則を逸脱している場合は、その場で没収です。
『よかったぁ……今日は普通のパンツはいてきてて(−。−;)』
 内心で胸をなで下ろしていた桃山亜希ちゃんの番になりました。
「ふむ、きれいな白で形も普通。よしよし…………ん?」
通り過ぎようとした担任が、ふと立ち止まりました。

教室で・・・「いかんなぁ桃山、シミが付いてるぞ?」
「え?」
「ほら、ここ!」
 担任がくるりと指し示すところを見ると、なんと真っ白なショーツに
黄色いシミが浮き出しているじゃありませんか。
『……あ、今朝遅刻しそうで、トイレでちゃんと拭かなかったから……』
 しまった、と思ってももう遅い。男子も女子も、みんなが亜希ちゃんの
黄色いシミつきパンツを見て、くすくす笑っています。その中には密かに
恋してるシゲル君も混じっていたのです。
「おシッコはちゃんと拭いた方がいいぞ桃山ぁ、子供じゃないんだから」
 どっ、と教室中に大きな笑いがわき起こります。シゲル君も笑っています。
『もう、やだぁ……(;_;)』
 泣きそうな気分になってしまう亜希ちゃんなのでした。



 身だしなみは女の子の基本っス。この学校はそれを徹底して教えてるって
わけっスね。(^_^;)

 ちょっと太めっぽくなっちゃったっスね。
 たぬき的にはオッケイなんスけど……

 あ・・・シャツの裾、どっか行っちゃってるっス! Σ(○□○;)



ブラウザの機能で戻って下さい