きゃんぱすアルバム

  <そのご>



「わたしたち、ブルマなんか履くのもうヤです!」

 2年5組の上坂みゆきちゃんを始めとする女子の一団が、校長室に乗り込んだのは
ある日のことでした。
「ブルマってカッコワルイし、蒸れるし、フトモモ丸出しで恥ずかしいし……とにかく
ヤなんです!もっと今風な、スパッツとかに変えて下さい!」
「いいでしょう」
 校長は、意外なほどあっさりと直訴を受け入れました。
「ただいきなり全校生徒、と言うわけにはいきません。テストケースとして君たちが
スパッツ着用で体育の授業を受けてみて下さい」
 みゆきちゃん達はもちろん大喜びです。
「ただし、条件がひとつあります」
 こほん、と咳払いをして校長は続けました。

 さて、その後の体育の授業中……
「……おい見ろよ、スゲェなアレ(・∀・;)」
「おお、俺なんかもうチ○コ勃っちまいそうだぜ(^_^;)」
 授業を受けるみゆきちゃん達の一団を、男子達がイヤらしい目で見ています。
「なにあれ……」
「やだぁ、はずかしぃ〜(*^_^*)」
 女子達もくすくす笑いながら見ています。


校庭で・・・ それもそのはず、みゆきちゃん達の下半身には
おシリの割れ目どころか、アソコの形までくっきり
わかるほどスパッツがぴっちりと張り付いているのです。
しかも体を動かすたびにスパッツがどんどん食い込み
こすれちゃうもんだから、しまいには感極まってしゃがみ
こんじゃう女の子もいたりして……
「どうですか?上坂くん、スパッツで授業を受けた感想は」
 にこにこ微笑みながら校長先生がやってきました。
「こ、校長先生……」
 頬を紅潮させたみゆきちゃんが、恨めしそうに校長先生を
見上げます。
「ど……どうして、下着、履かせてくれないんですかぁ」
 そう、みゆきちゃん達は素肌にスパッツを履かされて
いたのです。クイクイ食い込んで当然です。
「だって君たちはカッコワルイのがいやなんでしょう?
薄いスパッツに下着のラインが浮かんじゃうのは格好悪く
ないんですか?」
「そ、そんなぁ……」
 みゆきちゃんはもう涙目です。
「どうします?やっぱりスパッツの方がいいですか?」
「……………………ブルマの方がいいですぅ(*T△T*)」
 小さくそれだけを言い残すと、みゆきちゃん達は
股間を押さえて更衣室の方によたよた走っていってしまい
ました………

 かくして、たぬき学園女子は今でもブルマで体育の授業を
受け続けているのです。



 優れていないモノが何十年にも渡り使用され続ける、なんてコトは
あり得ないっス。
 学校関係者にはその辺良く理解して欲しいっスよね!(`_´)



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