たぬき学園体育祭*2003

  <そのなな>

 年に一回開かれる『たぬき学園体育祭』!
 謎の特典『特別ボーナス』獲得を目指し、
紅白2チームに別れた生徒たちがたのしやらしい戦い(笑)を繰り広げる!!




 たぬき学園体育祭2003、第8の競技は<借り物競走>です。
 出場者は与えられたメモに記載されたモノを借り受けて来なければゴールできないというおなじみの競技ですが
ココはたぬき学園。借り受けるモノもやっぱり普通ではないわけで……
*     *     *     *     *

「あ、あの、おにいちゃん……」
 借り物競走が始まってすぐ、紅組コーナーで応援に声を張り上げていた3年7組・川崎羽郁くんの前に
やってきたのは、彼の妹で同じく紅組の、1年8組・川崎こだまさんでした。
「おう、おまえも出てたのか。なんだ? 借り物か?」
「う、うん……」
 なぜか頬を真っ赤にしてもじもじしているこだまさん。
「こ……これ、貸して……」
 消え入りそうに小さい声とともに差し出されたメモ帳に書かれていたのは……

おにいちゃん……これ、貸して…… 「なっ……」
 思わず絶句してしまう羽郁くん。それも当然のことでしょう。
なぜなら妹が差し出したメモ帳には
『男子の精液』
とハートマーク付きで書かれていたのですから。
「かっ、貸せって、おまえ……」
「う、うん……」
 こだまさんは真っ赤な顔をますます赤くしてうなずきます。
「ばっ、ばかやろー! こんなの、カレシにでももらって来いよ!」
「そ、そんなの、いないもん……」
「クラスの男子にでも頼みゃいいだろ?!」
「やだよ……恋人でもない男の子のおチンチンさわるなんて〜〜」
 どうやら精液を借り受けるとき、出す手伝いもしなければならない
ようで……
「おにいちゃんだったら……兄妹だし……小学校の時、見たことも
あるし……」
「だからって、おまえ……」
 羽郁くんが頭を抱えていると、そのやりとりを聞きつけたのか、
他の紅組男子が二人の元に集まってきました。
「だ、だったらさ、俺の精液つかってよ!」
「ばか!おれだおれ、おれの!」
「こだまちゃ〜〜〜ん、シコシコってやってよぉ!」

「…………あ、あの……」
 目を血走らせた男子たちが一度に押し寄せてきて、おびえた
こだまさんはもうほとんど半べそ状態です。
「お、おにいちゃ〜〜〜ん……」
「……わかったよ……」
 目に涙を溜めてすがりつくように見つめられては、もはや妹を
突き放すことなどできない羽郁くん。
「俺の、貸してやるから……それじゃ便所にでもいこうか」
 精液入れ用のコンドームをこだまさんから受け取った羽郁くん、
個室でオナニーでもして、出したモノを渡してやればいいと思って
いたのですが、
「あ、あの……ココでじゃなきゃダメなんだって……」
「なにっ!?」
「隠れてモノの受け渡しをすると、不正行為になるって……」
「………(顔面滝の汗)……」
「おにいちゃ〜〜〜〜ん……早くしないとみんなゴールしちゃう
よぉ……」
「………ああもう! わかったよっ!」

 覚悟を決めて? 羽郁くんはその場でパンツごと短パンを脱ぎ捨て
下半身をさらけ出したのでした……

「お、おにいちゃん……それじゃ、はじめるよ……?」
 かぶせられたコンドーム越しに触れながら、こだまさんは羽郁くんのおチンチンをこすりはじめました。
「……………」
 その様子を見ていられなくて、目をそらす羽郁くん。
「ヒューヒュー! いいな羽郁、そんなカワイイ妹にちんちんコスってもらえてよぉ!」
「う〜らやまし〜〜〜〜〜〜〜〜いぜっ! 代わってくれ、ぜひとも代わってくれっ!」
「よっ! この、らぶらぶ兄妹っ! あついね熱いねっ!!」
「うっせ〜〜〜〜〜〜〜〜よ、お前らっ!」
 同じ紅組の仲間にはやし立てられて、真っ赤な顔で怒鳴り返す羽郁くん。
「こちとら好きでやってんじゃね〜〜〜んだよっ!」
「ははは、説得力ねーーーよ。そんなにギンギンにボッキしながら言ったって!」
「うっ……」
 どっとわき上がる笑いの輪の中で、思わず言葉に詰まってしまう羽郁くん。……そうです。羽郁くんのおチンチンは
この奇妙な状況の中にあって、これ以上ないというほどに充血しそそり勃っていたのでした。
お、おにいちゃん……これでいいの……?
(クリックすると別ウィンドウで表示するっスよ)

(な、なんでボッキするんだよぉ……いくら他人に握られるの初めてだからって、触ってるの……妹なんだぞぉ?)
 自らの生理的反応に、思わず泣きたくなってしまう羽郁くん。
(畜生……おれ、なにやってんだ? みんなが見てる前で下半身丸出しにして、おっ勃てたちんちん妹にコスられてるなんてよぉ……)
「お、おにいちゃん……」
 そんな羽郁くんは、おずおずと尋ねるこだまさんの問いかけに我に返りました。
「……どうしたら気持ちよくなるの?」
「えっ?」
「どうしたら、その……せいえき……でるの?」
 羽郁くんがはっとして目を向けると、こだまさんが泣きそうな顔を真っ赤に染めて自分を見つめていました。
 ……そうだ、恥ずかしいのはこいつもおなじだったんだ。そんなことも忘れていたなんてよ。
「こ、こだま……」
 うわずった声が、羽郁くんの唇からこぼれ始めました。
「その……茎のところじゃなくて、先っちょの傘みたいになった部分の、下のあたりをこすってくれ……」
「こ、こう……?」
「そ、そうだ……いいぞ……つ、次は、裏側の筋に沿って、下から、上へ……」
「う、うん、おにいちゃん……」
 羽郁くんの指示に従って、たどたどしくこだまさんの指が羽郁くんのおチンチンを愛撫していきます。そしてそのたびに、羽郁くんが今までやってきたどんなオナニーよりもすばらしい快感が下半身からわき上がってくるのでした。
……羽郁くんは、なにもかも割り切ることにしたのです。このとんでもない状況から脱出するためには、とにかく自分が射精して精液を妹に渡してやるしかない、と。妹にこれ以上恥ずかしく思いをさせてはいられない、と。
「これで、いい? おにいちゃん……?」
「ああ……す、すげぇ気持ちいいよこだま……」
 一旦割り切ってしまうと、下半身から広がる言いようもない快感に、たちまち羽郁くんは酔いしれてしまいました。
 なぜか3年になるまでえっちを経験する機会がなかった羽郁くんにとって、女の子に性器を愛撫されるのはこれが生まれて初めての経験だったのです。たとえ相手が、実の妹であっても。
……いえ、相手が妹だったからこそ、だったのかも知れませんが。
「そのまま、もっと、つづけてくれ……」
「う、うん……♪」
 自分が上手に出来ていることがわかってうれしいのか、こだまさんの愛撫にも熱が入っていきます。
「すごい……おにいちゃんのおチンチン……こんなにおっきく、かたくなるなんて……」
「うっ……」
 無意識に漏らしているのであろう、こだまさんの感嘆の声が羽郁くんの耳をくすぐります。
 快感の高まりにつれて、羽郁くんの呼吸は次第に熱さと荒さを増していきます。その熱が伝染したかのようにこだまさんの吐息も熱く、そして荒くなっていきます。
「こっ、こだま……も、もう……」
「で、出るの? 出るの、おにいちゃん……」
「あっ、ああ……出る……出るよ……おっ、おれ、もう……!」

ああ……セイエキ、でてるぅ……
(クリックすると別ウィンドウで表示するっスよ)

『びゅく!びゅく!びゅくっ!』

 その瞬間、こだまさんの掌の中で羽郁くんのおチンチンが大きなけいれんを始めました。そしてけいれんが走るたびに、かぶせられたコンドームの先っちょの部分が、おチンチンから吐き出された精液でまるで風船のように膨らんでいきます。
「ああ……セイエキ、でてるぅ……」
 お兄ちゃんのおチンチンの脈動を掌の中で感じながら、熱に浮かされたようなつぶやきを漏らすこだまさん。
 同時に彼女は、アソコからこぼれだした熱いしずくがじんわりとぶるまの中に広がっていくのを感じていたのです……

*     *     *     *     *

「そ、それじゃおにいちゃん、こ、これ……ありがとね」
「お、おう」
 身支度もなおした羽郁くんと、右手に精液入りのコンドームをぶら下げたこだまさんはぎこちない挨拶を交わしてそれぞれに別れました。
「……よぉ羽郁ぅ」
「な、なんだよ」
「おまえ、すっげぇ気持ちよさそうだったじゃね〜か♪」
「そ、そんなことねーよ!」
 紅組のチームメイトに脇をつつかれて、どぎまぎしてしまう羽郁くん。
「いやいや、こだまちゃんかわいいもんなぁ。……おまえ、アブナイ道にはまるんじゃねーぞ♪」
「はん! 馬鹿言ってんじゃね〜〜〜よ!」
 チームメイトの頭をこづき返す羽郁くん。
 そう。いくら可愛かろうが、大事だろうが、相手は血のつながった妹なのです。変なことなんかになろう訳がありません。羽郁くんはそう思っています。

 けれど……
 彼の頭の中からは、そして彼の股間からは、おチンチンを握ってさすってくれた妹の、柔らかくて熱い手のひらの感触がいつまでたっても消えずに残っていたのでした……



 こんなに時間かかっていてちゃんとゴールできるのか、という気もしないではないですが。(^_^;)
 大丈夫。他の出場者たちも同じように時間のかかるモノを取ってこいと指示が出されています。


(と言うことにしておこう   <をいをい)



ブラウザの機能で戻って下さい