キャラ分析「グッテン・キスリング」
〜前置き〜
私は創作においては、判断に常に迷う優柔不断なタイプです。
気が多い、のかな? Aも入れたいBもいい、ああ選べない〜ってなるんです。
絵でも文章でも、BGMや背景でイメージの外堀を埋めて、選択肢をしぼりこまないと、完成すら難しいのが普通。
「WL」なんか書きあがった後に「ああっ、これって私の萌えの根幹じゃん!?」と気づく始末。
自分が何がしたいか分かるために、時間をかけて書いてるふしもあるくらいです。
そんな私が、登場人物を増やした小説を書いたらどうなるか? まー見事に迷いまくって止まりましたね「キ妙な学者」が。
スタルカの2人だけを書いてるときに比べて、2倍じゃなくて2乗でした、混乱っぷりが……。
そこで、自分の中のキャラ像をはっきりさせるために、考察企画を立ち上げた次第です。
注意事項として以下をあげておきます。
・以下はあくまで「塔が、認知できる範囲内で解釈したキャラクター性」です。
・あえて、キャラクターの「性格上のゾッとするような所、恐ろしいと解釈しうる部分」まで深読みしています。
・念押しですが、「ゲーム本編の世界観・ラスボスの正体を含む重大なネタバレ」を含んでいます。
嫌な予感がする人は見ないでね!! これ、自分用下調べだからたいして面白いものでもないし!
そしてこの文書の文字数8000以上ってなんだ!? 概要が知りたければ「まとめ」だけ見ればわかるよ!
まとめ
()内は塔の解釈です。
☆どんな時に「特徴的な反応をする」か、その時どんな様子か
反応1 初対面の相手に「気さくさをあらわすために四字熟語やネタやトリビアを使ってふざけて見せる」
→〔2章でスタンへ〕〔3章で研究所員へ〕〔4章でブルへ〕自己紹介時。
反応2 周囲のごたごたに即して「マイペースかつ取り繕わず本音だだもれ。ただし相手が振り切れてるとボケの余地を失う」
→〔3章〕王女についてのコメント時。(自分の欲求のみで王女に会いたがる)
→〔4章〕リンダへのコメント時。(冷静な突っ込み。4章後半からこういう反応が増えていくのは、ブルとリンダのせいと思われる)
反応3 一定のシリアスラインを超えた出来事に「黙って観察・思考に集中しぶつぶつ独り言」
→〔5章〕人形破壊時。(黙って観察している。その後の怒り反応を見るに、おそらく「耐えて」いる)
→〔7章〕スタンとロザリーの戦闘時。(独り言)
反応4 相手から聞き出したいことがあるとき「自分の中で優先順位の高い(どうしても聞き出したい)ものは丁寧に引き出す。
あとは雑になるしふざけだす」
→〔4章〕元・会長魔王への聞き取り時。
反応5 例え動揺していても「周囲の観察→自分はどう動くべきかロジックで判断」という形を崩さない。
→〔5章〕人形破壊後。(珍しく口ごもっているし、おふざけが出ない)
☆どんなことが「好き、嬉しい、興奮する」か、その時どんな様子か
自分が興味を持った対象が「激しい反応」を見せたとき。
また、自分と同じことに気づいた相手がいたとき。
→〔3章〕「ああ…。オバケちゃん、ステキだ…。あのフワフワが、あのフワフワが…。ああ…。」(うっとり)
→〔4章〕「ふふ、わかるよスタン君。」(共犯者の笑み)
☆どんな時に「怒りを覚える」か、その時どんな様子か
基本的に興味が勝るのでめったに怒りは表出しない。唯一例外が以下。
→〔5章〕「…たしか、消えた娘のかわり、とか言ったね。」
(「とか」がポイント。ふだんならこんな煽るような言い方しない。ぐっと抑えた怒りにぞわっとくるね。)
(これは何に怒ったんだろう。ベーロンの、無抵抗の少女に暴行する姿にはさすがに嫌悪感がわいたか?
となると解剖の件はやはり冗談か。いや、解剖には彼的には学術的意味があるが、
ベーロンの行いは感情的で無意味な八つ当たりであると認識したか。)
☆どんな時に「ドン引きする」か、その時どんな様子か
→〔3章〕「……。」(あまりにも考えなしな水泡魔王を前に沈黙。たぶん、呆れすぎて真顔。)
→〔7章〕「う、美しくないなあ…。」(ジェームスの、技名どおり理屈を超越した解決策がハマった時。えええ〜?と不満げな感じ)
☆「戦う」時どんな様子か
時々本を開いて、覗き込んでうんうんとうなずいている。(メモを取ったり調べ物したりしてそう)
(戦闘に突入しても、なかなか戦ってくれなかったりして。もっと観察したい!とか言いつつ。)
★結論、50字以内で人となりを述べるなら?
「何事も線引きのはっきりした趣味人変態紳士。探究心に忠実なロジカリスト。理不尽や混沌とした感情は苦手。」
次に、章ごとのポイント台詞を抽出します。
2章
登場時
□「私こそ、知る人ぞ知るオバケ学者。グッテン・キスリング45歳!ちなみに趣味は足のツメ切りだ。」
□「光と影、邪悪と正義、そういった二元論
(あ、二元論って研究所で論題にあげてた。やっぱ「勇者魔王システム」が研究対象だったんじゃないか!!)
こそを止掲して新たなるパラダイムを構築し人の生に真のリアリティをもたらすことこそが重要であり」
□「そのためにはこの社会の構造に深く分け入り疎外された者たちの様相を直視して…」
(ダラダラと流されるので聞く気にならないが、実はボク魔のテーマに沿ったことを言っていて、内容は至極まっとう。
また、疎外されたものたちって、ルカを代表とする影の薄い人たちのことでは?)
(でもこの時点でルカが「見えている」のかなあ?怪しい気が。
だから、「台風の目」でなく「台風そのもの=勇者と破片魔王たち」を観測してるのかも)
□「後ろ姿に時雨てゆくか
懐に忍ばせたポエム帳のみを友として暗くつめたい道をゆく…」
「おう、スゴイなイカスなシビレルなグッテン・キスリング45歳!
ははは、じゃーねー!」
(このへんの言い回しがうさんくさく感じる要因。おそらくふざけて遊んでいる。
しかし何かしらのネタであることから知識のストックは豊富と思われる。いらん知識も大量に持ってそうだが。
ちなみに時雨てゆくかは種田山頭火の俳句)
3章
仲間加入時
□「私の鋭敏な頭脳が、告げているのだ!すなわち、キミこそが、その娯楽性とその不運において比類ない素質を持ち」
「各種の特異例を引き起こすトリガーとして機能する生体機械であると!」
(やはり。トリガーを「台風=ロザリー」と見ている。つまりまだ「ルカ=台風の目」は「見えて」いない。
1回もルカに直接声をかけてないしね? 出会った当初は頭越しにスタンと会話してる流れだし。)
□「…おお、やはり私は正しかった!なんというオバケ出現率!
これも女勇者殿の不幸のなせるワザか!」
(オバケ出現率はロザリー加入前から変わっていない、よって不幸なのはルカ。
もし仮にそのエピソードをルカから聞きだすことができれば、真のトリガーは台風の目=ルカ≠ニ
キスリングが目星をつけてもよいかも。でも、「見えていない」ものね? ふつうなら無理だろうな。)
リシェロにて
□「まあまあ、お二人とも…。それよりも早く王女に会いに行こうじゃないか!
このグッテン・キスリング45歳は王女なる存在に大変深い学問的興味を抱いているのだよ!
…まずは血液検査だな。解剖してみるのもいいかもしれない!
うふふ、王女の中身はどんなかな?」
(無邪気さがこわい。冗談だと思いたいが…)
ルカ自宅にて
□「パパさん…今度会うまでに、きっと…。
ふふふ…。楽しみだねえパパさん。」
(このあと、研究所ではじめてルカの名前を呼ぶんだよね。
はっ、もしかして「貴重な理解者であるパパさん、の息子ルカ、として認識した」のか!?
だったらこのあやしい会話すら意味が生じる…!!)
研究所にて
□「そのとおり、私こそ一筆路上火の用心(シンプルにいこう)、
スマイル0円な(気さくに話しかけてくれたまえ)グッテン・キスリング45歳、よろしく。」
(“一筆啓上火の用心、お仙泣かすな馬肥やせ”長篠の合戦の陣中、本多作左衛門が妻に送った便りがモトネタと思われる)
□「グッテン・バッテン実験でご有名なキスリング博士ご本人にお会いできるとはァ…。」
(善とされるものと悪とされるものが状況において揺らぐはずなのに、
対人実験の結果揺らがなくておかしいと思った、とか? ←もちろん捏造だ!)
□「いまはオバケの研究をしておる。それと、私の心の動揺についても研究対象に取り上げたよ。」
ロザリー:「え?オバケだけじゃなかったの?」
スタン:『このワカランチンの洗面器女が。』
(ん!? これはキーロザフラグなの!? =カプ厨の発想)
□「ああ、なんとなんと!キスリング・イカリング理論でご高名なキスリング博士ご本人にお会いできるとはっ!」
(オニオンリングとの違いを表すラベリングとしてのイカの皮の存在意義、とか? ←もちろん捏造だ!)
□「そう、私こそ天上天下唯我独尊(価値がある)、孤立無援(でもまあ理解はされないよね)、
焼き増し無料な(まあわかってるし気楽にやるさ)グッテン・キスリング45歳、よろしく。」
□「な、なんとこれが、博士の現在の研究対象であらせられますか?
ということは、すでに例の二元論の研究は終えられたのですか?」
(この二元論が「勇者魔王システム」のことと思われる。なお、この質問へのキスリングからの応答はなされていない。)
□寄付を求められて「あー、うん。そうだな。えっと、あー、ふむふむ。
私は学究の徒であるからして金銭への執着ははないのであるからぜひとも寄付してあげたいところだ。
が、やはり研究には金がかかるものわたしも欲しいくらいなのだよ。ふははははは。」
(どうかっこよく「ない袖は振れない」と伝えるかを考えて冒頭ためらった様子。持ち上げられた後だしな。)
「そういうわけで、ルカ君。いくらかつごうをつけてあげられんかね。」
(あっ!! ここではじめてルカの名前呼んだ!! ここでは「見えている」! 仲間加入直後〜ここまでに何かあったぽい。
やはりパパさんなのか…?)
□寄付にお礼を言われて「いや、うん、よかったね。」
(ロザリーが突っ込んだように、「手柄を横取りしている」という感覚はないんだろうな。流してるだけ。
礼のやりとりに興味ないのな。)
4章
黒幕商事にて
□ふはははは。いかにも、その通り。
放浪の天才科学者、今世紀最大の頭脳グッテン・キスリング45歳、よろしく。
(ここは完全に「フカしに」かかってる。)
□わたしの権力で…。(この食い下がり方は…悔しかったのかな?^_^;)
□…派手なケムリが出た割には見た目は変わってないようだが。彼は本当に魔王なのかね、スタン君?
「スタン:所詮は田舎学者、わからんか。今この男の魔力はこの建物を粉みじんに出来るほど高まっているぞ!」
そ、それは大変だね。(以下発言なし)
「ロザリー:ええい、なんでもいいから一斉に飛びかかるのよ、みんな!」
(スタンとのやりとりを、軌道修正のためぶったぎるロザ姉ってのがここいらへんの流れだな。)
□元・会長魔王さん、キミの悪はあくまでも陰険で戦略的…。しかし、それだけでは天下はとれないよ。
ストレートな恐怖を呼び起こせぬ者に世界を統べることはできないのだ。そうだろ、スタン君。
「スタン:キスリング、おまえ…ただの変人かと思っていたが。そうだ、余はそれを言いたかった。わかったか!参ったかコラ!」
「ロザリー:人の尻馬に乗っていばるんじゃないわよ!このバカ魔王!」
(二人のやりとり=馴れ合い?をロザリーがぶったぎる。ここもだね。)
□ふむ…。元の元・会長魔王さん、あなた「下水道の奥」に心当たりは?
(聞き方がていねい。会長魔王の困惑には真摯に反応している)
□「ルカ発言→スタン突っ込み→マル突っ込み」
おほん。では、ここにいる負け犬の元魔王に聞いてみましょう。なにか知ってることはないかね?
(ここではキーちゃんがゴタゴタをカット。
でもちょいと遊んでますな? 「負け犬発言とタメ口」は遊び心発動=警戒をといた=
もっとも欲しかった情報「下水道という共通項」は聞き終えたってことかな。)
ブル登場時
□こ、これは…めちゃめちゃテンション高いな…。(引き気味)
巨牛魔王退治後
□そして私は一行の知恵袋、学者のキスリングだよ。(おふざけ発動)
アイドル魔王戦前
□言っちゃいましたね、はっきりと。言い切っちゃいましたよ。
(冗談みたいな展開に遊び心発動。皮肉代わり?)
□なにかが、違う気がするが…。(リンダに関しては本人が振り切れすぎてるためボケる隙が無い様子)
アイドル魔王戦後
□…リンダ君、ひとつ聞いていいかね?君の言う「本体」とは具体的にどのようなものなのだ?
…なるほど。リンダ君も魔界の者だからそういう風に見えるのか。
ふふ、わかるよスタン君。キミが言うのは下水道のことだね?魔王たちがその奥を目指していたという。
(けっこうツーカーなのよスタンとキーちゃん。ここまで互いの考えが読めてたとは気づかなんだ。)
□…少年の純情、ここに破れたり。ああ、青春の光と影。
(はい、おふざけ。でも「気の抜ける」タイミングで出すのないつも。空気読めるのな?やりたいこと最優先なだけでな。)
下水道再訪時
□うんうん、運命のいたずらというヤツかね。
私は運命というものを定量化し測定できる可能性について以前から考えているのだがね…(無視られる)
□…あそこだ。さらに奥があるようだぞ。(無視されても気にしていない)
□…あの、キミたち。いいからちょっと黙っててくれないかな。
(いまは真剣なの、空気よんでよ! 「いいから」に呆れを感じる)
□ていうか、魔法陣のはじっこに我々の言葉で説明があったよ。
その内容を清らかで素直な気持ち(ふざけはじめている)で受け入れるとだね…
この魔法陣は、「上に乗った者の特性をさらに伸ばす」ものらしい。
そうだねぇ。偉大なる先人達が悠久の時の中積み上げてきた、
こぼれる宝石のように見事な言語学知識(ふざけている。直接危険がなさそうで安心してる?)
の助けを得て私が考えるに…「乗ったヤツの一番目目立ってキャラが立ってる部分を
もっと大きくしてあげるぜっ」ということ、じゃないかなぁ。
□うーん、どうだろう?まぁわからんね。
案外人間にも同じ効果があるかもしれんし、逆に危険なのかも…
(あいまいなものいいなのは「実験」してみたいからか。判断材料を引き出したいと思ってそう。
あと、ルカにはスタンがついてるっていう安心材料があるのかも。キーちゃんけっこうスタンを信頼してるみたい。)
5章
□大魔王がどうこういって世の中が荒れてきていたような気もするが
まぁ気のせいだろう。(否定というより実証できる材料がないという感じ)
□どこ行ってたのって
これはだれが姿をくらましたとか
そういう問題ではない気がするね。
もっとこう、不思議な力の介在したなにか…(自分の探してきたものに近いってわかりはじめている?)
人形破壊時
□作った、世界…?(みんなの様子を見て「こらえて」いたものが口をついて出てくるこの感じ)
□…。…!(起こった現象の分析に必死っぽい。脳内が大忙しで口を開く余裕がないと思われる)
□…たしか、消えた娘のかわり、とか言ったね。
(「とか」がポイントだな。多分ふだんなら入れない。警戒してるし敵愾心があるな…背後を取る動きをされたのも関係ある?)
人形破壊後
□…。…あー、まぁ、とにかく…(気を取り直す時間が必要だったのが見てとれる)
□起こったことは起こったこととして受け止め自らの道について考察を進めなければ。
(自分はこうしなければいけないってはじめて言ったよこの人。言い聞かせてるんだろうな、周囲にも自身にも)
「スタン:おう、いつになくシリアスだな。にあわんぞエセ学者。」(スタンはやっぱいたずら仲間なんだろうなー。)
□ここは茶化さないでもらおうか、スタン君。(似合わないのはわかってるけど突っ込みやめてね、だもんな。意味は。)
□そして今や彼の中では、すべての責めは
人形の娘さんを変えて彼の偽りの日常を
こわしてしまった、君にむけられているわけだ。
いまの彼は、君、正確にいうなら、君のように
「分類」の力が作用しない者さえいなければもとの日常がもどってくると思いこんでいるよ。
(もはや「台風の目」は視認できている!)
□いっそ新魔王の完成前にこちらから出向いて
驚異を除くのがいいと思う。(軍師的。はじめてですこの動き。自分から提案したの。)
□やあ、いいねいいね。ナイスな態度だと思うよ、スタン君。(そうこなくっちゃ!だね。やっぱツーカーだ。)
ロザリー君の意見は、どうだろうね?
(以降、ロザとスタンの決意表明を黙って見守る。
この「黙って見守る」ポイントがキーちゃんらしいなと思う。
あのおふざけ発言と真逆のようでいて、表裏一体なんだよね。こういう線引きのセンスはオトナで、クールだ。)
□君が知りたいこと、というのは…?(本質、相手の命題をつかもうとする、のが彼の基本姿勢であり根源欲求なんだな。)
ああ、消えてしまった。
(幻影魔王戦では終始無言。観察してる?)
6章
血痕を見て
□なぜ、いきなりこんなところに?(注目点は位置であり発生メカニズム。冷静にみてないとこうはならんわな。)
7章
□う、美しくないなあ…。(こういう理不尽系には弱い様子。)
□むう、私が考えるに、この両者の戦いはすなわち意味論的に呪的記号の内に設定
・決定づけられた「勇者」「魔王」の2つの超強力なる属性が・・・・
・・・・それを持つ者の人格をすら上からぬりつぶすようにその全体を支配し、
思考そのものがそこに固定されたイメージのためにのみ機能しうる・・・・
・・・・きわめて単純明快な機械的側面をはっきりと浮かび上がらせ、
それゆえに、それのみによって起こる闘争のモチベーションが・・・・
(脳内だだもれモード発動中)
□彼らは今、「よーするに勇者だから」「よーするに魔王だから」戦っているのだよ。
では、これを制止するには?まとめて倒す?
それができれば楽だね、あはは。できるもんならね、あわわ。
さて、どうしよう?
(ここは困り果てた上でふざけてるっぽいね。彼の中に打つ手が存在しないわけだ。)
□…うむ。では私も、もとの実地で学ぶ好感度の高い学者の道にもどろうかね。
世のあらゆる事象が、多面的な知性に発見され観察されるのを待っているよ!じゃーねー!
(あ。「もどる」ってことは5章以降、本来の道をはずれてる、らしくないことをしていた自覚はあるんですね。)
最後に、塔の印象メモ。ただの感想&妄想っぽい。
印象メモ
●わけのわからないことを立て板に水でくっちゃべる目つきのやばいおじさん、が第一印象。
「ああキてる学者キャラなのねハイハイ」って流せる対象だった。
それが5章のみんなが混乱してるときにひっくり返るという遅咲きというか遅効性爆弾というか。
他に遅効性のひとは…ブロックさんくらいか?でもあの人最初から訳ありげにしてたからな。
意外と頼もしくて株爆上げという意味でキーちゃんに勝る奴はいないな。
●セリフを打ち出してみてまず目についたのは、細か過ぎて伝わらない系ネタの数々。
名文が頭にデータベースとして入ってる感じ。それをオーバースペック的に会話文に使って遊んでる。
ポイントは、他者に博識ぶりをひけらかそうというのではなく、あくまで自分的に言い得て妙だ、
言いたいと思うからネタを入れていること。ひとりで納得してうんうんって満足げな様子が目に浮かぶ。
そして誰にも伝わらず「はいはいいつもの妄言乙」とガンスルーされるが全く気にしない。
●究極のマイペース。常に自分軸でぶれない。
王家すらおそれない→王女の採血とか言い出す。
(解剖は…できるなら興味あるけど人倫的に我慢しとくか、くらいかな。
あくまでそこ越えるとやりたいことがやりにくくなる位の自分本位さは持ってそう。このへんゾッとさせる要素だな)
●ゆえに「ある意味頑固」。あの扉の開け方論議は美学にこだわった結果。解決しても美しくないとぼやく。
反面こだわってないことに対しては嘘のように無頓着。寄付へのお礼の件とか。
(「洗ってるから衛生的に問題ない」って同じ服ばかり着そう。)
●ポジティブ要素を見つけるのがうまい。自分でやろうと選んだことなら失敗すらいい経験と喜びそう。
●同行メンバーへの反応
・ルカへ→3章後半まで「あまり意識にのぼらない」。優先順位が下方と思われる。
(もし見えていたらこんな反応かな?以下捏造…
他者軸でぶれるルカをふしぎがるが、批判はしないし矯正欲は毛頭ない。
「まあ私は興味深いからかまわんがね、ははは。」)
・スタンへ→互いに美学にこだわるあたりちょっと仲間意識? いたずら男子同士みたいな。
会長魔王のときの連携会話が好きだったな。
互いの苦手分野を補いあうというか、背中合わせ感あるなあと。
・ロザリーへ→一番燃える研究対象の一部(勇者魔王システム〜世界の構造)。
多分そこは嘘じゃない。実利を考える人なので、それが嘘なら旅についてはこない。
・ブルへ→引き気味。「テンション高いな…」と言ったきりほとんど触れてない。
ノリについていけないのか。まあ真逆だからなあ。脳筋←→理論派だからな。
・リンダへ→彼女の価値感が人外なためピンポイントで興味を持つ。
アイドルノリについてはスルーの様子。
自分の不可視領域については専門外認識であり、「私にはよく分からないよ」と恥なく言えるのかも。
・エプロスへ→一歩引いて全体を見るものとして同類意識ありか。
違いは、エプロスは未来を見て動くのに対し、キーちゃんは目の前の現象を観測することに目的意識があること。
だから良く気がそれているように見えるが、平行処理できるため「余剰リソースで遊んでいる」にすぎない。
「さて冗談はこのくらいにして」とスパッと戻ってくるため責められにくい。
そのへんは、何かやりだすと他のことが頭から抜けてしまうスタンとの違いでもある。
●彼だけ?が姓名を名乗っている。他は名前だけの人が多い(王女マルレインでさえ!)。
フルネームなのは博士らしさを出すための「分類」からの指定?
あ、もうひとりいたなフルネームの人。イニシャルだけど。K・Tさん。