ダメンズメーカー政務官 (本文サンプル・えろ)※ネット上で見やすいように装丁を改変しています。 ※実際の冊子の装丁は、A5サイズ本 / 25行×28文字の2段組となります。 シンドバッドの膝に乗せられ、力強い腕に抱かれる。向かい合うようにして、ジャーファルはシンドバッドの首に腕を回す。 シンドバッドは、尻軽で、後腐れない感じの女が好きだ。酒も女も好きだが、酒には執着しても、女には執着しない。それが答えだ。 ジャーファルは、自分だけがこの栄光に浴することができるなどとは思わない。自分だけが特別だとは決して考えない。たまの偶然、シンドバッドのお世話をさせてもらえるだけだ。シンドバッドが望んだ時にだけ体を差し出し、気が向いた時にだけ好きなように使ってもらう。 ジャーファルにはそれで十分だった。だから、自分からは閨を共にするとは言わないし、唇も重ねない。シンドバッドがしたいなら受け入れる。自分からは何も求めないし、望まない。欲しがらない。自分ごときが欲しがっていい男ではない。 「ン……んっ」 唇が触れる。他人の体温が鮮明に伝わってくる。粘膜が触れ合い、くちゅ、と水音が響く。シンは舌を絡めるのが好きだ。積極性を持たず、それでいて消極性を持たない程度の、適度な距離感で、ジャーファルはそれに応じる。 シンの髪を梳き、後ろ頭を撫でてあげる。シンはそうされるのが好きだから、そうする。シンが気持ち良くなって、喜んでくれるなら、それだけで幸せだ。 「お前なぁ……」 「は、……ぃ?」 こくんと唾液を飲み干し、唇を舐めた。 「そういうあざといことはやめなさいと、前から言っているだろう?」 「どうしてですか?」 「どうして……って」 「お好きでしょう?」 シン好みの人間になりますよ。ジャーファルはそれが幸せなのですから、シンは好きなように楽しめば良いんです。享受して下さるだけで、ジャーファルは幸せなのです。 「お前が小さい頃から知っている俺としては、どうにも、悪いことをしている気になる」 「どうぞご安心ください。私が勝手に覚えて、勝手にしていることです」 脚を広げ、シンの腰に巻きつける。ぴたりと胸を引っ付けて、首元に顔を埋める。 すぅ、と息を吸いこみ、たっぷり肺に満たす。あぁ、もうたまんない。シンのにおい。これだけ粗相してしまいそう。 「ジャーファル、くすぐったい」 「……っ、はぁ……」 そう言われても、やめられない。こうしているだけで勃起してしまう。シンの腹筋に、先端を押しつけたい衝動に駆られる。 ジャーファルの官服も、シンドバッドの服も、重ねて着た分だけ厚みがあって、もどかしい。シンドバッドの服と体温が感じられるほど傍近くにいるのだと思うと、頭がおかしくなる。 「もう濡れてる?」 シンが耳元で笑う。 「す、みませ……」 「溜まってんじゃないか?」 「……っ」 そろりと服の裾からシンドバッドの手指が入り込む。傷のある内腿を撫で、勃起したものに触れる。 ジャーファルは、それを強い力で振り払った。 「私にはして頂かなくて結構です」 「ジャーファル、あのな……」 「それより……ね、シン、これを私に与えて下さい」 逃げるようにシンドバッドの膝から降り、その足の間に頬を寄せた。クーフィーヤを汚さないようにとジャーファルが気にかけていると、シンドバッドが、額飾りとクーフィーヤを上手に取ってくれた。 これで気に掛けるものはないと、ジャーファルは服の裾を割り、性器を両手で包み込む。 「これ、下さい。お願いします」 上目遣いで、ねだる。 「……あぁもう、好きにしなさい」 「失礼致します」 許可を得てから、大きなそれを口に含んだ。 勃起していなくても、重くて、大きい。口が小さく、唇も薄く、頬に肉もないジャーファルの口淫では物足りないかもしれない。それでも、何度も咥え込んでいる内に、シンドバッドが気持ち良くなるところを覚えた。喉の奥まで拡げて、ずるりと飲み込む。 「んっ、ぐ……ぅ、ぅ」 「上手だなぁ、ジャーファル君は」 優しい言葉をかけながら、にこにこと上機嫌でジャーファルの後頭部を掴む。 「ぁぐ、ぅ……ぅ、っ、ンぅ」 強引に前後させられて、ジャーファルは低く呻いた。 奥まで犯されて、眉間に皺を寄せる。苦しい、息ができない。頬の粘膜に固い先端が押しつけられ、ずるんと奥まで気道を塞がれる。ここをもっと気持ち良くして欲しいんだな、とすぐに分かる。 唾液を溜めた口の中で、じゅぷ、ぐぷ、とわざと音を立てて扱いた。はしたない音もシンを煽る為の材料だ。口唇と舌、頬の粘膜、それらを使って上下に何度も抜き差しする。口端に白い泡が立って、顎先を伝う。 「お前の穴は、俺に犯される為に存在してるようだな」 「おい、ひぃ……れふ」 「うんうん、いっぱい食べなさい」 「んっ、ふ……ぁ」 舌先で先端を抉ると、先走りが溢れた。じゅる、ちゅ、と先走りを啜る。美味しい味がする。シンの味、シンのにおい。喉から流れ込み、胃の腑を満たす。内側から犯されている感覚に、胸が高鳴る。 「……シンっ、……ひっ、ン……ん、っぅう」 「やっぱりお前が一番上手だなぁ」 どの女にも言っている言葉を、ジャーファルにも投げかける。 上の穴も、下の穴も、蛇のようにシンドバッドに食らいつき、離さない。貞淑を取り繕っているようで、何かにつけ、やることがふしだらだ。淫乱だ。売女のように男を咥え込む。 「シ、ン……ぅ、シン、ひ、ンん……っ」 「……ん?」 「にゃ、んか……、やぁ、らかい……れ、ぅ」 「……っ、く、咥えたまま喋るな」 「ぁう?」 にゅぷ、と口から抜いて、シンドバッドを見上げた。とろりと垂れる唾液を拳で拭い、舐める。シンの味がして美味しい。 「食べながら喋るのはいけません……って王様、前から教えてるでしょ?」 「でも、シン……」 神妙な顔つきで、ジャーファルはシンドバッドを見た。 「うん?」 「なんだか、勃起率が悪いんです」 「……!?」 「今日は、勃起率が過去最低です」 指先で、右へ、左へ……と、シンの性器を揺する。何度もこれのお世話をしているが、今日は特に元気がない。 「覇王の覇王が……元気ないの?」 「はい。いつも、もっと硬いのに……」 残念でならない、これはもう手遅れです……ジャーファルは首を横にする。 「ち、っ……違う……もん……」 「はい?」 「年のせいじゃないもん!」 「……はぁ、別にそのようなことは申し上げておりませんが」 「おしっこ漏れそうなの! 酒の飲み過ぎなんだよ! 昨日からションベン我慢してんだよ!」 「……あぁ、それで勃起率が悪いと……」 「勃起勃起言わないで! 王様、繊細なんだから!!」 「はぁ、まぁ、分かりました。我慢は宜しくありませんね」 「そう! おしっこなんだよ!!」 「では、どうぞ」 もう一度、ぱくん、と咥えた。 「!?」 「……どぉ、ぞ?」 もぐもぐしながら、シンドバッドの下腹を押してあげる。 ぱんぱんになっているところを見ると、かなりの量が溜まっているらしい。こんなに我慢していたら、勃起率も悪くなるというものだ。 「ジャーファルは本当に何でもできるな」 よしよしと頭を撫でて、シンドバッドは下腹をゆるめた。 「んっ、ン……ぅ、ンンん」 じゅわ、と熱いものが流れ込む。最初はゆっくり、次第に早く。こく、こく、と喉を鳴らすも、間に合わない。溢れて、漏れる。一滴も零さないように、必死に啜る。シンから出されたものなら、どんなものでも欲しい。 「……ふ、はぁ」 満足のあまり、切なげな吐息が漏れる。 「……っ、ぁー……」 気持ち良さそうな声と共に、放尿を終えたシンドバッドが身震いした。 ジャーファルは、ちゅ、と残尿も吸い上げる。 「御馳走様でした。……さ、早く大きくなすって下さい」 袖口で口元を拭い、もう片方の手でシンドバッドのペニスを扱く。今度は、あっという間に固くなった。ジャーファルの手には余る大きさだ。これを頂戴できるのだと思うと、今から、心臓がどうにかなりそうだ。 以下、同人誌のみの公開です。 2012/12/12 ダメンズメーカー政務官 (本文サンプル・えろ) 公開 |