■熟女同士のスカレズ勝負■



 

 授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると、檜山保奈美は教科書を閉じ、「今日はここまでにします」と生徒たちに告げた。

 安堵の空気が教室中に広がる。今日は金曜日。明日は休みだ。いっこくも早く学校から出て、明日の休日にそなえなければならないのだ。

「分からないところがある人は、また来週、私のところに来るように」

 凛とした声で言う。

 保奈美は今年で34歳になるが、年を感じさせないその美しさは、20代後半といっても十分に通用するほどだ。当然、生徒たちからの人気も高い。いまだ独身だというのも、その人気に拍車をかけているといえよう。

 一応、恋人はいない、ということになっている。

 真実を生徒たちが知ったなら、保奈美の人気も地に落ちることは間違いない・・・だから、必死で隠しているのだ。

「先生」

 教室から出ようとした保奈美に、一人の女生徒が呼びかけてきた。

 大事そうに教科書を胸に抱き、小走りに走りよってくる。開けっ放しの窓から風が吹き、女生徒の長く黒い髪の毛を舞わせた。

(・・・綺麗)

 保奈美は、思わず息を飲んだ。

 自分にはもうない若さが、女生徒の美しさをよりいっそう際立たせているのだ。

「質問があるんです」

「鮎川さん、質問があるなら来週にしてくださいと、さきほど言ったはずでしょう」

 その女生徒は、鮎川綾奈という。

 性格はおしとやかで控えめなのだが、その清純な美しさのおかげで、クラスの中でもひときわ輝いている生徒だった。

 恋人はいない・・・はずであるのだが、保奈美は綾奈に対し、自分と同類の匂いを感じ取っていた。もちろん、当人に直接聞くわけにはいかないのだが・・・

「それは分かっているんですけど・・・」

 おずおずとしながら、それでも綾奈は自分の意思を貫き通そうとしていた。やれやれ、と保奈美が口を開こうとしたとき、

「綾奈〜、昨日の手紙、いったいどうなったの?けっこういい男からだったやん」

 同じクラスの遠山圭子がそういうと綾奈に飛びついてきた。

「け、圭子、ちょっと待ってよ。今、先生とお話してるんだから・・・」

「そんなの来週にすればいいやん。私にとっては、昔むかしの日本人の偉い人が何かしたということよりも、綾奈に彼氏ができるかどうかのほうが大問題なんやからね!」

「もう・・・私、彼氏なんていらないわよ」

「なんでやねん。綾奈、そんなに可愛いのに、もったいないやん」

「・・・鮎川さん、遠山さん」

 ため息をつきながら、保奈美は言った。

「どうやら私の教えている日本史よりも、あなたたちにはもっと大切なものがあるみたいですね」

「そんなことないです、先生」

「そうやねん。さすが、檜山先生、よっく分かってるわ〜」

 保奈美の問いに対し、綾奈と圭子はそれぞれ違う感想を述べた。

「私がいうのもなんですけど、若いうちは勉強よりも大切なことはたくさんあるわよ。鮎川さん、質問は来週受け付けますから、今日は遠山さんに付き合ってあげなさい」

「檜山先生、おおきに!」

 嬉しそうにそうこたえると、圭子はまだ抵抗している綾奈の腕をつかみ、強引に教室の奥へと引っ張っていった。おそらく、これから根掘り葉掘りの質問が始まるのであろう。

「頑張ってね、鮎川さん」

 その時、綾奈の長い漆黒の髪の毛が、少し保奈美の鼻先に触れた。

(・・・この匂い)

(まさか)

 そんなはずはない。こんな、清純で純真な女生徒である綾奈が、自分と同じような変態であるはずがない。

 しかし、どのような群れのなかにいても、同類は同類をかぎつけることができるものである。

 だから。

(私は、あの人を見つけることができたのだし)

 物思いにふけりながら、保奈美は教室を出て、長い廊下を歩き始めた。授業の終わった生徒たちが、我先にと保奈美の隣を走るように通り過ぎていく。

(あ)

 視線の先に、一人の女性が立っていた。

 その女性は、ちょうど保奈美が思い浮かべていた女性であった。

 スーツ姿の保奈美とは対照的に、動きやすいジャージ姿のその女性は、同僚の春日桜子であった。

 保奈美の一つ年上である桜子は、今年で35になる。

 しかし、その年齢を感じさせない健康美が、桜子にはあった。

 保奈美の存在に気がついたのか、桜子は大きく手をふって笑った。浅黒い肌が、真っ白な歯をさらに白く引き立たせている。

「檜山先生、もう授業は終わりですか」

「はい。なんとか無事に、今週も乗り切ることができました」

「それはよかった」

 笑いながら、近づいてくる。

 春日桜子の担当は体育である。授業の間は外していた眼鏡を今はつけていた。自然のままに伸びた髪の毛が、どちらかといえば野性を感じさせる風貌であった。

「先生、またね」

「先生、さようなら」

 保奈美と桜子が話している間にも、何人かの生徒が挨拶をしては駆け抜けていった。放課後の始まった学校は騒がしい。

「では、私、先に職員室に戻りますので・・・」

 そう言って、保奈美が桜子の横を通り過ぎようとした時、誰にも聞こえないような小さな声で、桜子がささやいた。

(・・・檜山先生、今夜の準備、もうできてます?)

 顔が真っ赤になる。

 保奈美は小刻みに震えながら、周りに誰もいないのを確認すると、(・・・はい)とつぶやいた。

(では今夜。先生の部屋で・・・楽しみにしてますよ)

 ぽんと保奈美の肩をたたくと、桜子はそのまま去っていった。

 立ち尽くした保奈美は、心臓が破裂するかと思うほどに、ドキドキしていた。

(今夜・・・)

 期待と不安を胸に抱き、再び、保奈美は歩き始めた。

 

 

 

 夕方。

 買出しを終えた保奈美は、自分のマンションの台所で、料理の下ごしらえを始めていた。

 きょろきょろと時計を見ているのは、料理のためだけではない。

「もう来られるかなぁ・・・」

 人を、待っているのだ。トントンと包丁の音がこだましていく。部屋の奥からは、テレビの声が聞こえてきていた。なんのこともないバラエティ番組だ。ゲストの笑い声がする。意味のない番組の、意味のない笑い。それでも、人を待つ寂しさを和らげることぐらいはできる。

 その時。

 インターホンが鳴った。

 保奈美はびくっとして、それから深呼吸をすると、部屋の入り口へと向かった。

 鉄製の扉の前に立つと、分かっているのに、「どなたですか?」と問う。

「私ですよ」

 予想通りの返答に嬉しくなると、かかっていたチェーンを外し、カギを外して扉を開けた。

「こんばんは」

「ようこそ」

 手にコンビニで買った酒がたくさん入った袋を持った春日桜子が、そこに立っていた。

 

「乾杯」

「乾杯」

 声と同時に、蓋が開き、中からビールが泡を立ててこぼれそうになった。「おっとっと」といいながら、桜子は口をビールに近づけると、一息で飲み干した。

「いやぁ、この一杯のために生きてますね」

「春日先生、まるでおじさんみたいですわよ」

「もう35なんだから、今更年を気にすることもないでしょう」

 口元に泡をつけたまま、桜子は笑った。「そうですね」と保奈美も笑い、ひとしきり笑った後、ふとため息をついていった。

「それにしても、週末に30代の女二人で酒盛りをしてるなんて、なんかさびしいですね」

「世間では、恋人同士の時間ですか・・・」

「そうです。恋人同士の時間です」

「なら・・・」

 ビールを机の上に置き、桜子は顔を保奈美に近づけてきた。

「私と檜山先生とで、問題ないじゃないですか・・・」

 そして、そっと口付けをする。

 キスはビールの味がした。

「もう・・・まだご飯の最中ですよ・・・」

 そういいながら、保奈美は抵抗しない。むしろ、桜子の肩に手を伸ばすと、思いっきり抱きしめて、再び口付けをした。

 桜子の舌をまさぐり、口の中から前歯の後ろを愛撫する。不思議な感触に、桜子は目をとろんとさせた。

 口の中にある大量の唾液を、相手の口の中へと流し込んでいく。舌と舌とがからみあう。どれくらいの間、お互いの口の中を楽しんでいたのであろうか。

 やがて二人は口を離した。唾液の糸がお互いの口と口との間に伝わっている。

「これで何度目のキスでしょうか?」

「さぁ・・・もう数えるのやめてますから」

 保奈美はそういうと、とろんとした目で桜子を見つめた。顔がほてっているのは、ビールの酔いが回っているからだけではない。

「檜山先生と付き合い始めて、もう何年になりますでしょうか?」

「今度は別の質問です?」

「いやぁ、キスの回数を数えるよりは、ちゃんとした答えが返ってくるかと思いまして」

「3年ですわ」

 頬を朱に染めたままで、保奈美はいった。

「私が転勤してきて、すぐでしたから」

「檜山先生が誘ってきたんですよね」

「違います。春日先生が誘ってきたんですよ」

「檜山先生です」

「春日先生です」

「・・・」

「・・・」

「まぁ、どっちでもいいですよね」

「そうですね。おかげさまで、こんなに幸せなんですし・・・」

 机の上に置かれた料理からいい匂いが漂ってきている。テレビもついたままだ。もう窓の外は暗い。夜が始まっている。空調も調節してあるので、暑くもなく、寒くもない。

「・・・」

「・・・檜山先生」

 さきほどまでとは、少し違う表情で、桜子声をかけた。

(とうとう、きた)

 保奈美は唾を飲み込む。心臓がばくばくしている。早く続きを言って欲しいような、言って欲しくないような、変な気分になる。

「・・・準備、してくれました?」

「・・・はい」

 目を閉じると、保奈美は頷いた。34歳の自分が、まるで10代の少女時代に戻ったかのように、ドキドキしている。

 こんな感覚を、まさかまた味わえる日がくるとは夢にも思っていなかった。

「・・・ちょっと、待っててくださいね」

 もう、料理のことなど頭から飛んでいた。桜子を隣の部屋に待たせたまま、保奈美は自分の寝室へと向かう。そして、ベッドの下に隠していた箱を取り出した。

 昨日、宅急便で届いた箱だ。

 一人暮らしなので誰にも見られるはずがないのだが、それでも保奈美はこの箱を誰にも見つからないところに隠していた。

 もしも見つかったなら・・・恥ずかしくて、生きていけない。

 少し、箱をふってみた。ことことと音がする。

「よし」

 これから始まることに希望と不安とを抱きながら、保奈美は桜子が待つ部屋へと戻っていった。

 

 部屋に戻ると、桜子が机の上の掃除をしてくれていた。

 もう料理どころではないのであろう。保奈美もその気持ちだった。

 何も言わず、箱を机の上に置く。二人で顔を見合わせると、うなずいて箱を開けた。

 

 中には、大量のイチジク浣腸と、大きな浣腸機が入っていた。

 

「檜山先生、買ったんだ」

「言わないでください。恥ずかしいから」

「恥ずかしいといっても、買われたことは買われたんでしょう」

「・・・はい」

「どこのお店で?」

「お店なんて、いけません!」

「じゃぁ、やっぱり通販で?」

「・・・はい」

 顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうにうつむく保奈美を、桜子は満足そうに見つめた。

 

 保奈美と桜子は、付き合い始めてもう3年になる。週に一回のペースでこうして保奈美の部屋に桜子が泊まりにきて、朝までお互いをむさぼりあっているのだが、それも最近はマンネリ化してきていた。

 そこで先週、このマンネリを打破するために、ひとつの提案を桜子がしたのだ。

 それが、

 

「お互いが浣腸をしあって、先に相手を脱糞させたほうが、相手に自分の好きなプレイを強制できる」

 

 という賭けであった。

 この3年間で、お風呂場での放尿プレイは何度か経験はあるが、浣腸プレイは一度も経験したことがなかった。

 桜子の提案に、恥ずかしながらもOKしたのは、保奈美に浣腸プレイに対する興味があったからに他ならない。

 そこで、準備も全て、保奈美が担当することになったのだ。

 

「・・・心の準備はいい?」

「・・・はい」

 イチジク浣腸と浣腸機の入った箱を持った桜子の問いに、保奈美は小さな声で、しかしはっきりとそう答えた。

「勝負は、一回だけですからね」

「・・・はい」

「我慢できずに、先に出したほうの負け。負けたら、勝った方のいうことを何でも聞くんですよ」

「・・・はい」

「じゃぁ・・・お風呂場に行きましょうか?」

 今までずっと「はい」と返事をしていた保奈美が、ここで始めて首をふった。

「・・・檜山先生、どうしたんですか?」

「・・・お風呂場じゃ、ないんです」

 そういうと、保奈美は隣の部屋を指差した。

「あちらの部屋で、やりましょう」

「・・・でも、汚れちゃいますよ」

「春日先生のなら、汚くなんてないですし」

 うつむきながら、それでもはっきりした声で、保奈美は言った。

「それに、隣の部屋のソファー、防水加工してありますから大丈夫です」

「それにしても・・・」

「初めての体験ですから」

 保奈美は、桜子の言葉にかぶせるようにしていった。

「お風呂場じゃせまいですし、よく見えませんから・・・私、春日先生が出すところを、明るいところではっきり見たいんです」

「・・・それは、今回の勝負、私に勝つつもりだと受け取ってもいいんですね」

「もちろんです」

「はは」

 明るい健康的な小麦色の肌をした桜子は、その健康そうな雰囲気にふさわしく、気持ちよく笑ってこたえた。

「分かりました。でも、負けませんよ?」

 

 

 お互い着ているものを全て脱いだ二人は、生まれたままの姿になって、ソファーの上に座った。

 ビニール製の感触が、お尻にあたってこそばゆい。最初はひんやりとした感覚だったが、体温に慣れるにしたがって、だんだんと温まってきていた。

 ソファーの上には、イチジク浣腸が10本転がっている。

 そしてソファーの隣に、浣腸液を満たした洗面器と、浣腸機が置いてある。

 桜子はごくりと唾を飲み込むと、目の前においてあるイチジク浣腸を拾った。

「・・・では、檜山先生、四つんばいになって、お尻をこちらに向けてください」

 黙ったまま、保奈美はソファーの上で方向を変えると、四つんばいになった。ソファーは部屋の片隅においてあるので、部屋の中央にある電気からくる光は斜めから差し込む形になる。思わず、保奈美はこう尋ねた。

「春日先生・・・ちゃんと見えます?」

「見えてますよ。今はメガネしていますから」

 桜子はそうこたえると、目の前にある保奈美のお尻を両手でつかみ、ゆっくりと、外に向かって広げた。

 保奈美の菊穴が、眼前に現れる。

 いつもと違って今日はお風呂に入っていないので、保奈美の匂いが充満していた。桜子はゆっくりと顔を近づけると、胸いっぱいに保奈美の匂いを吸い込んだ。

「ん?」

 その時、桜子の目に、あるものがうつった。一瞬、保奈美に伝えるかどうか悩んだのだが、やはりここは伝えたほうが、保奈美が恥ずかしがると思い、いたずら心の鎌首をもたげてきたこともあり、少しくすくす笑いながら、桜子はいった。

「檜山先生」

「なんですか・・・早くしてください・・・恥ずかしいから」

「それがですね・・・檜山先生・・・ついてますよ」

「?」

 保奈美はなんのことか分からず、ただ首をかしげている。桜子は再び顔を保奈美のお尻の穴の側にまで近づけると、いった。

「白いティッシュの切れ端が、檜山先生の肛門の周りについているんですよ」

「そんな!」

 慌てて逃げ出そうとする保奈美のお尻を、桜子は捕まえて離さなかった。「ふふ・・・」と鼻で少し笑うと、ゆっくりと、舌を伸ばし、保奈美の菊穴のほとりを舐め始める。お風呂で洗っていないので、保奈美みずからの匂いが鼻腔を刺激する。桜子は、自らの秘壷がじわりと濡れ始めているのを感じていた。

「美味しい・・・」

 そう言うと、保奈美の肛門に張り付いていた白いティッシュの切れ端を舐めとり、しばらく口の中でくちゅくちゅと転がした後、ゆっくりとそれを飲み込んだ。

 恥ずかしさと快感で、保奈美はお尻の穴を震わせていた。

 桜子はソファーの上に置いてあったイチジク浣腸を手に取ると、そっと保奈美の肛門に近づける。

 よく舐められた菊穴は、桜子の唾液でぬらぬらと濡れていた。

「入れますよ」

「・・・はい」

 保奈美がこたえるのと同時に、なんとも言えない感触が保奈美を襲った。

 普段排出するだけの器官に、今は逆の状況が起きている。イチジク浣腸から浣腸液が、ゆっくりゆっくりと保奈美の直腸の中に挿入されていった。

「なんか・・・変な感じ・・・」

「すぐに飲み込みましたね。いやらしい穴」

 桜子は保奈美を休ませなかった。一本目の浣腸が終わると、続けて二本、三本と浣腸を続けていく。そのたびに、保奈美の表情が紅く苦しく変わっていった。

「お腹が・・・痛い・・・」

「まだ三本ですよ。まだまだ浣腸はあるんですからね」

 桜子は自分の人差し指を舐めると、くちゅくちゅと唾液で濡らした。そして、四つんばいになったまま菊穴を突き出している保奈美を見て、急にいとおしい気分になり、濡れた人差し指で肛門を愛撫し始めた。最初はゆっくりゆっくり周りを唾液でこねまわし、保奈美の肛門の弾力を楽しむ。浣腸液が入った肛門は、桜子の指が動くたびにひくひくと反応した。

「それでは、続きを・・・」

 そういって、四本目の浣腸を始めた。もはやなんの抵抗もなく浣腸液を受け入れた肛門に満足し、さらにもう一本、五本目の浣腸をする。

「・・・いや・・・いや・・・」

 苦しそうな表情を浮かべる保奈美を見ているだけで、桜子は胸がいっぱいになってきていた。苦しみのなかに、快感と悦楽を感じ取っているかのようだ。

(私も・・・)

 桜子は我慢できなくなった。

「浣腸液五本も入れられた檜山先生、次は私の番ですよ」

 そう言うと、ソファーに横たわり、足を大きく広げた。とても35歳とは思えないからだの柔らかさは、やはり体育教師であるが故かもしれない。広げた足を自らの両手でつかみとり、いわゆる「まんぐりがえし」の格好で、保奈美を待っていた。

「ちょっと・・・まってくださいね・・・」

 急に動くと、お尻の穴が開いて排泄してしまいそうになる。保奈美はできるだけ肛門を刺激しないようにゆっくり振り向くと、桜子に向き合った。

 明るい電気の下、桜子の一番大事な部分がはっきりと見えた。

 もう何度口にしたか分からない、桜子の秘壷だ。保奈美に浣腸することで興奮していたのか、いつもより濡れている。あまりに濡れすぎて、愛液が白く濁っているほどだ。保奈美は口を近づけると、ゆっくりとその愛液のかたまりを飲み込んだ。いつもよりも匂いがきつい。鼻腔を刺激する感覚は、ツンと奥にまで届いてくる。

 保奈美のお腹がぐるぐると鳴った。

(出ちゃいそう・・・)

 そう思いながら、それでもまだ下腹部に力を入れて我慢すると、さきほど動いたのでソファーの下に転がり落ちてしまったイチジク浣腸を拾い上げ、桜子の肛門に近づける。

「春日先生、浣腸、しますよ」

「・・・はい・・・早く、お願いします」

 浣腸を差し込む。桜子の肛門は、浣腸液をなんなく飲み込んだ。

「あぁぁぁぁ、入ってくる・・・」

「気持ちいいです?」

「・・・はい・・・もっと・・・」

 続けて、二本、三本、四本、五本と、矢継ぎ早に浣腸をおこなった。その全てを飲み込みぬらぬらと光る桜子の肛門は、もはや別の生き物のように思えた。

 浣腸を続ける保奈美のほうが、逆に先にまいってしまいそうであった。お腹がぐるぐると悲鳴をあげている。何度も浣腸された桜子は、お尻の穴を開いたり閉じたりしながら腰をくねらせていた。

「・・・まだ終わりませんよ」

 負けたくないと思った保奈美は、今度はイチジク浣腸ではなく、巨大な浣腸機に手を伸ばした。400CCもの大量の浣腸液を含んだその浣腸機の先端で、ゆっくりと桜子の菊門を愛撫する。

 汗を噴出しながら、桜子は「檜山先生・・・ちょっと待ってください」といった。苦しそうな表情を浮かべている。さすがに五本のイチジク浣腸の影響が出てき始めているのであろう。

「ダメです」

 自らも痛みに耐えながら、保奈美は浣腸機を桜子に差し込んだ。

「あぁ」

 桜子の足の先がぴくぴくと震えている。乳首が天井に向かってピンと立っていた。まんぐりがえしの格好のまま、肛門に浣腸機を差し込まれて震えている桜子の姿を見ていると、なんともいえない嗜虐的な悦びが保奈美の胸をいっぱいにしていた。

「入れます」

 返事を聞かず、シリンダーを差し込み始めた。50CC・・・100CC・・・150CCと、浣腸液が桜子の直腸に注ぎ込まれる。

「ダメ!ダメ!もうこれ以上はいりません・・・」

「入りますよ・・・すごくいやらしいお尻の穴なんですから」

 さらにぎゅっと押し込む。

 200CC・・・250CC・・・300CC・・・どんどんと、浣腸液が飲み込まれていった。

「あと100CCですよ」

「あぁ・・・漏れちゃう・・・漏れちゃう・・・」

 半泣き状態で、桜子は浣腸を受け入れていた。

「・・・400」

 ついに最後まで浣腸を終えると、保奈美はゆっくりと浣腸機を桜子の肛門から引き抜いた。すさまじい排泄感が桜子を襲う。すぐにでも排泄したくてたまらなかったが、お尻の穴をぎゅっと引き締めて我慢した。

 まだ、負けるわけにはいかない。

 桜子の肛門から引き抜かれたばかりの浣腸機の先端は、浣腸液と桜子の液とのミックスで濡れていた。少し躊躇した後、保奈美はその先端を舌先でぺろりぺろりと舐め始めた。なんともいえない味がする。

(えっちな味・・・)

 そんな保奈美を見て、傍目でみてもぱんぱんに膨らんだ下腹部を苦しそうに押さえながら、桜子がいった。

「さぁ、次は檜山先生の番ですよ・・・」

 こくん、と、保奈美はうなずいた。

「どんな体勢が、浣腸しやすいですか?」

「じゃぁ、さっきの私と同じ体勢になってくれます?」

 桜子はそう言うと、ソファーからおり、できるだけお腹を刺激しないように気をつけながら、保奈美から手渡された浣腸機の先端を洗面器につけた。シリンダーをぐっと引き、浣腸液を浣腸機に流し込む。

 400CCいっぱいにグリセリン液を入れると、桜子は振り向いた。

 ソファーの上では、保奈美がぬらぬらと光る肛門を隠しもせず、桜子のほうに向けて足を広げていた。

 桜子は床に腰掛けたままで、一度、保奈美の女性器にキスをした。

 恥ずかしい液が、保奈美の女性器から桜子の唇まで糸をつくった。

 ちゅるっとその糸を飲み込むと、「いきますよ」といって、桜子は浣腸機の先端を保奈美の肛門につきたてた。

「もっと優しくしてください・・・」

「あれ?さきほど、あんなに乱暴に私に浣腸したのは、檜山先生じゃありませんでしたか?」

 そういたずらに笑うと、桜子は一気にシリンダーを推し進めた。

 100CC・・・200CC・・・300CCと、すごい勢いで浣腸液が保奈美の直腸に飲み込まれていく。もうすでに五本のイチジク浣腸をされている保奈美の肛門は、すでにひくひくと悲鳴をあげていた。

「もっと・・・ゆっくり・・・」

「ダメです」

 体育教師のがさつさなのか、さきほど自分がされた浣腸の半分の時間で、一気に400CCの浣腸を終えた。

 肛門に浣腸機を突き刺したまま震えている保奈美の姿からは、いつも教壇で若い学生たちにむかって日本史を教えている教師としての威厳はまるでなかった。

 ただの一匹の雌とかした保奈美は、すさまじい排泄感に堪えながら、ぴくぴくと震えている。

「抜きますよ」

「あ、そんなに一気に抜いたら・・・こぼれちゃう」

 保奈美の懇願を当然のように無視すると、桜子は浣腸機を保奈美の肛門から指しぬいた。先端が、少し茶色く変色している。

 この美しい日本史教師のお腹のなかには、今、このような茶色い塊が渦をまいてうごめいているのだろう。

 その時、桜子の下腹部にも、今までで最大級の波が訪れた。保奈美に浣腸をして油断したのだろう。このままでは我慢できそうにない。桜子は慌ててソファーに駆け寄ると、保奈美の上に覆いかぶさった。

「あぁ、そんなに刺激したら・・・」

「先に我慢できなくなったほうの負けですよ」

 脂汗をにじませながら、二人は自然に、シックスナインの体制になっていた。桜子が下で、保奈美が上に来ている。

 お互い、5本のイチジク浣腸と400CCのグリセリン浣腸を直腸いっぱいに受け入れたままのシックスナインははじめての経験であった。

 肛門が目の前でぬらぬらとうごめいている。大事な女性器からも、あふれんばかりの愛液があふれ出ている。

 いつもは受けに回っている保奈美が、今日は積極的に動いていた。下腹部から襲い掛かってくるすさまじい痛みが、理性という名のたがを外してしまっているのであろう。

 早く先に相手をいかせないと、先に相手に排泄させないと・・・自分が排泄できない。

 保奈美は桜子の突起したクリトリスを舌先で円を描くように舐めまわしながら、右手で肛門を、左手で膣内をそれぞれ愛撫していた。

 いつものような、相手を思いやった優しい愛撫ではない。

 排泄に耐えることにより、ただ、相手をいかせることだけを考えた、一種動物的な激しい愛撫である。

 黒髪を振り乱し、胸を押し付け、一心不乱に女の体をむさぼっているその姿からは、もはや教師の面影は何一つ残ってはいなかった。

 ぎゅっと締め付けている膣内の感触を楽しんだ後、保奈美は指先を桜子の膣から離し、桜子の尿道へと向けた。

 最初、人差し指で尿道を刺激していたのだが、やがてそれだけでは満足できなくなった。保奈美はいったん小指を桜子の濡れほそぼった膣に入れて愛液まみれにさせると、だらだらと唾液をこぼしてさらに濡れさせ、それからゆっくりと、桜子の尿道に自らの小指を差し込んでいった。

「あぁぁあ、そんなの、そんなのひどい・・・」

 いつもは強気に責めてくる桜子が、今日はなすすべもなく、保奈美の攻めを受け入れていた。

 クリトリス、尿道、膣、肛門と、その全てを愛撫され、襲い掛かる快感と排泄感に堪えていると、もはや頭の中が真っ白になって何も考えられなくなる。

「春日先生の尿道の中、暖かいですよ」

 保奈美は、自らの小指の第一関節まで桜子の尿道に差し込んでいた。さすがに尿道では激しい動きをすることはできないが、そのぶん、左手は桜子の肛門をこねくり回している。

 桜子のアナルの弾力を楽しみながら、いつもよりもはげしく、獣のように愛撫する。

 指先が直腸内の浣腸液の温かさを感じていた。膣とは違ってなめらかな直腸内の感触を楽しみながら、舌先で桜子のクリトリスを嘗め回す。

 充血して、大きくなっているクリトリスに舌を這わせるたびに、びくんびくんと桜子の体が揺れていた。

 その時。

 今までで一番の並が、保奈美の肛門を襲った。我慢しきれなくなりそうだ。

 それでなくても大きな波が来ているのに、まるでそれが分かっているかのように、下になった桜子が保奈美の肛門を吸っていた。

「アナルが開いちゃいそう・・・」

 もはや我慢の限界に来ていた。

「出して・・・このまま顔の上に檜山先生の出して・・・」

 桜子が懇願する。保奈美は、思わず(もう、このまま出しちゃおう・・・)と思ったのだが、ぼうっと白くなった頭の中で、最後の抵抗を試みた。

(ううん・・・だめ・・・負けたくない・・・)

 そして、肛門と女性器を下にいる桜子の鼻に押し付けると、ゆっくりと移動させ、シックスナインから馬乗りの体勢へとかえた。

 保奈美の肛門と女性器が移動した桜子の体あとには、まるでなめくじがはったかのような液の後が続いていた。

 保奈美はゆっくりと尿道と膣と肛門から指を引き抜いた。

 まるで引き抜くのを拒否するかのように、桜子の尿道も膣も肛門もぎゅっと引き締まったのだが、かむことはなかった。

「・・・やめちゃうんですか?」

「やめませんよ」

 震える声で懇願する桜子をいとおしいと思いつつ、保奈美は全体重を桜子の下腹部に押し当てた。

「あぁぁぁぁ、それはだめ・・・ひどい・・・ひどい・・・」

「まだ我慢できますか?春日先生の肛門、ひくひくして開きっぱなしになってますよ」

「ああ・・・檜山先生・・・あそこにもさわって・・・あそこが寂しいです・・・」

「あそこって、どこですか?」

「あぁぁぁ・・・おまんこ・・・私のおまんこです・・・」

「おまんこだけでいいんですか・」

「いや・・・私の肛門も、おまんこも、尿道も、クリトリスも、全部さわってください!」

「分かったわ・・・」

 襲い掛かる排泄感に堪えながら、保奈美は舌なめずりすると、左手で桜子のクリトリスと尿道と女性器を愛撫し、残った右手で今にも破裂しそうな肛門の中に指を差し入れた。

「だから・・・」

 そういって、体重を桜子の下腹部に乗せる。

「出しなさい!」

「あぁぁぁぁ、檜山先生・・・もう・・・もう我慢できません」

「我慢なんてしなくてもいいわよ」

「出ます・・・もう出ます・・・」

「なにが出るのか、はっきり言いなさい」

「私の・・・私のうんちが・・・」

「うんちがどこから出るの?」

「うんちが・・・私の肛門から・・・肛門からぁぁぁぁ」

「いいわよ・・・出しなさい!全部、私の手で受け止めてあげるから!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」



 絶叫と共に、最初、硬い茶色の塊が桜子の肛門から顔を出した。

 そして、一瞬ののち、肛門からものすごい音をたてて便が噴出してきた。

 大量の固形物はまず保奈美の手の中に排泄され、その後、軟便がとめどなくあふれてくる。

 いきおいよく噴出された液体の便が保奈美の手を茶色く染めていた。

 音と匂いがもの凄い。

 まるで何かが破裂したかのような音が部屋中に響き渡っている。

「とまらない・・・とまらないよ・・・」

 泣きながら、桜子は排泄を続けていた。

 ぶりっと大きな音がしたかとおもうと、やわらかな軟便が肛門から大量に流れ出てきた。

「あたたかい・・・」

 桜子の排泄した便を受けて、その温かみと感触を保奈美は感じ取っていた。

「さっきまで、このうんち、春日先生の体の中に入っていたんですよね・・・」

 そう思うと、桜子の排泄したうんちがいとおしくていとおしくてたまらなくなってきた。

 手のひらの中にある桜子のうんちを、ゆっくりとにぎりしめる。桜子のうんちは抵抗もせずむにゅっとつぶれると、保奈美の指と指の間からあふれ出てきた。

「春日先生・・・いってますよ・・・」

「はい・・・私・・・うんち出しながら・・・いってしまいました・・・」

 気持ちよさそうに絶頂を迎えた桜子をみて、保奈美は満足感と幸せとで心がいっぱいになっていた。

 

 しばらくの間、二人はそのままじっとしていた。

 ソファーの端から、ぽとりぽとりと、桜子の排泄した大量のうんちが床に落ちていく音が聞こえてくる。

 その時。

 保奈美の下腹部に、今日一番の大きな波が襲ってきた。

 さきほどまでは桜子が排泄している姿をみているのに必死で忘れてしまっていたのだが、保奈美の体の中にも、5本のイチジク浣腸と、400CCのグリセリンと、それと大量のうんちがつまっているのだ。

 桜子のうんちで茶色く染まった自らの右手をしばらく眺めていた保奈美が、ごくりと唾を飲み込んだ。

「春日先生・・・」

「・・・はい」

 うんちを出して絶頂を迎えた桜子は、力の抜け切った声で答えた。

「賭けは、私の勝ちですよね」

「そうですね・・・私、我慢できませんでしたから・・・私の負けです」

「なら、私の好きなプレイを・・・春日先生に強制できるんですよね」

「・・・はい」

 桜子は、頬を赤らめてそうこたえた。

 次の言葉が予想できる。

 桜子は・・・すでに・・・それを求めていた。

「じゃぁ、その権利・・・今使ってもいいですか?」

「質問なんてしないでください。檜山先生は勝ったんですから」

「そうですね・・・それでは・・・」

 保奈美は、もう一度、桜子のうんちで茶色く染まった右手を見つめると、いった。

「春日先生が排泄している姿を見て・・・私、もう我慢できなくなりました」

「我慢なんて、しなくてもいいんですよ」

「春日先生のうんち、とっても暖かかったです」

「・・・嬉しいです」

「私のうんちも、感じてくれますか?」

「・・・はい」

 保奈美は、少し腰をあげた。

 肛門が、ちょうど桜子の顔の辺りにやってくる位置だ。

「では・・・私のプレイを命令します」

 保奈美の肛門は、もはや限界にまで大きく広がっている。

「口を・・・開けなさい」

「・・・はい」

 

 桜子は、大きく口を開けると、目を閉じた。

 






おわり





戻る