『エンジェルクレスト外伝 猫娘と冒険者』   



文:11-47 
画:ぽやむ
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ここは森と獣の国「ヴィズ」。
一般的には獣人の森と呼ばれている地域である。

魔物たちが勢力を拡大し始めてからというもの、この場所への立ち入りは一般的には禁じられている。
そこで二人の魔物ハンターが歩きながら話をしていた。

「なあ、今日は大物を狙っていこうぜ兄弟」

「もちろんだぜ……人間様に害をなす獣人共を倒せば俺達は英雄だ。王様には褒められるし、やつらの毛皮も高く売れる。一石二鳥だ」

一人は背が低く、無精髭が折り重なって顔中に広がっている。
腰にはいかにも重量感のありそうな山賊刀(ブロードソード)をぶら下げている。

もう一人も小柄ではあるが、いかにも狡猾そうな微笑みを絶やさない。
彼が背負っている筒の先からは数本の矢が見え隠れしている。

剣と弓矢の使い手のユニットだが、彼らの口調や振る舞いなどからハンターの中でもそれほど品位が高くないことがうかがえる。


「おい、あれ見ろよ!」

弓矢使いが指さした先に一匹の猫の姿があった。


「ニャンニャンニャー!」

猫と言っても獣人。ワーキャット。
どうやら不規則に揺らめくモンシロチョウを追いかけて無邪気に遊んでいるようだった。


「あー、……ありゃあダメだ。雑魚だろ? 見るからに頭悪そうだし。ワーキャットなんて猫愛好家にしか売れねえよ」


「でもまあ、今日の一発目として狩っちまおうぜ? アニキ」

「仕方ねえなぁ……おっと、ありゃメスか。じゃあ捕まえて俺達で『飼っちまうか』なんてな! ガハハハハハ」

相変わらず無邪気に蝶と戯れているワーキャットを見て二人は笑いあう……が、次の瞬間彼らは一切の気配を消した。

獣人という言葉で表すには、その猫娘は美しすぎた。

可愛らしくピンと張った耳や少しつり目で愛嬌のある顔、毛皮に覆われていてもはっきりわかる美しいバストラインと腰のくびれ、飛び跳ねるたびにしなる体のライン……

そして何より獣人には「名器」が多い。
しびれ薬で動けなくしてから好きにしてもいいし、面倒なら殺してしまっても問題ない。

「……やるか」

ハンターたちは息を殺し、ふた手に別れ、ワーキャットを挟み撃ちにする。
じわじわと距離を縮め、武器を手に取り射程距離へとはいってゆく……

あと12メートル、9メートル、7メートル…

すると優雅に揺れていた彼女のしっぽが急に逆立った!


「……なんニャ、お前たち。あちしに何か用かニャ?」

警戒する猫娘の頭上をゆらゆらとモンシロチョウが羽ばたいていった。


(チッ、気づかれた! だがこのままいくぜ兄弟)

(おうよっ!)

猫娘の背後に回ったハンターは小型のクロスボウを構え、素早く三本の矢を放つ。


「ニャアアッ!」

振り向きもせず機敏に横へ飛び退くワーキャット。

しかし最小限の動きで飛んできた弓を回避した先には、山賊刀を振り上げたもう一人のハンターが迫っていた。


「もらったぜえええええ!!」

獲物を気絶させるための峰打ち。しかし鋭い斬撃がワーキャットを襲う。


「ふん…ノロノロしてるニャ!」

ハンターが全力で袈裟斬りに打ち下ろした剣の先を避けること無く、彼女は逆に相手との距離を詰めた。

「なっ、なにいいいい!」

「フシャアアアアアアアア!!」


ゴッ!!


「がっ、ぎゃあああああああ!!」


斬撃に向かって踏み込んだ左足に重心を移すのと同時にワーキャットは左拳でしたたかにハンターの顔面に突きを入れた。

少女の細腕のように見えても獣人の力は人間の数倍。かすっただけでも気絶してしまうことだってある。


ザシュッ!!

さらに握りしめた拳が相手の顔をとらえた直後、鋭い爪がハンターの頬を切り裂いた。

大量の出血と激痛に耐え切れずその場に倒れたハンターを踏みつけながら、ワーキャットはもう一人のハンターに向き直る。

らんらんと輝く金色の瞳に睨まれたハンターは捨てぜりふを吐いて彼女に背を向けた。


「弱いくせになんなんニャ!! あっちいけシッシ!!」


倒れたままのハンターには目もくれず、ワーキャットはさっき遊んでいたモンシロチョウを探してみた。

しかしもうその姿は見えない。周囲を見渡してから大きなため息を吐いた。


「つまんないにゃ~~~~~…ん、もう一人きたニャ!」


未だ警戒モードのまま、彼女は人間の気配を察知した。

森の出口、光の指す方向に人の気配を感じる。


「そうか、さっきのやつらの仲間ニャ! こんどはあちしが先にいじめてやるニャ!!」





ワーキャットは素早く相手に近づく。

しなやかな体を折り曲げ、人間よりも強く大地を蹴りながら標的めがけてダッシュする。


「見つけた! やいお前!」

「!?」

だがそこにいたのは先程のようなハンターではなく、どこか冴えない、頼りない風貌の青年だった。

武器も携えていないように見える。


「うにゃ……!? いやいや、あちしを油断させようとしてるニャ! 本当は猫の毛皮マニアに違いないニャ!」

「?」

目の前に現れた鼻息の荒い猫娘を見て、青年は戸惑っている。


「言ってることわからないかニャ! よーするに、あちしを捕まえようとしても無駄無駄無駄ニャアアアアアアアア!!」

バリバリバリッ

「!!!!!!!!!」

するどいツメが宙へ踊り、青年めがけて振り降ろされる。

そして突然襲いかかってきたワーキャットに青年は驚くばかり。


「にゅっふっふ~……着ている服だけを切り裂いてやったニャ! 感謝するニャ!!」

「っ!?」

無抵抗のまま衣服を切り裂かれ、裸にされたことで顔を赤くする青年を見て猫娘の胸中にサディスティックな感情が湧き上がる。

無造作に彼に近づいて、手首をひねるようにしながら青年の両腕を拘束した。


「悪いのはお前たち人間ニャ。これからお前をいじめてやる…あちしに逆らえないようにタップリとニャ!」


青年は先程以上に怯えていた。

わけも分からず捕獲され、慰み者にされようとしている…

健気になんとか抜けだそうとする青年を余裕の力で押さえ込む猫娘。


「抵抗しても無駄ニャ……きっとあちしのほうがお前なんかより力が強いニャ」

全力で抵抗する青年だが、獣人族の細腕に敵わない。

暫くの間抵抗してみたものの、すぐに息切れしてしまった。その様子を見て青年を解放するワーキャット。


「わかったニャ? だからおとなしくキスされるといいニャ……ンチュウウッ♪」

急に力が抜けたところを強く抱きしめられ、青年の口の中にワーキャットの舌先が挿入された。


「っんふ、んふんふんふ♪ お前、キス下手だけど美味しいニャ……」

「~~~~~!!」

「可愛いからもっといっぱいキスして魅了してやるニャ♪」


美味しい餌をむさぼるように青年の唇を何度も犯すワーキャット。

彼女を押しのけようとしていた青年の腕がだらんと垂れ下がった。呼吸も乱れて苦しそうだが、同じくらい快感を感じているようだ。


「……くふふ、そろそろいい頃合いかニャ?」




動きが鈍くなったワーキャットの手が青年の股間をむき出しにする。

フワフワした体毛の感触と、しっとりした指先の感触に青年のペニスは敏感に反応してしまう。


「お前と交尾するニャ……大切なチンポ、ここでスリスリシュッシュしてやるニャ♪」

すでに力が入らず、尻餅をついた状態の青年の足の間にワーキャットが体を割りこませる。

そして両手で捧げ持つようにして半勃ちのペニスを優しく握りしめた。


ふりゅん……

「!!」

予想外に柔らかな感触に青年の身体がビクンと跳ね上がる。


「あはっ、すごい声だニャ! そんなに気持ちいいのか? うりうりうり」

くにゅくにゅくにゅくにゅっ♪

すりすりすりすりシュッシュッシュッシュ…


「っ!!」

「ぷにぷに肉球とあちしの指でチンポがトロトロのネバネバになってきたニャ……だらしないやつ」

ワーキャットの優しい手コキのせいで、あっという間に青年の亀頭が我慢汁でぬれそぼる。


「知ってるニャ。人間のオスは先っぽをこね回されると気持ちよくて悶えるのニャ? お前もあっという間にミルク出しちゃえばいいニャ……」


ブンブンと首を横に振る青年を無視して、ワーキャットは前かがみになった。

そしてすっかり膨れ上がったペニスの先端に舌を這わせる…


レロ…

「~~~~!!」」

「んふっ、レロレロ……んふんふ、もちろんあちしも猫舌ニャ!」

彼女の言うとおり、人間よりもザラついた舌が敏感な亀頭を容赦なく責めなぶる。

小さなヤスリで亀頭を磨かれ、悶絶する青年。

あまりの快感に我慢汁の中に白いものが混じり始めた。



「次はザラついた舌先で尿道をくりくりしてやるニャ……んふっ、たまらないニャ?」

ツプツプッ……

焦らすような猫娘のテクニックに青年が思わずあえぐ。

さらに溢れだした我慢汁をすすりながら、獲物をいたぶるようなフェラチオが繰り返される。


「次は優しくくわえて……ハムッ、ジュルルルル、レル……ピチュ♪ お口の中で犯してやるニャ」

キュプウウウウウッ!

暖かい口の中に閉じ込められたペニスは、休む間もなくワーキャットの舌技にさらされる。

青年が知るわけもなかったが、彼女の唾液には軽い麻痺と催淫効果を持つ毒が忍び込んでいる。

それが自慢のザラついた舌先にまぶされたままネチネチとフェラされているのだ。

「大体の男はここで一度出すニャ」


ねっとりとした唾液を絡ませながら、亀頭のクビレを丁寧に責めると舌先の動きに少し遅れて青年が悶え始める。

ワーキャットはその様子を楽しみながら、わざと射精しないように数分間弄び続けた。




そして――


「……イけ」

ヒクヒクしたまま生殺しだったペニスの先端をザラザラの舌が一度だけ力強く舐め上げた。

たったそれだけの刺激。だが青年はあっけなく我慢の限界を突き抜けてしまった。


どぴゅううっ、どぷっ、どぷうう!


ワーキャットが与える刺激を待っていたかのように大量の精液がはじけ飛ぶ。

たまらず痙攣を起こす青年を見て目を細めるワーキャット……


飛び散った精液のついた口元をペロリと舐めながら青年をぎゅっと抱きしめる。


「まだまだ許さないニャ」


妖艶な笑みを浮かべた彼女は、すっかり脱力しきった青年の体に馬乗りになる。

そして燃えるように真っ赤に熟れた秘所を指先で開きながら、見せつけるようにゆらりと身を起こした。


「へなへなになったチンポ袋をしっぽで元気にしてやるニャ」

青年の両肩を抑え、下半身も大きく広げさせてから自らのしっぽを機嫌良さそうに振ってみせる。

「んふふふ……ふわふわのしっぽでされたら気持ちいいニャ?」


ツツツ……

「!!」


ゆっくりと青年の視界から消える尻尾の先……

続いてやってきたくすぐったさに青年は身悶えした。

ペニスの根本から睾丸にかけて、柔らかな毛先がいやらしくくすぐってきたのだ。

だが彼の身体はしっかりと抑えこまれている!


「さらにさらに! このまましっぽで包み込んでやるニャ」

スリスリシュシュシュ……

クニクニクニクニ♪


ワーキャットのしっぽが、まるで彼女の手足のような動きを見せた。

自在にうごめく猫娘の第三の手…それは青年の睾丸を優しく包み込んだまま、もみ洗いをするようにしつこく彼自身を弄んだ。

「あはははっ、足がピーンってなってるニャ! このままシコりとってやろうかニャアア?」

スリュ……

自分では決して味わえない快感と、猫娘に拘束されている屈辱感で歪む青年の表情。

今度はタマタマを転がしていた尻尾の先が、カリ首をめくるように動き始めた。

フサフサした毛先に敏感な箇所を撫でられ、青年はさらに悶絶する。

我慢汁はペニスを浸すようにドプドプと溢れ、止まる気配を見せない。

手足をジタバタさせて快感に抗うも、すべてワーキャットの力でねじ伏せられる……


「あーあ、もうイく寸前ニャ……じゃあそろそろお迎えしてやるニャ!」

猫娘の腰が少しだけ浮き上がり、射精間近のペニスにとろけるようなキスをした。

青年の吐き出した我慢汁以上に粘度の高い愛液を器用に腰の動きだけで亀頭全体に塗りこんでゆく…

その絶妙な暖かさを伴う快感に青年の表情が弛緩する。


「あはっ、もうイきそうイきそう……うふふふふ♪」

呼吸も途切れ途切れになりかけている青年にとどめを刺すように、ワーキャットは彼を見下したまま一気に腰を下ろす。


ずっぷうううううううううう!!


「!!!!!!!!!!!」

「ぅん、ぅん♪ いい硬さだニャ!」


快感で反り返る青年のペニスを一気に飲み込むワーキャット。

膣奥まで彼の先端が達した時、ざわめくような膣内が肉棒を全力でしゃぶり始めた。


「良い反応ニャ…あちしの中でたっぷり可愛がってやるからニャ……?」

その内部はしっぽよりも繊細な襞で覆われており、青年のペニスを暖かく迎えながら激しく責め立てる。

イソギンチャクのようにうねる肉襞がペニスの神経を溶かすようにざわめいて、精液の発射を今か今かと待ちわびている……


「あんっ、あんっ、フフフ……お前のチンポも大喜びニャ」

今まで吐き出したのと同じくらい大量の我慢汁を、たった数秒間で青年は猫娘に献上していた。

そのせいで滑りが増した膣内によってさらに激しくペニスが責められることになる。


「膣内のザラザラでお前の先っぽを何度も舐めてやる……そのままもう一度、ううん何度でも搾り取って動けなくしてやるニャ!」

悶絶する青年の唇を奪い、キスをまぶしながら言葉も奪う。

膣内でペニスを責めながら青年を抱きしめ、豊かなバストを押し付けることで抵抗力を完全に吸い尽くす猫娘。


「~~~!!」

「なんニャ? もう限界ニャ? ほれほれ……じゃあ、さっさとイくニャアアア!!」

悶え狂う青年を抱きしめたまま、優しくキスをしながら膣内を思い切り締め上げた瞬間……



どぴゅううううううううう、ビュルルッ、ビュクッ!


通常時の数回分にも匹敵する精液を青年は吐き出してしまった。

ヒクヒクしつづける青年のペニスを包み込んだまま、ワーキャットの膣は貪欲にさらなる射精を促す……


「んふ、いっぱい出したニャ♪ でもまだここからが本番ニャ……」

そして射精直後で萎えかけたペニスをやわやわと揉みしだき、尻尾の先を器用に動かして睾丸を温めるように刺激する。


「射精直後敏感チンポをたっぷり弄んで完全にノックアウトしてやるニャ……」

まもなくして青年のペニスが勢いを取り戻した。

すると穏やかだった膣内は瞬く間に先程と同じく凶暴な快感を彼に刻み始めるのだった……







――数時間後

「うにゃー! あちしも少しスッキリしたニャ……ん、なんニャ? これ」


つやつやした顔で背伸びをするワーキャットだったが、青年が倒れている近くで立て札を発見した。


立て札にはこう書かれている…







【○月1日~年末まで 獣人の森を観光しようツアー実施中】
この近辺を通るものは一般旅客である。人間との取り決めにより、
獣人その他モンスターは上記の期間、人間に危害を加えてはならない。
 魔王より






数秒間固まる猫娘。


「ニャ、これ、魔王さまのお達しニャ……どうしよどうしよ!」

読めない字は多いけどなんとなく自分が悪いことをしたのは理解した。


しかしその3秒後……

彼女の目の前をモンシロチョウが横切った。

そしてひらひらと羽ばたきながら、蝶はワーキャットの左耳の先で羽を休めた。


「ま、いいか……うにゃっ♪」


ワーキャットは何事もなかったかのようにモンシロチョウと戯れ始めるのだった…。






(了)


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