四十八手習得・実践編 真夏 ~しなやかな幼馴染~
おユキに問い詰められてふと考える。
これは実に贅沢な悩み事じゃないか。
今まで自分と交わる、エッチするための女の子を誰にしようか迷うなんて考えたこともなかった。
自慢じゃないけど彼女いない歴がほぼ人生に相当する僕である。
ぶっちゃけ女の子と一緒にいるだけで意識しまくってしまい、平穏な気持ちでいられなくなるだろう。
手を握られただけ、見つめ合うだけで先に果ててしまうかもしれない。
女の子は好きだけど耐性の有無は別問題。
このままではおユキの悲願である『超乳戯画』完成に貢献できる気がしない。
脳内をリンクされたおかげで四十八手とやらがどのようなものか大体把握することはできたのだが……昔の人も今と変わらずエッチだったんだね。
(んっ、待てよ……それなら!)
異性として意識しづらい人を選べばいいんじゃないか。
そうすればリラックスできていい結果が生まれるかもしれないぞ。
そう考えるとまず美月さんはダメだ。
現役アイドルと一緒の部屋にいると考えるだけでドキドキしてしまう。
あのモフモフしたネコ耳や尻尾でなでなでされたら即射精してしまうかもしれない。
(ちょっと考えただけで股間が……!)
とりあえず他の人にしよう。じゃあ秋穂さんはどうだろう?
初めての人が優しいお姉さんならきっと将来にわたって幸せが続くような気がする。
それにあのおっぱい……あそこに顔を埋めたらどれほど気持ちいいのだろう。
巨乳を超えた爆乳ナースさんと四十八手……
(ぐうううっ、完全に勃ってしまった! これじゃあ入れた瞬間射精だよ!!)
しかもアソコじゃなくて、おっぱいの間に挟むことを妄想したのは内緒だ。
秋穂さんも保留だな……正気を保てる自信がない。
じゃあ千春ちゃ……んはダメだ! あれはもう犯罪レベルだからそっとしておかないと。
穢れを知らない可憐な花のままで居て欲しい。もう少しだけ。
そんなわけで消去法で真夏に決定。
あいつとならなんとなくうまく行きそうな気がするから。
そして何より家が近い。四十八手みたいに怪しげな事柄を頼める幼馴染なんて滅多に居ないからね。
――そして真夏の部屋。
「ちょっと。黙ってないで何とか言いなさいよ」
「い、いきなり来てごめんなさい…………」
「まったくだわ! お母さんたちもなんでいきなりワタルをここに入れたのかしら」
この家のチャイムを鳴らしたのは約1時間前のこと。あいにく真夏は帰っていなかった。
こちらのご両親とは顔なじみなのでなんなく部屋まで通されたけど、彼女が帰ってきた瞬間から生ごみでも見るような目で睨みつけられている。
「パンツとか盗んだりしてないでしょうね?」
「してないよ!」
「あーやーしいいいいい!!」
さっきからこんな調子である。
本当におユキの神通力は効いているのだろうか。
「それでご用件は? わざわざ痴漢呼ばわりされるためにここに来たわけじゃないんでしょ」
「ま、まあそうなんですけどね……言いにくいな」
「もったいつけないで言って! 時間の無駄!!」
「じゃあマナ、お前とエッチしたい!」
「……え?」
さすがに彼女も目を丸くしている。
(ワタル、ここで引いてはダメじゃ! 押しの一手で口説くのじゃああああ!!)
頭のなかでおユキの声がこだまする。
くそっ、人ごとだと思って適当に煽りやがって。
だがこの状況で背中を押してくれるのは有りがたかった。
恥を捨て勇気を振り絞って声を出す。
「エッチしたい!」
「あ、あたしと!?」
今度は真夏の顔が急に赤くなった。
「ちょっ、な、なに言いだすの!? あたしは別にワタルのことなんて……」
「フッ、そんなこといって本当は待っていたんだろ?」
「はぁ? 熱あるんじゃないのアンタ……」
今のは失言だったかも。それでも構わない。もう後には退けないんだから。
僕は思い切って真夏に近づいて自分の方へと引き寄せた。
「黙れ! 今日こそ僕の、男の底力を見せつけてやる」
「きゃああああっ! 何するのよッ」
抵抗しようとする彼女をぎゅっと抱きしめると、甘酸っぱい香りがした。
真夏の方も僕が離れないと思ったのかジタバタせずに身を任せている。
「……」
何も言わぬ彼女を目で制しながら、一枚……また一枚と服を脱がせてゆく。
(で、でかい! これは想定外……)
思わず息を呑む。真夏のバストがこんなに綺麗で大きかったことに。
桃色の乳首はピンと上を向き、今にも触って欲しそうにプックリと膨らみ始めている。
そしてポニーテールの長い髪が引き締まった彼女の体に少し貼り付くようで、とても色っぽい。
「覚えてなさいよ……あたしを……こんな風にしてただで済むと思わないことね!」
キュッと唇を噛み、悔しそうな表情を僕に見せる真夏。
恥ずかしそうに右腕で自分の胸を隠そうとするのを遮ってやると、急に僕の体をぐいっと引き寄せてきた。
「んううぅぅっ! くふっ、ん…………」
喘ぎ声を上げたのは彼女じゃなくて僕だった。
いきなりキスを奪われ、呼吸を乱される。
彼女の柔らかい唇の感触と荒い息遣いに酔わされ、心臓が高鳴る。
真夏の舌先が僕の口の中をドロドロに溶かしながら、エッチな音を立てて吸い上げてくる。
「ま、まな……んふううううっ!!」
一旦呼吸を整えるために顔をあげた彼女が再び僕にむしゃぶりつく。
顔を優しく抱きしめられながら何度も何度もズプズプと舌先を突き刺され、頭がボンヤリとしてきた。
挑戦的で攻撃的な彼女のキスに翻弄されるうちに、振り払う力も奪われてしまった。
「ふふふ、キスぐらいで何悶えてるの? バッカみたい」
「ぅ、ああぁぁ…………」
しばらくして真夏が僕を解放した。
乱暴とも思えるキスだけど、彼女らしくて情熱的な行為だった。
キスを通じて女の子の香りをタップリとまぶされ、意識がフワフワしている僕を見て真夏は笑う。
「クスッ、さっさと見せてもらおうじゃないの……男の底力ってやつを」
そしてベッドに腰を掛けると、ゆっくりと僕を誘うように長い足を広げてきた。
(ま、真夏のアソコが…………)
見え隠れする幼馴染の秘所に視線が釘付けになる。
僕を焦らすように少しだけ脚を閉じる真夏。
真っ白で長い脚の奥が見たくて思わず手で触れようとすると、
「だ~め♪ ちゃんとお願いして?」
いじわるな笑顔が僕をはねつけた。
「マナのアソコ……もっとみたいよ……」
喉の奥からひねり出した自分の言葉に赤面する。
女の子として意識しないで済むと思っていたのにそれは大間違いだった。
真夏ってこんなに綺麗だったんだ。
よく見れば顔も可愛いし、背も高いし胸だって……女の子として文句をつけるところが無い。
「ワタル…………いいよ。おいで?」
再び少しだけ脚が開かれた瞬間、僕は何も考えずに彼女の美脚の付け根に顔を埋めていた。
さらに真夏の細い腰を抱きかかえるように膝を滑りこませる。
(おおおおっ、これは四十八手の一つ、立ち花菱ではないか!! なんというエロさ……もっと花弁をすするのじゃ!)
『超乳戯画』のページを少し埋めた!
僕の背後でおユキが興奮しているみたいだけど、それ以上に僕は我を忘れてしまっている。
極限まで近づいたマナの秘所はすっかり熱でとろけていた。
鼻先が茂みに触れただけで彼女の体がピクンと反応した。
「ふふふ、予想通り♪」
「え…………」
僕が見上げると得意そうな表情の真夏の顔が見えた。
「ワタルが考えることってなんとなくわかっちゃうんだ」
「うっ……」
「あたしを押し倒してみたものの、やることがなくなっちゃって困ってたんでしょ? だから少しだけ脚を開いてあげたんだ」
まんまと罠にはめられたみたいだけどそれでも良かった。
すべすべのマナの脚を感じながら、彼女の一番大事な部分に舌を這わせる。
「あ、んっ…………♪」
(感じてるんだ。かわいい!)
唇を噛んで声を漏らさないようにする彼女の姿がいじらしくて、何よりも女の子らしかった。
いつもと違う真夏の姿に興奮しながら必死で熱くなっている秘所に舌先を突き刺す。
「うまいじゃない。ふふふふ」
感じながらもまだまだ余裕の表情を崩さない真夏。
「ねえ……あたしの脚、たまに見とれてるもんね? ワ・タ・ルくん」
そう言いつつそっと伸ばした脚が、ふくらはぎが僕の後頭部を優しくノックする。
軽く押された力によってより一層深く彼女の香りを感じさせられることになる。
「好きなだけ舐めていいんだよ……あたしも気持ちいいから」
心なしか真夏の唇から漏れると息の量が増えたようだ。
しばらくして真夏が僕の上半身を優しく抱き起こす。
「そろそろおいでよ。あたしの膣内に……♪」
魅了されたような状態での半強制クンニのおかげで顎に力が入らない僕は、黙ってその言葉に頷いた。
「気持よくしてくれてありがとうワタル。そろそろお返しさせてもらおうかな?」
(おおおおおっ、これは襷掛けではないか! おなごのほうから誘う体位ではないが、気持ちよさそうじゃのぅ~)
『超乳戯画』のページを少し埋めた!
この体位は襷掛けというらしい。
まとわりついた女性の体をたすきに見立てているということだろうか。
そんなことを考えている隙に彼女の手が僕自身を優しく包み込んだ。
「ねえ、キスしよう? おちんちんと私のオマンコで♪」
真夏はすっかりトロトロになった秘所にペニスの先端を導いてくれた。
ク……チュッ♪
僕の一番敏感なところがニュルッとした何かに舐め回された。これって――!
「もう一回しちゃお♪」
ニュチッ、チュル、チュクク…………
僕は悶えるしかなかった。気持ちよすぎて声も出せない。
その手つきがとても優しくて、軽く棹をしごかれただけで大量の我慢汁が噴き出してきた。
「感じ過ぎじゃない?」
「ちが、ま、マナの手が気持ちよすぎて……それとアソコがクニュクニュしてたまらないんだ!」
「そうなんだ? ふふふふ……」
真夏は微笑みながら僕の体を下から持ち上げる。
「あははっ、簡単に引きこまれちゃったねぇ? 男としてはどうなの? こういうの恥ずかしいんじゃない」
亀頭を膣口に触れさせたままジワジワと僕の体が引き寄せられる。
なめらかな彼女のボディラインに合わせて僕自身が滑らされるようで、なんとも心地よい。
「まって、マナ……このままじゃ僕のほうが!」
「フフフ、逃さないってば! あたしのほうが脚長いんだよ?」
「あああぁぁっ…………」
逃げられない! 長い脚に絡まれて、真夏の思い通りに動かされてしまう。
かかとでトントンとお尻をこづかれるとペニスが少しだけ深く食い込む。
そうすると彼女の熱い膣内に少しだけめり込んで神経が揉みほぐされてしまうようだった。
(力が入らないよ……)
僕のほうが上なのに、完全に真夏に体をコントロールされている。
「ほ~ら、すりすり♪ おちんちんもいい感じじゃない……こんなに硬くしちゃうんだ。クスクスッ」
「ふあっ、あああぁぁ!」
焦って腰を突き出そうとするとその手前で腰が止められてしまう。
逆に力を抜くと少しだけペニスの先端が彼女に潜ってクチュクチュという淫らな音をたてる。
「マナ、そんなにじらさないで……ぇ……」
「じゃあそろそろ全部食べてあげよっか? ワタルの恥ずかしくなってるトコロ」
そう言いながら真夏は僕の体を両足で挟み込んで横倒しにしてきた。
そして僕が天井を向く体勢となり、彼女に組み敷かれてしまった。
大きなバストが柔らかそうに目の前で揺れている。それを見つめている僕を見下ろしながら真夏が腰をくいくいと動かしてきた。
膣の入り口が何度も亀頭にキスをまぶしてきて、ますます僕達をヌルヌルにしてゆく。
「マ、マナのアソコに……入っちゃう、入れられちゃうよおおおお!!」
「その前にもう少しだけじらしちゃうからね」
ジュルルルルゥ……
真夏のアソコにペニスがサンドイッチされた。
「あはあああっ!」
声を上げたのは僕の方だった。
マナのしなやかな体に挟まれたペニスは今日一番の喜びを見せた。
体が密着している分だけ手コキよりも気持ちよくて妄想がすぐに頭のなかに溢れる。
少し腰をずらせば挿入できるという興奮感を我慢するのに必死だった。
「このまま前後にズリズリするとね……」
クチュッ、ズチュウウウ!!
「ひいいいいっ!!」
「女の子はきっとみんな気持ちよくなっちゃうんだけど、アンタのほうが先にイっちゃいそうね?」
真夏の言う通り、暴力的な快感が僕に襲いかかっていた。
こんなの続けられたらすぐに出ちゃう!
絶対我慢できるわけがない。
目の前には可愛らしい真夏の顔があって、綺麗で大きな胸があって、腰のクビレから下だけがクネクネとうごめいているいやらしさ……
僕が仮に経験豊富な男子だったとしても自爆してしまうだろう。
「ま、マナッ! もう僕はイッ――」
「だらしないぞ、ワタル♪ もう少し激しくするからね」
ドチュドチュドチュドチュッ!
「あはあああああああっ、ああああ、マナアアアアアアア!!!」
「かーわいっ♪ うりうりうり~」
左右に腰をくねらせ、前後に激しくこすりつける真夏の腰使い。
「じゃあ食べちゃうよ。それっ」
ズプリュウウウッ!!
「あひいいいっ!!」
熱い何かに体中が包まれた、気がした。
ついにペニスが全部彼女に飲み込まれたのだ。
(おおおおおお、なんと見事なっ! 時雨茶臼!!)
『超乳戯画』のページを少し埋めた!
これも四十八手なのか。普通の騎乗位に見えるけどなんかすごい名前がついてたな。
でも僕はもう快感で体が動かせない!
「あはっ、硬くなったおちんちんがあたしの中で溺れちゃってる……もがいて悶えて必死になって震えてるのがわかるよ?」
さすがに真夏も興奮しきっているけど、僕の方はもう爆発寸前だった。
彼女の膣内は熱いだけじゃなくて、奥に行けば行くほど締め付けがきつかった。
しかし十分に濡れているおかげもあって、キュンキュン締め付けられても痛みはなかった。
それどころか極上の快感が……まるでカリ首を膣内で撫で回され、入り口でされたのと同じようなキスが裏筋を中心に絶え間なく施されているようだった。
(いいい、イクッ! こんなの無理、中で出すしか無いじゃないかああああ!!)
言葉にできず思い切り首を横振る。
僕の意思は彼女に伝わらない。
真夏はSっぽい笑みを浮かべながら激しく腰を振り立てる。
蕩けそうな感触で僕を締め付けたりゆるめたりしながら、快感で歪んでいく獲物を楽しげに見つめている。
「そろそろ楽にしてあげる」
真夏は僕の体を抱き上げると、両腕でがっしりと抱きしめたまま腰を優しく何度か回し始めた。
できるだけ体重をかけないように腰を浮かせた彼女のお尻がフリフリと揺れるたびにムズムズしたものがこみ上げてきた。
「ねえ、イっちゃいなよワタル。このままあたしに負けちゃいなよ?」
しっかりとペニスをくわえ込んだまま誘惑の言葉をささやかれると、僕に残された忍耐力は一瞬で溶け落ちてしまった。
「あっ、あっ、うわああああああああ!!!」
ドビュッ、ビュルルル、ビュル~~~~!
腰を突き上げることもできず、その場で体をこわばらせる。
射精のリズムに合わせて真夏は腰を少しだけ沈めて、ペニスを膣内で優しくしゃぶりあげた。
リズミカルに何度かこすられると体中がくすぐられたみたいな感覚になって、僕は彼女に抱きしめられたまま数秒間気絶してしまったのだった……。
真っ暗闇の世界でおユキがむくれている。
「まったく情けない! おなごに主導権を握られて、ペニスの芯まで抜き取られてたらどうしようもないじゃろう!」
「だってあいつエロすぎて……あんなに激しいと思ってなかったんだから」
必死で言い訳してみたものの虚しいだけだった。
四十八手のうち3つを見せることはできたけど、真夏を相手にあといくつも再現できるかわからない。
あいつの顔や体がこんなに魅力的だったなんて大誤算だ。
でも気持よかったなぁ……正直、もう一度やりたい。
「次はもう少し頑張れるよ。頑張れるかもしれない……きっとね……」
「ええい! いちいち言い訳するでない! 妾のためにもう一番頑張るのじゃ」
おユキに言われるまでもない。
僕は幼馴染との再戦に向けて決意を新たにするのだった。
(ここまで)
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