目の前にいるのは少女の姿をした「くノ一」だ。
それはわかっている。
それなのに……
「あれ、おにいさん……」
「……」
沙雪が俺の顔を見て不思議そうに言った。
「もしかして沙雪に見惚れてないですかぁ?」
「なっ……!」
見惚れているわけではないが、さっきから気になる。
この沙雪は手足が細くて長いのだ。
まるで……
「ちらっ?」
沙雪が忍服のすそを指先でつまみ上げた。
「ぶっ!」
「きゃはっ、やっぱり!」
「俺を試したな……」
ほっそりした沙雪の足の付け根に、思わず眼が行ってしまった。
「おにいさん、沙雪の足……見てましたねぇ」
「そうとは限らないだろう……」
俺はしらを切った。
なぜか急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
「ふっふ~ん……本当に? わかっちゃうんですよ、私」
一体何がわかるというのか……とにかく俺は黙り込んだ。
年下の娘にからかわれているというだけで、途方もなく恥ずかしく、そして悔しい。
「じゃあ、おにいさんが喜びそうなことをしてあげましょうか」
「なんだと? いったい何を……」
機嫌良さげな沙雪の口調に、いやな予感がする。
「ふふっ、それは内緒ですけど……」
沙雪が一歩前に身を乗り出してきた。
「ふふん……もうわかってるんじゃないですか?」
「なにを……だ?」
猫のように目を細めて、沙雪は俺に探りを入れてくる。
さらにじりじりと俺との距離を縮めてきた。
「おにいさん、期待してる」
「……!」
「私の足で、いじめられたいって……お顔に書いてありますよぉ?」
心を読まれた……!
いや、しかしここで沙雪に屈するわけにはいかない。
「か、勝手なことを!」
「本当ですか? うふふふふふ」
沙雪の手のひらが俺の肩に触れた。
すべすべの手が心地よい。
沙雪の小さな手は、微かにひんやりとしている。
「試すまでもないけど……こうするだけです!」
沙雪はいきなり俺の肩を強く床に押し付けた!
「ああっ!」
床に転がされた俺を沙雪が見下している。
「悔しいですか? ふふふっ」
「こんなことを俺が望んでいるとでも思うのか?」
「ん~~、少し違うかもしれませんけど……」
満足げに俺を見つめてから、沙雪が身体を起こした。
「それでもおにいさんは元気になっちゃうんですよ?」
ゆらりと立ち上がった沙雪は、軽く腰に手を当てた。
そして素足になって、俺の身体をまたいだ。
「沙雪に踏まれて感じちゃうんですよぉ?」
その言葉に股間が反応する。
沙雪が俺を……踏む?
「たっぷり辱めてあげます……ふふふ」
「貴様、ふざけるな! 俺を足蹴にしたらただでは……」
「その口答えすら、できなくしてあげます」
くきゅ、ちゅくうぅぅぅ!!
「あっ、ああああぁぁ!」
かつて沙織達が俺にしたのと同じように、沙雪は小さな足で肉棒を踏みにじった!
「はい、捕まえた」
「ふあっ!」

そして親指と人差し指を大きく開き、肉棒を器用に掴んだ!
「沙雪の指に、はさまれちゃいましたね?」
「ううぅっ、くそ!」
なんという屈辱……
こんな小娘に俺の股間を踏みにじられ、嬲られようとは!
「しごいてあげる♪」
「は、はなせええ!」
「ふふっ、ほらぁ……いきますよ……」
憤る俺を無視して、沙雪は足で肉棒をしごき始めた。
くちゅっ、くちゅっくちゅ!
「あっ、ああぁ、やめろっ!」
「しこしこされて、すぐ勃っちゃいましたねぇ」
抵抗する俺の意思とは正反対に、沙雪にいたぶられて股間に快感が広がりだす。
(何で俺はこんなことで……!)
この気持ちよさ……抗えない自分が情けない。
しかし気持ちよすぎる!
小娘の足が滑らかに上下するたびに身体が熱くなる。
「あれ、なんか出てきた……」
沙雪の指先に絡みつく粘液が音を立てる。
それはまぎれもなく俺が流した屈服の証。
「い、いうなぁぁぁ!!」
「おにいさん……」
「沙雪の足、汚さないでくれますかぁ?」
「し、しるか!」
沙雪の容赦ない言葉責めに、俺は顔を背けた。
「あまのじゃくですね?」
「ぐあああぁぁっ!!」
それでも沙雪は足での愛撫を止めようとしない。
むしろ俺の我慢汁が混じったせいで、さっきよりもなめらかさが増してきた……
「身体はこんなに素直なのに……」
「ち、ちがう!」
しこしこしこしこしこ……
「俺は決して、ああぁっ、ああ!」
悔しいが、沙雪の足に踏まれるたびに腰がとろけてしまいそうだ……
「悪いおにいさんには、沙雪の片足だけで十分です」
「くうっ…………んあああ!」
さらにゆっくりとした動きに変化する沙雪の指使い。
激しい刺激には耐えやすいのだが……
逆に緩やかな動きからは逃れることができない。
「しごかれてるだけでも危ない? きゃはっ」
やばい……たしかにこのままでは果ててしまう……
身体をひねろうとしても、腰が動かせない。
一方的に沙雪の足に嬲られるのみ……
「もっと追い詰めてあげる……」
沙雪は指の間を開いて、肉棒を解き放った。
すっかり熱くされた俺自身と、沙雪の足指との間に透明な糸が揺らめいた。
だが休む間もなく、再び沙雪の足が近づいてきた!
「おにいさんの感じちゃうところ、撫で撫でしてあげますよ!」
くちゅくちゅっ……!
「ひいっ!」

「優しいでしょう? 沙雪の足の動き」
沙雪は脚の裏全体を使って、亀頭を包み込んできた!
さっきまでの削り取るような激しさはなく、柔らかな布で撫でられるような感触がたまらない。
「もうイっちゃいそうですね?」
「だ、だれが…………はううぅ!!」
「これじゃあつまんないなぁ……」
「ううっ……え、ふあああっ!」
ぎゅううぅぅぅ~~~
「うわあああああ!!!」
「思いっきり踏んであげる、おにいさん」
「や、やめろ! やめろ沙雪いいいぃ」
「すっかり敏感になったおちんちん……ぎゅうぎゅうに踏まれたらどうなっちゃうんだろうね?」
俺の声を聞きながら沙雪は微笑む。
そして優しい愛撫から一転して、激しく肉棒を踏みつけた!
ぐぎゅうううううぅぅ
「ぎゃああああぁぁあ、やめろおおおお!!!」
床板を踏み抜くほどの強さで沙雪が体重をかけてきた。
激しい痛みが一瞬だけやってきたが、情けないことにその後……俺の身体は甘く痺れだした。
「ちょっとかわいそうかも……」
沙雪の足が少しだけ浮き上がる。
「あがああぁぁ、やめ……」
「……な~んてね! 嘘だよ、おにいさん」
「さゆきっ! 沙雪、さああああぁ……」
再び足を振り上げる沙雪を見て、必死で静止しようとしたが無駄だった。
「ほら、ぎゅううう~~~!」
再び容赦なく俺を踏みつける沙雪。
「ひぎいいぃぃっ!!」
「あはは、すごい声~!」
恥ずかしげも無く声を上げる俺を涼しげに見下しながら、沙雪は足指で亀頭をつまみあげた。
それはまるで強く踏みにじられたあとに優しく撫でられているようで……身体の奥がじわりと震える。
「沙雪の足でおにいさんが悶えてる!」
「くっ……!!」
もはや俺は声も出せない。
年下の少女にこんな仕打ちをされて……
しかも沙雪は楽しそうにしている。
まだやる気か!?
「があああっ……!!」
「痛いの? あははっ、ほらほらほら~~」
「痛いに決まってる! わかっているならやめろ、沙雪いいぃぃ!」
「ふっふ~ん……本当に?」
(うぅぅ……)
本音の部分では踏まれて感じまくっている自分を否定できない。
だがそれをこの少女に悟られることだけは……!
「沙雪はぜんぜん痛くないもん」
「貴様……!」
まるで沙織のような、師匠譲りの容赦ない急所責め。
さっきまで沙雪に残っていたあどけなさは、すっかりどこかに消え去っていた。
「くそっ……あぐぅぅ!!」
肉棒を指で挟みこんだまま、沙雪は荒々しく細い足を揺さぶった。
(う……ああぁぁ……)
普通に考えれば快感など受けるはずもない。
だが俺の身体は心とは裏腹に、沙雪に服従の意思を伝えはじめていた……。
「あれ……なんかさっきより喜んでません?」
「そ、そんなことはっ!!」
「嘘つきぃ~~」
「じゃあなんでおちんちん踏まれてるのに、とろとろが出てくるの?」
「……」
言い返せない俺を見て、沙雪が邪悪な笑みを浮かべた。
足の動きが緩やかになる。
「逆らえなくしてあげましょうか?」
さっきとはまるで違う優しい愛撫……それは痛みに慣らされた俺にとっては逆らうことのできない猛毒だった。
沙雪の足が俺自身を撫でるたびに身体が少しずつ崩されて、甘くとろけていく。
「……ああぁぁ」
緩やかで優しい快感に、ため息が漏れる。
沙雪はしばらくの間、優しく俺を弄んだ。
「おにいさん、こういうのが好きなんだ……」
「はぁっ、はぁ……」
気づけば、手足に力が入らない。
沙雪の責めに踊らされ、身体が言うことを聞かなくなっていた。
「女の子に踏まれて喜んじゃうんだ……うわぁ」
「くっ……」
もはや何も言い返せない……俺にできることは、沙雪と視線を合わさないことぐらいだ。
執拗な足責めに体力を搾りとられ、むしろ痛めつけられる快感すら覚え始めているのだから……。
「もっと踏んであげるよ」
「まっ、まて……」
蔑むような視線を遠慮なく俺にぶつける沙雪。
悔しさと恥ずかしさに顔を歪める俺を見て、さらに少女の責めが加速する。
「ぐああああああぁぁぁ!」

「これがいいの? うふふっ」
「うぐ、ああぁ、そ、それは……!」
指先で亀頭を押さえ込むようにしながら、沙雪は細かく足を振動させた。
妖しげな刺激が股間を包み込み、再び俺は悶絶してしまう。
「ふんっ……」
「おああっ、あああぁぁ!?」
「もう言い訳しなくてもいいですよぉ?」
沙雪の足の動きが明らかにさっきと違う。
いたぶるような動きから、快感で俺を追い詰める動きへと変化していた。
「おちんちんが嬉しいなら、それでいいじゃないですか」
「ちがう、ちがうんだ!」
快感を否定する俺を見て、沙雪が顔を寄せてきた。
「もっと優しくして欲しいですか?」
明らかに俺を誘っている。
沙雪は余裕たっぷりの顔で俺に尋ねてきた。
どうする?
「くそっ……ああああぁぁ……」
情けないことに、沙雪の足に感じてしまう。
沙雪の言葉に、表情にも……感じてしまう。
「ほらほら、もっと踏んであげますよッ!」
「うあっ、ああああああぁぁぁ!!」
もっと……もっと優しく踏んで欲しい。
だがそれは口に出せないっ!
「いいんですよ、おにいさん……遠慮なく負けちゃってください」
「だ、だれがあああぁぁ!!」
未だに抵抗する俺を見て、沙雪がささやいた。
「沙織様には黙っていてあげますよぉ……」
「な……に……?」
優しい言葉のせいで、快感がじわりと滲んだ。
俺に情けをかけようというのか!?
(こんな小娘に……!)
あまりの悔しさに涙が出そうになる。
俺の顔を見つめながら、沙雪がつぶやく。
「沙雪みたいな小さな子に犯されて……」
「くううっ! まだ俺はお前なんかに…………はああぁぁ!!」
負けてはいない、と言う言葉を遮るように亀頭がなでられた。
言葉で責めながら、ゆっくりと足の指を動かしてくる。
こいつの指は、なぜこんなに器用に動くんだあぁぁ!
「私がおにいさんなら死んじゃうかも? こんなにされたらぁ……恥ずかしくて言い訳もできませんもの」
亀頭を撫でる指が滑らかに降りて、肉棒をしごく。
そしてしごきながら左右に優しくこね回してくる!
「でも、今のお兄さんは、舌を噛み切ることもできませんね」
沙雪の愛撫にだらしなく口元が緩んでしまう。
「くあああぁっ、おおお……」
「ほらね? 力も入らないでしょ……くすくすっ」
「くそっ、沙雪いいいいいぃぃぃ!!」
もはや陥落寸前の俺をあざ笑う沙雪。
「あははははははっ」
男として、この上なく悔しい!
しかし俺の身体は沙雪に封じられている……。
足指が紡ぐ快感に邪魔されて体が言うことを聞かないのだ。
「おにいさんの言うことなんて無視ですよ」
腰に手を当てたまま、沙雪は無邪気に笑う。
だがその足指は、俺の股間をしっかりと掴んで離さない。
「私の思い通りにイかせてあげます」
「ふざけるな……誰がお前なんかに」
強がりを言う俺を冷ややかに見つめる沙雪。
「そろそろ沙雪に負けたくなってきたんじゃないですか?」
嘲笑交じりに、沙雪が問いかけてきた。
情けないことだが腰の辺りがむず痒くてたまらない。
早く楽になりたい……
しかし沙雪みたいな年下の娘に情けない顔を見せたくない!
「ちゃんとお願いしてくださ~い?」
「……」
俺は何も言わずに横を向いた。
やはり口に出せない。
自ら敗北を認めることなど、男として……
「ふ~ん、まだ強がるんだ?」
「……」
沙雪の視線が痛い。
俺はたまらず目を瞑った。
「まあべつにいいですけど」
「なっ……!」
沙雪は指先に力をこめて、肉棒を上下に擦り始める。
「あっ、ああっ!」
「終わりにしてあげますよ、ほらっ」
その速度が徐々に加速する!
「やめろっ! 離せええええ!!」
「あははっ、もう無駄ですよ?」
「おにいさんの抵抗も強がりも、全部踏みにじってあげます」
腰をくねらせても沙雪の足が追いかけてくる。
悶える俺の動きを予測しながら、沙雪は確実に俺を追い詰める。
「ほらほらほらぁ~~~、もうイっちゃいな!」
沙雪の責めの質が変わった。
俺を感じさせて、心を嬲る責めから身体の芯に残るような快感を植えつける動作に切り替わった。
「ぐあああぁっ、ああああ!!」
「もう限界?」
「ふざけるなよ……この程度で参るわけが……」
「じゃあ、とっておきのものを見せてあげますよ」
(な、なんだ……!?)
悶える俺を足で押さえながら、沙雪が腰巻を外した!
「女の子の大事なところですよぉ……ちらっ?」
「あ、あっ、ああぁぁ!」
「くそっ、卑怯な……!」
忍服の裾から少女の足の付け根が見え隠れする。
奥には沙雪の……割れ目が見えた。
ただそれだけのことだが、今の俺には刺激が強すぎる!
しっとりと濡れている沙雪自身の様子がとても淫らで、俺は一瞬で興奮させられてしまった!
「あっ、震えだしましたねぇ」
俺の身体の変化を感じた沙雪が嬉しそうにいった。
ちらりと見せ付けられた沙雪の秘所が目に焼きついて離れない!
これではもう止まらない……よこしまな妄想が膨れ上がっていく。
膨らみきった肉棒を沙雪に入れたい!
自然に腰を跳ね上げる俺を見て、冷ややかな笑みを浮かべる沙雪。
腰が震えて、自然に突き上げているのに……全く気持ちよくならない。
沙雪は腰の動きに合わせて足を浮かせて、送り込む快感を調節しているようだ。
「出させて……!」
「ふふっ、いいですよぉ……」
「あああぁ……だ、だめだ、もうっ!」
しかし予期した快感がやってこない!
とうとう堪えきれず、快楽への服従を口に出してしまった。
すがるような眼で沙雪を見上げると、少女はにこりと微笑んだ。
「ほら、イって? おにいさん」
「うああぁぁ!」
微笑む沙雪の顔……とうとう許しが出た。
そして今一度、俺が情けなく腰を突き上げると、沙雪は肉棒を強めに踏みつけてきた。
その瞬間、
「い、いっ、イくっ!!」
「ふふっ、いいですよぉ……」
「ああぁぁ、で、出るうぅぅぅぅ~~!」

どぴゅどぴゅどぴゅぴゅ~~~~~~!!
身体中から精を撒き散らすように俺は果てた。
沙雪の足指から白いものが大量に溢れ出す。
「うふふふ、本当に片足でイっちゃったね? おにいさん」
「くっ、あっ、ううぅぅぅ……」
過ぎた快感のせいで呼吸がうまくできない。
「沙雪のおまんこで興奮しちゃったの?」
「足を……どけてくれ!」
じんじん痺れる股間を、沙雪は未だ足で踏みつけている。
そのおかげで快感から抜け出せない……
「最後まで隠してたから、我慢できなかったでしょ……」
「くそっ……」
少女が忍服の裾をちらちらとめくっている。
悲しいことにその太ももや足の付け根に眼がいってしまう。
「ちゃんと計算してましたよ。沙雪ってすごいでしょう?」
沙雪は吹き出した精を足の裏でふき取ると、再び亀頭を責め始めた。
優しく撫で回す指の動きに、肉棒が反応してしまう。
「うふっ、残ってるお汁も全部抜き取ってあげますよぉ」
再び足の指が動き出す。
さっきよりも滑らかさを増した指の動きに、俺はまた狂わされてしまう。
そしてまた……
「あああぁっ、イくっ!!」
どぴゅぴゅぴゅううう~~~
沙雪の予告どおり、俺は再び精を吐き出してしまった。
□
「あはっ、またイっちゃった!」
二度目はあっという間に達してしまった。
男をあっさり絶頂に導く沙雪の技巧は、本当に末恐ろしいものがある。
脱力する俺に対して、沙雪は満面の笑みを浮かべながら追撃を加える。
くちゅくちゅくちゅッ!
「ひいいっ! うあああぁぁ!」
敏感な部分を何度もしごく足の動き。
根元をしごきながら亀頭を撫で回し、ゆらゆらと裏筋を探られる。
男を甘く痺れさせる沙雪の技に、不覚にも再び精を遡らせてしまった。
「はぁっ、はぁっ……」
息を切らせながら沙雪を見つめると、お互いに眼が合った。
俺を連続でイかせたことで、修行前よりも自信に満ち溢れている。
「おにいさん、沙雪のしるし付けてあげるよ……」
「なっ……」
沙雪がそっと顔を寄せてきた。
精を抜き取られたせいもあり、なぜか気恥ずかしい。
こんな小娘に…………
眼を伏せた俺を見て、沙雪がくすっと笑う。
「あご、上げてくれる?」
下を向く俺の顔を、沙雪が無理やり跳ね上げた。
大きな瞳に見つめられる……
「おにいさん……♪」
「うっ……」
まっすぐ見つめられ、鼓動が早くなる。
沙雪は俺の顔を抱きしめ、頬ずりしてから耳を軽く噛んだ。
かぷっ……
「ひゃうっ!」
「うふふふ……」
少女の髪と甘酸っぱい香りに包まれ、恍惚となる。
そして首筋に唇を押し当て、強く吸い始める!
きゅうぅぅぅぅ~~~
「うああぁっ……!」
いきなりやってきた軽い痛みに声を上げてしまう。
沙雪の小さな唇が首筋に食い込んで……熱い。
「なにを…………んあっ!」
ちゅぱぁぁっ
問いかけに答えるように沙雪が俺を開放した。
しかし俺は動けない。
精を抜き取られただけでなく、沙雪に軽く魅了されてしまったようだ……。
「これが三つになれば、おにいさんは沙雪のものだよ?」
沙雪の指が俺の首筋をなぞる。
「くっ」
沙雪がなぞった場所……顔を沈めたその場所の痛みが取れない。
痺れたまま熱くうずいている。
「ちゃんとお口にもしてあげるよ」
首筋と同じように沙雪が俺に口づけをしてきた。
ちゅぅぅ♪
(ああぁぁ……)
力が抜けていく……
少女は何度も俺の唇に吸い付き、淫らな音を立てまくる。
「かわいいなぁ、おにいさん」
俺の両肩に手を置いたまま、沙雪は優しく俺を見つめていた。
沙雪の口付けのせいで手足に力が入らない。
「くうぅぅ……」
意識が薄れていく。
疲労とは違う何かで満たされ、手足が動かせない。
悔しいが俺は沙雪に魅了されてしまった。
こんな年下の小娘に翻弄されてしまうとは考えていなかった。
「起きたらまた沙雪と遊ぼうね?」
沙雪が俺に背を向ける。
小さなくノ一に魅了されたまま、俺の意識は闇に溶けていった。
魅惑の足指責め 編 (了)
ちょっとだけ宣伝。