『ガマンできないっ!』…if version 原作:ぽやむさん ifアレンジ:11-47
【はじめに】
・本作品はコミックマーケット84にてリリースされたものの二次創作です。男子の逆転ルートを潰しました。
・コミケにて頒布した分は完売しております。製本版に期待しましょう。
・女性視点の一人称です。綺麗なお姉さんは好きですか?
・いわゆるオネショタ系の流れです。原作はラブラブですが、ここは欲望の塔です。お察し下さい。
・無断転載禁止です
・ぽやむさんのページはこちら
ひとりきりの部屋の中に響くのは――
「あっ……は……ああぁぁ……」
少し抑え気味の私の声と、低く唸る振動音。
右手には細身の空き缶ぐらいの太さの最新型バイブ。
シーツの上に小さなシミを作りながら、私は真っ赤になったクレバスに樹脂製の男性器を出し入れする。
「も、もう……無理ぃ……んくぅ!」
頭のてっぺんから足の指先まで、心地よいしびれに支配され、意識が遠のいていく……。
いつもどおりのリズムで訪れる快感の波動が私を確実に狂わせる。
そして次の瞬間、最後の時がやってきた。もう抑えられない、下半身がガクガクと痙攣し始める。
「んくっ!」
その刺激に抗えぬまま、私は無意識に左手で口元を押さえた。
「ふああぁぁっ、ああああ~~~!!」
ビクビクと両足をわななかせながら、更に深くバイブを自らの秘肉にねじ込む。
力を失った私の身体が、ベッドの上で静かに崩れ落ちた――。
「はぁ、はぁ……んふぅ……今回のは……まぁまぁかな……」
時間にすれば30秒程度。まだ快感の余波が収まらない状態で、私はノートパソコンの前に座る。
新鮮な感動が冷めないうちに思うがままに書き記す。
私の名前は前川マヤ。趣味はブログ更新。
主に大人のオモチャの体験レビューを不定期でアップしている。
最初は恥ずかしかったけど、それなりに人気が出て固定のファンも付いてるみたい。
そんな私でも、最近ちょっとした悩みがあって……
「普通のバイブじゃ物足りないんだよね。さっきのやつも……二度目はないわね」
溜息と一緒にやるせない不満を吐き出してしまう。
この部分だけ切り取ればただの淫乱な雌豚と言われても仕方ない……。
「はぁ~、更新する意欲が一年前と比べて激減してるっていうか……深刻ね」
カーテンを締めた窓の外では元気よくセミが鳴いている。
私も精一杯泣き喚くほど感じたいけど……何かが足りない。無意識に拳を握り締める。
「自分をごまかしちゃだめだよね! 私、本物を知りたい!!」
本物のバイブではない。性器……男性器。おちんちんが欲しいわけ。
「古きを温(たず)ねて新しきを知る。ちんぽをたずねてバイブを知る……これだよ!」
ちんぽちしん、などと言いかけて思いとどまる。
事態は深刻だ。
「でも、そんなことお願いできる相手もいないしね。せめて近くにちん……いいえ、適当な男子でもいれば」
自分でもわかってる。身勝手な妄想だって。
都合よく私の身勝手に付き合ってくれる男子なんてそう簡単には存在しない。
しかし、またひとつため息を付きそうになった瞬間――
「あーはっはっは、なんだよ今の! おかし~~~~~!!」
聞き慣れた男子の声が窓の外に響く。
「あっ! いるじゃん。ちょうどいいのが♪」
私はこの声の主を訪ねるため、いそいそと下着を身に着け始めた。
「――で、俺に話って何?」
これがさっきの声の主。お隣さんのかずきクン。
私より2歳年下の男の子で、今は浪人受験生。
顔立ちはそれほど悪くないけど、付き合ってる女の子もいなそうだし……もしかしたら童貞君かも?
「まあまあ、あわてないで」
「そっちのほうが慌ててるようにみえるんだけど?」
「そうかな?」
意味もなく鋭い指摘に思わずドキッとしてしまう。
ここはひとつ、年上として落ち着いた行動をしなきゃ……。
「最近どお? 受験勉強の方は」
「まあまあ進んでるけど……なんだよ急に」
できるだけにこやかに話しかけたつもりだけど、彼は不審な表情をしてる。
やっぱり下心ってうまく隠せないのかも。
「えへへ……受験勉強もいいけど、たまには違う勉強もいいんじゃないかなーって」
「なっ……!?」
彼を見つめながら、私はそっと指先でキャミソールの胸元を開いてみせた。
「女性の体に……ついて、とか?」
「な、なんだと…………」
彼の視線は私の指先、つまり胸の谷間に釘付けになってる。
男の子ってこういう単純なところが可愛いと思う。
「ま、待てよ! 誘惑してるのかそれっ」
しかし、彼はなにか思い立ったように視線を外して私を見つめ返してきた。
以外に我慢強いのかな?
「ん~、ちょっと違うかなぁ? 研究というか興味というか」
曖昧に返事をしつつ、私はキャミの肩紐をするりと外した。
「ま、待てよマヤ姉!」
「あらあら……でたね? マヤ姉呼ばわり。かずきが弱気になると私のことをそう呼んじゃうんだよね?」
「うぐっ!」
図星。彼の身体がビクンと震えた。
私は胸元を見せつけながら、ジリジリと距離を詰めた。
「ほら、全部脱いじゃお? 別に減るもんじゃないし♪」
そして固まったままの彼のズボンを下ろして、トランクスの中に手を忍ばせる。
「う、うわああああぁぁぁぁ!」
しっとり汗ばんでいて、それでいて生暖かい肉棒に指先を這わせる。
「おおお……これは予想外!」
導くように彼の腰を浮かせて、下半身をあらわにする。
目の前で小刻みに震えているのは紛れもなく男の子自身……。
「これが本物……でも、もしかして剥けてないの?」
「わ、悪いかよっ」
悪意なく尋ねたつもりだけど、男のプライドを傷つけてしまったのかも。
少しだけ反省しつつ両手で彼自身を包むように握る。
「うっ……マヤ姉……?」
「えへへ……そうなんだ。それなら…………♪」
微妙に指先を動かし続けていると、亀頭の先端に小さなしずくが現れた。
私はそっと舌を伸ばして、彼の我慢汁を舐め上げる。
「んはああああぁぁぁっ!?」
多少粘り気のあるそれを、舌先で亀頭全体に伸ばしてやる。
たったそれだけの行為で彼は身を震わせるほどの喜びを抑えようとしている。
「かずきのおちんちん、私が剥いてあげる……できるだけ痛くないようにするからね?」
いたわるような言葉をつぶやくと、手のひらに感じる男の子自身が少し固さを増した。
「んっ、ふふふ♪」
先程と同じく新たな我慢汁が先端からあふれだす。
「ああああぁぁぁ、マヤ姉~~~~~!!」
「ぷりゅんっ、てしてるぅ♪ 暴れちゃダメでしょ? えいっ」
さっきより少しだけ強めに、舌先で亀頭全体を突くように舐める。
「くッ、ふああぁ、それは、あああ~~~~~!!」
カリの部分を特に重点的に責めると、彼は体を支えられなくなったのか両手を後ろについてしまった。
もっといじめてあげる……そんな思いを舌先に込め、私は彼のモノを熱心にしゃぶる。
指先で皮を優しく剥いて、露出した桃色の肉を唇で挟む。
唾液をたっぷりと絡ませながら、悶える彼を見上げつつ肉棒を快感で縛り上げる。
「で、出る! 出ちゃうよおおおぉぉぉ」
かずきは既に興奮の上限に達しているようで、呼吸を荒くして下半身を震わせている。
射精しかけているせいなのか、我慢汁に白いものが混じり始めた。
「早いのね? いいわ、出しなさい♪」
できるだけ優しく微笑みながら、私は彼に告げる。
必死で快感を押しとどめていた彼の心の鎧を取り外して、むき出しにしてしまう。
そしてとどめを刺すように鈴口のあたりを舐め回してから、亀頭全体を優しく咥えてやる。
「うくっ、で……出るぅぅぅっ!!」
ビュッ、ビュルルッ、ドピュウウウウウウウ!!
「んっ、んふぅ~~~♪ きゃんっ!」
とうとう我慢できなくなった彼が大きく腰を跳ねあげた。
そのせいでおちんちん自体が私の口から抜けだして、熱いミルクを大量に撒き散らしてしまった。
「あ~ぁ、もう……こんなに溜めてたの? 服が汚れちゃったじゃない」
「ごめん……」
射精を終え、呼吸を乱しながらションボリうなだれる様子が可愛らしい。
「しょうがないなぁ……じゃあ脱いじゃお」
「えっ!!」
私は精液を浴びてドロドロになった衣類を脱ぎ捨てる。
突然目の前に現れた私の体を見て、かずきは小さく喉を鳴らす。
ちらりと彼の股間に目をやると――
「あら?」
「あ、うっ……これは……その……」
「まだまだ元気……だよね?」
なにか言い繕うような素振りを見せた彼を安心させるように、私は微笑む。
そして手を伸ばし、そっと亀頭を撫で回す。さっきよりも硬い気がする。
「じゃあ今度は、下のお口で剥いてあげる」
優しく彼を押し倒し、そのままゆっくりと跨る。
すでに準備完了となっている私の入り口へ、彼の先端を導く。
「ひっ!」
クチュッ、という音を立てながらかずきの先端が私に埋没していく。
「バナナみたいに綺麗に剥いてから……美味しく食べてあげる」
「マヤ姉……あ、あああぁぁぁ」
パンパンに腫れ上がった亀頭がズプズプと私に潜り込む。
バイブとは違って柔らかで、暖かで、形を変えて私に染みこんでくる。
この快感を持続させるため、できるだけゆっくりと挿入――
「ほらぁ、食べられちゃうよぉ? しっかり我慢しようね?」
「あっ、あっ、あっ!」
この焦らしは彼にとっても極上の刺激となっているようだ。
まだ入り口だというのに亀頭の先からまた粘液が溢れて――
(わ、私も……感じてきちゃうよぉ……これが生のおちんちん♪ あったかくてドキドキする)
私かクールな表情を崩さず、彼を見下ろしながら言う。
「いい? 動くよ?」
「う、うん……」
すっかり従順になったかずきに向かってもう一度微笑んでから、私は一気に腰を落とした。
「~~~~~~っ!!」
私も彼も声を押し殺す。
挿入した瞬間、私の中でおちんちんが更に膨れ上がった。
「こ、これヤバい……マヤ姉のここすごい……!」
「そのとろけた顔、とても素敵よ。かずき…………ちゅうっ♪」
あまりにも可愛い表情に耐え切れず、私は彼の唇を奪った。
「はぅ……んちゅっ……」
舌先を固く尖らせ、彼の口の中を荒らし回り、震える唇を包むように味わう。
とろりとした唾液を彼に与え、また吸い取る。
この行為を数回繰り返すと、かずきの身体はすっかり骨抜きになってしまった。
「ますます膨らんじゃったね? じゃあ……動くからね」
脱力していてもペニスだけはギンギンに硬い。
このまま犯してあげる……。
「えっ、あ、あああぁぁ、それって!!」
ペニスが抜ける直前まで腰を上げ、一気に急降下……
「んああああああぁぁぁっ!!」
そして全てを飲み込んだ瞬間に、お腹に力を込めて膣内をざわめかせる。
その動きに反応して彼はジタバタともがき始める。
「ああぁ、うぐっ、んうぅぅ!!
「あら、我慢できたのね? 偉いわ」
更にもう一度同じ事を繰り返す。何度味わっても慣れぬであろう快楽で、彼の心を焦がしてゆく。
「あ、あああああぁぁぁ! すごい! こんなに締め付けて、うねうねしてええぇぇぇ!!」
「うふっ、子宮の奥まで届いてる感じ……こんなに硬くしちゃって、それなのに頼りなくて」
私の身体の中にいる彼自身と、目の前で悶えている彼とのギャップが激しくて――
「もしかしてマヤ姉……感じてる?」
……見ぬかれた。でも表情は変えずに私は言う。
「ふふっ、どうかしら? それよりもかずきのほうが危険水域なんじゃない?」
「!!」
「膨らみきった水風船みたいになってるもん……このまま強く締め付けたら破裂しちゃうんじゃない?」
「うそだろ……もっと締め付けられるの?」
明らかに彼はそれを望んでいる。私は瞳の奥に光る彼の欲望を敏感に察知した。
「試してみる?」
潜むように微笑みながら私が尋ねると、彼は静かに……そして恥ずかしそうに頷いてみせた。
「いくよ……」
今度は腰を動かさず、膣内で彼自身を抱きしめた。
「あ、はああああぁぁっ……そんなにされたら、お、俺!!」
騎乗位の態勢で両手を彼の肩に置き、全体重をかける。
そして上半身を固定したまま、足の親指に力を入れる。
「ま、また締まって――!」
「気持ちいいでしょ? うふふ」
膣内にさざなみを起こして、ペニスを徹底的に蹂躙する。
激しいピストンなど必要ない……じっくりと快感を行き渡らせるだけで、かずきはもう我慢できないはず。
「トドメさしてあげる……ほら、なでなでなで♪」
しかし私は追い打ちをかけた。
体の表面からではなく、今度は彼の心をトロトロにしてあげる。
「ふああぁぁ、マヤ姉~~~~!!」
「やさしくされると素直になっちゃうんだもんね? か・ず・き♪」
上体を倒し、身体を彼に預ける。
恋人のように密着した状態で、私は彼の頭を優しく撫で続けた。
かずきの身体がみるみるうちに弛緩していくのを感じる。
こうなればもうあとは射精するしか無い。
「私の中に出しちゃお? 秘密にしてあげるから……ね?」
脇の下に腕を潜らせ、騎乗位の体勢で彼を抱きしめる。
ベッドと私の身体にサンドイッチにされたまま、かずきは小さく呻きながら震え出す。
「う、んあ……力がぁぁ……!」
「全部搾りとるから……」
耳元で優しく宣言すると、それに応じるようにコクコクと首を縦に振る。
そして私がひときわ強く彼を抱きしめた瞬間――
ビュルルルッ、ドクッドクドクドク!
がくんと大きく彼の腰が跳ね上がって、私の中で熱いものが爆ぜた。
「はぁ、はぁ、はぁ…………気持よかったね、かずき♪」
あっさりと導き出した二度目の射精。
体の奥で吐き出された濃厚なミルクのおかげで私も興奮して……
「まや姉……」
「えっ……」
ゆらりと身体を起こしたかずきの姿を見た瞬間、私は押し倒されていた。
「好きだ!!」
「ふえええ!?」
視界に入ったのは天井と、彼の顔だった。
「ちょ、待ってよかず……んふっ!?」
そして息をつく暇もなく奪われる私の唇。
ただ押し付けるだけの、不器用なキスなのに体がしびれる……
「俺、もう……我慢できないよ!」
軽く脱力した私に追い打ちをかけるかずき。
まだ硬さを失っていない肉棒が膣口に突き立てられる。
「あん、あんっ、ああぁぁん!」
クリトリスを押しつぶされ、思わず嬌声を上げてしまった。
その様子に気を良くしたのか、彼がさらに体重を預けてきた。
「マヤ姉、好きだあああぁァァ!」
そして一気に挿入……そして数回腰を振った所で、かずきの腰の動きが止まった。
「ああ、い、イク……また膣内で……マヤ姉! マヤ……」
三度目の射精に備え、彼の身体が震え出す。
そしてこのまま気持よく発射……という直前で私は身体を起こした。
「はい、スト~~~~ップ。そこまでよ♪」
「えっ」
瞬間的に膣内から彼自身を引きぬいて、身体の位置を入れ替える。
左手の親指と人差指で、ヌルついたペニスの根本を思い切り締め上げた。
「えっ……ああああ、そんなあぁぁぁ~~!」
ようやく寸止されたことに気づいたのか、かずきが苦しげな声を上げる。
それでも私は指の力を緩めない。
「ずいぶん好き放題やってくれちゃって。覚悟なさい?」
「ぐ、ううぅぅ……マヤ姉……?」
すがるような目で見つめてくる彼に、クールな視線を投げつける。
きっと今の私の顔は、とんでもなくサディスティックな表情なのだろう。
「ねえ、さっきの言葉……好きって、 私のことが?」
「う……うん……ずっと前から俺、マヤ姉のことが――」
「そんなのダメよ」
「えっ、ええええええええ!?」
私の短い言葉に戸惑うかずき。怯えたような子犬みたいな表情がたまらない。
「勝手に襲い掛かってくるような凶暴な子にはお仕置きが必要だよね?」
そして再び私が上……騎乗位の体勢になる。
「な……なんだよ! マヤ姉、ちょ……」
「たっぷり毒抜きしてあげる」
「えっ、どういうこと?」
その問いかけには答えず、私は左手でペニスの位置を固定した。
さらに吸い付かせるように膣口で亀頭を舐めまわす。
特に裏筋付近は敏感らしく、こすれる度に彼の体が小さく震え出すようだ。
「見てごらん? イク直前までふやけてるおちんちんなんて瞬殺しちゃうんだから……えいっ!」
「あっ、ああああぁぁ~~~!!」
ズブリという音と共に、私のペースで彼自身を頬張る。
硬さはさっきよりも増しており、しかもわたしの愛液でとろけているペニス。挿入は今までよりもスムースだった。
「んふふ、さっきよりも馴染んできたね? いじめてあげる……」
「あああぁ! 激し……んあっ、あああぁ、マヤ姉~~~!」
今度は挿入したまま前後左右に腰を振ってみる。
柔らかく、柳のような腰使いをすることで彼の自由を根こそぎ奪う。
「あ、あああああぁぁぁっ! 中で擦れて、すご……い……」
「可愛いよ、かずき……その声がもっと聴きたいの!」
キュッ、キチュ、クチュウウウ!!
「ふああああぁぁぁ、マヤ姉の中がとろけて、吸い付いてくるううぅぅ!!」
「そうよ、もっと吸い付いて絡めとってあげるんだから……♪」
その言葉通り私は彼に奉仕する。
膣内を思い切り締め付けたまま、何度も腰を打ち付けて彼を喜ばせる。
そして歯を食いしばる獲物の顔を見て軽くイキかける。
「マヤ姉……それやば……ひぐぅぅ!」
クチュウウウウウゥゥゥ!!
「奥のほうを締め付けると、どうかしら?」
「さ、先っぽが包まれてるよぉぉ!」
私は腰の動きを止めて、彼を抱きしめながら断続的に膣内を締め付けた。
リズミカルに締めあげると、それに呼応して彼自信が膣内でビクビク震えるのが心地よい。
「そうね、包み込んであげる。かずきのこと、もっと飲み込んであげるよ♪」
二度目の射精直前と同じく、抱きしめと囁きを同時に与える。
快感の導入部分をかずきの精神に刷り込むように。
「マヤね……あ、はぁ……なんだか俺……」
「すっかり夢心地ね? ほら、さっきみたいにイっちゃいなさい?」
こうすることで快感を支配できる。彼をリードしたまま、何度でもイカせることができる。
「かずきの大好きなことしてあげるよ……締め付けて、うねらせて……エッチな白いの吸い尽くしてあげるから。ほらぁ♪」
クキュ……♪
「あ、ああああぁぁぁ……力が……」
「クスッ、吸い取られちゃいなさい?」
意識して膣奥に力を込め、無防備な亀頭を捻り潰す。
何度も、何度も、何度も子宮の手前で甘噛みして責め続ける。
激しくキュンキュン締め付けるよりも、じわりじわりと追い詰めていくように――
「あっ! くっ、はあああああぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~!!」
細身の体がピーンと張り詰め、私の下で断末魔の叫びを上げる。
「あらあら、もう限界かしら? 可愛いのね……んちゅ♪」
「う、ううんっ、あ、があああぁぁっ!」
そして射精直前に最後のキス……これでもう彼の身体には歯止めが効かなくなるはず。
「いっ、いくっ、イく……イっちゃあああぁぁ、ああー!!」
ビュクッ、ビュルビュルルル~~~!!
「これで三回目だね。しっかり搾り出すよ?」
「え、待って……ああっ!」
チュクウゥゥゥ♪
快楽で脱力し始めるペニスに、容赦なく事後処理を施す。
彼の根本を締め付けながら上下にゆっくりとピストン運動を……
「んああぁぁ、動かしちゃダメだよおおおお!」
悶えて私を振り払おうとするかずき。
けど、この程度の力では絶対に私からは逃げられない。
十数秒間ほど彼を拘束しつつ、時間をかけて最後の一滴まで搾りつくした。
「はい、これでおしまいにしてあげる」
我慢できなくなったかずきを抱きしめながら、私も密かに達していた。
この日三度目の射精をこの身で受け止めながら……。
「……うんうん♪ これならいいレビューが書けそうね」
ベッドに横たわりながら、私は密かに持参したミニノートに今までの様子を書き込む。
やはり本物はいい。
最新型のバイブでもかなわない何かを秘めている。
「マヤ姉……あ、あのさ……」
「ん? なぁに」
私の隣で精根尽き果てた様子のかずきが、何かめんどくさそうなことを言いだそうとしてる。
「さっきは勢いで言っちゃったけど、俺……マヤ姉のことが……」
「……勢いでイっちゃうのはここだけにしてくれないかなっ?」
ぎゅうっ!
「いぎひいいいっ!」
私は彼の口を封じるように、すっかり吸い尽くされたペニスを掴んでみせた。
「はああぁぁ! で、でもっ……俺本気で……」
「まだ言うつもり? 非売品生チンポのくせにっ!!」
「ひでぇ! あんまりだ!!」
はぁ、めんどくさい……恋愛感情とか本当にもうね……。
「マヤ姉は俺のこと嫌い? 嫌いな人とエッチするの?」
「秘密。ナイショ。ノーコメントで!」
「ぁう……」
かずきがションボリした顔でこっちを見てる。
言った後でアレだけど、我ながら容赦無いとは思う。
ちょっとかわいそうかな。
「んっとね、私……かずきのこれ、すごく気に入っちゃった♪」
慰めるように彼の股間にそっと触れる。
「つ、ツンツンするなよ!」
あ、この子……拗ねてる。
「ツンツンしてるのはかずきのほうでしょ? それにいいじゃない。減るもんじゃないし」
「俺のプライドはマヤ姉のおかげでズタズタだよ!!」
「もう、そんなに怒らないで? ちゃんと受験に合格したら、さっきの返事……してあげる」
「ほ、ホントか!?」
お菓子を与えられた子供のように、みるみるうちに顔色を取り戻していくかずき。
男の子の中でも直情型……彼はわかりやすいほうなのかも。
「嘘はつかないわ。それまでは私もフリーでいてあげる。約束よ?」
「マヤ姉! 俺頑張るよ!」
良かった。かずきの表情が笑顔に戻った。
年上だけど、私で良ければ彼女になってあげてもいいと思ってる。
そしてもっともっと私色に染めてあげたい。
「そうね、頑張って。だから……今日はあと4回くらいしよ?」
「お、俺を殺す気かー!!」
「彼氏になりたいんでしょ? うふふふ♪」
性的な耐久力はまだまだだけど、これからも鍛えてあげる。
時間はいっぱいある。
私は彼に向かってもう一度優しく微笑んでみせた。
(了)