【はじめに】
・このお話は清川小麦さんの作品『幼魔』の二次創作です
(元ネタ http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=744837)
・ご本人には了解を頂いております
・元ネタよりも意地悪な女の子になっております
『幼魔番外編 ~11時47分の出来事~』
近所に引っ越してきた中学生・優美ちゃんと仲良しになってから半年が経つ。
初めて彼女を見た時から、僕は彼女のことがとても好きになった。
まるで二次元の世界から抜けだしてきたような愛らしい顔立ちと、ミルクを流したような真っ白な肌、艶やかな黒髪など、僕が美少女に求める殆どの要件を彼女は持ち合わせていた。
そして嬉しいことに彼女も僕を慕ってくれている。
しかし一緒に外を歩いていると、恋人同士と言うよりは兄妹に見られることが多い。
身長差もさることながら、優美ちゃんの小動物的な可愛らしさがそうさせるのか。
僕にもよくわからない。
長い黒髪の可愛らしい妹……僕はそれでも一向に構わないのだけど、優美ちゃんとしては納得していない様子だ。
これは、そんなある日の出来事――。
「む~~~!」
いつものように僕の部屋に入り浸っている彼女が、ふと思いついたように部屋中をウロウロし始めた。
「な、何をしているのかな……?」
僕が声をかけると、優美ちゃんは不機嫌そうな表情でこちらに詰め寄ってきた。
「お兄さん、浮気しましたよね?」
「えええぇぇっ!?」
いきなり浮気者扱いされた。
部屋に入ってきた瞬間から、今日の彼女は様子が変だった。
ヒクヒクと鼻を動かしてみせたり、僕に気付かれないようにベッドの下をガサガサと漁ってみたり……。
「匂いでわかるんです。毎日お兄さんの傍にいるんですから」
「そんな一方的な……ん、んんぅ~~っ!」
ちゅううぅぅぅ♪
話している最中に優美ちゃんは両手で僕の顔を挟み込んだ。
そしておもむろに顔を寄せ、小さな唇で僕の呼吸を奪う――。
チュルッ、レロ、ピチャ……
(ゆ……み……ちゃ……!)
小さな唇が口の中で暴れ回り、僕の頭の中をかき回す。
数秒後、突然のキスで骨抜きにされた僕から、彼女の顔がそっと離れる。
「すでにネタは上がっているのですよ、お兄さん。マリコって誰ですか?」
「!?」
「今のキスでお兄さんの頭の中を探りました。もう言い逃れ出来ませんね」
「そ、それ――エロゲーのヒロインだよっ、優美ちゃん!」
口から飛び出したこの言葉に嘘はない。
しかし優美ちゃんは深い溜息をつくと同時に、たっぷりと哀れみを含んだ目で僕を見つめ返してきた。
「せっかく弁明の機会をあげたのに、そんなお粗末な言い訳しかできないんですか」
「言い訳じゃないよ! 僕は本当に……」
「お兄さん」
「はいっ!」
優美ちゃんの短い一言は、まるで冷たい刃物のような切れ味を持っていた。
「二次元だろうが三次元だろうが関係ないんです。一瞬でも私のことを忘れたのは事実でしょう?」
「それは……その、ごめんなさい……」
ゲームのキャラでも浮気の対象になるらしい。
とりあえず僕は深々と頭を下げた。
このままでは収まりがつきそうもない。
いかに理不尽とはいえ、優美ちゃんの怒りを鎮めるのが先決だ。
「別に謝らなくてもいいです。許す気は全くありませんから」
「そんなあああぁぁぁ!!」
不満を漏らす僕の身体を、彼女がギュウ~っと抱きしめてきた。
美しい黒髪から少女の甘い香りが漂い、力が入らなくなる。
「ゆ、優美ちゃん……?」
「私の目を見て下さい、お兄さん」
上目遣いの優美ちゃんを見つめる。目があった瞬間、彼女はニッコリと微笑んだ。
「あ……」
優美ちゃんの瞳が紅に染まっている。
見つめているだけで吸い込まれそうな気分になる。
「貴方に抱きついてる女の子がサキュバスだっていうこと、思い出させてあげます」
「ゆ……み……」
ドサッ!
急に体中が鎖で縛られているかのように動かせなくなった。
身体を固くする僕を、彼女は優しくベッドに横たえた。
そしてズボンのベルトをガチャガチャと外しながら小さく呟いた。
「今日はサキュバスの力で身体の自由を奪ってから食べてあげます」
ファサッ…………
僕の身体から衣類を剥ぎとった後、優美ちゃん自身も生まれたままの姿になった。
魔力を解放した瞳から溢れる淫気が彼女の小さな体を包み込んでいる。
背中とお尻から控えめに覗いているのは、淫魔の翼と尻尾。
今日はあれを使って僕を虜にしようというのだろうか……。
「ううぅ……!?」
「お兄さん、お仕置きですからね」
彼女がゆっくりと覆いかぶさってきた。相変わらず僕の身体は動かせない。
優しく微笑みながら両肩に手を置いて、上半身を固定すると同時に両膝で僕の腰をがっちりロックしてきた。 ひんやりとした手のひらと、腰回りに感じる肌の感触だけで僕はもう興奮し始めていた。
「私のお腹でおちんちんを踊らせてあげます」
ツッ……
「あっ」
起き上がったペニスの先端がスベスベのお腹に触れる。
わずかに先走りした粘液の表面を撫でるように、優美ちゃんは妖しく身体をくねらせ始めた。
ツリュッ、ツツツツツ~~~~!!
「ああぁぁぁ~~~~~!!!」
優美ちゃんはそのまま微笑を浮かべつつ、いたずらに僕を弄ぶ。
力が一定に加わっていないので、ペニスが不規則に左右に揺らめく。
そのたびに不規則に快感が流され、僕は文字通り悶絶させられる。
「お仕置きされて気持ちいいですか?」
「気持ちいいッ……けど、じれったくてええぇぇ!!」
「お兄さんのここ、私の肌で擦りおろされちゃうかも知れませんね」
「ゆっ、優美ちゃあああぁぁぁぁん!?」
こんな小さな女の子に押さえつけられて、全然身動きが取れないまま射精寸前まで追い込まれてしまった。
手コキでもフェラでもない、ただの肌の摩擦だというのに……。
恥ずかしいほどいきり立ったペニスは、さらに快感を求めて嬉し涙を流し続ける。
「あ、あああぁぁ…………」
「なんですか、お兄さん。とろけそうな表情になってますよ? それにこんなにヌルヌルにして恥ずかしいですね」
突き放すように冷たい言葉を僕に浴びせつつ、優美ちゃんの愛撫は気が遠くなるほどに穏やかだった。
そのギャップが頭の中で弾けて、あっという間に射精命令が背筋を駆け巡る。
「ひいっ、イくぅ……いい、イっちゃうよおぉぉぉ!!」
動かせない身体を精一杯突っ張って、僕が射精に備えた瞬間……
「駄目に決まってるじゃないですか」
今まで身体を包んでいた快感が、まるで潮が引くように遠ざかっていった。
優美ちゃんのお腹がペニスへの圧迫を停止した。
「ああぁぁ……」
来るべき快感が訪れない虚しさで下半身がガクガクと空打ちをする。
その様子を満足そうに見つめながら、優美ちゃんは添い寝の体勢になった。
「お兄さんはもっと私が受けた精神的な痛みを知るべきです」
クチュッ……
ヒクヒクと震えるペニスに何かが絡みつく。
「えっ……!」
やっとの思いで視線を落とすと、優美ちゃんの細い尻尾がニュルニュルしながら巻き付いていた。
クニュ、クニュッ、ペチュッ……
手コキよりも柔らかくて、フェラよりも激しい絶妙な快感がどんどん広がってくる。
しかも先端が蛇のように鎌首を持ち上げて、亀頭を狙っている。
「食べてあげましょうか?」
「ひ……」
少し意地悪な表情をした優美ちゃんは、僕の言葉を待たずに尻尾の先端で亀頭をペロリと舐め回した。
「ふああっ、ああああぁぁぁ~~~~!!!」
「ほらほら、なんでそんなに締まりのないお顔になってるんですか?」
ドロドロに濡れたペニスを優しく舐めとるように、優美ちゃんの尻尾は規則正しく左右に揺れる。
時々円を描きながら広くなっている部分を集中的に責めたり、わずかに尖った尻尾の先端で尿道をいじめてくる。
「くうっ、あはああぁぁ……!!」
「気持ちよさそうですけど、この程度じゃイけませんよね?」
「そんな……なんでわか……るの!?」
「もう完全に見切ってますから。お兄さんをコントロールするなんて簡単です」
快感のポイントを見切られたまま、僕は彼女に生殺し状態にされてしまった。
しかも身体の自由は彼女の魔力に奪われている。
「もう一段階気持よくしてあげますね」
彼女は静かに宣言すると、尻尾の先の円運動に加え、根本から棹にかけてを尻尾全体を使ってしごき出した。
ヌチュッ、ニチュッ、ニチュッ!
尻尾の表面には細かい産毛が生えている。
その柔らかで繊細な感触は、膣内に入れた時とは別の良さがある。
「あっ、あっ、ああっ!」
「はい、ストップ」
僕が歯を食いしばり、優しい愛撫に再び精液が弾けそうになった瞬間、尻尾がスーッと離れてゆく。
「んああああぁぁぁぁぁぁぁっ! 優美ちゃんっ、優美ちゃんっ!!」
「その顔は大好きです。でも許しませんから」
泣きそうになる僕の顔を眺めつつ、優美ちゃんがゆらりと身体を起こした。
(騎乗位……!)
腰を浮かせたまま優美ちゃんはペニスの根本をそっと握りしめた。
「私の中に閉じ込めて、もっといい声で鳴かせてあげます」
そして狙いを定め、ゆるゆると腰を振り始める。
「あああぁ、熱い……!」
「ふふふ♪」
幼いサキュバスの無毛の秘部がペニスを舐め回しながらゆっくりと飲み込んでいく。
パンパンになったペニスはあっという間に優美ちゃんの膣内に閉じ込められてしまった。
「すごい……何の抵抗もなく、すべるみたいに……」
「私の中はもうお兄さん専用なんですよ?」
すっかりヌルヌルにされたペニスが、さらに滑らかに彼女の膣内に飲み込まれていく。
感触を確かめるように、優美ちゃんは何度か腰を浮かせてから徐々にペニスを沈めてゆく。
「ああぁ…………」
そしてすっぽりと全てが飲み込まれた後、やわやわと甘くしびれるようなウェーブがペニスを狂わせてゆく。 膣内で亀頭が甘噛みされるたびに体中から力が抜け落ちていく。
「気持ちいいですよね。たまらないですよね? 細かい部分まで形を覚えちゃってますから責め放題です」
得意げな彼女の言葉が、なぜか妙に心地よい。
このままサキュバスの奴隷になってもいい……そう思えるほど、体中が溶かされていくような感覚に、この身を委ねたくなってしまう。
クプッ……
優美ちゃんに抱きしめられているうちに、僕の体の底から何かが吹き上がってくる。
「ひいい、あ……」
「もう出ちゃいますか?」
そして彼女がクリンクリンと腰を優しく振る。
その瞬間、射精のスイッチを入れられてしまった。
「ふああぁぁ! ゆ、優美ちゃぁんっ! 駄目、だめだ、もうっ! で、出ちゃ……!」
どくっ、どく、どくどくどく……!
言葉より先に下半身が彼女に降伏してしまう。
深く結合したまま、僕は優美ちゃんの柔らかなオマンコに精液を吐き出してしまった……。
「だからまだ駄目ですってば」
キュウウウウゥゥゥゥゥ!!
「くああああぁぁっ! ちぎれ……えええぇぇ!!」
だが、射精の真っ最中に彼女の膣がすごい勢いで根本を締め付けてきた。
「押し戻してあげます」
射精が無理やりせき止められ、代わりに得体のしれない違和感に腰回りががくがく震え出す。
「うっ、ぐううぅぅ!」
まさか精液を逆流させて――!
悶え苦しむ僕の目を見ながら、優美ちゃんは言う。
「そうですよ。クスクスッ♪ ここで緩めてあげるとぉ……」
キュルッ……
根本を圧迫していた締め付けが緩み、ジンワリと腰に張り詰めていた力が抜ける。
「あああぁぁぁ……」
とくとくとく……
今度は考える暇もなく、精液が漏れだした。
体中が溶け出して、精液にされてしまったような心地良さにしびれる……
「また押し戻してあげます」
キュウウウウウウウウウウッ!!
「んううぅぅっ、苦しい……! イきたいのに、なんで……」
「だってこのほうが何度も楽しめるじゃないですか……」
そしてまたあの逆流が……
「……もちろん、楽しめるのは私がですけどね♪」
「優美ちゃん、もうイかせて! お願いだからあああぁぁ!!」
悶えながら懇願すると、優美ちゃんはまるで天使の様な笑顔で見つめ返してきた。
「徹底的に焦らされてからのほうがお兄さんも気持ちよくなれますから……」
駄目だ、全然僕の話を聞いてない。
こうなったら……!
「ゆ、優美ちゃん、大好きだ!」
「それで?」
「えっ……だから、だからああぁぁ!」
「サキュバス相手に何を言ってるんですか。今日はお兄さんに奉仕してるわけじゃないんですよ」
「な……なんで……?」
こんなに意地悪なことしてくるなんて、いつもの優美ちゃんじゃない!
「私の気が済むまでお兄さんにお仕置きするのが今日のテーマですから」
彼女は再びゆらりと腰を上げ、今度は前後左右に激しく腰を振り立ててきた。
クジュッ、クチュッ、クチュクチュクチュクチュ~~~!
「あああぁぁっ、すごいっ! すごいよおおぉぉぉ!!」
イく! 今度こそイけるうううぅぅぅ!!
ストンッ……
「はい、おあずけ♪」
「うああああああああああぁぁぁっ!?」
しかしすぐに快感を抑えこむように腰振りを止める優美ちゃん。
ペニスを膣内に閉じ込めたまま、彼女は何度も何度も僕を寸止めしてみせた……。
――それから二時間半後。
「どうですか、お兄さん。愛の言葉を無視されたまま一方的に犯される感覚は」
「うううぅぅ……」
体中が性器にされたみたいに敏感になっているのに、一度も射精させてもらっていない。
優美ちゃんによる残酷な寸止め攻撃を繰り返され、指先すら動かせないほど僕は疲弊しきっていた。
「私はお兄さんを愛しています。でもお兄さんは他の娘に手を出しました」
「だ、から……それはエロゲーの……」
「お黙りなさい」
「はい」
「こうなった以上、サキュバスとしてのプライドを賭けて全力でお兄さんを虜にします」
ファサッ……
優美ちゃんは冷たく微笑むと、翼を大きく広げてみせた。
(まだやるのか!?)
怯える顔を見せた僕を彼女が優しく抱きしめる。
ツルツルした気持ちい感触の翼に包まれると、ペニスが膣内でビクビクと震えてしまう。
「いっそこのまま繋がったままというのはどうですか? それならさすがに浮気できないでしょう」
「い、いやだ……そんなの嫌だあああああああぁぁぁ!!」
「嫌がってるフリなんかしなくていいんですよ? まだまだ夜は長いのですから」
――これは、ヤキモチ焼きの淫魔を彼女にすると苦労するというお話。
(おしまい)