『魅惑のラッキーガール♪』
(選択肢 4)
勇人は困惑していた。
今まで行ってきたバトルファックとはあまりにも様相が異なる自分に。
かつての試合でも相手に動きを先読みされていたことはある。
でもそれはあくまでも相手が自分の動きを徹底的に研究していたからであり、資料となる映像をうっかり公開していた自分への反省もある。
しかしながら今回の相手とは初手合わせである。今日の試合のための練習は非公開にしてきた。
このように周到な用意をしていたにも関わらず、全てにおいて対戦相手に先回りされている……そんな不安が彼を包み込んでいた。
そして試合運びと同じくらい彼を悩ませていたのは……鷹富士茄子の美しさだった。
顔立ちも髪型も勇人好みの和風美人。
しかもスタイルも抜群で、日本人では珍しいスレンダー美乳。特にリング衣装から露出した胸の谷間や腹筋、おへその周りから太ももにかけてのラインは文句のつけようがなかった。
実際、肌を合わせているだけで達してしまっても仕方ないといえるほど魅力的な肉体……
それが今、勇人に覆いかぶさって誘惑しているのだ。
(くそっ、くそおおおおぉぉ!!)
せめて肉体的な距離を取らねばと勇人は暴れ狂う。
しかしジタバタと手を動かそうとする彼を戒めるように、茄子はペニスに添えた指先で巧みに快楽を引き出し、自由を与えない。
「はぁ、はぁ、……ッ!」
「……今あなたが考えていることを当ててあげましょうか?」
涼し気な表情で微笑みながら茄子がささやく。
美少女にじっと見つめられた勇人は、自分と違って全く呼吸を見出していない彼女の目に吸い込まれるそうな気持ちになる。
「私と体を重ねたい……でもそれは格闘家としての教義に反する、とあなたは悩んでいるのでしょう?」
「なっ、なな……にを!!」
思いがけない大胆な発言に勇人の顔が真っ赤になる。
品定めをするような目で茄子は言葉を続ける。
「ではこうしたらどうでしょうか。私の方から申し出た、ということにしては?」
「!?」
茄子は彼の股間を嫐っていた手を離し、優しく彼の頭を両腕で抱きしめる。
ペニスに体が触れないようにしながら額同士を擦りつけ、勇人に含み利かせるようにしながら提案する。
「セックスのみで勝負を決しましょう。ルールは簡単です」
「勝負……俺と!?」
勇人の言葉に茄子はニッコリと微笑み、人差し指で自分の下腹部を指差した。
釣られて視線を落とすと、彼の目に真っ白な柔肌が目に入った。
「今から三分後……あなたが私に溺れていなければそれであなたの勝ち、ということで」
そして茄子はゆっくりと立ち上がり、彼に見せつけるようにしながらショーツを脱ぐ。
ほっそりした美脚とその先にある秘密の園に勇人の視線が釘付けにされそうになる。
「くっ、舐めやがって……!」
本番への期待を押し隠すように勇人は茄子を睨みつける。
それはまた彼女と肌を合わせた余韻をかき消すための行為でもあった。
バトルファックを制してこの美少女を自分の好きにしたい。
男なら誰でもそう思うであろう。
「怖いお顔……あの、自信家というほどではありませんよ私」
少し困ったような表情をする茄子。
「ただ、正直にあなたと肌を重ねてみたかっただけかも……?」
「えっ……」
自分に活を入れるためもあって彼女を睨み続けていた勇人であったが、少し照れが混じった茄子の言葉に、思わず気を緩めてしまう。
(ま、まずい。抑えろ自分!)
とっさに気を引き締める勇人だったが、その刹那の隙を対戦相手である美少女は見逃さなかった。
「まずは私の脚でお迎えしますね」
チラリと衣装の裾を持ち上げるようにしながら、緩やかに体をひねるようにして茄子が座り込む。
真っ白な太ももの間に怒張したペニスを挟み込むようにしながら……
「あっ……あ、あああぁぁ~~~~~~~~~!!!」
勇人の戸惑いの声はすぐに快感への驚嘆へと変わった。
小さく舞を踊るような仕草でペニスが彼女の太ももに招かれる。
予想以上の滑らかさとぬくもりに瞬時に我慢汁が吹き出てしまう。
「あがっ、あ、あああああ!」
必死で自分の腰が跳ね上がりそうになるのを抑える勇人。
だが彼が考えるよりも、観客が見るよりも遥か上の快感を茄子の太ももは与えていた。
選手ではない常人なら挟み込まれただけで射精してもおかしくないほどきめ細やかな肌。
さらにペニスから溢れ出た粘液がその威力を増進させる。
今この瞬間に射精に至らないというだけでも勇人は大健闘しているといえるだろう。
「な、なんだよこれっ、あ、ああああ!」
顔を左右に振って抗う彼の両手をそっと握りしめる茄子。
大の字になってもがく獲物を上からゆっくり捕食するように密着感を高めてゆく。
それに気づいた勇人は今まで以上に赤面する。
「ぁあっ……」
「気に入っていただけてるようですね? でも本番はここからですよ」
自分の下で呼吸を乱す彼を見つめながらわずかに腰を浮かせる茄子。
「あっ……ぅぅ……」
「ふふっ」
思わず名残惜しそうな表情をしてしまう勇人を見て小さく笑う。
そして――、
ズチュウウゥゥゥ!!
「うあっ、そんな、いきっ、あっ、あああ~~~~~~~~~~!!」
勇人が息を吸って脱力しかけた瞬間、茄子は一気に腰を落とした。
硬くいきり立つ肉棒が美少女の膣肉をかき分けて最深部へと到達する。
(な、なんだよこれっ、うあ、な、ああぁ、なんでこんなにッ!?)
勇人は戦慄する。
先端がとても柔らかくてあたたかいものに包み込まれた感触。
それは茄子の美脚素股という「前戯」によって感度を開発された彼にとっては酷すぎる快感だった。
恐怖すら覚えるほど柔らかく、淫らに彼を求める膣内から逃れようとする勇人だったが……
(ああぁあ! 吸い付いて、追いかけてくる……さっきまでの刺激なんて比べ物にならないッ!!!!)
どんなに腰を捻っても、抜こうとしても無駄だった。
茄子自身が柳の枝ように腰を柔らかく使って追従するように仕向けたこともあるが、何よりも膣内のざわめきが彼を逃がそうとしない。
勇人が招き入れられた先は間違いなく男殺しの名器だった。
「入っちゃいましたね。いかがですか? 私の膣内は」
クスクス笑いながら茄子は優しく問いかける。
しかし勇人は目を思い切りつむっている。
あまりにも心地よい膣内の感触は、一瞬で彼を果てさせてもおかしくないほど強烈だった。
「それっ♪」
茄子は彼を気遣いながら軽く腰を揺らす。
ほんの少し左右に揺さぶられただけでも名器の膣内にあるペニスにとっては大きな刺激となる。
「ぐ、がっ! 動くなあああぁぁ!!」
「はい? なんでしょう」
クイックイックイッ♪
「うあっ、あああぁっ! 頼む、うご、かないぎひいいぃぃ!!」
「クスッ♪ 大げさな人……」
コロコロと笑いながら茄子は彼の乳首を愛撫する。
「くふっ、や、やめ……!」
「やめません。勝負ですから。ほらあと残り2分ですよ?」
(に、にふ……嘘だろ。こんなの耐えられるはずがッ!!)
勇人は今更ながら気づく。
挿入を許してしまった時点でもしかして自分は失敗してしまったのではないかと。
それから一分間、茄子はゆっくりと腰を振り続ける。
決して彼がイかない、ギリギリの刺激を与え続けながら。
「ああぁ……」
「もう満足に言葉も出ませんか。あまりにも一方的な展開は望んでませんでしたけど」
そして上半身を倒し、無防備に緩んだ彼の両腕の下から手を回す。
「あなたが幸せそうなら、それもまた良し……ですよね?」
脇の下から回した腕に力を込めると、茄子の美乳が彼の胸板で潰れた。
その刺激でふと我に返る勇人。
目の前には対戦相手の美しい顔があった。
(やばいやばいやばいいいぃぃぃ!!!)
慌てて体を離そうとしても手足に力が入らない。
それどころか茄子は一層ぴったりと自分に身を寄せてきて、しかも膣内の締りが心なしか強くなって……
「うっ、うああ、あああああ!! ま、まって!! それ待……ッ」
もはや泣きそうな顔で懇願する勇人を見つめながら、茄子が涼しげに言い放つ。
「精一杯気持ちよくして差し上げます」
ぱちゅんぱちゅん、ぱちゅぱちゅっ♪ ぱちゅぱちゅん、ぱちゅぱちゅっ♪
ぱちゅっ、ぱちゅぱちゅぱちゅっ♪ ぱちゅぱちゅっ、ぱちゅぱちゅっ♪
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅっ♪
「ひいいっ、あは、あがっ、いいい、な、うあああああ!」
リズミカルに腰を振って獲物の反撃を許さない茄子。
騎乗位で勢い良く腰を打ち付けられ、勇人は悲鳴を上げた。
きゅっと締め付けられたままでの激しい上下運動にペニスが過敏に反応する。
体の芯から精子が生み出され、それを茄子に捧げるようにグイグイと汲み取られていくような感覚。
「うあああぁ、ダメだこれっ! 出る、出ちまううううぅぅ!!」
暴れようとする彼をしっかり抱きしめたまま、茄子は妖艶に微笑む。
「うふっ、もうお口がパクパクしてますね。わかりますよ……もうすぐあなたは爆ぜてしまう。それも今までにないほど盛大に」
ガクガクと震えながら耳元で聞かされる死刑宣告。
彼女の言う通り、勇人は膣内で悶絶させられていた。
ペニスの中央部分をきつく締め上げられているので射精ができない。
しかし先端は柔らかく包み込まれ、子宮口による優しい愛撫によって常にイかされ続けていた。
それは矛盾する快感を相手に与えることで相手の自由を奪う魔性の蜜壺……茄子は膣内の動きもある程度自由に制御できるのだった。
「全部受けとめてあげます。さあ、遠慮なく――」
茄子のささやきと共に膣の戒めが解かれる。
過剰な刺激にノックアウトされかけていた勇人の体がそれに反応した。
「いい、イクッ! あああ、出るッ、出るよおおおおおお~~~~~」
ビュクビュクビュクンッ! ドピュウウウウウウウウウウウウ!!
顎がはずれるほどに口を開け、茄子に抱きしめられながら勇人は爆ぜた。
膣内に収まりきれない精液がどくどくと溢れたが、それは快感を増幅させるだけの効果しかもたらさない。
天女のような美少女に抱きしめられたまま、勇人が気絶するまでそれほど時間はかからなかった。
「ごちそうさま。たっぷり堪能させていただきました。可愛らしい失神顔(ねがお)ですね。ふふふ……」
挿入からおよそ90秒後、完全に脱力した対戦相手の上で茄子は勝利の余韻に浸っていた。
「私と交わった時点であなたの敗北は必至。全ての運気を使い果たしたも同然ですから」
そしてゆっくりと立ち上がると、彼との結合部からおびただしい量の精液が流れ出た。
茄子は指先でその一部をすくい取りペロリと味見をしてみせた。
「美味しい。吸い尽くされた運気の残滓……」
その声に反応するように勇人の腰が跳ね、先端からほんの少しだけ精子が漏れ出す。
幸運の女神の異名を持つ美少女はクスクス笑いながら彼に背を向けて言った。
「あなたに幸福が訪れますように♪」