これは『女性恐怖症の格闘少年、奮闘する』の二次創作です

第83話 if





【ここまでのお話】
 総太郎は、宿敵である神倉冴華との二度目の対戦に敗北した後、冴華の性技によって徹底的に凌辱された結果、女性恐怖症が再発してしまう。
 一週間の休養を経て学園に復帰するものの、帰宅してみると冴華の門弟・城ヶ崎佳菜が彼の道場で待ち構えていた。
 冴華の指示で総太郎の様子を偵察しに来た佳菜は、偵察のみならず総太郎を挑発して格闘勝負を持ちかける。
 その結果、5~6歳も年下の少女に手も足も出せず格闘技で敗北した総太郎は、精神的に打ちのめされつつ、さらに佳菜から性的な屈辱感を与えられることとなった。







「くっ……よ、よくも……」
「あれだけよがっておいて、今さらなにを反抗的な目をしてんの? まったく、身のほど知らずなんだからー」
「う……」

 指をつきつけられて、総太郎はたじろいでしまう。もはや、佳菜と総太郎との力関係は明白だ。

「そもそもね。壊れてないようだったら、わたしが改めておにいさんの心を壊す。
 冴華ちゃんからはそういう指示をもらってきてるんだからね」

 このまま陵辱を続ければ、それは可能であろう。総太郎は絶望的な未来を予感して体を震わせる。

「今日はこのままずーっといじめ抜いて、おにいさんを小さい女の子でしか興奮できない体に作り変えてあげちゃうんだから」
「よ、よせっ……!」

 総太郎は無意識に後ずさる。
 佳菜に対する恐怖心は最高潮に達していた。
 先ほどの格闘技対決では致命的な一撃を入れられて、その後で何度も往復ビンタをされて心を折られ、自ら敗北を認めさせられた。
 さらに情けないことに、太ももにペニスを挟まれて二度の射精。
 興奮交じりに彼女の体に抱きついて反撃しても、肘鉄で鎮圧され、追撃の足裏愛撫にも屈してしまった。
 その後も乱暴な手コキやパンツコキ、甘いキスで思考を溶かされてから、強制クンニとオナニー強要……

(駄目だ、俺はこの子に勝てない……!)

 一瞬は逃げようとしたものの、無力感が圧倒的な速さで彼の心を侵食してゆく。
 落ち込む総太郎の体に、佳菜はゆっくりと覆いかぶさる。
 正面から女の子座りをして、総太郎の首に腕を回す。

「前にも言ったけど、わたし……おにいさんのこと気に入ってるんだよ?」
「えっ、えっ……?」
「本当だよ。彼氏にしてあげたいなーって思ってるの」
「そんな、嘘だろ……」

 両手を床につけたまま、総太郎は戸惑いの声を上げた。
 眼の前で美少女が自分を見つめて好意を口にしているのだ。
 絶望感に打ちひしがれた彼にとって、優しさ混じりの佳菜の言葉はひと際甘く染み込んでしまう。

「ふふっ、信じられないって顔してる。今までいっぱいわたしにいじめられたもんね。
 でもね、これからは優しくしてあげようと思っているんだけどなー」
「急にそんな……い、いや! だ、騙されないぞ!」
「だましてなんかないよー。もう、こっち向いてよ。おにいさん」

 佳菜の柔らかい手のひらが総太郎の顔を挟み込む。
 ただそれだけの動作で、総太郎は自分の胸が今までになく高鳴っていることに気づいてしまう。

「ねえ、おにいさん……今までわたしといっぱいキスしたでしょ。あれは嫌だった?」
「それは……いや、別に……うああぁぁ……」
「真っ赤になって困ってる。可愛いなぁ♪」

 自分をまっすぐ見つめてくる少女の視線を、総太郎は受け止めきれずに目をそらす。
 猫が鼠をいたぶるように、佳菜は総太郎の顔を手のひらで挟んで自分のほうへと向ける。

(こんな、男を完全に舐めきっているガキの言うことなんて……信じられるわけがないのに、なんで俺は……俺はッ!!)

 年下の少女に興奮してしまっている自分を否定するように、総太郎はギュッと目を閉じる。
 その瞬間、佳菜はぷっくりした唇で彼の呼吸を奪い取った。

ちゅ、う……

「んんん~っ!?」
「ふふっ、おにいさぁん……もっといっぱいキス、しよう……ちゅぷっ」

 突然の柔らかい刺激に目を白黒させる総太郎を薄目で見つめながら、佳菜は小さな舌先で彼の口内をかき混ぜる。
 彼が顔を背けようとしても、逃げた方向へ追いかけ、ねっとりとした舌技でさらに追い詰める。

(逃げられないッ、しかもこんな熱くて甘いキス……何度もされたらおかしくなるッ!)

 次第に呼吸が荒くなる総太郎だったが、自らの肉体の変化には気づいていなかった。
 少女のキスによって、再び彼の股間は射精する直前まで高められていた。

「おにいさん、ここ……おっきくなってるよ。触って欲しいんだ?」
「や、やめろ、あっ、ああああぁ!」
「すごい声だねぇ。周りの人に聴こえちゃうよ? うるさいお口を塞いであげるぅ……ちゅ、うぅぅ……」
「んっ、んん~~~っ!?」

 佳菜に翻弄されながらも、総太郎は確実に快感を受けていた。
 やがて総太郎の手足が抵抗の意思を失いかけた時、佳菜は静かに唇を離した。

「ぷはぁっ、今のでわたしからは逃げられないってわかったでしょ」
「ふああぁぁ……」
「可愛いお顔しても駄目。泣いても叫んでもやめないからね、おにいさん」
「い、いやだ! やめろ……うあ、あああぁ……」
「ふふ、ここからは、とびきり優しく可愛がってあげる」

 佳菜は息も絶え絶えの総太郎の顎に左手を添えて、無理やり自分のほうを向かせた。
 少女の大きな瞳に見つめられ、総太郎は思わずドキッとした。

(ああぁ、こんなに可愛くて強い女の子に、今まで俺は何度もイかされて……!)

 佳菜にイかされた時の屈辱が、甘い快感の記憶に塗り替えられていく。
 悔しいはずなのに気持ち良さが上回っていく感覚に、総太郎の本能が危険信号を鳴らす。

「もっと気持ちよくなりたいんでしょ、おにいさん」
「うっ……」
「何も言わなくてもわかるよ。佳菜とえっち、したいんだよね?」

 総太郎はすでに何度も重ねられた甘いキスで意識を混濁させられている。
 しかも佳菜の視線で心を完全に握られてしまったという焦燥感のせいで、この後自分が何をされてしまうのか全く見当がつかない。

「今のではっきりしたよね。おにいさんは佳菜のキス好き……ううん、佳菜のことが好きでしょ」
「そ、そんなわけ、ないだろッ!」
「本当に?」

 即座に否定してみたものの、どこかその言葉に力が籠っていないという事を総太郎自身も感じていた。
 佳菜はその様子を見ながら、からかうように彼に質問を重ねる。

「ふふっ、キスされただけで何度もイっちゃうのに、佳菜を好きじゃないって言いきれるの?」
「それは……くっ、お、俺は、何があっても絶対に屈しないぞ!」
「じゃあ今から確かめようよ。おにいさんが可愛いお顔してくれたら、そのたびにキスしてあげる」
「なっ、な……!」

 心までは屈しないという総太郎の強い決意も、佳菜の「キス」というキーワードの前では無力になりつつあった。
 そんな心を見透かしたように少女はゆっくりと手のひらでペニスをこね回す。

「おにいさんのこと、気持ちよくしてあげたい」
「うっ……やめ……ッ」
「本当の気持ちだよ。いっぱい感じて欲しいな」

 佳菜はペニスの頂点を柔らかく何度も刺激してから、指先をカリ首に這わせてきた。
 裏筋をコリコリと、小さな爪がくすぐり始めると、粘っこい我慢汁が新たに滲み出す。

「う、上手い……なんで、お、お前……あああああっ!」
「佳菜の手コキ、そんなに気持ちいいんだ? じゃあ、もっといじっちゃお……」
「うあっ、ああああぁぁ! 出ちまう、や、やめてくれえええっ!」

 男の感じるポイントを的確に責めるながらの優しい愛撫に、総太郎は思わず呻いた。

「もうすぐイきそう? おにいさん、可愛い声も出せるんだね」
「はぁ、はぁ、ち、違っ……」
「素直になろうよ。おちんちんだって、もっと喜ばせてあげるよ? うふふ……」

 無造作に握りしめるような動きなら耐えやすい。少なからず痛みを伴うからだ。
 しかし今、総太郎に与えられているのは美少女が奏でる絶妙な技巧だった。
 小さな手のひらのくぼみが、滲み出したカウパーを掬いながら淫らな音を立てる。
 さらにくすぐるような手つきで、カリ首周辺を四本の指が這いまわる。
 その魅惑のローテーションは容易に総太郎の忍耐力を削ってゆく。

「ほら、しこしこしこ~~♪」
「うあっ、ああああぁ……!」
「おにいさんはここを触られるとたまらないんだもんね? わかりやすいなぁ~」

 左手の上に彼の顎を乗せたまま、佳菜は優しく頬ずりをした。
 ミルクのような香りとサラサラの髪が総太郎の警戒心と忍耐力を確実に削ぎ取ってゆく。
 必死で歯を食いしばり、目を閉じて我慢しようとしても、佳菜の指先が決してそれを許さない。

(あああぁぁっ、なんだよこれ! 佳菜の手つき、さっきと全然違って――!)

 気持ちいい、という言葉が自分の喉から出かかるのを必死でこらえている。
 総太郎の心に残った男としてのプライドがそうさせているのだ。

「ねえ、気持ちよく白いの出しちゃお? そしたら……佳菜の中で、このおちんちんも作り変えてあげる」
「な、に……」
「おにいさん、ひとつになろうよ」

 何気ない少女の一言に、総太郎の体は瞬時に反応してしまう。

(か、佳菜の……中で……?)

 目の前で微笑む佳菜は、今の時点でも飛び切りの美少女といって差し支えない。
 将来的にはさらに美人になることは確実で、その性器は未だ男など知らない未熟なものだろう。
 それなのに、総太郎は甘い誘惑と背徳感で暴発しかねないほど興奮してしまった。

「ふふ、しっかり反応したね。おにいさんの想像したとおり、佳菜のおまんこでいじめてあげるよ」
「そんな、嘘だろ……」
「嘘じゃないよ。ロリコンでヘンタイのおにいさんにふさわしい、小さい女の子でしか感じないおちんちんにしちゃうの」
「や、やめろ……やめてくれっ!」
「ううん、もう決めたの。おにいさんは、佳菜のモノにするって」

 あくまでも柔らかな口調で佳菜は総太郎に語り掛ける。
 まるで彼の意識に自らの存在を刷り込むように。

(お、俺は本当に変態になっちまうのか……ロリコンのはずなんてないのに、でも佳菜みたいな可愛い子ならそれも……い、いや違う!)

 堕落しかけた自らの思考を慌てて否定する。
 だが彼が迷っている間も、ずっと佳菜の手コキはペニスを疼かせていた。

「おにいさん、いっぱいエッチなこと考えたでしょ……んちゅ♪」
「んぅっ……ああぁっ!」
「佳菜の手がベトベトになっちゃったよ。おにいさんのおちんちんのせいで」
「うう、すまん……」
「いいよ。その代わり、もっとキスしちゃうから」

 ぴ、ちゅうぅぅ……

 そっと触れ合うような優しいキスだった。
 しかし天使にも似た目の前の佳菜に、総太郎は魅了されかけている。
 そんな状態での口づけは、今の彼にとってこの上ない猛毒に等しかった。

「可愛いお顔してる。もう一回出しちゃお? 白いのをいっぱい搾り取ったら、佳菜の中にお迎えしてあげる♪」
「お迎え、えっ……それ、はあああぁぁ!!」
「もう、おにいさんエッチなんだから……」

チュウ、ウゥゥ……

くちゅっ……しゅっ、しゅっ、しゅ……

 そして蕩けるようなキスと同時にまぶされる極上の手コキ。
 小さな指先が亀頭を這いまわり、裏筋をチョロチョロと刺激する。
 佳菜の片手だけの、それも激しさを伴わない手の動きに、総太郎の性感は為すすべなく高められてゆく。

(このキス、それに手の動き……あああぁ、出るッ、出ちまう! うあ、あああぁぁ~~~!!)

 広げた両足が突っ張り、睾丸が持ち上がって、肉棒が情けなく震えだす。
 さらに、総太郎の切ない表情と自然に突き出された腰を感じて、佳菜はニヤリと微笑む。

「おにいさん、そろそろ負けちゃお?」
「なっ……うああっ!」
「頑張ってるけど、おちんちん……これでお・し・ま・い♪」

 射精直前の兆候にとどめを刺すように、少女の指先が亀頭をピンッと軽く弾いた。

びゅるる、びゅくっ、びくっ!

「ッ! く、あふ、あぁ……」

 体中をブルブル震わせながら総太郎は絶頂してしまう。
 しかし佳菜はペニスへの愛撫を止めようとしない。

「うふ、おにいさん気持ちよさそう。もっと出せるよね?」
「ま、待って! 今は駄目だ、触っちゃだ、あっ、ああああぁ!」
「敏感なおちんちん、可愛い♪ 弱いところもちゃんとわかってるよぉ」

 亀頭を指先で弾いて射精させる直前まで、慈しむように撫で続けていたペニスの一点を佳菜は人差し指の腹で優しく責め始める。
 数秒間は何も感じないそぶりをしていた総太郎だったが、少女が奏でる快楽の旋律の前には無意味な抵抗でしかなかった。

「ぐっ、うあっ……ああああ! や、やめ……そこはああぁぁっ!」
「ここがいいんだよね? おにいさんのおちんちん、いっぱい喜んでる」
「やめっ、あああ、出るっ! 出ちまう、やめてくれええっ!」

 すぐに射精感が甦り、下半身に痺れが沸き上がる。
 総太郎の追い詰められた表情を、佳菜はじっと見つめている。

「恥ずかしくて情けないところも全部見ててあげる~」
「あああぁぁぁぁ、見るな……見るなああぁ!」
「うふふ、イヤ♪」

 少女のいたずらな視線と、柔らかい指先の愛撫を回避することは難しい。
 そして、防御力がゼロになったペニスが佳菜の指技に耐えきれるはずもなかった。

「またぷっくりしてきたね。そろそろ出ちゃうの?」
「やめてっ、もう、壊れるからっ! 触らないでくれっ」
「んー、却下。両手で優しくしてあげるから、佳菜の目を見ながらイって?」

びゅるるっ、どぴゅうっ!

 佳菜が総太郎の顎に添えていた左手で亀頭をつつみこみ、優しく振動させた途端にペニスが跳ね上がった。
 体中がジンジン痺れるような感覚と連続射精の恥ずかしさで、総太郎は顔を上げられない。

「あああぁぁ……う……」
「ほぉら、簡単に出ちゃった♪ 完全におにいさんの感じるところがわかったよ」
「もうやめっ、あ、あああぁぁ~~! その動きは駄目だああぁっ!」

 佳菜は総太郎の懇願など一切無視して、それから数回ほど彼を射精させた。
 短い間隔での絶頂に総太郎は疲弊し、ペニスは真っ赤に腫れあがり降参の意思を示しているように見える。

「おかしくなる、許してくれぇ……」
「ううん、駄目。でもそろそろいいかな……もう赤ちゃんできないよね?」
「……えっ」

 ぐったりと体を弛緩させ、大の字になったまま息を荒げる総太郎をチラリと横目で見てから、佳菜は硬さを保ったままのペニスにそっと跨る。

「んしょ、っと。さすがにドキドキしちゃうね……」
「な、なにを……」

 真上から感じる少女の吐息と熱い視線に気づいた総太郎がハッとして問いかける。
 佳菜はそれを見下すように、片手で握ったペニスを膣口に擦り付けた。

「おにいさんを食べてあげるの♪」

 ぬちゅ……

「あっ、うあああぁぁ……っ!」

 ヌルリとした少女の愛液と、膣肉の感触に総太郎は喘ぎながら嫌な予感を覚える。
 戸惑う彼の様子を涼しげに見つめながら、佳菜はジワリジワリとペニスの先端を膣内に飲み込んでゆく。

「あん、おっきぃよ……でも、このまま貰っちゃうからね」
「うあっ、お、おいっ、やや、やめろっ!」
「言ったよね。おにいさんを、佳菜でしか感じられないように作り変えてあげるって!」

じゅぷっ……

(あ、熱いいいいいいいぃぃぃッ!)

 息を止め、ゆっくりと腰を落とし込む佳菜。
 総太郎は彼女に与えられた刺激に歯を食いしばる。
 熱い膣肉はペニスを蕩けさせ、容赦なく窮屈な快感を彼に送り込む。
 少女の膣はそれほど奥行きがあるわけでもなく、ペニスは最奥に到達した。
 その瞬間、ペニスの先端と根元が同時にキュッと締め付けられた。

(コイツの中……すでに女性として完成されている!)

 少女の膣肉にペニスを包み込まれ、その予想以上の心地よさに総太郎の顎が跳ね上がる。
 事前に何度も射精させられたおかげで、瞬殺だけは免れたが、新たに製造された我慢汁が滲み出た。

「くすっ、感じてるんだ。偉そうなこと言ってたくせに」
「まさか……!」
「ふふふ、どうしたの。おにいさん♪」

 息を整えてから腰の上に跨っている佳菜を見上げると、目が合った。

「もしかして処女だと思った? うふふ……かわいいなー、おにいさん……」

 余裕綽々と言った様子で佳菜が小さく腰を揺らす。

 じゅるっ、じゅぷっ、じゅぷっ!

「う、あっ!」

 内部に閉じ込められたペニスに鋭い快感が走る。
 根元と先端の締め付けはいったん緩み、今度は腰を揺らすたびにそのどちらかが妖しく甘噛みしてきた。

「ああっ、なんだよこれ!」
「神倉流にはね、エッチが上手になる技もあるんだよ? 驚いたでしょ、おにいさん」

 ゆらりゆらりと腰を動かすたびに、佳菜の内部でペニスが溶け落ちていくような感覚だった。
 快感で精神力を溶かされ、我慢できなくなった肉棒が白旗を上げてしまうのは時間の問題のように思えた。

「おにいさんのおちんちん、頑張ってるね」
「くっ、はああぁ、ふああっ!」
「でも佳菜のおまんこの中で負けちゃうんだよね。年下の女の子に負けちゃうんだよね?」

 総太郎は歯をくいしばって耐えようとする。
 その時になって佳菜は、思い出したかのようにポンと手を叩いた。

「ああそうか、エッチでも冴華ちゃんにボロ負けしてたんだよね? きゃはははは」
「こ、このっ……!」
「じゃあ手加減してあげなきゃいけないね」

 そこで膣内のペニスへの責めが、すっと引いていった。
 だがその代わり、佳菜は上半身を倒して、総太郎に激しく口づけた。

「こっちを見て……ん、ちゅっ♪」
「んっ!? んうううううっ、ううう~~!?」

 膣肉の動きに気を取られていた彼にとって、不意打ちのキスを防ぐことはできない。
 そのまま数十秒間、舌先で彼を犯しつくしてから、佳菜がゆっくりと身を起こす。

「今のキス、どうだった? 冴華ちゃんより気持ちいいでしょ」
「う、ああぁ……」

 まるで夢見心地といった様子の総太郎の顔を、佳菜の手がぺちぺちと叩く。
 だが彼は恍惚とした表情を浮かべたまま、佳菜のなすがままにされている。

「ふふふ、もう聞こえてないよね。おちんちんは硬いままなのに」
「ううっ、ああぁぁ……佳菜……佳菜ぁ……」
「あはっ、わたしの名前呼んでくれた。じゃあ……イっちゃえー!」

クキュウウッ!

 佳菜が言い放った瞬間、膣内に収められた総太郎自身の一点が、強く締め上げられた。
 それは佳菜が手コキによって炙り出した総太郎のウィークポイントだった。

「おにいさん、抱きしめてあげるぅ」
「いい、い、イク、あ、あ、あううううううううぅっ!!」

ビュルルッ、ビュクウウウッ!

 首に手を回し、彼を強く引き寄せながら、佳菜はしゃくりあげるように腰をグラインドさせた。
 その絶妙な腰ふりは総太郎の忍耐力を一気にゼロにしてしまった。

「あああぁ、気持ちいい……気持ちいいよぉ……」
「あはっ、すぐイっちゃった♪ 何度イってもいいよ、射精するたびに佳菜のこと、どんどん好きになっちゃうから」

 弱点だけを責められた総太郎は、我慢することもかなわず体中を痙攣させる。
 佳菜は腰の動きを調節して、何度も同じ場所を責める。
 無防備な彼に、防ぎようのない快感を与え続けて狂わせる。

「いっ、イくっ! また出るっ、出るよおおぉぉ!」」
「あ~あ、冴華ちゃんにも負けて、わたしにも負けっぱなしのおにいさん……サイテー」

 心に突き刺さるはずの罵声なのに、佳菜の性技に狂わされた総太郎はそれを快感だと錯覚させられてしまう。
 小さな手が首筋や乳首、わき腹などを這いまわると、ますます頭に靄がかかったようになってしまう。

「そ、それ……あああぁ、佳菜っ、佳菜ああぁぁ!」
「体中が感じちゃうんだ? ふふっ、もっとしてあげるねー」
「うあっ、ああ、駄目だ……また弱くされちゃう、あ、ああああ!」

 佳菜はペニス以外にも総太郎の弱点をいくつも発見していた。
 何の気なしに顔を寄せ、髪の先で彼の頬をくすぐると、膣内でペニスが跳ね上がる。

「は、あぁぁ……」
「髪の毛も好きなのー? ヘンターイ……」

 戒めるように根元あたりを締め上げると、総太郎の全身がガクガクと震えた。

「いぎいいっ! あ、ああああ、あっ!」
「おにいさん、本当におちんちん弱いねー? せっかくだから、もっと弱くしてあげる」

 佳菜は膣内を強く締めたままゆっくりと腰を浮かせる。

「ほらほらほら♪ 我慢しないと、感じるところが増えちゃうよ~」
「それ、は……やばっ、うあっ、あっ、あ!」

 総太郎が上ずった声を出す。
 だが快感ポイントに差し掛かる直前で、佳菜は思い切り腰を落とした。

 ずちゅううっ!

「はい、どうぞ♪」
「~~~~~~~~~~ッ!!」

 ぴゅっ、びゅるるっ!

 弱点責めに移行するまでもなく、単純なピストン運動によって総太郎はイかされてしまった。
 膣内で暴れるペニスの脈動と、少量ではあるが確実な射精に、佳菜は満足げに微笑んでから腰を上げはじめる。

「まだ硬いね、おにいさん」
「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
「最後はお口でイかせてあげよーか? うふふふふ」
「なっ」

 その言葉でフェラされることを想像した総太郎だったが、その期待はすぐに裏切られる。
 佳菜はすぐに深く腰を下ろし、膣内にペニスを閉じ込める。
 急激にカリ首をめくられて総太郎は悶絶した。
 さらに、挿入したままで無理やり体を引き起こされた彼は、少女の熱い唇で頭の中をかき混ぜられながら座位で犯されてしまう。

「おにいさぁん、おちんちんとお口にいっぱいキスされて嬉しい?」
「んっ、うううぅぅ! ん、ぁ……」
「くすくすっ、すっかり力が抜けちゃってる♪ いいよ、そのままで」

 キスされながら思考を溶かされ、膣内でも蹂躙されるダブル責めに総太郎はもはや逆らうことができない。
 快感のループから逃れられず、佳菜の思うままにイかされ続けた。

 ぴゅっ、ぴゅうっ!

「あんっ、また出たね。でもちょっと元気ないみたい」
「あああぁ、気持ちいい……佳菜のおまんこ、気持ちいいよぉ……」
「ふふ、ありがと。じゃあまたおちんちんを元気にしてあげるね」

 射精した瞬間に膣肉が妖しくうねり、萎えることを許さない美少女の名器。

(ああぁ、気持ちいい……佳菜、佳菜、佳菜ぁ……)

 うわごとのように総太郎が自分の名前を呼び始めたことに気づいて、佳菜は彼を強く抱きしめながら囁く。

「わたしの恋人になってくれる? おにいさん」
「あ、ああぁ、佳菜の恋人になる……佳菜、佳菜ぁ……もっと気持ちよくして……」
「いいよ。してあげる♪」

 くちゅっ、くちゅ、くちゅ!

 どぴゅっ、びゅるるるるるっ!

「ああああっ! かな、佳菜あああああああああ~~~~~ッ!!」

「おにいさんの周りには、キレイなおねーさんたちがいっぱいいるのに、もう戻れなくなっちゃったね」

 すっかり佳菜のテクニックに溺れ、それから十数回を超える射精を経て総太郎は意識を手放した。
 佳菜が呟いたその言葉は、彼の耳に届くことはなかった。



第83話 if (了)





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