『山登りするはずがなぜか色々特訓とか始まって充実してしまう休日はいかがでしょうか』








 僕はケーキ専門店に勤務している。そこそこ評判の良いお店だ。
 最近は連休が続いたせいでお店を閉める日がなくて、ずっと働き詰めだった。
 そして今日は振替休日。

「遅いなぁ……って、僕が早すぎただけなのかも」

 駅前で待ち合わせをしている。
 昨日の夜、急に店のセンパイに呼び出されて山登りに付き合えと言われた。

 これはもう立派なパワハラだ。
 でも、断れない自分がいる。

 その理由は……、


「やあ、早いね後輩クン!」

 僕の方へ小走りに駆け寄ってくる女性が手を挙げた。
 黒髪のセミロング、明るい声。
 今日はマスタードみたいな黄色の縦セタを着て、黒いミニスカートを履いている。
 スニーカーがよく似合う美脚と、そして目にとまるのはあの柔らかそうな巨乳。
 彼女が僕のセンパイであり、ここへ呼びつけた張本人・富水乃文香(とみのふみか)だった。
 年齢は僕よりひとつ下なのにセンパイである。
 パティシエの世界ではよくあることだ。

「まだ2分前ですが……って文香センパイ、その格好は?」
「ん? なんかヘン?」
「へんですよ!!!!!!!!!!」

 文香センパイの格好はどう見てもデートスタイルのコーデ。
 これから映画館にでも行きましょうかと言った服装だ。

 対する僕はジャージの上に大きなリュックを背負って、さらに防寒具まで装備しているわけで、見るからに山男スタイルなのだから焦る。

 そこでセンパイが急に頭を抱えだした。

「うぐぐぐ、ぅ、そ、そっかぁ……あんまりかわいくない?」
「そうじゃなくって! 山登りって言ってましたよね!?」
「確かに言ったね」
「じゃあどうして!?」

 悩んでいたのは完全にフェイクだったようで、センパイは悪びれずに腰に手を当てて僕を見返してきた。

「山にも色々あるってことだよ!」

 ふんぞり返った拍子にふるん、と豊かな胸元が揺れた。
 センパイの山、推定Gカップに目が釘付けになる。
 いかん、この山に見とれているようではだめだ。
 改めて今日の呼び出しの真意を尋ねる。

「えっと、色々ってどういう……」
「意味がわかんない? まあそうだよねぇ、そうなっちゃうよねぇ」
「センパイ、あの、本当に自分わかんないんですけど……」

 すると僕に向かってニマッと笑ってから、急にセンパイが手首を掴んできた。
 関節技でも決められそうな勢いで引っ張られる。

「すぐにわかるよ! わからせてあげるよ!」

 そのままセンパイは僕の腕を巻き込み、恋人みたいに駅の方へあるき出す。

「えっ……あ、あの! どちらへ」
「山登りだよ~!」

 その勢いに逆らえず僕は彼女と二人で自動改札をくぐってしまうのだった。







 たどり着いた先にはクリフ、絶壁があった。たしかにここは山だ。
 センパイは嘘なんてついてない。

 しかし、

「ホテル・マウンテン……」

 室内でボルダリングが出来るラブホテルなんて聞いたことないんだけど!?
 ご丁寧に小さな滝まで流れてる……どんなコンセプトなんだこのホテルは。

「この壮大かつ無駄な設備投資に感動したようだね後輩クン」
「いいえ、あきれて物が言えないってやつですかね!?」

 半笑いのままテンション高めで怒り出しそうな僕を見て、この日初めてセンパイが頭を下げた。
 両手を合わせて仏像でも拝むようにしながら。

「キミに残念なお知らせがあるんだ。
 じつはね、山登りは来週だったんだよ~」
「は?」
「てへっ、スケジュール見間違えちゃった。
 だから今日は事前準備の一環で、私とトレーニングしよう!」

 次の瞬間、センパイの姿が目の前から消えた!
 そして視界が揺れてベッドに背中から倒れ込む。

「な、なんだってーーー!?」

 僕の背後に回り込んだセンパイの高速の膝カックンによって僕は仰向けにされてしまう。
 さらにすごい速さで衣類をひん剥かれ、倒れた僕の上にセンパイがのしかかってきた。

「なにをするんですか!!」
「なにって、ホテルでやることと言ったらひとつしかないっしょ」
「それにしても素早すぎるだろアンタ!」
「キミは私を本気にさせてしまったからね……」

 意味が全くわからないけど、センパイの目がギラギラ光ってるのだけはわかる。
 はっきりいってこわい!!

「いったい僕をどうするつもりですかー!」
「後輩クンに命令です。
 キミのおちんちんを逮捕する!」
「!? いきなりなんですかそれは!」
「さっさと観念して見せなさい。いいから見せろ」

 なんという無茶振り、いい加減にしないと流石に僕も怒るぞ。
 いくら相手がセンパイでも今はプライベートだ。
 上下関係など無視して、男の強さってやつをわからせてやらないといけない。

「文香センパイ! どいてくれないなら力ずくでも――」
「いっとくけど、私はキミを逃さないよ?」

 不敵に笑う先輩を見て僕の中で何かが切れた。
 突き飛ばす勢いで全力で暴れる。
 そもそもセンパイみたいに体重の軽そうな女の子なんて、本気になればいつでもはね飛ばせる。

「ぐぬぬううう!」
「ほらほら、もっとしっかり抵抗しないと!」

 しかし僕は天井を見上げてからも自由を奪われたままだった。
 異常な手際良さで、文香センパイは僕の手首を縛り……って、このヒモいつから用意していたんだ!?
 さらに僕をうつ伏せに転がして四つん這いにしてしまう。

(は、はずかしいぞこれえええ!!)

 なぜ心の声しか出せないのかといえば、いつの間にか枕元に用意されていたタオルで、あっという間に猿ぐつわをされてしまったから。

「これでもうキミは私のなすがままだよ」
「んーっ、んんんんーーー!!!!」
「もっと可愛く喘いでもいいんだよ、後輩クン♪」

ツツツ……

「ングフウゥ!?」

 突然やってきたくすぐったさに息が詰まった。
 これは、センパイの細い指先が僕の背中をなぞった?

「んうっ、んん~~~!!」
「拘束されてもてあそばれるなんて屈辱だろ、後輩クン♪」

 悔しいけど、くすぐったいのと気持いいのが混じり合って、すごくいい……
 それから一分と経たぬうちに、僕はすっかり参ってしまった。
 肘と膝をベッドの面につけて情けなく唸ることしかできない……。

 試しに逃れようとして縛られた片方の手首を動かしてみると、反対側の足首が持ち上がって力が分散されてしまう。
 どんな縛り方をしたらこうなるのか見当もつかない。

「いい感じで弱ってくれたみたいだね」
「んうううう!!!」
「睨んでもダメだよ。こわくないもん。
 さて後輩クン、今から何をされちゃうんだろうね~? 不安でしょ」

 部屋にある鏡に写ったセンパイがニヤニヤ笑いながら問いかけてきた。
 僕は首を何度も縦にふる。

「もっと素直にしてあげるよ。ほら、こちょこちょこちょ~~~♪」

 すると、センパイは鏡の中の僕を見つめながら十本の指で背中を刺激し始めた。
 逃げようとしても無駄だった。
 指先が僕の腰から脇腹、背中を擦って肩のあたりまで伸びてくる。

 鏡の中を見ているだけでもゾクゾクする妖しい指使い。
 ほんの少しの時間差で襲いかかってくるくすぐったさ。

 ブルっと体を震わせると、今度は脇の下から潜り込んできた指先が乳首を優しくつまんできた。

「男の子でも感じちゃうんだって。本当かなぁ?」

 いたずらっぽくささやきながら、文香センパイが乳首を責めてきた!

(うあっ、こんな、なんで……気持ちよくて、声が……ぁ!!)

 指先で乳首を転がされてビクビク震える僕に追い打ちをかけるように、もう片方のセンパイの手のひらが股間をふわりと包み込む。

 じわりと染み込んでくる快感に、今度は腰のあたりがムズムズしてきた。

「たっぷり搾り取ってあげるから、スタミナあるところ見せてよね」

 妖しげな先輩のささやきが耳の奥まで響いてくる。
 いつもはこんな声なんて出さないのに……そのギャップにドキドキさせられてしまう。
 柔らかい手のひらのくぼみに捕らえられたペニスが我慢汁を吹き出す。
 センパイの手が軽く回転して、ハンカチで拭き取るようにさらさらと刺激してくるのがたまらなく気持ちいい。




「うぐ、あ、あ、ああああああっーーーーー!!」

 いつの間にか猿ぐつわが外されていて、情けない声が出せるようになっていた。
 しかし体は拘束されたままだ。

「えへへ、キミの声が聞きたくなっちゃった♪」

 ネットリした指使いで僕をくすぐりながらセンパイは続ける。

「私ね、男の子の恥ずかしい声を聞いてると感じてきちゃうんだぁ」
「お、おとこのこって、僕のほうが年上……」
「だからいいんじゃないの! 年上の後輩クン、もっと狂っちゃいなよ」

 その一言に僕の心臓がドクンと跳ねた。
 こんな可愛らしい人に、年下の女の子に手も足も出ない状態。
 悔しいはずなのに何故か感じている自分に気づいてしまったから。

「そろそろいいかな……
 おちんちん、優しくなぶってあげるよ、後輩クン♪」
「ま、まってください、僕にはまだ心の準備が――」

 芋虫のように身体を捩ってみても、しっかり手綱を握られているのだからどうしようもない。

「いいからいいから。頼れるセンパイに任せちゃいなさいって!」

 そう言いながら文香センパイの手がしっかりと亀頭を包み込んだ。
 指先をこすり合わせるようにして、クニュクニュと揉み込んでくるのだからたまらない。

「前から狙ってたんだよ、後輩クンのおちんちん!」
「ッ!?!?」

 声を殺すのに必死で僕は反論できなかった。
 少しでも気を抜いたら情けない声を張り上げてしまいそうで……

「さすがにお店じゃ何もできないからね。口実が欲しかったっていうか……」

 柔らかな手のひらがペニスにまとわりついて僕を喜ばせにかかってくる。
 センパイの手のひらは僕の弱点を知り尽くしているかのようにうごめいて、抵抗する気力を霧散させてしまうのだ。

(だめだ、これきもちいい……オナニーより全然上の、し、あ、ああああ!)

 クイックイッと裏筋をしごかれ、僕は悶絶する。
 文香センパイはその様子を楽しみながら淫らに笑いかけてくる。

「クスクスッ、もう我慢出来ないみたいだね。導いてあげるよ~」

 がっしりと腰回りを抱きしめながら、乳首とペニスを同時に愛撫してくる。
 今の僕がギリギリ耐えきることが出来る刺激。

 でもその均衡を崩したのは、センパイの可愛らしい舌使いだった。

レロォ……

「んはあああっ!!!!!!!!!!」

 背筋を襲う優しい不意打ちに声を上げてしまう。
 いつの間にか横向きになった文香センパイが、腰骨から脇腹、肩甲骨へとゆっくり舌を這わせてキスをしてきたのだ。

「ちゅっ、ちゅるる、んふふ……ほらぁ、私のキスで……イ・け♪」

かぷっ

ビュルルルッ、ビュクッ! ドピュウウ!!

 可愛らしい掛け声と噛まれた刺激に反応したペニスが白旗を揚げる。

「ああっ、あああああ! ま、また出るううううう!!」

ピュウウッ!

 さらに何度も腰回りを震わせながら、センパイの柔らかい誘惑に負けてしまう。
 優しく噛みつかれて絶頂すると敏感になる。
 手のひらと舌先で弄ばれた僕の体は恥ずかしく震えることしかできなくなっていた。

「う~ん、いっぱい出たねぇ!」
「ふみ、か、センパイ……休憩を……」
「だめー。もう一度私に見せてほしいなぁ」

 精液を搾り取られてぐったりする僕の脇にセンパイが腰掛けた。
 ふわふわした胸がセーターの中で揺れているのがわかる。
 それを僕に見せつけるようにしながら、ゆっくりと服を脱ぎ始めた……。




(2019.11.18 更新部分ここまで)










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