『知らないうちに共犯者にされちゃった男子の話 』





 ようやく梅雨が開けた。
 例年よりも二週間近く遅いので短い夏になりますね、と地上波のニュースキャスターも言っている。

 でもせっかくの夏休みだ。
 今年は海とか山とか大人の事情で封鎖されてるけど僕にとって楽しい時間には違いない
 楽しまなきゃ損だと思って僕は初日から繁華街へでかけてみたんだけど……

(わあああ、ヤバそうな人がウロウロしてる~~~~!!)

 いきなり運が悪い。
 確率的には低いはずなのに、自分が通っている学校でも有名な不良生徒がコンビニから出てきた。
 当然のように身を隠す。
 だって、もしも目があったらカツアゲされちゃう!

(早く通り過ぎてくれないかな……あっち行ってくれないかな……)

 息を殺して電柱の影に隠れていたら、あらぬ方向から声をかけられた。

「あれっ、田中クンじゃね?」
「えっ……誰、ですか」

 視線の先には黒くないギャルがいた。僕の記憶にない相手。
 手足は細くて長いのに胸がでかい上に開放的すぎて目のやり場に困る。
 ちなみに名前については正解です。

「は?」

 ギャルがサングラスを外して怪訝そうな表情で僕を睨んでる。
 いわゆる美白。それとゆるふわ系の茶髪と青いカラコン。
 全体的におしゃれで綺麗だけど、やはり見覚えがない。
 でも相手は僕を知っている。どういうこと!?

「田中クン、さすがに誰ですかは酷いぞ!」

 ムッとした表情でギャルは髪をかきあげる。
 首筋の白さにドキッとしてしまう。少し遅れて甘い香りが漂ってきた。
 でもそれ以上に驚いたのはギャルだと思っていた相手が自分の知り合いによく似ていて……

「あっ、あああ、彩センパイ!?」
「やっと認識したか、かわいい後輩。特別に許す」

 彼女は岸野辺彩(きしのべあや)さん。僕が所属してる美術部の上級生だ。
 ちなみに美術部は僕を含めて四人しかいない。

 部長である男子の先輩は幽霊部員で、あとは僕と同学年の女子が二人だけ。
 普段から部室にいるのは僕と彩センパイだけだから、彼女が部長と言っても差し支えないだろう。

 いつもは地味な三編みの印象しかないけど、話しかけるときちんと答えてくれる頼れる彩センパイに、僕はいつの間にか心惹かれていたのだけど……

(こういうスタイルも悪くないっていうか、フツーに綺麗だな彩センパイ……)

 目の前のギャ、いや憧れの上級生を見ながらぼんやりとそんな事を考えていた。

「ところで何してるの。
 この辺を一人で歩いてるってことはフーゾクの帰り道?」
「!?」

 まさかの質問に絶句してしまう。
 見た目が大人っぽいだけじゃなく、話しかけてくる内容もいつもと全然違う!

「ちがいますっ! コンビニに入ろうとしたら、あの……」

 慌てて否定しながらコンビニの先に見える男子生徒を指差す。

「あー、なるほどねー! いい嗅覚してるね」
「避けられる危険は避けたいので」
「今からどこか行く予定あるの?」
「いえ、べつに……」
「ふぅん。じゃあ私に付き合いなさいってば」
「え」

 そう言いながら彩センパイがぐいっと僕の腕にしがみついてきた。
 当然のように柔らかいものが腕に触れる。

「わわっ、センパイ!? 付き合うって、彼氏になれとかそういうことです!?」
「は? 違うよ」
「あっ、そうですか……」

 どうやら僕の思い違いだったようだ。恥ずかしい。
 彩センパイは少し笑ってから、グイグイと僕の腕を引っ張っていった。







 で、何故か僕はラブホの内部にいます。

「キミ、こういうとこ来るの初めて?」
「当たり前じゃないですか!
 それに僕そんなにお金持ってないですよ」

 何箇所かショッピングにつきあわされた後で、当然のようにラブホに連行された。
 これもセンパイの冗談だろうと思って身を任せていたら、あれよあれよという間に最上階の部屋を確保して……手際良すぎない? 彩センパイ。
 それにしてもなんで部屋の中にプールがあるんだ。

(ってゆーか、これからセンパイと……まじか!)

 流れる滝のような音を聞きながら、背中に滴る悪い汗を感じて僕は焦る。
 もちろん彩センパイのことはきらいじゃない。
 むしろ魅力的だと思う。
 でもこんな形じゃなくて、段階を踏んで恋愛とかそういう……

 ブツブツ言ってる僕の肩を、隣りにいるセンパイがチョイチョイとつついてきた。

「……ちょっと! 聞いてるの?」
「わあああ、ごめんなさい!! もう一度お願いしますッ」
「もう! あのね、じつは私ブロガーやっててさ、ラブホのブロガー!
 ニッチ過ぎて聞いたこと無いっしょ」
「はぁ」
「これ見てみて!」

 手渡されたスマホでセンパイのブログを読んでみる。
 ギトギトしたピンク色の背景などではなくスタイリッシュなデザイン。
 僕は結構好きかも。

「けっこう人気あるみたいなんだよね。
 毎月の広告収入で好きな服が買えちゃうくらいには」
「なにげにすごい人だったんですかセンパイ!」
「ふっふっふ、もっと褒めていいぞ!
 うちの部室にきれいな花とか高そうな機材あるじゃない?
 あれ全部私が買い足したりしてるの。
 学校からの部費じゃ足りなさすぎて」
「でもうちの学校ってバイトは禁止じゃないですか? やばいのでは」
「もはやこれバイトじゃないし。
 私多分もう少ししたら節税対策のために法人設立するぞ」
「マジですげぇ……」

 記事も面白くてあっという間に次の記事を読んでしまう。
 さすがセンパイ、文章が上手だ。

「おもしろいですよ、これ!」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいね」

 そう言いつつ彼女は室内の設備をチェックし始める。
 僕の素直な褒め言葉にセンパイも喜んでくれたみたいだ。

 やがて記事をスクロールしていくと、オマケと書かれてる有料記事に目に入った。
 センパイがこのページの管理者なので普通に見ることができそうだ。

(なんだろこれ……センパイは今、バスルームの方へ行ってる。よし!)

 覗いてみると、それはエロ小説だった。
 夢中で読んでしまう。
 妙に生々しい……まさかこれ、実話?

(彩センパイって経験豊富な人なのだろうか……)

 軽い羨望と幻滅、そしてムラムラした気持ちが入り混じった何かが僕の中で膨らんでいく。
 文章の女性みたいにセンパイが乱れる姿を想像してしまう。
 窓際に立たされてバックで何度も突き上げられる姿や、男性が喘いでしまうほどの巧みなフェラ……
 まずい、まるで僕が犯されてるみたいな気持ちになってきた。

「あーぁ、それ読んじゃった♪」
「わああああああああああああああああああっ!!!」

 いつの間にか忍び寄っていた彩センパイは、そう言ってから僕の耳に息を吹きかけてきた。
 くすぐったさの不意打ちに全身がゾワゾワする。
 彩センパイはそのまま僕の左肩に顎を乗せていた。
 甘い香りと彩センパイの体温にドキドキする。
 好きな女性にいつの間にか後ろから抱きつかれていたのだ。
 しかもここはラブホなわけで、興奮しないわけがない!

「ひっ、あい、あ、あのっ、彩センパイ!」
「うぅん? どしたの?」

ふよんっ♪

 思わず間抜けな声を上げそうになった。
 センパイの柔らかな胸の感触がしっかりと背中にある。

 普段から制服越しでも大きいことは感じていた。
 きっと柔らかいのだろうと思っていたけど、想像と実物では興奮が段違いだ。

「むむ、胸がっ!!」
「当たってるよね」
「だっ、ダメですってば!! あ、ぅ……?」

ちゅっ……

 クイッと首を横に向けられた瞬間、センパイに呼吸が奪われた。

(嘘だろ、彩センパイが僕にキスなんて……ッ)

 長いまつげが僕の顔をくすぐってくる距離でセンパイと触れ合ってる。
 普段よりもきれいなセンパイとのファーストキス。
 時間が止まったみたいで何も考えられない。

ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ……

 何度も繰り返されるキスのせいで僕は全く動けない。
 しかも彩センパイのキスはそれだけで終わらなかった。
 あれよあれよと服を脱がされ、僕は上半身裸にされてしまった。

「はずかしい、です……」
「守秘義務と報酬」
「えっ」
「キミには私の秘密を守ってもらわないと困るからねぇ」

 もう手足に力が入らない。
 キスのされすぎてフラフラしてる僕を導くようにセンパイが腕を首に回してきた。
 そして自分も一緒にゆっくりとベッドへ倒れ込む。

(なっ、なんで、こんなに!)

 ピッタリと抱き合ったまま倒れ込む。
 このベッドは大きなサイズなので僕たち二人の体重を難なく受け止めてくれた。
 押し倒された僕が体を起こせないように、彩センパイは手足を絡めて僕とさらに密着した。

「ちゃんと報酬は先払いするからね」

 ぽんっとスマホを枕元に放り投げてから彩センパイはタンクトップを脱ぎ始める。

「ほ、報酬って……うぷっ!?」

 脱ぎ去った衣服を僕の顔にフワリとかけるようにしてきた。
 センパイの香りが強く残っっているせいで魅了されてしまいそうだ。

「あはっ、キミ反応してるし!」
「え……」
「私のニオイなんかで興奮しちゃうんだ」
「違う、違うんです! 僕はそんな――」

 賢明に否定する僕の唇の動きが、センパイの人差し指で止められた。
 それから彩センパイは可愛くウインクしながらこう囁いてきた。

(もう慌てなくていいよ。お仕事終わり。
 ここからはおまけのエッチ文章を書くための素材集めタイム)

 目の前で柔らかそうに揺れているセンパイの胸よりも、その可愛らしい笑顔に僕の目は釘付けになってしまう。
 彩センパイ、こんな可愛い表情できるんだ……
 今日は驚かされることばかりで理解が追いつかないけど、それでも僕は聞き返す。

「素材集めって、なんですか……」

 するとセンパイはぺろりと自分の唇を舐めるようにしてから、熱っぽい目で僕をじっと見つめてきた。

「もちろん今回は田中クンが素材ってことだよね!」

 裸にされた僕の上半身と、同じく裸になったセンパイの体がピッタリと重なる。
 柔らかい胸は真っ白で清らかで、少しだけ汗ばんでいた。
 惜しげなく触れてくるその感触が僕を狂わせる。

(もっとひとつになろっか?)

 センパイはささやきながら耳にキスをしてくれた。
 ゾクゾクしながら僕は震えだしてしまう。

「んうううううううっ、うっ! ううっ、あああああああ~~~~~!!」
「ふふ、かわいい♪」

 そして今度は首筋にもキス、同時に手足を擦り合わされてますます興奮させられてしまう。
 暴れる僕を巧みに抑え込みながら彩センパイは僕の自由を徐々に奪っていく。

「ねえ田中クン」
「は、ふぁい!」
「さっきあった時、私のことビッチとか思ったでしょ」
「そんなことは、決して!」
「別にいいけどね。今からキミのことを食べちゃうから」

 ニヤリと笑う妖しげな表情に僕は再びドキッとした。

(食べちゃうって……どういう意味で、あ、ああああ、センパイ~~!!)

 質問や反論をしようにも乳首を触られたり耳を舐められたりするともうだめだった。
 与えられる刺激が絶妙すぎて抵抗すらできない!

「やめてください、本当の彩センパイはもっと……」
「もっとなぁに?」
「うあっ、あああああああっ!」
「今の私だって本当の私だよ?」

 レロレロと耳を舐められ、乳首を転がされ、ペニスを膝で圧迫される。
 気持ちいい……気が遠くなるほど刺激的で、
 自分でするオナニーの何十倍も気持ちよくて逆らえない。

 それでも僕は葛藤する。

 密かに憧れていた物静かな彩センパイがこんなエロビッチだなんて!
 軽蔑する……失望だ……
 でも、もっと好きになっちゃう!

「ビッチなセンパイ、だめなんです……それなのに、うああああっ!」
「そのビッチに責められて感じてるのは誰かなぁ? クスクスッ♪」

パサッ。

 ベッドのしたに何かが落ちた。
 いつのまにか僕は下半身も丸裸にされていた。

「難しいこと考えたままでもいいけどさ、今を楽しもうよ」
「セ、センパイ……ッ」
「田中クンもそろそろ温まってきたんじゃない?」

 彩センパイは小さく笑ってからまたキスをしてくれた。
 甘い感覚が全身に広がる。これにはぜんぜん慣れそうにない。

 彼女はというと、黒いレースのショーツのみを身に着けていた。
 腰のクビレが綺麗すぎて目に焼き付けたくなる。

 少なくとも今夜の、今週のおかずはずっとセンパイでいい……
 もしかしたら一生使えるオナネタかもしれない。

「そんなに見つめられると流石に私も恥ずかしいぞ?」
「仕方ないですよ。今日の彩センパイ、きれいでかわいいから」
「田中クンこそ本当にかわいいなぁ♪ じゃあこういうのは好き?」

 照れながら髪をアップにして、センパイは長い髪をきゅっと一つにまとめてみせた。
 そうすることでいつもの彩センパイの面影がぐっと強くなる。

「好きです……」
「うんうん、もっと言ってほしいぞ。テンション上がる♪」

 でもここにいるのは別人。そう思いたい。
 いつもは隠している魅力を全開にした彩センパイが目の前にいるのだから。

「普段は真面目そうにしてる女の子がこんなことしてるなんて、
 世の中はまだまだ不思議がいっぱいだよねぇ。
 そしてキミはその証人になれたわけだ。良かったね♪」

ファサ……

 彩センパイのショーツが枕元に落ちる。
 少しだけ赤くなった彼女の顔がとても魅力的だった。

ぎゅ……

「うああっ、ああああーーーー!」
「きもちいい?」

 柔らかな体に抱きしめられ、お腹とお腹の間でペニスが悶絶した。
 センパイの素肌は柔らかいだけじゃなくてスベスベで、このままじっとしているだけで射精してしまいそうだった。

(センパイ、僕にな、何を……)

 疑問を持ちながらも僕は快感に悶えることしかできない。
 彩センパイは何度か僕を抱き寄せ、ペニスをお腹でかわいがりながら硬さを確かめているようだった。

 やがてゆっくり体をスライドさせながらセンパイの腕が僕の腰を抱え込む。
 ペニスが彼女の目の前にあるような状態。

「そろそろ奪ってあげる。甘トロ責めされた童貞汁、ちょーだい?」
「あ、あっ、ああああーーーーーっ!?」

チュッ……

 先端にキスをされたあと、フーッとペニス全体に熱い吐息を吹きかけられた。
 柔らかい前髪が僕の下腹部をくすぐる。
 センパイの唇は今も亀頭のすぐ近くにあることを感じる。

「いくよ?」
「やめっ、あ、ああああーーーーーーーっ!」
「あーん……っちゅ♪ チュル、チュプ、レロォ……」

 ピチャピチャと僅かに響く水音。
 そして先端が蕩けてしまったような感覚。

 彩センパイのフェラはキスよりも情熱的だった。

(なにこれ、すごいいいいぃぃ! 腰が、動かせないッ、それに熱くて!)

 舌先はまだ動いておらず、唇で締め付けられて前後しているだけのように感じる。
 それでも気持ちいい! たまらなくて自分から腰を引いてしまいそうになる。

ズチュ、レロォ……チロチロ……

「んあっ、ああああ!」

 腰を引いた瞬間に吸い寄せられ、舌先で尿道を突かれた。
 そのまま太い幹に沿って舌先が滑り、僕の自由を奪い去る。

「ンチュ、どうかな?」
「いいですっ、すごくきもち、い、いいいい!」

 ブルブル震えながら僕は首を何度も縦に振って答える。
 センパイは満足そうに微笑む。

チュルル、クチュ、レル……ズチュウッ!

「んはああああっ! ああ、あ、彩センパイッ!!」

 特に先端を削り取るような口づけと舌先で裏筋をなぞる使いわけがたまらなく気持ちいい。
 柔らかい舌が踊るたびに僕はどんどん沈められていく。
 彩センパイの魅力にどっぷり浸かった体と心が次の刺激を求めてしまう。

「うーん、これじゃあ私の本気フェラ、全然我慢できそうにないねー」
「えっ、あ、あの……」
「もっと気持ちよくしてあげられると思うんだけど」

 さらっと恐ろしいことを言われた気がする。
 これはまだ本気じゃないのか。

「キミって、これが好きだよね?」

 チュッチュと音を立てながらセンパイは僕を追い詰めていく。

「彩センパイがエッチでヘンタイなだけです!
 え、えっちな音を立てられると興奮しちゃうんです……」
「へぇ、言うじゃん! キミもなかなかのヘンタイだと思うけどね。
 じゃあここから私の舌先と指でいいかな? んふっ」

 すると彩センパイのフェラが変化した。

 尿道をツプツプされてると思ったら急にレロォっと舐め上げてきたり、
 しつこく先っぽだけを何度も優しく舐められたり、
 同時に指の先で睾丸をカリカリされたり……

「あっ! そ、そこだめ、だめですううう!」
「ツンツンされる度に震えてるのかわいいんですけど? んふふふ」

 我慢している場所をセンパイの指で崩されていくような感覚。
 下半身に入れた力がどんどん奪われていくのが悔しくて、でも気持ちよくて僕はどうすることもできなくされていた。
 まるで感じやすい場所を先回りされて快感で塗りつぶされているようだった。

(彩センパイの、ブログの記事に、されちゃうなんて!)

 素材集めということはそういうことだろう。
 このまま翻弄されて終わるのは男として恥ずかしいと思う。
 でも快感を植え付けられた体はもう彼女の言いなりだった。

(セ、センパイ……気持ちいいよぉ……!!)

 ベッドの上にくたっと腕を投げ出すと、センパイの手が僕の指を握ってくれた。

「そろそろトドメだよ」
「あ……」

 恋人繋ぎをされたままセンパイと見つめ合う。
 チロチロとうごめく舌先が僕の敏感な場所を何度もかすめる。

レロオオォォォォォ~~~~♪

「あああーーーーーーーーーーーっ!!」

 それはペニスを根本から先端までしゃくりあげるような舌使いだった。
 太い血管に沿って射精を促すように、ピンク色の蛇がペニスに絡みつきながら絞り上げてくる!

ジュルッ、シュッシュッシュッシュ……

 巻き付いた舌が精液を求めるように、ストローで飲み物を吸い上げるように精巣から精液を導き出す。

「だ、だめっ……やばい、そこ、うう、うあああああ!!」

 巻き付いたセンパイの舌が裏筋の数ミリ下を通過する時が一番気持ちよくて、僕は何度も喘いだ。
 そのことは彼女にも伝わったらしく何度も同じ場所ばかり集中責めされてしまう。

「気持ちよさそう~」
「い、いいですっ、すごくいいです!」
「くすっ、じゃあイっちゃえ!」

 そう言ってから彩センパイは顔をあげ、唇にするのと同じようなキスでペニスの先端を優しく包み込んできた。

ちゅっ……♪

 この最後のキスがとても優しかった。
 センパイの柔らかさ、魅力を一点に込めたような口づけがあっという間に全身へ広がっていく。
 激しく吸い付かれると覚悟していたのに拍子抜け……なんてことはなかった。

(こ、これ、さっきの……彩センパイの唇、ファーストキスと同じっ)

 体よりも気持ちを溶かされた。
 彩センパイに口づけされたことを思い出した瞬間、体中が甘く痺れだす。
 その感覚を何度も味わいたくて、頭の中で何度も思い出す。

「キミのこと、大好きだよ♪」

 すでに口元をペニスから離していたセンパイがにっこり微笑む。
 狙いすましたように、目があった瞬間にそう言われたのだ。

「あ……あっ、あああっ、出る! んああああああぁぁぁっ!!」

ビュル、ビュックウウウウウウ~~~!

 射精すると先輩のことがますます好きになる。
 だから変な声を上げながら僕は何度も射精してしまった。

 小刻みに連続射精する……
 先輩のことを思い出してビクビクと下半身を痙攣させながら。

「あ、ああ、あやセンパイ、好き、好きです……あ、また……」
「ふふっ、虜になっちゃった?」

 最後の方は精液が出なくなったけど僕は幸せだった。
 僕の興奮が収まるまでずっと彩センパイは手を握ってくれていた。




 指先すら動かせないほど疲弊した僕の脇でセンパイが後始末をしている。

「あははっ、こんなにいっぱい出しちゃって!」
「誰のせいですか……」
「これで田中クンも共犯者だよ」

ちゅっ……

 真上から覆いかぶさってのキスはずるい。
 僕は何も言えないまま恥ずかしさと恨めしさを織り交ぜた視線を彼女へ送った。

(センパイのことは好きだけど、これじゃ僕は全然頼りない男というか……)

 年下にも男の意地はある。
 いつかエッチで彩センパイにリベンジしたい。
 いつになるかわからないけど。

 そんな僕の複雑な思いを無視して彼女は言った。

「田中クン、この事は内緒にしといて。
 それと……次は隣の市にあるラブホに行くから」
「は? まって、つ、次ってなんですか!?」
「来月もブログ更新する時に協力してほしいぞ♪」

 彩センパイは普段見せない小悪魔っぽい表情で、こちらへ向かってパチンとウィンクしてきた。

「やめてくださいセンパイ、そんな色仕掛けなんて……」
「えー、私につきあってくれないの?」
「そりゃつきあいますけど!」

 拗ねたようなフリを見せると彩センパイはクスッと笑ってくれた。
 そんな彼女を見ているだけで僕はさっきのフェラを思い出して一人でドキドキしてしまうのだった。



知らないうちに共犯者にされちゃった男子の話 (了)





※このサイトに登場するキャラクター、設定等は全て架空の存在です
【無断転載禁止】

Copyright(C) 2007 欲望の塔 All Rights Reserved.