『密着してるだけで興奮してしまう彼女』


 暑い日差しを避けるように、僕たちはホテルの一室にいた。
 猛暑日が続く毎日におとなしく従うつもりはない。
 外出するのは夕方以降にして、昼間は彼女である染屋美紀(そめやみき)とイチャイチャすることに決めたのだが――、

「美紀、そろそろ……」
「だ、駄目……ッ!」
「えっ!」

 美紀が小さく首を振る。
 戸惑っているようだ。そんな表情でも可愛らしいと感じる。

「ううん、嫌じゃないの。むしろ好き。でも駄目なの」
「どうして?」
「だって、止められなくなっちゃうから……」

 すると美紀は意を決したように僕へ向き直った。

「今まで言えなかったけど、男の人に全然免疫がなくて」
「そんなこと言ったって……僕とこうしてくっついてるじゃないか」
「違うの、軽く体が触れてるだけで、どんどん濡れてきちゃ……きゃああぁ!?」

 恥ずかしそうに身を捩らせる彼女。
 そのスカートの中へ、僕は何も言わずに手を突っ込んだ。

「ホントだ。こんなにエッチな反応するんだね」
「あ、あっ……!」

 突然の出来事に何も言えずに身を固くする彼女を抱きしめ、そのまま口づけをする。

「んううぅぅ!? ん……」

 だんだん肩の力が抜けていった。

「キスは嫌いだったっけ?」
「違うよ! でも、ずるい、拒めないよぉ!」

 抗議の眼差しを僕へ向けてくる美紀。
 そんな可愛らしい顔で怒られても全然怖くない。

 そのまま押し倒して挿入する。
 相変わらず具合のいい膣内にため息が出る。

 構わずそのまま数分間腰を振り続けていると、

「はぁん! あんっ、あんっ! 足りない、これじゃ駄目ええええ!」
「なっ!!」

 カニばさみ、というかこれは……だいしゅきホールド!?
 やばいっ、急にこんな事をされるなんて。
 予想外のリベンジに僕は慌てた。

「えへっ、もう逃さないよ♪」
「離して……これじゃ膣内に、うあっ、ああああああっ!!」

 さらに締め付けがきつくなり、膣内でペニスが蕩けてしまいそうになる。
 同時に僕の頭の中が桃色に染まって、彼女の中で射精することしか考えられなくされてしまった。

「出ちゃいそう? しょうがないにゃあ♪」

クチュウウウウ♪

「やめて、マジで出ちまう!
 このままじゃ妊娠しちゃ、あっ、ああああーーーー!!

ビクビクビクッ、ドピュウウウウウウウウウウウウウ!!!

 考えるより先に放出してしまった。

 やがて興奮が収まり、お互いに冷静さを取り戻す頃になって、
 美紀がハッとした表情で僕を睨みつけてきた。

「だだ、だから駄目だって言ったのに!」
「それなら脚で僕の腰を挟むのはますます駄目だろ!? 赤ちゃんできちゃうぞ」

 僕に返されてしょんぼりしてしまう美紀。
 反則的にリアクションが可愛い。
 駄目だ、甘やかしたくなってきた。今ならなんでも許してしまいそう。

「でもどうして最初に拒んだんだ?」
「だって、一日中エッチで終わっちゃうじゃない? それだともったいなくない?」

 思いがけず可愛らしい言い訳をしてきた。
 次の言葉を待っていると、ポツリと彼女が呟いた。

「せっかくの夏休みだもん……
 なんか思い出つくりたいなーって考えていたのだけど」
「そう言われるかと思って、こういうのを持ってきてるんだ」

 ベッドの脇に置いといた袋の中から包みを取り出した。
 色とりどりの、形も違う夏の風物詩……

「花火? 用意してくれてたんだね!」
「うん。僕だって作りたいからね。美紀との夏の思い出」

 美紀が思い切り抱きついてきたので、ちゃんと受け止める。
 やっぱりこういうのも大切だよね。

 やがて夕方を過ぎてあたりが暗くなってから、僕たちはホテルを出た。
 打ち合わせしたとおりに海岸沿いへと車を走らせた。

「あはっ、こういうの好き!
 ちゃんと私のこと考えてくれてたんだぁ……ふふっ、嬉しいな」

 花火を両手で振り回しながら無邪気に喜んでくれる美紀を見つめつつ、来年の夏も彼女と思い出を作りたいと密かに願うのだった。


『密着してるだけで興奮してしまう彼女』(了)  ※後日改稿予定




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