『連休出社日のお昼休みにセンパイの悩み事を聞くだけのつもりがストレス解消のはけ口にされてしまった僕。』
今年もゴールデンウィークに突入した。
しかし謎の奇病が流行して全国的に休業ムードなのである。
そういった社会情勢にも関わらず、弊社山富工業は当たり前のように不要不急な休日出勤である。
今日は僕の他には事務方の先輩社員が一人しか出社していない。
取引先の95%が休日なのであるから出勤すること自体に意味を見いだせない。
「ねえ、絶対おかしいよ……」
「センパイもそう思われますか。思い切って12連休にしてほしかったですよね」
「あっ、違うよ! そういう意味じゃなくって」
「え?」
僕の言葉に先輩社員である中野美柑(なかのみかん)氏は首を横に振る。
「う~ん、なんていったらいいかなぁ」
ここだけの話だが今日の僕は少し緊張している。
会社では先輩とはいえ年下であるみかんさんは非常に可愛らしい容姿なのだ。
(目の前で困っているセンパイも素敵だ……)
営業である自分と事務の彼女は近くて遠い関係。
普段は会話することも少ない高嶺の花(と僕は思っている)。
おそらく僕は彼女に惹かれている。
身長は標準的、普段はメガネを掛けている上に地味な髪型。
それなのに退勤時刻になって着替えを終え、タイムカードを押す間際になると急に女性らしさ溢れる雰囲気の人になる。
センパイの私服姿は毎日ほんの数秒間しか見れない密かな楽しみでもあった。
控えめな雰囲気の中に品の良さが見える素敵なセンパイと今は二人きり。
この緊張の意味がわかっていただけたであろうか?
そんな素敵な女性が正面からこちらを見つめ、真面目そうにこう仰ったのである。
「世間は連休中なのにわたしたち出勤してるよね。
それなのにおちんちんの話もできないなんてヘンだよね!?」
「は?」
自分の耳を疑う。
センパイの口から出た言葉をもう一度頭の中で噛みしめる。
おちんちんって言ったような?
いや確実に言った。
(これは暗喩、暗号? いや、理性を試されているのだろうか……)
焦る自分の耳に空調の音が妙に大きく聞こえた。
きっと他の意味があるはずだ。
尋ねてみよう。
「センパイ、ええと、すみません。もう一度お聞きしても?」
「休日出勤は仕方ないけど、おちんちんないのは仕方無くないってこと!」
「前半は分かりますが後半は意味不明です」
「ちんちん見せろ! ちんちん、はいちんちん!」
手をパシパシ叩きながらみかんセンパイが不満そうに連呼する。
そういえば営業同士の飲み会の時に聞いたことがある!
みかんセンパイは時々、性欲が強めになることがあるらしいと。
その時は冗談だと思って聞き流していた。
でもまさか本当だったとは……
ここで取り乱すのは悪手。クレームは冷静に処理しなければ。
「センパイ、ここは会社なのでお見せするのは無理です」
するとみかんセンパイは無言で立ち上がり、足早にこちらのそばへ来た。
そしてチラリと視線を送ってからグイッとシャツの袖を引っ張った。
「じゃああっち行こう? うふふ」
「しまったああああぁぁぁぁ! 落とし所はそこでしたか!」
「もう、わかってたくせに悪い子ねぇ~」
恋人のように腕を組んで僕を立ち上がらせ、さらに引っ張るみかんセンパイ。
柔らかなバストの感触と甘い髪の香りに逆らうこともできず、あれよあれよといううちに僕はB会議室へと連行されてしまった。
■
会議室ももちろん誰もいない。
導かれるようにして袖付きの椅子に座らされた。
そしてセンパイはどこからかロープを取り出し、手慣れた様子で僕の両手を縛り付けてしまった。
「なんでこんなことに……」
「キミはけっこう暴れるからね! それに途中で正気に戻られても困るし」
「僕は正気ですよ!?」
「へぇ、じゃあまともな思考でわたしに逆らえなくなっちゃうんだ~?」
「うっ……」
言質をとった彼女はニンマリ笑う。
好色な眼差しを僕へと向けながら、そっと顔を近づけてくる。
「好きなの?」
「え」
急に胸がどきどきしてきた。
少し低い声で意中の人にこんなことを聞かれたら誰だって戸惑うだろうけど、今の自分にとっては回答に困る質問だった。
みかんセンパイが続ける。
「わたしのこと、好き?」
「そそそ、そんなのいえるわけが無いじゃないですかッ」
「ふぅん?」
口に出してから気づいた。これじゃあ好きですと言っているようなものではないか。
慌てて否定してみたものの、もちろんセンパイが逃してくれるはずもない。
「わたしは好きよ? キミのこと」
「え」
「好きだけど悪いの?」
畳み掛けられるように言われて、頭の中が真っ白になった。
(こ、この人……あっけらかんと、とんでもないことを口にしてきやがった!)
それなのに手のひらはしっかりとペニスに添えられている。
いつの間にか脱がされていた。
言ってることとやってることがチグハグすぎるし、手が早すぎる!?
「あ、あの、しごかれながら言われても信じられないっていうか」
「女性から告白されるの初めて?」
「いえ、あ、でも、エッチの最中に言われるのは初体験ですね」
手の動きが緩やかになので比較的冷静に言葉を返せるが、心中が穏やかでないことに変わりはない。
「ふぅん、形式にこだわるタイプなんだね」
「センパイこそもう少しこだわってくださいよ……」
ため息をつくと、それを見たセンパイがニヤリと笑った。
「うふふ、そんなことよりさ……とりあえず感じちゃおうよ! おちんちんいっぱいしごいてあげる!」
そう言うやいなや、ペニスを遠慮がちに握っていたはずの彼女の手の動きがガラッと変わる。指先でチョンチョンと硬さを確かめてから、絶妙な力加減でゆるゆると肉棒を上下にしごき始めたのだ。
途端に湧き上がる我慢汁と背中の汗。
この手はやばい! 自分でオナニーするときよりも格段に心地よくて予測不可能なのだから。
「あっ、まって! なんでそ、そ、あああっ!」
不意打ちみたいな快感に腰が震える。
それでも構わずに続けられる淫らな動きに心が溶け出してゆく……
「キミのおちんちんわたしの手が大好きみたいね」
みかんセンパイの細い指先がちょこちょこと動き回っている。
それはまるで白魚のようだった。
かわいらしい人魚にまとわりつかれた無抵抗なペニスがどんどん性感を高められていくようで、たまらなく卑猥な光景だった。
「このおちんちん、可愛くピュッピュさせたげる!」
みかんセンパイの指先が先端をねぶり、肉棒を蹂躙する。
急所ばかりを優しく撫でられてだんだん我慢ができなくなってくる。
ドクドク溢れ出す我慢汁が彼女の指先を濡らし、さらに滑らかさを増す要因になっていた。気持ちよすぎて気が狂いそうになるが、変化に富んだ手コキはそれすら許してくれない。
ヌチュヌチュヌチュヌチュ♪
「だ、だめですっ! そんなところ、ばかり、ああああぁぁぁっ!!」
「男の人ってカリの周りをいじられるの大好きだよね」
「決めつけないで下さ……あひいいいっ!」
「ほらね♪」
クスッと笑う彼女の顔がとても可愛らしくて見惚れてしまう。
でもそれ以上に気持ちよすぎる!
センパイはこちらの顔色を覗きながら手の力に強弱をつけてくる。
その視線にゾクゾクしながら僕は情けなく服従してしまうのだ……
「カリのまわりきもちいーい?」
「は、ふぁ、いいいいっ!」
「んふふ、じゃあそれと一緒に裏筋も弄んでからの~」
楽しそうにいじり回される。
チョイチョイと人差し指でペニスの反り返っている部分をくすぐられる。
その指さばきが絶妙で、我慢するので精一杯にされてしまう。
さらにそこへ可愛らしいセンパイの唇が僕の耳に近づいてきて、
「ふうううぅぅぅ♪ チュプッ……」
「うっ、あ、あああああああああああああああーーーーーッ!!」
耳穴に吹き込まれた吐息と舌先のせいで全身から力が抜け落ちた。
ニュルリと忍び込んできた侵入者が内部をうねうねと這い回り、甘い刺激を残してゆく。
「んふ……防御力ゼロにされちゃったね」
「はぁ、はぁ、ずるい、弱点ばかり……」
耳元で妖しく囁き続けながら手コキはどんどん激しくなってゆく。
爪の先でカリカリと先端を削るように人差し指が踊っている。
痛みを感じないようにたっぷりと我慢汁をまぶしながら。
「う、ううう、それ、だめです……」
「どうして? 気持ちいいのに弱いキミが悪いだけだよぉ~」
全くやめる気配を見せずに彼女が微笑む。
手首をくるりと返してさらにペニスを追い込んでいく魔性の指。
親指で竿を固定したまま残りの指が器用に全体を包んで喜ばせにかかってくる。
「キミってどうしようもないよね」
「え、そんな……ひどいです、センパイ!」
「そうかな? キミは誘惑に負けて、
わたしのテクに負けて、最後に自分の気持ちに負けちゃうマゾだもん」
言葉責めのせいで背中がゾクゾクしてきた。
きっと本心じゃないとわかっていてもマゾの烙印を押されたことで興奮してしまう。
サワサワと先端を撫でられ、心もくすぐられ、どんどん我慢の限界が近づいてくる。
「おちんちん、いい感じに膨らんできたよ」
「セ、センパイ……も、もう……」
「もう我慢できないの? はずかしいなぁ~」
グチュグチュグチュグチュ!
「ふあああああああああっ、センパイ! センパイイイイ!!」
泡立てるようにペニス全体を素早く上下に擦られると自然に声が出てしまう。
フワリと握りしめているだけなのに強くガシガシ擦られるようも断然気持ちいい。
「意地悪してごめんね。いいよ、イっちゃいなよ。うふふふふ、えいっ♪」
ペニスから、すっと離れた指先が軽く肉棒を弾いた。
我慢していたものが一気にせり上がってきて、腰から下がガクガク震えだす。
ビュルルッ、ドビュルルルルルッ!
射精する瞬間、もう一度小さな手のひらが亀頭を覆い隠す。
美しい指先でそっと包み込まれる感覚は膣内と錯覚するほど素晴らしかった、
「うああ、あああああーーーーーっ!!」
僕たち以外に誰もいない事務所で情けない声が響いた。
男として大切な部分をはっきりと彼女に握られていた。
終わらない快感とともに真っ白な粘液がみかんセンパイの手のひらに何度も叩きつけられる。
そのたびにキュッキュとペニスをしごかれ、僕は連続絶頂してしまうのだった。
◆
射精後もリズミカルにしごかれ続けたペニスが苦しそうに震えている。
カリ首をしっかりとホールドされているから逃げられない。
しかも困ったことにまた快感の余韻が膨らみ始め、次の射精を促してくる。
ヒクヒクと切なく悶ながらもペニスは許しをもらえずに、また括約筋が悲鳴を上げ始めた。
「ぐあっ、あああぁぁ!」
「イくの? またイっちゃうんだね。かわいい♪」
そう言いながら先端に息を吹きかけられた。
センパイが吐き出した空気に包み込まれた……
「あああっ、だめええ! い、イくううっ!!」
ビクビクビクビクッ
叫んでみたものの精液はほとんどでなかった。
それでもなんとか絞り出した最後の一滴をセンパイの手のひらに捧げると、ようやく解放された。
「いっぱい出たね。妊娠しちゃいそうよ? ふふっ」
嬉しそうに彼女は微笑むがこちらはそれどころではなかった。
連続射精の反動で呼吸が乱れて頭も痛い。
短時間に何度も吐き出すことに警戒する意味もあり、男の体はそういう仕組みになっているのだ。
「私の手のひらが大好きなおちんちんにされちゃったね」
ツツツツツ……
「あ、ひいいっ……いいぃぃ!」
爪の先がゆっくりとペニスをひっかいている。
それだけでまた悶えさせられてしまう。
「このまま可愛がってあげてもいいけどせっかくだし……」
シュルッ……
衣擦れの音がするほうへ目を向けると、ゆっくりとショーツを脱ぎ去ったみかんセンパイの姿があった。
太すぎず細すぎない魅惑の太ももと、ほんのり赤みを帯びたその付け根から甘い香りが漂ってくるようだった。それだけでドキンと心臓が跳ねて、ぐったりしていたはずのペニスが微かに反応を見せる。
「こっちも大好きになっちゃおうか?」
みかんセンパイはすっかり回復したペニスを優しく握り、自らの奥へといざなう。
クチュリという音がして、亀頭がクリトリスに擦り付けられた。
「膣内へお迎えしてあげる。キミのおちんちん」
すでに迎え入れる態勢を整えている女性器が僕自身を飲み込もうとしている。
それはあまりに魅力的で、抗えない提案だった。
「んふっ、硬ぁい……♪」
なんの抵抗もなく滑り込んでいく肉棒。
まるで焦らすように腰をくねらせ、見せつけながらの挿入は卑猥過ぎる!
「ゆっくり挿入すると色々妄想できるからお得だよね」
「も、妄想なんて……センパイもするのですか?」
「私もしてるよ? エッチな妄想」
わずかに腰が落ちて、温かみが増した。
ペニスがセンパイに包まれる。大切な場所に押しつぶされ、自由を奪われる。
「ち、ちなみに、今は、何を、考えているのですか、あっ、ああああーーー!!」
「このおちんちん、どれくらい我慢できるかなぁ?って」
自分の気をそらすために質問してみたけど、逆に妄想を深めるきっかけになってしまった。センパイの膣内はゆっくりと確実に僕を攻略している。
弱点をあぶり出し、さらに植え付けてくるような腰使いだった。
「ニュルニュルだねぇ~」
クチッ、クチッ!
「ふああああああああああああああ!!!」
「うふふ、エッチすぎだった? 今の」
まるで螺旋を描くようにしながらペニスを自らの奥へねじ込んでゆく。やがて根本まで完全に埋まってしまい、今度は見えない内側で僕は弄ばれることになる。
「気持ちいでしょ。でもいっぱい我慢してよね」
(あ、あったかい……)
みかんセンパイの言うとおりだった。膣内の心地よさはため息が出るほど素晴らしく、常にペニスが快感に晒されている状態だ。
「すぐに射精しちゃったらもったいないでしょ? たっぷり我慢して、かわいいお顔になってから濃い精液を捧げてほしいな」
「ささ、げる……」
「そうだよ、キミは私に捧げるの。大切な赤ちゃんの元をたっぷりとね」
赤ちゃんという言葉が出てきてドキドキしてしまった。
普通に考えれば女性の膣内へ放出するのはこの上ない快感。でもそのタイミングが完全に彼女に握られている。
「性欲に負けただらしないおちんちんから漏れたおつゆを私に奪われて、快楽漬けにされたまま今夜はオナニーするんだよ……」
おそらくそのとおりだろう。僕にとってみかんセンパイは一生忘れられないオナペットになってしまう。
こんな激しい快楽を叩き込まれたら誰だってそうなっておかしくない。
「それともオナニー禁止にされたい? ふふふふ♪」
「う、うううう! くっ……!」
「こんなに近くにあるのに触れないね、おっぱい」
無意識に伸ばした手を押さえつけられた。
そしてセンパイは少し体を前に倒して僕の手のひらをバストに押し付けた。
「好きにしていいんだよ~」
適度な柔らかさ……大きさよりも、この感触がたまらない。
しばらく強制的に胸の感触を手のひらに叩き込まれた。
それからセンパイは自分の手のひらを僕に重ねて指先を絡めてきた。
「でもキミは私に好きにされたいんだもんね。知ってた♪」
「あ、あっ、ああぁぁ!」
不規則に指がギュッギュと握られる。絡みつく細い指先が、センパイの絶妙な力加減がたまらなく心地よくて、それは心まで食い込んでくるようで、ずっと続けて欲しくなるような甘い刺激だった。
不意にセンパイが体を倒してきた。
僕の方に顎を乗せて、低い声で囁いてくる。
「会議室の予約時間、終日に変えておくね。
時間いっぱいまでキミのことを犯してアゲる」
「え……」
「虜にしてあげる。このままイって?」
その言葉の後、ペニスにまとわりつく感触が変化した。
腟内がゆっくりと僕自身を締め上げる。
「あああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!」
「ふふふ♪」
わざと、わざとやってるんだ……僕から情けない声を出させるためにじわじわと快感を与えて、恥ずかしさを高めて、精液を搾りつくそうとしてくるみかんセンパイ。
ビュッ、ビュウウウウウ……
射精、した。でも止まらない。
「があ、ああああっ!」
「いい子ね。もっと出して?」
キュ、ウウウゥゥ……
ピュルッ、ピュウウウーーーーッ!
緩急をつけられて恥ずかしく連射してしまう。
あったかくてニュルニュルした膣内に抱かれたまま何度も昇天する。
「あはっ♪ まだ出せるよね。もっとちょうだい。もっと、もっと……」
手足に力が入らず、彼女主導で抱きしめられる。
細い腰がくねりくねりと僕を追い詰め確実に次の射精へと導く。
ビュクウウウッ!
「ああああああああああああ!!」
思うままに導かれ、精液を捧げる。
心まで犯される。
幸せだった。
(もっと欲しい、もっとして欲しい、もっと捧げたいいいいい!)
危ういとわかっていても抗えない。
数え切れない射精を、彼女が望むように捧げた後で僕は降参した。
退勤後、僕はみかんセンパイに促されてラブホへ直行した。
そこでの出来事はほとんど記憶にない。
徹底的に犯され、気絶するまで蹂躙され続けたのだから。
(了)