◆二次創作作品 #由比ヶ浜 #俺ガイル #比企谷八幡
『昼休みの呼び出し』
由比ヶ浜からメールが来たので俺は部室へ向かっている。
昼休みの呼び出し。この程度の嫌がらせで俺が不機嫌になるはずもない。
ただ用件が気になる。
もしかして雪ノ下にあのことがバレたのか。
密かにあいつを隠し撮りしてくれという他クラス男子からの依頼。
世の中には奇妙な性的嗜好を持つ輩がいるものだ。
あのきつい性格を少しでも知っているなら好奇の目で雪ノ下を見ることなんてできないはずなのに。
依頼はもちろん却下だ。
こんなことに命をかけるなんて全く割に合わない。
だが妙に勘の鋭いところがある雪ノ下ならすでに察知しているのかもしれない。
「比企谷くん、やっていいことと悪いことの区別のつかないのかしら。
あなたはここにいるだけで私の健康を害しているかもしれないのよ。
それなのに不埒な依頼をその場で断りもせず、
自分の中にとどめておくなんて最低ね。
ドン引きだけどチャンスをあげる。
そんなに私の写真がほしいのなら土下座してご覧なさい。あげないから。」
まあこんな感じだろう。
俺の心の中を読んで叱責してくるに違いない。
おそらく思いつく限りの罵詈雑言を浴びせられる。
そんな覚悟をしながら俺は部室の入り口に立つ。
ガラッ
「あっ、ヒッキー!」
自動ドアかよ。
俺を部室で待ち構えていたのは由比ヶ浜だった。
室内を見回す。
「雪ノ下は?」
「今日は来ないんじゃないかな」
なに? 馬鹿な……叱責代わりの放置プレイだと。
それは俺にとってご褒美になりえないのにあいつは何を考えているんだ。
だとしたらこの昼休みの招集の意味は何だ。
(何か俺の知らないところで事件が動き出しているのかもしれない……)
「だって、あたしが勝手に呼び出しただけだから」
ウロウロと部室内をさまよう俺に向かって由比ヶ浜がそう言った。
カチャリ
さらに後ろ手で由比ヶ浜は部屋に鍵をかける。
「ヒッキーと二人きりで話したくて」
「それならメールで済むだろ!」
わざと少し苛立ちの混じった声を出してみる。
しかし、由比ヶ浜はいつものように遠慮がちに笑っては来なかった。
むしろじっと俺を見つめている。
やめろ、そんな目で見るなよ……勘違いしてしまうじゃないか。
ゆっくりだが一歩一歩俺に近づいてくる。
その瞳の奥に何か決意を感じた。
「お前どういうつもりで――」
その言葉を遮るように由比ヶ浜が一歩踏み出し、俺との距離を潰した。
お互いの距離は20センチ以内。
これは完全にパーソナルゾーンへの侵入だ。
(なんだ、どうすればいい? 胸元を見るのはアウトな気がするが)
目を合わせるのはもっとヤバイ気がする。
至近距離で妹以外の女子と視線を交差させるなんて自殺行為だ。
否、すでにこれは致死量だな。
由比ヶ浜の体温を感じる距離。
視界の端で揺れる万乳引力。
そしてほぼゼロ距離の上目遣い。
「ゆきのんの事を今考えるのは禁止だよ」
「全然そんなの考えてな……うぷッ」
反射的に一歩下がろうとする俺より先に、由比ヶ浜が抱きついてきた。
両手をぐっと背中に回し、容赦なくバストで俺を押しつぶしてくる。
これはヤバイ。完全に不意打ちかつ強力なコンボだ。
「いつも逃げようとするんだもん。ずるいよヒッキー」
俺の胸に顔をうずめたまま彼女は言った。
「でもいいもん。いくら逃げても必ず追いついちゃうんだから」
再びギュッと抱きしめられた。二度目の乳との遭遇。
制服越しでもはっきり判る膨らみの破壊力は尋常じゃない。
今起こっていることを冷静に把握できない。
思考能力が奪われてる。
俺はからかわれているのか? それは違う気がした。
付き合いは浅いけれど由比ヶ浜は悪いやつではないとわかっている。
じゃあなぜこんなことを?
それこそ勘違いなのではないか。
そうか、これはドッキリ的な……
部屋のどこかにカメラが仕掛けられているのだろうか。
無さそうだな。
由比ヶ浜に抱きしめられたままそんな事を考えていると、不意に顎の先で彼女の髪を感じた。
そして俺を見上げている彼女と目が合う。
「ヒッキー、あたしの胸って物足りなくない?」
それは絶対ありえない。
気づけば俺は椅子に座らされていた。
その正面から由比ヶ浜が覆いかぶさって俺の上に座っている。
(名前だけは知っている。対面座位だ。まずいなこれは)
この体勢になると目の前の相手のことしか考えられなくされてしまうみたいだ。
すでに俺の頭の中には由比ヶ浜しか存在しない。
直に感じる相手の呼吸と適度な重み、暖かさ。
興奮が持続して冷めない距離感。
由比ヶ浜のサラサラの髪が風に揺れるのをぼんやり眺めていた。
「あ、あたしのここ、触ってもいいんだよ」
優しく微笑みながら囁かれた。
由比ヶ浜は両手を俺の肩に置いて正面から見つめてくる。
視線をそらそうとしても動きを読まれてしまうし、眼をつぶるのは相手に対して無礼だと思うからできない。
結果的にお互いに見つめ合ってしまう。すごく恥ずかしい。
(由比ヶ浜も赤くなってるけど、この場合俺のほうが深刻だ)
こういった心理戦は均衡が崩れて意識し始めると早いもので、俺は由比ヶ浜を女性としてしか見れなくなりつつあった。
目の前にいる彼女が俺に好意を持っていると勘違いしてしまいそうだ。
そんな幻想なんて今までさんざん打ち砕いてきたのに。
「ほ、ほら! 触ってみて?」
言われるがままにそっと手を伸ばす。
「んっ、もっと強くしていいよ。ずいぶんかわいい触り方だね……」
柔らかくて神聖なものに触れてしまった自分の指。
おどおどしながら人差し指で触れたそれは俺を拒まなかった。
(ほ、本当にいいのか? 騙されてないか……)
普段の俺ならここまで踏み込むことはない。
だが今日は由比ヶ浜の方から踏み込まれてしまったんだ。
彼女のせいにはしたくなかった。
しかし指先はさらに由比ヶ浜の柔らかさを求め、いつしかしっかりと持ち上げるようにしてその感触を味わい始めていた。
「気持ちよさそうにしてる。フフッ」
安心したように彼女が笑う。
病みつきになるような感触だ。ずっと触っていたい。
しばらくして肩に置かれた由比ヶ浜の手に力が入り、俺の指先とおっぱいの間に距離が生まれた。
由比ヶ浜は恥ずかしそうに頬を赤く染めながら。ゆっくりとブラウスのボタンを外し、ブラのホックまで外した。
ふわりと広がる目の前のそれに、俺の視線が釘付けになる。
(こ、これは……俺が触れていいものじゃない!)
たっぷり指先で堪能しておきながら自分でもおかしいと思った。
だが彼女はさらにとんでもないことを口走ったのだ。
「おっぱい好き? お顔に当てたらどうなるかなぁ」
きました、ぱふぱふ宣言。
実際にされたことはないけど男にとって理想的なシチュのひとつ。
「ぐはっ!」
実際に鼻血は出なかったが、頭の神経は何本か焼き切れたと思う。
由比ヶ浜は俺を出血多量で救急搬送させたいらしい。
「ちょっとヒッキーだいじょうぶ!?」
コクコクと頷いてみせると彼女はホッとした表情になった。
そしてすぐに有言実行……
「苦しくない?」
柔らかすぎる……あと、いい匂いがする。
由比ヶ浜の胸に顔をうずめて呼吸をすると自分がどんどん溶けていくように思える。
シュッ……
「ッ!?」
不意に股間にしびれが! 気のせいじゃなく、ズボン越しになにか感じる。
そしてそれが由比ヶ浜の指先だということに気づくまで十秒くらいかかった。
左手で俺の顔を抱きしめ、自分の胸の谷間へいざないながら、由比ヶ浜は残った右手で俺の股間を愛撫している。
(ぱ、ぱふぱふ手コキ……なんてことをしてくれるんだ!)
戦慄する俺の理性を優しくもみほぐしていく由比ヶ浜の指先。
その動きはどこまでも優しく、俺を魅了してくる。
「うんうん、感じてくれてるみたいだね。じゃあ今度はぁ……」
不意に視界が明るくなる。彼女の左腕の抱擁から解放された。
そして目の前で微笑む由比ヶ浜。
そのおっぱいと彼女の顔を順番に見比べていると、クスッと笑いかけてきた。
「ここで包んであげる♪」
カチャカチャという音が聞こえる。
俺のズボンのベルトが外されている音だ。
(ここは天国なのだろうか……いや夢か……)
そう思うしかなかった。あまりにも急展開すぎる。
「なんで今日、俺を騙してここに呼び出したんだ?」
「騙してなんかないよ!? えいっ」
フニュンッ♪
あっ、これマジでヤバイ……自然と叫んでしまうほど気持ちいい。
気持ちいいっていうか、ダメだこれ、抑えきれない!!
「うああああああーーーっ!」
「おちんちんは素直なのに、どうしてヒッキーは素直じゃないの?」
むき出しにされた下半身に被せられたのは由比ヶ浜のバストだった。
しかも何度も上下に揺らされたせいで俺の股間は最大限に膨張してしまった。
こんなに柔らかいのに弾力があって吸い付いてくる。
男にとって魅力しか存在しない神聖な谷間に俺は今閉じ込められていた。
最後の理性を振り絞って俺は尋ねる。
「お、お前、もしもまだ事故のことを気にしてるなら――」
「もう感謝しなくていいとか言われても無理だから!」
きっぱりと彼女は言った。
「そういう気持ちは終わってるの。今はもうヒッキーのことが」
そして今度は下を向いて小さな声で……聞き取れなかった。
でも何が言いたいのかなんとなくわかってしまった。
勘違いでもいい。
今だけでも幸せになりたい。
そう考えた途端、ずっと俺が縛り付けていた由比ヶ浜への気持ちがほどけていった。
「ねえ、あたしのことキライ?」
俺は激しく首を横に振る。
「じゃあ好きなんだね! えへへ♪」
満面の笑顔で由比ヶ浜が俺を見つめてきた。
そして俺自身を挟み込んだバストを左右の手でこね回し始めた。
くちゅ、むにゅ、フニュッ♪
(うあっ、なんだよこれえええええ!?)
それは今までと全く違って生物的な動きだった。
男の象徴を包み込み、弄びながら快感だけを与える魅惑のダンス。
由比ヶ浜はきっと初めからこれができたんだ。
ずっと手加減されていたことに気づく。
「いっぱい出しちゃっていいよ。内緒にしといてあげる」
トロォ……
口の先をすぼめて由比ヶ浜が唾液を垂らす。
透明なしずくが行き着く先は俺自身の先端だった。
神聖な胸の谷間へ流されたのはローション代わりの美少女の唾液。
こんなものを見せつけられて興奮しないわけがなかった。
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ♪
「ふああああっ、あああーーーーーっ!!」
人生で初めて味わうパイズリは言葉に出来ないほど気持ちよくてあっさりと俺の理性を吹き飛ばす。
「もうイっちゃうよね?」
「うん、うんっ、うん!」
「いいよー。その代わり、イく時はあたしの名前を呼んでほしいな!」
更に激しく俺の性器を弄ぶ由比ヶ浜。
その表情は普段の彼女とはかけ離れた色気がふんだんに散りばめられている。
(こんな可愛い女の子が、俺のために! いいのか、ほんとうに、あ、ああああ、ダメだもう何も考えられないッ!!)
ガクガクと膝が笑い始め、腰が勝手に前後する。
パイズリをしながら由比ヶ浜はしっかりと俺を抱きしめてきた。
「そろそろ終わりだね。イっちゃえ♪」
ぎゅうううっ!
「あああああああああーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ビュルッ、ビュルルルルーーーーッ!!
射精の瞬間、俺の時が止まった。
実際にはほんの数秒間だったのかもしれない。
それでも俺はずっと気持ちいい状態で声も出せなかった。
ぎゅっぎゅっぎゅうう♪
ドピュドピュドピュウウッ!!
彼女の胸がうごめくたびにその幸せが訪れる。
俺は由比ヶ浜の名前を叫びながら何度も絶頂してしまう。
おっぱいでこね回されるたびに吹き上がる精液を、由比ヶ浜はニコニコしながらすべて受け止めてくれた。
やがてお互いが落ち着くころには昼休みはもう終わりに近づいていた。
「ふふっ、今日はとても満足したよ」
身なりを整えた由比ヶ浜が微笑む。
俺は照れくさくて正面から彼女を見ることができない。
(これで俺もリア充の仲間入りか……いや、それはないな)
今までの全てが嘘だったのではないかと疑いつつ周囲を見回す。
そんな俺の腕に由比ヶ浜が抱きついてきた。
「もうあたしから逃げないでね、ヒッキー♪」
俺はその言葉に頷くしかなかった。
『昼休みの呼び出し』 (了)