『遊びのつもりで ~疑わしい日~』
残暑と言うには涼しさが勝ち始めた頃、僕は彼女に招待された。
彼女といってもお付き合いしている間柄でなく、知り合いの女の子のこと。
名前を優美(ゆみ)ちゃんという。
優美ちゃんは僕の叔父の奥さんの妹の子供であり、直接的な血のつながりは皆無。
それなのに数年前からお互いに行き来している。
今年の夏休みも彼女は僕の家へ遊びに来た。
年上の余裕を見せなきゃと思いつつも、毎度のごとく結局彼女のペースに乗せられてしまう。
おかげで滞在中は振り回されっぱなしだった。
なんだかんだ言いつつ僕も楽しかったから別にいいのだけど。
その時のお礼ということで今度は僕が彼女の家に招かれたのだ。
久しぶりなので緊張する。
「二度とこないと思っていたのに、またここへ来てしまった……」
整然と広がる閑静な住宅街の一角に僕は立っている。
そして目の前にはオレンジの屋根と白い壁の、こじんまりした家がある。
以前彼女の母親に招待されたことのある見覚えのある家。
(事前に詳しく聞かなかったけど今日は優里さんもいるのかな……)
優美ちゃんは現在お母さんと二人暮らしをしている。
娘にそっくりなお母さん、優里さんのことを頭に思い浮かべる。
(優里さんはとても綺麗な人なんだよなぁ……)
一言で表すなら童顔の美女。
僕より少し年上の未亡人。
しかも控えめなふりをしてエッチな女性。
その時のことを思い出すと自然と前かがみになってしまう。
(あの母子にくすぐられたおかげで僕には変な性癖がついてしまったんだ)
それまではなんともなかったくすぐりに弱くされてしまったのだ。
ゲームで言うところの弱点を付与されたような不思議な感覚。
自分では気づいてなかった性感帯を開発されてしまった。
あの二人の指先でコチョコチョされたら今回も我慢できなくなるかもしれない。
だからこそ自分からあの快感を求めてしまうのは駄目だ。
でも自信がない……
そんな展開にならないよう努めるしかないのだ。
(よしっ、今回は健全な遊びをするぞ! でも健全って、何だろ……トランプとか?)
ガチャリ
インターホンを鳴らす勇気が持てず玄関の前で悩んでいたら突然ドアが開いた。
「おにーちゃん! いらっしゃーい」
「ぐふっ」
飛び出してきた女の子が思い切り僕に抱きついてきた! 優美ちゃんだ。
彼女はとても小柄な子だ。でも体はしっかり女の子してる。
抱きつかれてすぐ甘い髪の香りとふっくらした胸の柔らかさを感じる。
「もっと早く来てくれると思ったのに!」
「ごめん、あわわっ、ゆ、優美ちゃん、だよね?」
「ん? どういう意味」
一瞬、もしかしたらお母さんのほうかもしれないと思った。
実際見分けがつかないのだ。
そのせいで騙されそうになったこともある。
(優美ちゃん、少し背が伸びたのかな。成長期だから当然だけど)
どちらかというと優里さんのほうが色気があって洗練されているというか、その程度の違いしか見分けられないのだから。
「ううっ、なんでもない……ごめんね」
「もしかして優美とママと間違えちゃったのかな」
「え、あ、いやっ! そういうわけじゃないけど」
図星である。
適当に言い訳を考えながら優美ちゃんを見つめるとニカッと笑ってくれた。
(この笑顔、やっぱり優美ちゃんだ。相変わらず可愛いな……)
しましまの長袖シャツと黒いスカート、それにショートポニテ。
細くて長い手足を惜しげなく僕に預けてくる。
どこからどう見ても美少女だ。
くりくりした大きな目で僕を見て嬉しそうにしてる。
ぎゅ……
「あっ」
自然と抱きしめ返してしまった。いいのかな。
しばらくそのままの姿勢でいると彼女のほうが少し恥ずかしそうにつぶやいた。
「おうちの中へ入ろうか? おにーちゃん」
「そ、そうだね……うん、そうしよう」
僕はかろうじて落ち着きを取り戻した。
それでもまだ気持ちがふわふわしてる。
短い時間だけど少女特有の柔らかさを感じたせいで、すでにこのとき興奮し始めていたのかもしれない。
彼女に手を引っ張られながらおうちの中へ入る。
リビングへ通されたのでソファに座る。
「ちょっとまっててね。おにーちゃん」
優美ちゃんは台所のほうへトタトタと駆けていった。
この部屋は相変わらずきれいに整理されている。
大人しく座ったままさりげなく家の中の気配を探る。
(どうやら優里さんはいないっぽいな……優美ちゃんにも確認しておこう)
本当に不在ならばメールで一言入れておきたい。
仮にそのメッセージがなくても優里さんは何も言わないだろうけど。
しばらく部屋の中を見回していると優美ちゃんがお盆の上に飲み物をふたつ持って現れた。おそらく見た感じ中身はオレンジジュース。
「喉乾いたでしょ。はい、どーぞ」
「ありがとう」
優美ちゃんに言われた通りちょうど喉が渇いていたので一息で飲み干す。
うん、おいしい。
でもなんだか苦い味がする……
「でもこれ、飲んでも大丈夫なやつ?」
「疑うなんてひどいなぁ。優美は危険な飲み物なんておにーちゃんに出さないよっ」
「それもそっか。はははははあ、あれ……この感覚って」
な、なんだか部屋が少しずつ回り始めてる。
「だいじょーぶ? おにーちゃん」
優美ちゃんが隣りに座ってさり気なく僕を支えてくれた。
やっぱりフラフラする。
「わ、悪いね、急に顔が熱くなったってゆーか、僕、へん、だぞ……」
「ふふふっ、優美のこと信じてくれるおにーちゃん大好き♪」
コトッという音。
ニコニコしながら優美ちゃんが隠し持っていた小瓶を僕の前に置く。
透明な液体が入っているけどもしかして強いお酒では!?
「なにこれ、ゆ、みちゃ……」
「おにーちゃんがきたらお母さんが出してあげなさいって」
「優里さんが?」
「うんっ! おにーちゃんは大人だからこういうのが好きだろうって言ってた!」
小瓶を手に取る。
ラベルが読めない。英語じゃないみたいだ。
全く悪気がなさそうに彼女は言うけど間違いなくお酒だと思う。
ちなみに僕はアルコールに強くない体質。
こんなの出されても困るし、第一まともに説明してないじゃん! いきなり飲み物に混入させろって意味じゃないんだよ優美ちゃん、という言葉を僕は口に出せないままソファに倒れてしまう。
「おにーちゃんの体がフニャフニャになってる。後ろから優美が抱っこしちゃうね」
「まって、いまは駄目……」
意識ははっきりしているけど体が言うことを聞いてくれない。
優美ちゃんのなすがままにされるしかない。
「じっとしてて」
「でも……」
「だいじょーぶ。ほぉら、いいこいいこしてあげる……おにーちゃんの大好きな優美のお手々だよ~」
ひんやりした手のひらが僕の顔を撫でる。
(なに、これ、きもちいい……)
ただ触れられてるだけなのに逆らえなくされてしまう。
「おにーちゃん体がポカポカしてるね。お洋服脱いじゃおうか?」
「うん……」
優美ちゃんがシャツのボタンを外してくれたけど、全身が火照ってたまらなく熱い。
僕は自分から服を脱いでしまった。
あらわになった上半身に少女の指先があらためてそっと置かれた。
「おにーちゃんのお肌すごく熱いね」
「ふあっ、ゆ、ゆみちゃ……」
「優美のお手々で冷ましてあげる~」
それからしばらく彼女の手のひらでスリスリと胸や首筋を撫で回されているうちに僕はすっかり従順になってしまった。
(うう、あ、ちく、びは、触ってくれないんだ……)
知らず知らずのうちに刺激を期待してしまう自分を止められない。
優美ちゃんに刻みつけられたくすぐりテクニックを思い出しながらどんどん股間が膨らんでいく。
「おにーちゃん、優美のお手々……好き?」
「え」
不意に小さな手が目の前に現れて、ふわりと僕の顔を包み込む。
真っ白いで細い女の子の指。
それが頬と耳の中間点をコチョコチョとくすぐり始めた!
「わひゃひゃひゃひゃ!」
「くすぐられるのが好きって言って!」
「う、あぁぁ、すきぃ……だから、やめっ」
酸素不足で呼吸が途切れがちになる。
僕をくすぐる指先の動きが緩やかになり、スススーッと首から下へと移動した。
「ふふっ、いい子♪ ごほうびあげる」
ぴんっ
「ひゃううううっ!」
細い指先が乳首を軽く弾いてきた。
くすぐったさも感じるけどエッチな気分のほうが高まる刺激。
「じっとしててくれたら、もっとよくしてあげる」
そう言いながら横抱きだった姿勢から完全に僕の背後へと回った優美ちゃんが細い脚を僕の腰に絡めてきた。
「手のひらで気持ちよくなろーね」
「う、ううっ、そんな……」
すりすりすり……
僕の肩に顎を乗せたまま優美ちゃんは片手で乳首をコリコリと刺激しながら、もう片方の手で脇腹をゆっくり撫で始めた。
(きもちいいいっ、これ、まえよりもきもちいいよおぉぉ!)
必死になって声を抑えながら彼女のくすぐりテクを耐えようとする僕。
でもこれを続けられたら絶対我慢できない!
「いっぱい気持ちよくなってね。今日は足でおちんちんをくすぐっちゃう」
「っ!!」
腰のあたりに絡みついていた足がゆっくり前に伸びてきた。
白いソックスに包まれた美少女の足がペニスへ接近してくる。
「邪魔だから脱いじゃおっか?」
「やめ……あああああああーーっ!」
いつの間にかズボンのベルトが外されていた。
優美ちゃんは器用に足だけ使って僕のズボンとトランクスを引きずり下ろしてしまう。
「おちんちん引っかかってうまく外に出せないなぁ」
「出しちゃ駄目だから!」
「ふふっ、恥ずかしい? じゃあ無理やり出してあげる~」
クニュッ、ぽろんっ……
地面に落ちた栗の皮を剥く時みたいに、優美ちゃんの両足でペニスがむき出しにされてしまう。
ヒクヒク震える肉棒にじわりと彼女の足が押し当てられる。
「あっ、あっ、これえええ……」
「優美がやさしくしてあげるからネ?」
ペニスが左右から挟み込まれた。
美少女の足裏がゆっくり上下に動き始める。
ふんわりとした優しい刺激なのにしっかりと捕獲されてしまう。
(優美ちゃんの足で、くすぐられちゃうよおお!)
はじめはぎこちない動きで挟み込んだ肉棒をしごくだけだった足コキ。
それが短時間のうちに左右別々の動きをし始める。
「先っぽをクニュクニュして真ん中はツツツーって」
「だ、だめだよ、それっ! 気持ち良すぎるからあああ」
「くすぐったいのは好きでしょ? おにーちゃん」
たしかにきらいじゃないけれど!
ジタバタする僕をやんわり抑えながら足コキが続く。
左足で根本と棹をスリスリしながら右足が先端をこね回されると抵抗する気持ちが霧散する。
「そんなにきもちいい? じゃあもっとやさしくするからね」
感じまくる僕の顔を見ながら優美ちゃんの愛撫は続く。
両手の指先で乳首や胸、首筋をサワサワしながら僕の動きをコントロールしている。
そして左右の足の役割を入れ替え、再び同じ動きで……でも今度はじれったい!
微妙に亀頭の先を撫でる力が弱くなったせいで僕はますます悶えてしまう。
「ああああああっ、ゆみちゃっ、ああああーー!」
「んふっ、えっちな声……おにーちゃんかわいい♪」
顎を跳ね上げた僕の顔を自分の方へと向かせると、優美ちゃんは静かに目を閉じて唇を重ねてきた。
ちゅ……レロ……チュプ
「~~~~~っ!!」
「おくちのなかも優美にくすぐられちゃお?」
薄目を開けながら微笑む優美ちゃんと目があった瞬間、一気に恥ずかしさと快感がこみ上げてきた。
こんな美少女と二人きりの部屋で、しかも彼女のおうちなのにエッチなことを……
(しかも僕だけが脱がされて、年下の子にリードされてるなんて!)
頭でわかっていても体がついてこない。
快感にほだされてまともな状況判断ができない。
(彼女はもしかして、初めからこのつもりで……いや、そんなわけ)
密かに期待していた展開だけどいきなりこうなるとは思ってなかった。
戸惑う僕の気持ちなどお構い無しで優美ちゃんのくすぐりは続く。
唇を奪われたまま手のひらでくすぐられ、ペニスは足で何度もしごかれてガチガチにされている。
「んちゅ、ふふっ、気に入ってくれた? じゃあそろそろお待ちかねの――」
不意にキスが終わり、足コキも止まった。
さらに背後からの拘束もなくなってソファに優しく横たえられた。
「ここからは優美がおにーちゃんの上に乗っちゃうもん」
「はぁ、はぁ、ま、まって優――」
「ううん、だめー♪」
天井を見上げる僕を見てにっこり微笑む優美ちゃん。
急にくるりと背中を向けて僕のお腹に座り込んできた。
(い、いったいなにを……)
背面騎乗位のような体勢だ。
そこから優美ちゃんは僕の左足を抱えるようにして大きく足を割り広げてきた!
「おちんちん触っちゃうね。ぴとっ♪」
「うっ、あはああぁぁぁぁっ!」
今までで一番明確な刺激がペニス全体にまとわりついてきたああああ!
しっかりと肉棒を握りしめて優美ちゃんが指先を先端へ移動させてくる。
おそらく右手で、手首をとても柔らかく使いながら指先をカリに巻きつけてシュルシュルと弄んでいる。
(この手付きが……たまらなくくすぐったいのがじわじわ染み込んでくるみたいで!)
ちっちゃなお尻に押しつぶされたまま性感だけが高められていく。
「おにーちゃんの大切なところをいっぱいくすぐるね」
「そんな、だ、だめだよっ! 我慢できなくなっ――」
「ふふふー♪ 今日も優美に可愛い声を聴かせてね~」
ニュルンッ
「ああああっ!」
優美ちゃんが頭を下げた次の瞬間、急にヌルヌル感が増えた。
きっと唾液を垂らしたんだ。
そのせいでペニスに絡む指がローションまみれになったみたいになめらかになった。
そこから優美ちゃんは五本の指をフルに活用してカリ首を丁寧にくすぐり始めた!
クニュクニュクニュクニュウウッ!
「んひっ、ああっ、あああああーーーー!」
すでに我慢汁と唾液ローションでドロドロになっている股間が少女の指先でいたぶられる。
裏筋やカサの部分を執拗に這い回る指先がとんでもないくすぐったさを刻みつけながら僕を追い詰めてくる。
「やめて、やめっ、やめええ、あああああーーーー!」
「きもちいい? ニュルニュルの指でくすぐられたら我慢できないよね~」
悶えて跳ね飛ばそうとしてもしっかりと抑え込まれているし、片足が浮いているからたいして力も入らない!
(おかしくなる、これっ、はずかしくて、くすぐったくて、きもちよすぎてえええ!)
首を左右に振りまくって拒否ろうとしても無駄。
「あはははっ、おにーちゃん最高! もっとおかしくなっちゃえ」
シコシコシコシコッ!
「でるううっ、だめだめだめ、ゆみちゃあああん!!」
先端をくすぐるためにバラバラに動いていた指が突然しっかりと肉棒を握って上下のピストン運動に変化した。
リズミカルにしごかれ始めたせいで一気に射精感が高まる。
「きもちいい? おにーちゃんこれすきだもんねー」
「うあああああああああああああ!!!!」
足の先までピンと張り詰めながら必死で抵抗する。
(出ちゃうっ、優美ちゃんの手に精液が出ちゃうううう!!)
このままでは一分も持たない。
でも射精だけは避けたい。本能的にそう感じていた。
年下の女の子に好き放題されて射精するところまで全て見られてしまうなんて恥ずかしすぎる。
「ふふふふ、おにーちゃんの声ってやっぱり可愛いね」
優美ちゃんはペニスが限界まで張り詰めたのを感じ取ったのか、急に添い寝するように僕に身を預けてきた。そして耳元に顔を寄せて小さな声を注ぎ込んできた。
(……いつかこのおちんちんを、わたしの膣内でもくすぐってあげたいな)
甘い、甘すぎる誘惑みたいな一言。それはまるで美少女の膣内に射精寸前のペニスが包み込まれたような錯覚。
クニュッ、クニッ、クチュウ……
添い寝しながら手のひらのくぼみで亀頭全体をクリクリと刺激しながら囁いてくる優美ちゃんの言葉がグルグルと頭の中をループする。
「ふふ、おにーちゃん想像しちゃった? ちょっと硬くなったね」
亀頭を包み込んだままツンツンと指先で硬さを確かめ微笑む優美ちゃん。
さらに小指で裏筋をコチョコチョしながら棹を下から上へなぞられる。
「あっ、あああっ!」
「おちんちんも喜んでくれるかなぁ? 優美のおまんこの中で全部だきしめられてコチョコチョされたらどんな気持ちになるの?」
しびれるような快感と純粋なくすぐったさで背筋にゾクゾクした刺激が湧き上がり、優美ちゃんに挿入してみたい思いが倍増する。
「ママが言ってたけど、男の人はおちんちんをくすぐられるとみんな弱くなっちゃうんだって」
優里さんがそんなことを……彼女にくすぐられたらどんな男でも弱くなってしまうと思う。名前を出されたせいで頭の中に彼女の妖艶な顔立ちが浮かんできた。優美ちゃんも大人になったらきっとあんな風になるんだろう。
優美ちゃんの囁きは続く。
「ママの腟内ってすごく気持ちいいんだって」
「ま、まって、そんなこといわれたら想像しちゃう!」
「指先で男の子の弱いところをコチョコチョするみたいに、思う通りにおちんちんを刺激できるんだって」
優美ちゃんは声を少し低くしながらペニスの握り方を変えた。
人差し指の先でチョロンチョロンとカリ首をなで上げて爪の先で敏感なカサをめくりあげてくる。
「こういう感じかなぁ」
「ひっ、やめ、ああああっ!」
「うふふ、おにーちゃんも入れてみたいんでしょ? おまんこの中で、こんな風にされたらぁ……どうなっちゃうんだろうね」
優里さんの話を聞かされてるけど、優美ちゃんにも入れたい!
気づけば僕は自分から勝手に腰をつき上げておねだりしていた。
「あはっ♪ えっちだね、おにーちゃん。おまんこでペロペロされるのを想像しちゃった? それとも……」
ふんわりと被せるように手のひらを戻し、優しい愛撫をしてくる優美ちゃん。
すっかり脱力してしまった僕は彼女に抱かれたまま、ぬるま湯のような快楽に身を委ねてしまう。
(……優美のおまんこにペロペロされちゃいたいのかな?)
妖しくささやきながら優美ちゃんの指先が不意に裏筋を揉み込んできた。
くすぐったさと同時に背筋を駆ける快感のせいでビクンと体が跳ね上がる。
「もう我慢できない感じ?」
歯を食いしばったまま僕は何度も首を縦に振る。
すると彼女はニマーっと笑って、
「じゃ、おにーちゃんのこと食べてあげる」
チュ、レロレロ……かぷっ……
耳たぶを軽くひと舐めしてから、そっと口に含んできた。
「ゆ、優美ちゃ……ふあぁっ! 耳を舐めるのも駄目、それやばいからあああ!」
そのまま一分近くチュパチュパと耳たぶを吸われ、柔らかな手コキにさらされ続けたせいでペニスからまた新しい我慢汁が滲み出ていた。
(出るッ、もう、本当に出るよおおおおぉぉぉぉ!)
下半身が溶けたような感覚に身悶えしていると、耳元で優美ちゃんがクスッと笑う声がした。
(このままイって。かわいいおにーちゃん)
その直後、全身が硬直した。
まるで頭の中に直接命令を流し込まれたように一気に精液が駆け上がってきた!
ビュックウウウウウウウウウウウウウウ!!
ガクガクと全身を震わせながら僕は射精した。
声も出せないほど強烈な解放感が何度も体を揺らす。
「おにーちゃん、大好き♪」
ちゅっ……
視界が明滅して何も考えられない僕をギュッと抱きしめながら、優美ちゃんは柔らかい唇を何度も重ねてくれるのだった。
(了)