風俗体験記シリーズ 『パイズリ専科 SO!NEW!』 5周年記念イベントの回想と現在の僕



 今年も暑い夏がやってきた。
 特にここ数日は外に出られないほど日差しが強い。
 僕はおとなしく家の中でじっとしている。そしてふと当時のことを思い出す。
 エアコンがよく効いたひんやりした店内で彼女に包み込まれたあの夏の日を。



 開業以来ずっと千円札五枚で僕に天国行きを約束してくれる行きつけのお店、『パイズリ専科 SO!NEW!』が初めて値上げをした。
 お店についてからそのことを知らされたんだけど。

「サイトウ様、大変申し訳ないのですが……
 昨今の電気代の値上げや物価上昇のあおりを受けまして」

 深々と頭を下げる黒服。
 入店後のプレイカルテ(問診票)に記入しながら彼を見る。
 実はこの人が店長さんであることを僕は知っている。

 ちなみにサイトウは店内呼び出し対策の偽名だ。
 ペンネームならぬ風俗ネーム。同志諸君ならわかるだろ?

「事情はわかりました。値上げというのはどれくらい?」

 細かいことを気にしてたら楽しめない。
 でも値上げか。
 いくらなんでも急に料金三倍とか四倍にはならないだろう。
 元々ここはサービス料が高くないし。
 一応、恐る恐る値段を聞き直してみると……え、八千円!?

 三千円アップってことね。問題ない。てゆーか妥当だよね。
 ここって電気代だけじゃなくて色々お金がかかってると思う。
 内装も小綺麗だし待合室のドリンクもいいやつ出してくれる。

「じゃあこれでいいですか?」

 いつもより三枚多く紙幣を手渡す。もちろん前払いだ。

「ありがとうございます。さすが常連のサイトウ様です」
「はずかしいからそれやめて」
「かしこまりました」

 たしかに僕は常連だろう。月に2回は来ているし。ポイントカードもプラチナ色だ。
 支払いを終え、ソファに腰掛けたところで黒服が言う。

「ただ値上げのみだと申し訳なさすぎるので……」

 一枚のチラシを渡されたので隅々まで読む。
 今月は特別な割引キャンペーンを実施しているらしい。
 常連に有利な企画で、併せて新規リピーターも増やしたいという。

「5周年記念企画……って、もうそんなに経つんだこのお店」
「おかげさまで」
「で、特別なキャンペーンってのは」
「当店のキャストが名刺をお渡しすることがあると思うのですが、その名刺5枚と引き換えに四割引チケットをお配りしております」

 四割引ってことは……8000円が4800円になるってこと。
 値上げほとんど意味ないじゃん!?

「ホントにいいの? 名刺を5枚で40%オフ」
「はい。もしや本日お持ちですか?」

 財布の中を確かめる。
 これは風俗用の財布なので個人情報はないが各種クーポン券がぎっしり。
 常に指名しているあの娘の名刺が複数刺さってた。
 枚数を数えながら差し出す。

「はいこれ。うちに戻れば30枚以上あると思うんだけど」
「さすがでございます。では本日も『架純』さんをご指名でよろしいですか」
「よろしく」

 これには即答。僕には彼女以外の選択肢はありえない。
 黒服はにっこり笑って改めて僕にお辞儀をした。


 それから約十分後。準備ができたということで部屋へ案内された。
 受付のフロアから一つ上がったここは4階。
 いつも僕が通っている小部屋。
 深呼吸してからドアを開くと――、

「あっ、いらっしゃいませー」

どむっ

 一瞬黒髪の美少女の顔が見えて、すぐに柔らかい衝撃で視界が真っ暗になった。
 慣れ親しんだこの感触だが甘苦しくて(物理的に)息が詰まる!

「むぐっ……」
「すごーい! 開幕パフパフでも倒れなくなったね~」

ぷにょんっ

 窒息死するんじゃないかというくらい僕の顔にピッタリと張り付いていた美巨乳。
 そこから解放されて深呼吸する。
 彼女なりの親愛を込めたサービスらしいので断れない。

「ははは、また来ちゃったよ架純ちゃん」

「うれしー! 今日もご指名ありがとうございまーす」

「あれっ、もしかして髪型を変えたの?」

「気付いてくれました? どうです、似合いますかぁ~」

 その場で来るんと一周回って見せる架純ちゃん。セミロングの毛先が外ハネになってて、今まで以上に元気いっぱいといった様子でとても可愛い。似合うなぁ。そしておっぱいも回る。

 相変わらず素敵な彼女に見とれていると、

「そーだ、サイトウさん! 新コース試してみませんかぁ」
「なんだって?」

 さらに素敵な提案が肌色のリップが光る唇から飛び出した。

 新コース。なんだろう。ぶっちゃけ今のパイズリでも満足してるから何か道具を使うのかなーなんて考えていると……

「じゃあここへ横になってもらえませんか」

 すっと身を引いた架純ちゃんの後ろに見慣れない簡易ベッドがあった。

 仮称・ベッドでまったり SONEW!コースだという。

「いいの?」
「はい」

 今ならお試し期間ということで金額もこのままでいいという。悪いなぁ。
 衣服をハンガーにかけてもらいながら少しお喋りをすると、そろそろ大学も卒業だという。
 ちゃんと通ってるのは偉いと思った。でも学園内では注目されまくって居心地が悪いからお店に居る時以外は地味な服装でメガネも掛けてると彼女は言う。その姿も見てみたい。

「失礼しまーす」

 そんな会話をしてるうちに彼女の方も準備が整った。
 バスタオル一枚を巻いた姿で両手を広げて僕にハグ。
 この瞬間が実はけっこう好きだったりする。

(今日もいっぱいいっぱい気持ちよくなってネ?)

 甘えるようにささやいて、そのまま僕の体をぐいっと引っ張る架純ちゃん。

 簡易ベッドに横にされた僕の顔の脇に手をついて、ゆっくりおっぱいを押し付けてくる。
 普段は立位だから今までなかった感覚にドキドキしてしまう。

ぷにゅううぅぅ……

(えっ、これって!)

 口元に乳首を当てられたので反射的に口を開き舌先を伸ばす。

「あんっ……」

 チロチロとピンク色した可憐な蕾を舐めてやると架純ちゃんがくぐもった声を上げる。
 演技でもちょっと嬉しくなる。そして反対側の乳首も同じように舐めさせられる。

「んちゅっ、ちゅう、はぁ、はぁ……」

「授乳プレイからのスタートです。興味を持ってもらえそうですか?」

 甘ったるい声で彼女はささやくけど僕はもう夢中だ。

 架純ちゃんさぁ、何を言ってるの?
 僕が今までこれをどれほど待ち望んでいたことか。
 立位だけじゃ物足りなくなって、とことんキミに甘えたくなって何回妄想オナニーを繰り返したことか。

 緩急つけながらおっぱいを擦りつけながら、僕の股間へ架純ちゃんは指先を伸ばしていた。
 突然下半身がサワサワと撫でられ、肉棒に彼女の細い指が絡みつく。

「さて、どれくらい持ちますかね~」

シュッシュッシュッシュ、クリクリクリ♪

 ニマ~っと笑いながら授乳手コキ。
 ゆっくりと上下運動を開始する美少女の手。

 文句なしで気持ち良すぎるっ!!

「んっ、ちゅっ、ちゅ……」
「あんっ♪ くすぐったいですよぉ~」

 すっかり夢中になりながらお返しとばかりに乳首を吸いまくる。
 彼女のほうも感じ始めたのか、乳首がコリコリに固くなり始めた。

「そろそろいいかなぁ?」
「え」

 ここで体の位置を変えてくる架純ちゃん。今までは覆いかぶさるような体勢だったのに、簡易ベッドを滑るようにして僕の足をカエルみたいに大きく広げた。

「は、はずかしいんだけど!?」

「えへへ、覚悟はいいですかぁ? ここからはおちんちんに授乳しちゃいますよぉ」

 大きく開いた脚の間に正座して、僕の腰を持ち上げる架純ちゃん。

 う、嘘だろ……これは夢にまで見た膝上パイズリ!

 スイカみたいな大きさの胸の谷間を開いて彼女は言う。

「すぐにイっちゃだめですからね?」

「あっ、あ、絶対に負けないぞ……!」

「またまた~。そんなこと言っちゃっててもガチガチですよ~」

ぽにゅんっ!

「ああああああああーーーーーっ!」

 勢いよく挟み込まれた瞬間、変な声を出してしまった。この滑りの良さは汗だけじゃない! 事前に架純ちゃんは胸の間にローションを仕込んでいたんだ。

クニュッ、クチュチュ、クニュウウウゥゥ……

「ひっ、な、なにこれっ!」

「立位だけでも気持ちいいと思いますけど、もっとじっくり責められたい人がいると思って私が店長にアイデアを出したんです~」

 もしかしなくても、それ僕のことじゃないの!?

「常連さんにも喜んでもらえるなら定着するかもしれませんね?」

 大きな胸を左右からグニグニと押しつぶし、容赦なくペニスを責めてくる。
 柔らかすぎる圧迫感が絶え間なく股間を揺らし僕は絶叫する。

 でも逃げられない!!

 ガッチリと腰を抱き上げられているせいで彼女にされるがまま。
 しかも左右が中心だった動きが今度は下から上へとすくい上げるように変化して……

「おちんちんのお口がパクパクして、ヒクヒク……かわいい~」

 僕の方を見ながらチュッとキスの空打ちまでしてくる。
 それがまるでペニスに口づけされたみたいで、彼女に包まれたまま僕は悶え続けた。

(出るっ、こんなの持たない、出ちゃうよおおおおぉぉ!!)

 簡易ベッドの縁を掴みながら押し寄せる快感に抗う……が、刺激が強すぎる!

「強く挟んだり、グリグリ回したり、やりたい放題です~」

ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅっ、ニュクニュクニュク……

「ああああああーーーーっ、それだめえええ!」

 激しい上下運動から比較的優しめの左右のうねりを浴びるともう駄目だった。
 おっぱいの中で理性がグズグズに溶かされて何も考えられなくなる。

 こんな可愛い子がいたずらな笑顔でずっと僕を見てくれて、しかもおっぱいの気持ちよさを惜しげなく与えてくれるなんて!

「ねっ、逃げられないでしょ? そういう技ですから」

 楽しそうに僕を責める彼女の顔がよく見える。
 このコースはヤバイ。
 いろんな欲求が一気に満たされちゃう!

「今日もいっぱい出してくれるよね?」

ぱちゅっ、ぱちゅっ!

「くあっ、あっ、んううぅぅ!」

 必死で歯を食いしばる。でもこのあとにあのクニュクニュ責めが来たら――、

「ねっ?」

 一瞬彼女は乳圧を緩め、そしてとどめを刺しように思い切り締め上げてきた!

くにゅっ、ぐにゅっ、ぐちゅううううう!!

「あああああああああああああーーーーーーっ!!」

ドピュドピュドピュドピュウウウウウ!!

 密閉されたおっぱいの中で僕は盛大に爆ぜる。我慢の限界だった。

 開始からわずか十数分でチンコの芯までもっていかれたみたいな快感。

 しかし新コースの膝上パイズリはそれだけでは終わらない。

「うふっ、もう一回いけますよね?」

 射精した直後にゆっくりと谷間で舐め上げられ、すぐに僕は回復した。

「はぁ、はぁっ、も、もちろんだとも!」

「ふふふ」

 架純ちゃんはローション代わりに精液を活用し、さらに二回も僕から搾り取るのだった。



 涼しい部屋の中でぼんやりとそんな過去の事を考えていたら、

「なにしてるの~」

 ひょこっと僕の奥さんが顔を出してきた。

「ん? キミのことを考えていたんだよ」

「あはっ、超うれしー!」

 毎日見ていても飽きないコロコロ変わる表情に癒やされる。

 あれから一年も経たないうちに「お店を辞める」って聞かされた時に思い切って告白してよかった。

 最初は目をパチパチして戸惑っていたけど、あまりにも僕が必死に口説くものだから最後はオッケーしてくれた。

 それからずっと幸せな毎日だ。本当に可愛くて仕方ないんだ。うちの架純は。

「キミといっしょになれてよかったよ」

「でも最近エッチしてくれないよね? 釣った魚には餌をあげないタイプ?」

 不意に彼女が不満そうに言う。
 その顔も可愛すぎるんだが。

 自分なりに彼女を大切にしてるつもりなんだけど難しいね、なかなか。

「そんなわけないじゃないか。よし、今日はアイスをかけてエッチしよう!」

「やーん、そんなこと言われたら手加減できなくなっちゃうよぉ」

ふにゅんふにゅんっ!

 そして背中から抱きつかれた。
 相変わらずの破壊力だけど、今はそれに愛情がプラスされてる。

 たまらなくなった僕はそのまま彼女を押し倒すのだが、すぐに逆転されてしまう。

「うりうりうりっ」

ふにゅふにゅふにゅんっ♪

「ま、まって、それは反則だああぁぁーーー!」

「早く出しちゃいなよ。おちんちん♪」

 あっという間に裸にされて腰を抱き抱えられてしまう。

 こうして今日も僕は妻に徹底的にパイズリで抜き取られてしまうのだった。



(了)










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