『毎晩いつの間にか俺の部屋にいる妹がいつになく積極的だった日の話』



 俺には欠かせない日課がある。イン◯タで毎晩画像を探している。
 探し物は永久にオカズとして使えそうな美少女だ。
 集中力が必要なのでわりと大きめの音量で音楽を聞きつつ今夜もさまよい続ける。

 たまにその原石は見かける……が、いつの間にかページが見れなくなっていることが多い。もしくはカメラマンが変わってアーティスティックな画像ばかり上げるようになってしまう。萎える。素朴な美しさを求める俺としては苦々しい思いで一杯だ。

 魚に嫌われた漁師の気分。今夜はダメか……と、イヤホンを外してため息を吐こうとした時だった。

「今日も忙しそうですね」
「おわぁぁっ!?」

 振り返ると俺のベッドの上で妹が寝そべっていた。
 長い髪が広がっている姿が妙にエロい。

「お前いつからいた……」
「ちょうどいま来たところです」

 絶対嘘だ。そう思いつつ画面のウィンドウを小さくしようと試みる。

「それ、隠さなくていいです。もう遅いです」
「くっ……」

 抑揚のない声で妹が言う。
 ついでに片足をゆっくり持ち上げて膝を折り曲げた。
 俺がさっきまで見ていた画面のポーズだが妹のほうが艶めかしい。

「どうです?」

 こちらの事情を全部お見通しなのが非常に腹立たしい。
 ただこいつは文句なしの美少女。太ももの白さが眩しい。

(兄である俺から見ても可愛いから困るんだ。こいつを忘れるために早急に美少女画像を入手したいというのに)

 肩より少し長いストレートの黒髪と大きな瞳、これで眉毛が濃いなら笑える顔になるから少しは安心できるのに、そんな些細な隙も見当たらない。身長は俺と同じくらいでバストはそれなりだが美脚。それこそ永久にオカズになりそうな絶妙なライン。

(毎晩苦労してるのは誰のせいだと思ってるんだ……)

 兄として性欲を抑えねばならない。身内に欲情するなどもっての外だろう。
 俺にもそれくらいの分別はある……と思っていた時期がありました。

 いや、去年まではギリギリ我慢できた。でも今年の春からもうだめだ。
 成長して整いすぎた容姿が理性をあっさり崩壊させる。

 これで俺に対して悪態でもついてくれれば遠慮なく部屋から追い出せるのだが、あくまでも従順な妹であり性格的に非の打ち所がない。つまりきれいで超かわいい。

「で、今夜は何をしに来た」
「兄の懸命な作業を見学したく」

 今口にした作業の中にオナニーまで含まれるのだろうか。

「……頼むから黙って出ていってくれ……」
「かわりに私の悩みを聞いてもらえませんか」

「断る」
「まあまあそうおっしゃらずに……どうせ最後は同じなんですから」

 フフッと笑う妹。今すぐその顔をやめろ、股間に響く。

(最後は同じ=俺が折れるという意味だろう)

 お前の兄は我慢弱い。それも認める。だから誘惑しないで欲しい。
 パジャマ代わりに来ている大きめのTシャツが俺のお下がりであることも罪悪感を刺激されてたまらないし、膝より短いスパッツ姿なんかもろに目の毒だから。

「おにいちゃぁん……やさしくして?」
「おいやめろ。どこで仕入れたそのセリフ」

 すると背後から俺が隠していたエロ漫画を取り出す妹。

「暇だったのでさっき学習しました。テンプレが好きなのかもしれません」
「返せ」

 あっさり俺の蔵書を返還する妹。非常に気まずい。

「困っている兄を慰めるのは妹の役目です」

 ベッドから立ち上がった妹が俺の膝の上に横座りしてくる。
 柔らかいお尻が遠慮がちに押し付けられる。もうこれだけでヤバい。

「ふふ、我慢してる顔が可愛くて」
「年上に向かって可愛いとか言ってんじゃねえ!」
「でも事実ですから」

 すっと伸ばされた長い腕が俺の首に巻き付いてくる。
 つられてまとわりつく髪のせいで一気にオンナの香りが強くなる。

「我慢しようとしても無駄ですね」
「そんなことはっ……」

スリスリスリスリ♡

「少しずつ理性が剥がれていくところも好きです」
「こ、こら……近い……」
「え? まだぜんぜんですよ」

 俺は妹に頬ずりされている。これでもかというくらいの愛情を感じている。
 気を抜いたら自分から抱き返してしまいたくなるほどに。

「本当に嫌なら突き飛ばせばいいじゃないですか」
「それができねえから困ってるんだろ……」

「今日も可愛い子の画像を探してましたね。見つかりましたか?」
「だめだった。全部AIに見えちまって」

 これは事実だ。
 ちょっといいなと思えばキメラ画像。
 AIは悪くない。運用している人間が腐っているだけ。

「保存した画像は全部黒髪ですね」
「……」

 そして俺は無意識に妹の上位互換を探している。
 だが悲しいことになかなか見つからず……

「やっぱり本物がいいんですね」

 その一言にドキッとした。
 まるで俺の心を正確に把握されているようで。

「黒髪美少女は男のロマンだ」
「ふぅん? じゃあちょうど良かったじゃないですか」

 妹が頬ずりを中断して立ち上がる。
 俺の手を引いてベッドの上に腰掛けると、体をこちらへ向けた妹がシャツをめくり上げる。

「こ、こら……」
「ガン見してますけど?」

 白く滑らかな肌とうっすら引き締まった腹筋。

「どうですか。今日のブラは」

 薄いピンク色は俺の好み、ど真ん中。上品なレース模様もすばらしい。

「気に入ってもらえたみたいで嬉しいです」

 そう言いながら妹が腕を下ろす。狙いは俺の股間だった。

「うっ……さわ、るな……」
「えー、でも大きくなってますけど?」

 気安く先端を撫で回されると困る。我慢が手の中で溶かされていくようで。
 しかもこいつは必ず手のひらをトランクスの中へ滑り込ませてから触れてくる

「なんか滲んでますね」
「これは、ちがうんだって……」
「私の手で今日も撫でられたいって。ほら」

クニュクニュクニュ……

「んひっ!」
「どんどん溢れてきますね。体調が良くない?」

 長い指がカリに絡みつきながらうねりだすと我慢汁が止められなくなる。
 既にこいつの指の動きを俺は知っているせいで余計淫らに感じてしまうのだ。

「知ってますよ。ここを優しくなぞってあげると……」
「あっ、ばか、やめ……」
「お兄さんは逃げませんよね? 妹から何をされても結局許してくれる優しいお兄さんなら」

 穏やかにからかうような言葉と微笑みで俺の行動を制限してくる。

「我慢しないと妹に手を出したことになっちゃいますね」
「お、脅すつもりか!」
「いいえ。素直に感じてほしいだけです」

 囁く程度の小声とともに優しく肉棒が揉みほぐされていく。
 いつしか俺は妹の腰に手を回してすがりついていた。

「ああぁぁ……」
「ほら、とろけてきた」

 濁流となって妹の指を濡らす我慢汁を抑え込めない。

 急にスキンシップが増えたのは最近のことだ。
 一年前くらいは逆に今ほど密着することもなかったのだが。

「お前、いつから……」
「それ聞きますか?」

 すると妹は耳元で語り始める。
 俺への興味と、男が感じまくることに興奮する自分の性癖など。

「へ、ヘンタイじゃねえか!」
「あら? 自己紹介ですか。くすっ」

クチュッ、クチュッ、クチュウウゥゥ!

「んんんんーーーーーっ!」

 指先で先端をこね回され、言葉を封じ込まれる。
 滑らかに蠢く指先が容赦なく俺の弱点を責め続けていた。

「いずれこうなると思ってました。今夜も私の手の中で一生懸命暴れてるおちんちん好きです」

(こ、これ、きもちよすぎる……どこで覚えてくるんだ……)

 妹の手コキはまるで俺専用に誂えたようで、逃げる気持ちすら保てない。勉強熱心なのは以前体が最近はその集中力を性的嗜好を満たすために使っているのだろう。
 さらにこんなことまで囁いてきた。

「……早く挿れたいな……」
「~~~っ!!」

 妹はいつの間にかスパッツを脱ぎ捨てており、ピラっとめくったショーツの隙間に亀頭を潜りこませようとしていた。

「ま、まてっ!」
「押し付けるだけですから……問題ないでしょう?」

 そういいながら片膝を立てて腰を前に突き出してくる。
 燃えるように熱い桃色の粘膜がピチョリ、と密着した。

「はうぅぅっ!」

 思わず射精しかけた。すでにギンギンにされ、おあずけ状態のペニスの先をとろみの付いた入口に押し当てられたのだ。

「キスしちゃった。ヌルヌルしてて気持ちいいです」

 妹が微笑みながら言う。

「もう少しで入ってこれそう?」
「やや、やめっ、腰を動かすなああああぁぁ!」

 正面で向かい合うような体勢になり、クイクイと前後に腰を振り始める妹を必死で止めようとする。これ以上はシャレにならない。

「なかなかうまくいきませんね」
「うまくいったら困るんだよ! 俺が!!」

「お兄さんのここ、素直だけど弱すぎて私の中に入ってこれないんですもの」

クチュクチュ…

 右手で俺の根本を掴んだまま濡れまくった膣口に何度も押し当ててくる妹。
 次第に呼吸が乱れ、目つきが淫らに変化していくのも厄介な誘惑であり俺は間断なく振る舞われる粘膜の接触による快感に押し流されそうになっていた。

「あああぁぁっ!」
「気持ち良すぎて困っちゃいますか。おまんこスリスリに我慢できないと膣内へはお招きできないと思うんですけど」

(いや、もうこれ、は、入って、るんじゃ……)

クプ……クプゥ……

 わずかに腰を前に突き出すようにしながら妹は浅い挿入を繰り返していた。
 そして3センチくらいは飲み込まれているように感じる……

「まだ出さないなんて。めずらしく我慢強いですね」

 ソフトクリームを舐め取るように亀頭から滲む我慢汁を妹の膣口がしゃぶる。

「き、今日こそ、耐えて見せるっ!」
「楽しみです」

 妹が僅かに腰を引く。余裕たっぷりの笑みとともに。そして、

ツプリ…

「っ!?」

 俺の背筋を駆け抜けるぴりっとした甘い刺激。

「おちんちんがクリちゃんにいじめられてますよ? ほら」
「ああああぁぁーーーーーっ!」

 その言葉通りに柔らかな突起が尿道に突き刺さっていた。

(え、えろいっ、エロすぎるぞこれえぇぇ!?)

 クリトリスの僅かな弾力が俺をますますおかしくさせる。
 最近の妹のこだわりプレイなのかもしれない。

「敏感な場所同士で激しくキスしちゃいますね」
「や、やめて、リホ……これ、ほんとに、きもちよすぎるっ」

「んっ、私も、気持ちいいです……でも」

クニュクニュクニュ…

「上も一緒にキスしたい」

チュッ……

「んっ、んんんん~~~~!」

 頭の中がスパークした。
 ペニスをやんわり責めながらのキスは優しすぎた。

 唇が塞がれるとドキドキが一気に増加する。俺の中での理想形とも言える妹の顔立ちが目の前にあり、唇から存分に愛情が伝わってくる。

シコシコシコ……コリッ

「んぶぅぅっ!?」

 改めて肉棒を握りしめた妹の手コキが俺を追い詰める。キスをしたまま目もくれずに微妙な位置を調整してクリトリスで裏筋を舐め上げてきたせいだった。

(でちゃ、う、入ってないのに、入口で漏らしちゃううぅぅぅ!)

 恥ずかしいのに止められない。勝手に俺の腰が跳ね上がる。

「今夜も勝てちゃいそうですね。おちんちんパクパクしてきました」

 手コキが不意におさまるが、しごく代わりにしっかりと皮を押し下げ俺の感度を上げてくる。

「もうすぐですね。私に負けそうになってるお顔がとても可愛いです」

 妹は満足そうに微笑みながらクリトリスの少し下へと肉棒を導く。

チュル、ンッ……

「うあっ、ああぁぁ!」
「もう少しだけ我慢ですよ?」

 じっとこちらを見つめたまま亀頭を半分近く飲み込んだ状態で生殺しにされる。

「奥まで入れなければセーフですから」
「そんなわけ、ない、だろっ」

「じゃあ出さなければいいじゃないですか」

ギュッ……

「はうううぅぅっ!」

 しっかり抱きつかれ、おっぱいを押し付けられるともうダメだった。
 ペニスは相変わらずほんの少しだけ妹のおまんこに咥えこまれている。

 ムズムズした刺激が永続するような快楽地獄の中に意識がとろけていく。

(こいつ、きれいすぎる……それなのにエロいなんて、こんなの……)

 我慢できるはずがない。
 これ以上関係を続けたら本当に抜け出せなくなってしまう。

 なのに俺の体は情けないほど妹が与える快感に飢えていた。

「お兄さんかわいそう。私が楽にしてあげます」

 妹が軽く口付けをする。そのまま美しい唇が俺の左耳をパクリと捉え、

「……いつもみたいに……イっちゃえ♡」

 そして命令形でささやかれ、最後の我慢が溶け落ちた。

「……ぁ、あ、あ……!」

 ガクガクと全身が震えだす。

(だめだ、もうでるっ、イかされる……我慢なんて無理、むりっ、うあ、ああああああああああああーーーーーーーっ!)

 そしてついに俺の我慢が限界を超えた。

ビュクッ、ビュクン、ドッピュウウウウゥゥゥーーーーーー!!

「んあっ、あん、んぐぅぅ~~~~~~~~~~ッ!?」

 射精と同時に暴れ出す俺の体を妹が押さえつけるように抱きしめ、さらに熱いキスで喘ぎ声まで吸い上げられる。

チュッチュッチュッチュ……

「ふふっ、エッチな声も……全部私のナカ……です」

(す、吸い取られ……)

 パタリと俺の両手がベッドに落ちてそのまま押し倒される。

 妹がしがみつくように俺に覆いかぶさりながら申し訳無さそうに呟いた。

「ごめんなさい。ヘンタイな妹で」

 気絶寸前まで追い込まれた俺の脳内に彼女の声が響く。
 そして妹の体温を感じながら俺は天国にいるような気持ちになっていた。


「おやすみなさいお兄さん。また明日、受け入れてくださいね」

 静かに部屋をあとにする妹の姿を目に焼き付けながら、俺はまた眠れない夜を覚悟するのだった。



(了)

※続編を執筆中……







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