2026.7 有料支援者様向け 先行公開 短編
【二次創作】元ネタ紹介
81話 暗い部屋にて
https://novel18.syosetu.com/n3192cm/81/
【解説】 BADENDの亜種。宿敵に敗北したあとで偽りの優しさに絆され、精神的に再起不能にさせられてしまうお話。名器でさんざん凌辱されます。
■以下本文
81話if 失意と慈愛と哀れみと ~冴華~
【】ここまでのお話【】
宿敵である神倉冴華に2度目の敗北を味わった総太郎は、彼女に対する屈辱と性的なトラウマを植え付けられ、精神的なダメージから立ち直れずに居た。そこへ門下生でもある三人が彼を慰めるために訪れるが、すっかりぶり返した女性恐怖症のせいで総太郎は彼女たちの厚意を素直に受け入れらかなった。
…………
……
(★まで原作ほぼ引用)
姫乃、舞、涼子の三人はそれぞれ胸に抱えるものがあったであろう。
が、それ以上は口には出さず自然と解散する流れになった。
舞と姫乃はその場を立ち去った。
そして涼子は、改めて斤木家に視線を移す。
その時、冷たい風が吹き、涼子はなびくショートボブの髪を手で抑えながら片目を閉じる。
「もう、夜になるわね……」
十一月になってから陽が落ちるのがどんどん早くなってきているのだ。
涼子は決意を固めたように左拳を握りしめ、再度、斤木家の門をくぐった。
――――――――――
「う、ううっ……」
総太郎は、苦しげに声を上げる。
息が荒くなり、体が震える。まるで発作のようだ。
(さ、冴華……う、うぅ……)
あの敗北の日、冴華に味わわされたこの世のものとも思えない快楽。あれからずっと、定期的に総太郎は発作的な性的興奮にみまわれる。
ペニスが勝手に膨らみ、熱を持つ。あの冴華とのセックスが脳裏に浮かび、それをオカズにして射精したくなる。それほどに、総太郎はあのセックスを途方もなく気持ちのいいものとして記憶しており、思い出してしまうたびに一瞬にして興奮状態に陥るのだ。
早苗との試合の日、ずっと女性に対する興奮に負けっぱなしでいたのは、あの日の後遺症にほかならない。先ほど姫乃や涼子が入ってきたときでさえ、彼女たちの香りや声などにある程度の興奮を覚えてしまっていたのだ。目を合わせなかったのはバツの悪さのせいも多分にあったが、本格的に興奮してしまうのを避けるためでもあった。
(く、くそ……も、もう、冴華で抜くのは嫌だ……嫌なのに……っ……!)
冴華とのセックスをネタにオナニーをするたびに、彼女の勝ち誇った顔や声を同時に思い出し、敗北感と屈辱感にみまわれる。快楽と同時にそれらを味わい直してしまっているのだ。
冴華が、もう二度と格闘家として相まみえることはないと言い切った理由も、今なら分かる。毎日こうして冴華への敗北感を快楽とともに味わわされ続けては、いずれ必ず総太郎は冴華に勝手に屈するだろう。敗北感と結びついた快楽を繰り返し味わえば、やがては敗北感そのものを心地いいと思うようになってしまう。そのことが総太郎には分かるのだ。
そうなったときこそ、総太郎が本当の意味で冴華に屈服した瞬間となるだろう。そしてそれはおそらく、冴華の狙い通りなのだ。
(だ、だめだ……! もう、抜くのは……で、でも、こんなのを我慢できるわけが……!)
早苗戦で味わわされた恥辱や快楽をネタにオナニーすることも、総太郎は試してみた。が、同じことだ。屈する相手が早苗になるだけで、いずれにせよ二度と女性に逆らえなくなるのが目に見えている。
それに、結局は冴華とのセックスのほうが快楽としては大きかったため、どうしても早苗より冴華のほうが先に脳裏に浮かぶ。
「はぁ、はぁ、はぁっ! くっ、うぅ、うううぅ……ああああぁ……!」
息を荒くして、唸り声を上げながら快楽の波に耐える。そうしていれば、いずれ衝動は去るのではないかと思ったからだ。
だが、それは総太郎の精神をさらに蝕んでゆく。
(頭がおかしくなっちまいそうだ……! なんで、俺はこんな思いをしてまで抵抗してるんだ、あきらめちまえば楽になるのに……!)
ギリギリのところで、総太郎の心に残ったなけなしのプライドが、本能的に抵抗をしているのかもしれない。
★
煩悩を無理やり抑え込み、総太郎はふらつく足取りで道場へ向かう。
汗を流すことで気が紛れるかもしれないと考えていた。
「ふっ! やあっ!」
無心で普段のメニューをこなす。
型を確認する……が、やはりうまく集中できない。
体の動かしながら頭に浮かぶのは弟子たちの励ましと女性恐怖症を再発させてしまった自分への情けなさ。
負けてはならない冴華との再戦で不甲斐ない結果を出した自分に嫌気が差してここを去ったかえでのこと。
そして……容赦なく彼を叩きのめした冴華のこと。
『屈辱感でいっぱいなのでしょうね。何度も年下の女の子に負けちゃって。もう勝てないわよ』
「っ!」
脳内に広がる幻想の冴華。
騎乗位で自分を犯す彼女の言葉に総太郎は震える。
(ううぅっ、ああああああああああああああああああああああああああ!)
心の何処かで一瞬でもそれを認めてしまったのだ。
おかしくなりそうだった。
少しでも冴華を思い浮かべるだけで股間が一気に膨らんでしまう。
心では拒否しているのに体が勝手に反応してしまう現状に総太郎は愕然とした。
このままでは再び冴華と戦う機会を得ても勝負にならないだろう。
彼が苦悩する中、道場に一人の少女が忍び込んできた。
総太郎はそれに気づけず震え声でつぶやいてしまう。
「おれを、たすけて、くれ……かえで……」
いつもなら自分を慰め、励ましてくれる最愛の妹が今は居ない。
孤独感と絶望。
先ほど訪れてくれた弟子たちも愛想を尽かしているに違いない。
果たして自分に彼女たちを導く資格はあるのだろうか。
冴華に二度も敗北し、あまつさえ憎むべき相手に欲情している自分に……
(ふふっ、このシスコン男)
「……え!?」
ようやく道場の出入り口に気配を感じた総太郎が侵入者に気づく。
「さっ、冴華……?」
暗がりの中、微妙に漂う髪の香りがそう認識させたのかもしれない。
グレーのパーカーを羽織った彼女が壁際に佇んでいた。
「こんばんは。忘れ物を取りに来たんだけど」
短く挨拶をする冴華。
忘れ物とはおそらく赤いタンクトップのことだろう。
「あれは今……洗濯中だ」
「ふぅん。わざわざ洗ってくれたんだ。ありがと」
特に嬉しくもなさそうに冴華は呟く。
その口元はわずかに笑みを浮かべていた。
(くそっ、なんでいきなり現れた……さすがに、いやまさか俺が次の日にオカズにしたなんて思わないだろう……)
後ろめたさもあり鼓動がどんどん速くなる。彼女の笑みに見透かされているような気もするが自分から言うべきではない。冴華に欲情していたなんて絶対に悟られたくない。
総太郎は強引に話を切り替える。
「かえでが世話になっているらしいな」
「うん。いるよ」
書き置きを残して去った妹のことを尋ねると意外にも素直に冴華は答える。
今は元気に修行中だと聞かされて総太郎の心はさらに落ち込んだ。
「これでお前の復讐は完成したのか」
「さあどうだろうね」
それ以上の会話が続くはずもなく総太郎が黙り込むと、
「ねえ、今日はあたしにリベンジしないの?」
冴華はゆっくりと近づき、総太郎の2メートルほど前で足を止めた。
「それは……」
総太郎としても煽ってくる彼女にやり返したい気持ちはもちろんあるが、敗戦直後であり心が乱れきっている現状ではうまく返せない。
何よりそばに彼女が近くにいるだけで怖くてたまらないのだ。
ふぅ、とため息を吐く冴華。
「情けない男ね……かかってきなさいよ」
すっと手のひらを前にだして冴華が構える。
「今からやるのか……」
「格闘家なら常在戦場。あたしはいつでも戦える」
素速く近づいた冴華が体を沈め、水面蹴りで総太郎の脚を払う。
「うおおっ!?」
反応できず転がされた総太郎。やはり体のキレは最悪だ。
だがすぐに立ち上がろうとして横へ転がる。
その動きは冴華に予想されていた。
ずんっ……
「ぐぁっ!」
彼の背中に冴華が尻を落とす。
そして椅子代わりにして冴華は足を組んだ。
「あまり座り心地は良くないわね」
うつ伏せの状態で押し倒された総太郎は抵抗できない。
恐怖心もあったが冴華の体温と尻肉の柔らかさにドキドキしてしまったのだ。
「くそおおぉぉっ! 後悔するなよ」
それでも自分を奮い立たせ、強引に振りほどこうとする総太郎。
彼の反撃を察知した冴華が素速く飛び退いた。
「するわけないじゃん。バァーカ」
互いに立ち上がり再び彼女が格闘の構えを見せると総太郎はあからさまに怯えた。
(やっぱりだめだ、今は勝てる気がしない……でもこれはチャンスだ! 道場を、親父を何度も貶めた相手に弱気になるな!!)
怯える自分に活を入れ、猛然と冴華に襲いかかる総太郎。
これまで何度も繰り返し、体に染み付いた技を連続で繰り出す。
その動きは先程よりも滑らかで、にわかに不調を感じさせるものではなかったが……
「そこっ!」
ビシィッ!
冴華の鋭いローキックが総太郎の動きを止めた。
秘法の力は乗っていない。
「ぐぁっ、くそっ!」
総太郎ががむしゃらに反撃すると、冴華は軽々とそれをさばく。
技の隙間を見つけだしカウンターで総太郎を何度も倒す。
冴華が手加減しているのは明白で、。
しばらくはその繰り返しだった。
(こいつ、すれ違いざまに足を引っ掛けたり、ヒップアタックでバランスを崩したり……悪戯みたいな反撃ばかりしやがって! くそっ、これならどうだ!)
悔しさを感じた総太郎は呼吸を整え、しっかりした打撃を繰り出す。
すると冴華も対応を変えてきた。
はじめのうちは全ての攻撃を丁寧に受け流し、続いて少しずつカウンターを合わせ始めてゆく。総太郎の顔には焦燥が浮かぶが冴華は涼しい表情のままだ。
「もう少しハンデあげようか? あたしはここから一歩も動かないでいてあげる。今のあんたなんかに負けるわけないもん」
「ふざけるなあぁっ!」
秘法なし、しかも手加減だとわかり総太郎は苛立つ。無意識に攻撃が単調になっていくことに気付けないままスタミナだけがすり減っていく展開。
(な、なんで……くそっ、当たらない! 当たれっ)
ひとつフェイントを入れてから体を沈め、最速のパンチを放つ総太郎。
だがそれも冴華には読まれていた。
ぱしっ
「しまっ……!」
手のひらでパンチを絡め取るように冴華は手首をくるりと返し、掴まえた総太郎を手前に引き寄せる。浮き上がった彼を抱き寄せるような格好だ。
「ふふふ」
少し顔を前に出せばキスできるほどの接近。
柔らかな胸の膨らみが総太郎に押し付けられた次の瞬間、視界が反転した。
ズダァンッ!
「ぐはあああぁっ!!」
パンチの勢いをそのまま乗せた背負投げだった。
自分の力をそのまま返された総太郎の呼吸が乱れる。
「やっぱりこの程度? 今日もたいしたことないわね」
ぱんぱんと手を払い、腰に手を当てて彼を見下す冴華。
痛みを堪えて立ち上がった総太郎は疲弊した様子を隠して構え直す。
「へぇ、まだやる気があるんだ?」
「あたり、まえだろ……」
その後も総太郎が愚直に打撃を繰り返すが、冴華は得意の打撃で応じること無く投げ技を使って返し始める。
ダァンッ!
「がはぁっ……」
不用意に突き出した総太郎の前蹴りをしっかりキャッチしてからドラゴンスクリューで彼を転がし……
「くっ!」
転がされたまま蹴りを放つ総太郎に対して冴華は身を引いて回避、同時に倒れた体に肘を落とした。
ドボォッ……
「ぐほっ……」
「ふっ、転んだらすぐに立たないとダメよ」
そのままとどめを刺さずに冴華は立ち上がる。
まるで総太郎に稽古をつけてるようにも見えた。
「はぁっ、はぁ、はぁ……」
「こっちからもいくわよ」
呼吸が整わない総太郎の懐に素速く入りこんだ冴華が全身のバネを使った一本背負いを炸裂させる。棒立ち状態の彼にとってそれは一瞬の出来事に感じただろう。
「ぐわああああぁっ!」
ここで冴華が総太郎の受け身など配慮するわけもなく、彼は何度も道場の床に叩きつけられた。いくら畳が敷いてあっても総太郎に蓄積されるダメージが膨らんでいく。
だが他にも目に見えて影響が出始めていた。
パーカーを脱いだ今日の冴華はTシャツにハーフパンツという出で立ちだった。
上が赤で下が黒というカラーリングは数日前と変わらない。
赤いシャツは生地が薄く、スポーツブラが透けて見えた。
それを見た総太郎は無意識に興奮してしまう。
ある意味それは仕方ないことであろう。
毎晩のように夢の中でも冴華に凌辱されていたのだから。
(なんで、俺……冴華に投げられてるだけで……)
彼女はそこまで計算に入れていなかったが、何度も冴華と触れ合っているうちに総太郎の股間はパンパンに膨らんでいた。当然、動きも鈍くなる。
「はああっ!」
ズダンッ!
戸惑う彼には関係無しで冴華は型稽古のように何度も彼を投げ続けた。
実際、彼女にとっては試合前のストレッチのような感覚だ。
今の総太郎は御しやすく、冴華の投げ技専用人形のように扱われている。
総太郎はなんとか立ち上がるが、そのたびに体力を奪われ、動きも鈍り、そして冴華に見惚れながらまた投げられた。
その繰り返しが二桁に達するころ、ついに彼は立ち上がれなくなり天井を見上げた。
「どうかな? そろそろ自分が絶望的な状況だってことがわかったでしょ」
さすがに軽く息を弾ませながら総太郎の顔を覗き込む冴華。
「く……そ……」
逆さに写った彼女の顔よりも総太郎は大きめで柔らかな胸の膨らみや健康的な太ももに目が行ってしまう。
悔しさ以上にドキドキする気持ちが抑えきれない自分に不甲斐なさを覚えた。
散々な目にあわされているというのに確実に総太郎は冴華に対して興奮していた
「ねえセンパイ、もう立ち上がらなくていいの? このまま倒れてると今日もあたしに犯されるけど」
冴華が口にした言葉には侮蔑が含まれていたが、総太郎の胸中は恐怖よりも期待が上回っていた。その思いが彼が意識するより早く股間に現れる。
「ん?」
何も言い返さない総太郎を見ながら冴華もその変化に気づく。
「やだ……もしかして」
冴華が腰に手を当て片足立ちになる。
すらりとした足を伸ばし、自分を見上げる総太郎の股間を踏む。
ぐにぐにっ
「ひいっ!」
「やっぱり。すごく硬くしてる。いったいどういうことかしら?」
侮蔑の笑みを浮かべた冴華がゆっくりと体重をかけていくと、肉棒へ伝わる快感が急激に増えていく。
「ち、ちがうっ! これは」
「んん~~~?」
ぎゅりりっ、ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅ!
「ぐあっ、やっ、やめっ……」
「あはっ♡ どんどん硬くなってくるじゃん。この嘘つき」
容赦ない電気あんまはかつて学園で彼女が総太郎を屈服させた時と同じものだ。
(今夜もまた俺はこいつに……)
快感を浴びせられながら総太郎は健気に抵抗していた。
やがてその抵抗が弱くなったところで冴華は電気あんまをやめ、彼の足元にしゃがみ込みんでズボンを脱がせはじめる。
「おちんちんだけは今日も立派だね」
そして自分もハーフパンツとショーツを脱ぎ去った。
(さ、冴華のアソコが……)
暗がりの中、薄い灯りに照らされた冴華の美しい下半身に目が釘付けになる。
つるつるした膣口付近はあの時と同じままだ。
わずかに見える水滴が汗なのか愛液なのかはわからないが冴華が興奮を隠せなくなっていることだけはわかる。
「さて、今日はどれくらい持つかな?」
そう言いながら肉棒に狙いを定めて腰を落としてくる冴華。総太郎は今から自分が彼女に犯されることを覚悟して必死で反撃の糸口を探すのだが、
「今日もいい声で鳴いてよね」
「うっ……」
「もしかして期待してるの? ふふふ」
「ち、ちがうっ! おれ、俺は……」
冴華の視線に対抗できなかった。そして彼女に犯された時の自分の痴態を思いだし、総太郎は赤面した。
(こいつの膣内はやばい……それはわかりきっているのに!)
根本まで咥えこまれた時点で勝敗が決してしまう。
挿入後、冴華がじっとしているだけで総太郎は果ててしまうだろう。
電気あんまで射精させられていないこと以上に、こうして再び冴華と対峙するまでずっと脳内で敗北を続けていたのだ。
ずちゅっ……
「んっ、あ、ああぁ!」
先端が膣口の中に埋もれた。
「よく見てなさい。この間と同じ結果にしてあげる」
冴華はゆっくりと垂直に、できるだけ刺激を与えないように手加減しながら肉棒を膣へ迎え入れてゆく。
(じれったい……でも、これならまだ……う、ああぁ、きもちいい……)
男を屈服させるために鍛えられた冴華の名器に感じてしまう。
奥へ行くほど締め付けが強まり、亀頭全体が心地よい刺激にさらされていくのだ。
総太郎はその中で何度も果ててしまった自分が恨めしかった。
「ここでいったん腰を浮かせて……と」
ぬるぬるぬるっ……
「んっ、あああーーーーー!」
奥までたどり着く寸前に冴華は腰を浮かせ、
「えいっ」
ずちゅうううぅぅぅっ!
「あっ、ああああああああーーーーーっ!」
どぴゅううぅぅぅっ!
一気に腰を落とされた瞬間、総太郎は爆ぜてしまった。
「くすっ、やっぱり早いね」
ニヤニヤしながら冴華は総太郎を見下ろし、もう一度膣内を締め上げる。
ぴゅっ、びゅく……
「があああああっ!」
射精直後のペニスを弄ばれた総太郎は悲鳴を上げた。
(駄目だ、勝てない……こいつの中の具合が良すぎて反撃する気が起きない……)
快感と屈辱がごちゃまぜになった何かが総太郎の心を支配していた。
あっという間に相手を二度の射精へ導いた冴華は、体を前に倒しておっぱいを総太郎に押し付ける。
彼がその柔らかさに戸惑うより早く上半身を抱き起こし対面座位の姿勢になった。
「え……えっ?」
「このままだとつまんないから責めさせてあげるよセンパイ」
総太郎は今日も前回と同じく騎乗位のまま気絶させられると思っていた。
だが冴華の方からなぜか体位を変えようとしている。
冴華は両手を後ろへまわし、そのままゆっくり背中を畳につけて両手を投げ出す。
「正常位……?」
「そうだよ。胸を貸してあげる。あなたにとって最後のチャンスかもね?」
総太郎が見下ろす格好になっても冴華は相変わらず不敵な笑みを浮かべていた。
『前戯は不要だよ。弱っちいアンタのおちんちんなんてそのままで充分』
自信たっぷりな瞳でそう語っているようだった。
「くそ……くっそおおぉぉぉぉ!」
挑発された総太郎は彼女の腰を掴み前傾視線になる。
慎重に腰を動かしながら両手で冴華の胸を揉む……が、彼女の笑みは崩れない。
これも冴華の誘導だった。
胸を揉まれたところでたいして感じるはずもないと総太郎の思考を縛る。
「自分から腰を動かして暴発しちゃったら恥ずかしいよねぇ?」
「だ、だれ、が……!」
「しないといいきれる? 何度もあたしの膣内で吐き出してるくせに」
総太郎が唇を噛む。冴華の言う通りだった。
抵抗できないように腰を掴み、自分が主導で動いているにも関わらず名器が肉棒へ与える快感は桁違いだった。それでも……
「あんっ」
不意に冴華が喘ぎ声を上げると総太郎は発奮させられてしまう。
そして力を込めて腰を前に突き出し、自ら名器へ突撃してしまうのだ。
ずちゅ、ずちゅ……
「う、くっ、あっ、くそぉ……!」
総太郎は当然のように冴華が絶頂することを望んでいる。
しかし彼女は総太郎が腰を引くたびに内部を軽く締め付け、突き刺す時は内部を緩めてできるだけ感じにくいように計算していた。
総太郎は気づかぬうちに冴華の策にはめられ、誘惑に負け、性技に溺れ……自分から冴華の体を求め始めていた。
「斤木総太郎……ううん、あえてセンパイって呼ぶわ」
「き、急に、何を……?」
「とっても惨めで可哀想……センパイ♡」
そうつぶやいたあとで冴華は自ら腰を使い始める。
くいくいくいくい……
「~~~~~~~~~~~っ!!」
「気持ちよくしてあげる」
正常位で総太郎の動きに合わせて腰をくねらせる動きだった。
今まで大人しかった膣内の襞が少しずつ複雑な動きへ変化してゆく。
「ぐっ、あっ、な、なに、を……!」
「あたしに犯されて喜んでる自分が許せないのでしょう? だからセンパイを憐れんでるの。理由なんて明白なのに」
肉棒に絡みつく名器の襞が今まで触れていなかった場所を撫で始めると総太郎の腰の動きがさらに鈍くなる。
「腰が止まってきてるけど?」
くすっと笑い出す冴華を見ながら総太郎は「今は自分がお前を犯している!」と言いかけて止めた。
気づいたのだ。
自分がたしかに冴華に犯されていたことを。
正常位のまま性感を操られ、自ら腰を振らされていたのだから。
「今日もあたしに格闘で敗北して性技で弄ばれて、大切にしてた妹にも裏切られて」
「ぐぅぅ……かえでは、裏切ってなんか……」
「本当にそう思う?」
総太郎に組み敷かれながら冴華が胸を反らせる。
形の良いおっぱいがぷるんと揺れた。
「あの日、あたしに気絶させられたセンパイのすぐそばで『わたしは神倉流の門下生になります』って言ってたよ」
その言葉で総太郎が忘れかけていた記憶が蘇った。
「あ……あああぁぁ……」
絶望感に染まった総太郎は腰使いをやめてしまう。
「大丈夫だよセンパイ。あなたはよく頑張った。女性恐怖症を克服してリベンジに挑んで……頑張って頑張って、それでも届かなかった。ただそれだけ」
冴華にしては優しげな口調。
それと同じように膣内も震える肉棒を慈しむように抱きしめていた。
ずちゅ……
「き、きもち、いい……っ!」
「素直になってきたね。自分より強いあたしに抱かれて気持ちよくなってるんだよ。恥ずかしくないよ? その証拠におちんちん、すっごく喜んでるじゃない」
肉棒を彼女に突き刺したまま動かなくなった総太郎に向かって冴華は両手を広げ、笑みを浮かべる。
「ほら、おいでセンパイ。抱きしめてあげる」
それが危険な誘惑であることを本能的に総太郎は察した。
憎むべき相手に懐柔されようとしている。
理由はわからないが冴華の瞳が優しくなっていた。
それが違和感の理由だった。このまま身を任せてよいわけがない。
なにかとんでもないことが起きてしまう気がする……が、
「うっ」
「恥ずかしがらずに……ね?」
冴華にウィンクされた瞬間、その疑念も霧散してしまい総太郎は自ら彼女の体に倒れ込んでしまった。
(ああぁ、やわらかくて……いい匂いがする……)
顔の脇に感じる冴華の体温と香りに包まれた総太郎は戦意を喪失してしまう。
「よしよし♡」
母性すら感じさせる冴華の抱擁は予想以上に甘く、包みこまれているうちに全身から力が抜けていくのを総太郎は感じていた。
すりすりすり……
冴華の手のひらが背中を撫でると、総太郎は心地よさそうにその感触に身を委ねた。
(こんなの、だめなのに……我慢ができなくなる……)
心が溶かされていく感覚を総太郎は知っていた。
だがそれは冴華以外の、ごく限られた女性に対してのみだ。
その中に冴華が仲間入りすることに強く抵抗するべきなのに、今の自分は明確にそれを望んでいた。
冴華が囁く。
(出していいよ……センパイ)
くにゅっ、くにゅ……
柔らかく蠢く肉襞を感じた瞬間、総太郎の心がまた冴華に堕ちる。
強めに締め付けられたわけでもない。
それでも総太郎のペニスが最後の時を迎えようとしてた。
「あっ……やば、い、イくっ……」
どぴゅ……
それは少量だった。
「んっ! 出しちゃったの? しょうがないわね」
ぎゅっと冴華が彼にしがみつく。全身で自分自身を味わわせるように。
どぴゅうっ……どぴゅっ!
「ま、また、で……うあぁぁっ!」
無意識に腰をひこうとする総太郎の腰に冴華の両足が絡みついた。
美脚の感触と同時に彼はその行為を自分への愛情だと錯覚してしまう。
(もっと出していいよセンパイ)
くいくいくいっ……
囁かれながらの腰使いは強烈だった。膣内で少量とはいえ連続射精している総太郎の体に冴華が持つ魔性の毒がゆっくり染み込んでいく……
「さっ、冴華ああぁぁっ!」
思わず叫ぶ総太郎。
彼は両腕を冴華の首へ回し、すがりつきながら身を震わせていた。
「気持ちいいはずだよね? あたしも同じだよ」
「え……」
「センパイのおちんちん、あたしの虜になりかけてる。射精するたびにどんどん気持ちよくなってる。ほら、少し強めに締め付けたら我慢なんてできないでしょう?」
冴華の腕が総太郎の背中へ回された。手のひらでしっかり彼の上半身を抑えつつ呼吸を止めてじわじわと膣内を窮屈にしていく。
ずっ、ぐちゅうううぅぅぅ……
「うわああああああーーーーーーっ!」
どぴゅっ、どぴゅどぴゅううぅぅぅ!
総太郎の背中が限界まで反り返る。今まで手加減されていた分だけ溜めこんでいた精液をごっそり抜き取られた気がした。
「あはっ、ははははははは! 三連射させちゃった。あたしの魅力に屈した証拠。そんなに夢中になってくれるなんて嬉しいわ」
自分に倒れ込んだ総太郎の抱きしめ、冴華はゆっくりと回転する。
つながったままの体位変換だった。
「犯すね」
ぐちゅ……
騎乗になった冴華は舌なめずりをひとつしてから腰の位置を直す。
「うああぁっ!」
ただそれだけの動きでも今の総太郎にとっては強い刺激だ。
冴華はニヤニヤしたまま彼を見下ろし、いつもの口調で言葉を投げかける。
「そんなに負けたかったんだ? あたしにセックスで圧倒されたい気持ちでいっぱいだったんだねセンパイ」
両手を彼の胸について腰を上げた冴華が亀頭だけ集中的に刺激し始める。
「ここだけ責めてあげる」
「ああああああーーーーーっ!」
肉棒の先が膣口を出入りする様子を見ながら総太郎が声を上げた。
もどかしくて、くすぐられているような刺激が彼の体に刻まれていく。
総太郎は肉棒だけでなく全身を硬くして冴華が与える刺激に耐えようとするが、それは荒波に揉まれる小舟よりも頼りないものだった。
ずちゅっ、ずちゅ……
「それっ!」
ぐにゅううぅぅぅ!
「うあああああっ、でるうううぅぅっ!」
びゅくんっ!
先端だけを焦らされ、過敏になった肉棒が一気に膣内へ招かれたのだ。
冴華の膣は奥へ行くほど狭くなる性質なので、膣口で甘やかされたペニスにとってそれは耐えられるものではない。
(冴華っ、さえかっ、さえかああああああぁぁ!)
総太郎は心の中で叫ぶ。
待ちに待った甘美な刺激に耐えられるはずがなかった。
「次は奥まで入れたまま遊んであげる」
くにゅ……くにゅくにゅ……
「ひいっ、あ、あああぁぁぁ……!」
予告通り冴華は腰を動かさずに彼を責めてきた。
(体より先に心が溶けていく……)
冴華の名器が再び肉棒を囚え、蹂躙する様子を見ながら総太郎はそんなことを感じていた。
腰を振らない冴華に数回搾り取られても興奮が止められない。
「はっ、ああああっ!」
どぴゅ、びゅるっ、びゅっ……
「次はこれ」
再び彼を射精させた後で左右のグラインドを始める冴華。
「やばいっ、出るうううぅっ!」
「ふふっ」
締め付けのリズムを変え、時々ゆっくり腰を上げる彼女に見惚れながら奥まで挿入されるたびに総太郎は瞬殺されてしまう。
(どうしちまったんだ、俺……冴華から目が離せない……こんなに、犯されてるのに……)
息を弾ませながら総太郎は彼女を見上げていた。
冴華も満足したようで腰の動きを止めてじっと彼を見つめている。
「ねえ、もしかしてキスされたいの? センパイさっきからあたしの唇ばかり見てる」
冴華が顔を寄せて総太郎に迫る。
「よ、よ、寄るな、近すぎる……っ!」
「ふっ、今さら言われてもね。あたしとセックスまでしておいて何なの?」
近くで見ると非常に整った顔立ちの冴華は文句なしの美少女だ。
現状、格闘技でも性技でも総太郎は彼女に太刀打ちできない。
そのせいで彼は絶望と屈辱だけでなく、特殊な感情を抱き始めていた。
(こんなやつを、可愛いと思えるはずがないのに……)
無言になった総太郎を見て冴華はその戸惑いの正体に気づく。
「この状態で唇を奪われたら本当の意味で戻れなくなるかもよ? 大嫌いな相手に心から堕ちることになるけど、それでもキスされたいのかしら」
隠したい気持ちを暴かれた総太郎はひどく狼狽する。
冴華の観察力、洞察力は尋常ではない。
それが格闘やセックスの強さの根幹を担っているのだ。
「ああそうか。センパイは奪われるのが好きだもんね?」
「ち、くしょ……」
軽く煽りを入れることで弱々しい抵抗まで見抜いた。
もう一押しで総太郎が自分に心から屈服すると冴華は判断する。
「あたしなんかとキスしたくないと思ってるでしょ」
「……」
「でもね、絶対に気持ちいいよ」
「っ!」
少しずつ崩していく。厳しい言葉と、甘い誘惑で。
「今だって膣に包まれてるだけで気持ちよすぎて動けないのでしょう?」
「お、俺は……っ!」
きゅっ……
「あひぃぃっ!」
軽く膣を締められただけで総太郎は彼女の下で脱力してしまう。
「これでもまだ勝ち目があると思ってるの? かわいそうな斤木総太郎。格闘技もセックスもあたしに勝てないどころか性欲に溺れて気持ちよくされてるなんて」
甘い刺激を与えたあと、傷口に塩を塗るどころかナイフで切り裂くような言葉を口にする冴華。だが総太郎はそれすら気持ちよく感じ始めていた。
「あたしがセンパイを慰めてあげるよ」
「え……」
「こっちのほうでもあたしに完封されて悔しいんだよね? 男のプライドまでボロボロにされて今度こそ立ち上がれなくなっちゃう」
残酷な事実を突きつけられた総太郎は何も言い返せない。
「取り巻きの女子からも見放されたら一人になっちゃうよね。だから、ほら……ここからは優しくしてあげる」
冴華は乱れた髪を左手で後ろへ払い、総太郎の肩に両手を置き直す。
そして前傾姿勢になりつつわずかに腰を浮かせた。
「うあっ!」
肉棒が半分ほど引き抜かれ、その快感に身悶えする総太郎。
「ふふっ、気持ちいいでしょ。憎まなきゃいけない相手に抱かれてるのに、それを自分では認めたくないと思ってるのに体だけは素直……おちんちんはおまんこに入りたくてうずうずしてるみたい」
ふうぅぅぅぅ~~
冴華が唇をすぼめ、細い息を吐いて総太郎に吹きかける。
生暖かい風を受けた総太郎の目がわずかに蕩けた。
「情けない男……でも許してあげる」
顔を近づける冴華に対して総太郎はドキドキするばかりで拒絶できなかった。
ゆっくりと彼女の瞳が閉じられる。
(ああぁっ、やめ、ろぉ……そんなことされたら……俺は……!)
冴華の長いまつげに見惚れながら総太郎は顔を横に振ろうとしたが、それより早く冴華の両手に顔を挟まれていた。
「いいから素直に受け入れなさい。あたしに負けたんだから」
薄っすらと目を開けた冴華が言う。
もはやお互いの鼻がぶつかり合う距離。
「くぅぅっ……」
「格闘で負けて、あたしは誘惑なんてしたつもりはないけど誘惑にも負けて……頭の中でずっと思いだしていたのでしょう? 負けた時の屈辱と、そのあとで施された快感を」
ちゅうぅぅぅ……
冴華と総太郎の唇が完全に重なった。
柔らかな感触だった。
(ふふっ、これでもう斤木総太郎はあたしの虜ね)
彼が大きく目を見開き、ギリギリのところで冴華を拒絶している。
そのささやかな抵抗を嘲笑うように冴華は勢いをつけて腰を落とした。
ずちゅんっ……
「うぐっ……んっ! あああああああああああああああああぁぁ!」
びくんっ、びくびくっ!
総太郎の全身が快感で波打つ。
その動きに合わせて冴華も重心を預け、心地よさを染み込ませるように彼を抑え込む。
「ドライ絶頂したみたいだね。気持ちよかった?」
「き……うっ、うぐぅ……」
「くすっ♡ すっかり馴染んだみたいね。あたしのおまんこに」
「え……」
「おちんちんがずっと硬いままじゃない。それが証拠だよ」
そう告げてから冴華が軽く腰を揺らした。
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅ……
「はっ、がぁっ、うご、くなああぁぁ!」
「ええぇー……それはイヤかも」
総太郎の言葉を却下して冴華は腰を左右に振り始める。
「ま、まってくれ、さえかああああぁぁぁーーっ! んぐっ!?」
腰振りに合わせて再び唇を奪い、言葉を出すことすら封じてしまう。
それが彼に深い快感をもたらすことを冴華は知っていた。
ちゅっ、ちゅううぅぅ……
ぐちゅぐちゅ……
ぷちゅぅぅ……
容赦ないキスハメに総太郎の心がまた蕩け、崩されていく。
ひび割れて粉々にされた彼の自尊心を修復するように、心の隙間に冴華がじわじわと入り込んでいく……
「あ、あっ……」
無意識に総太郎は冴華を抱き返していた。
「ね? おちんちんも気持ちいいって叫んでる。極上おまんこに弄ばれて嬉し涙でドロドロにされちゃってる」
冴華の顔にも興奮の色が浮かんでおり、それがまた総太郎の心を刺激する。
あるはずもなかった冴華への恋慕の情が芽生え、与えられる快感がその成長を加速させていた。
ポツリと彼女が呟く。
「ぶっ倒したあとの男をセックスで犯すと、たまにあたしのことを忘れられなくなっちゃうやつがいるのよ」
ぐちゅううぅぅぅ!
「うああああああああっ!」
キスをやめ、総太郎を見下ろしながら膣を締め上げる冴華。
(……今のアンタみたいにね♡)
快感にのけぞる彼を見つめながら彼女は満足そうに微笑む。
そして冴華の言葉に総太郎は心当たりがあった。
(抗いたいのに体が動いてくれない……ドキドキし続けて冴華のことしか考えられなくなって、今日だって朝から晩までずっと犯されてるみたいだ……)
現実に今、総太郎は冴華に犯されている。
前回のように心を折るようなセックスではなく、やさしく包みこんでくれる甘いテクニックで。
昨夜までのオナニーで満たされなかった部分が完全に補われ、さらに濃密な接触を強いられている。心の奥までいじられていることに総太郎は気付けなかった。
(惨めすぎて見てられないけど、もっとやさしく慰めてあげる。それが今は一番効くだろうし。もっと射精し続けて枯れる直前まで追い詰めてやる!)
総太郎の上で腰を動かしながら冴華は冷たく微笑み、
「センパイ? 眠くなったらこのまま寝てもいいよ」
胸中と真逆の優しい言葉を彼に与えながら、おっぱいをぴったり預けるようにして彼にギュッと抱きついた。
「ほら、女の子に抱かれると眠くなっちゃうよね?」
「あ……ああぁぁ……」
事実、総太郎は冴華に抱かれるうちに眠気を覚え始めている。
それが極限まで疲弊した心身が鳴らす警鐘であるとは気づけず、冴華の慈愛に満ちた愛撫によるものだと勘違いさせられていた。
「憎いはずの相手に抱かれてよがり狂わされて恥ずかしいねセンパイ。年下の女子に負けるのが癖になっちゃった?」
冴華が総太郎の意識を探るための厳し目の言葉だった。
これに反応するようならもう一段階甘やかすつもりだった。
だが彼女の厳しい言葉にも総太郎は反応できなくなっていた。
わずかに残された自尊心が彼に囁く。
自分を見下し嘲笑う冴華は年下だ。誘惑に負けてはならない、と。
しかしキスと名器に翻弄されているうちにどうでもよくなりかけていた。
今も総太郎は心地よさを味わいたくて彼女の体を抱き返している。
「何度でも負けていいよ。情けない声で鳴けばいいじゃない。あたしの膣内でおちんちんを何度でも硬くしてあげるからさ」
ずちゅっ……くいっ、くいっ……
冴華の腰振りによって不規則にウネウネとペニスに絡みつく肉襞。
それが総太郎には心地よくてたまらなかった。
もはや全身が性感帯にされたような彼にとって、冴華とのセックスが終わることに恐怖を感じ始めている。
そんな彼を強く抱きしめながら冴華が囁く。
「今日も年下の女の子に負けちゃいなよ。全部吐き出して搾り取られちゃえ♪ 悔しい気持ちも、情けない気持ちも、負け続けるだけであたしにすり替えられちゃうんだから」
冴華にしてみれば情け容赦ない支配宣言だというのに、総太郎は心の奥をやさしく撫でられたように感じていた。
ここ数日間、彼女のことばかり考えていた。
そして今日もあっさり負けてしまった。
極上の快感を与えてくれる冴華に支配されることに、もはや抵抗はなかった。
「眠らせてあげるよ。神倉流奥義――」
冴華の膣内が今までにない動きを見せ始める。
それは誘惑に堕ちた男を自分の支配下に置くための暗示。
しかし、総太郎はそのすべてを聞き終える前に意識を手放してしまった。
…………
……
動かなくなった彼から静かに離れた冴華は、濃厚なセックスで体についた汗や体液を拭き取っていた。
「あたしに負け続けてもおちんちんをずっと硬くしてた総太郎に努力賞をあげる」
ぱさっ……
それは勝負の途中で脱ぎ去った冴華のショーツだった。
「あたらしいオカズをあげる。それを見ながら今夜もあたしを思いだしなさい」
フゥーっと耳元に息を吹きかけられ、総太郎の体がビクンと跳ねる。
「今夜もしっかりオナニーに励めばいいと思うわ。おまけに赤いタンクトップも使えば……あ、もしかしてすでに使用済み? 本当にエッチなんだから。ふふふっ」
身繕いを整えた冴華が総太郎に背を向ける。
その様子を窓の外で涼子が見つめていた。
「やっぱりこうなっちゃったわね……」
涼子は予測していた。
性的に弄ばれた総太郎が禁断症状を起こしているのではないかと。
それを自分なら鎮められると思っていたが、敵に先を越されてしまったのだ。
「遅かった。間に合わなかった……」
それ以上何も言わず、涼子は斤木家の門を出ていくのだった。
(ここまで)
初稿 2026.7.18