「アイドル彼女」発売記念企画 
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番外編『ミッドナイトカウントダウン』





 月末の土曜日。僕は一人で部屋にいる。
 今日はカウントアップダウンTVが放送される日だ。今週の「音娘」の順位が気になる。

 彼女は先週ニューシングルを出したところなんだけど、8月中旬は他にも人気アーティストが新曲をリリースするみたいだから激戦になると思うんだ。

 大丈夫だとは思うけど、外国人のアイドルユニットなんかには負けて欲しくない。


ピンポーン♪


 放送開始まであと15分に迫ったとき、部屋のチャイムが鳴った。
 誰だろう、こんな時間に。

(前にもこんな事があったような……)

 インターホンは面倒なので、直接ドアへと向う。


「どちらさまですか?」

ガチャッ

「裏葉くーん!」

ぽにゅんっ♪

「ぶヴぇっ!!」

 ふいに柔らかいものが僕に向って飛び跳ねてきて、目の前が真っ暗になった。
 僕の顔を覆い尽くすこの感触は――!

(これはおっぱ……)

ぽにゅっ、ぽにゅっ♪

「えへへ、起きてた? ごめんね……遅い時間に」

 この柔らかさ、声の主……間違いない、これはあの娘だ。
 でも死ぬ! このままだと死んじゃう!!
 窒息死する前に、速やかにこの甘い監獄から逃げ出さないといけない。

ぐにゅっ、ぐぐ~~~~っ

 爪を立てようとしても柔らかすぎて指が沈む。
 それよりも僕の顔を抱きしめてる腕に手をかける。

「あれっ、返事してくれないの?」

 細い腕にこめられた力が緩んだ瞬間、僕は思い切り首を引き抜いた。


「……ぶはあぁぁっ! 音娘!!」

 やっとの思いで顔を上げると、そこには僕の彼女がニコニコしながら立っていた。
 ひょんなことから付き合い始めた僕の彼女は、何を隠そう今一番輝いてるアイドル。
 さっき話に出したカウントアップダウンTVのランキング常連である「音娘」その人だ。


「今日は雑誌のロケとか言ってなかったっけ?」

「うん。でもね、早く逢いたくて頑張ったの。なでなでして~♪」

「こ、こうかな……?」

「えへへへへ♪」

 まだ目の前がクラクラするけど、そのリクエストに応えてやる。
 すると、彼女は嬉しそうに眼を細めながら僕に抱きついてきた。


「あっ、裏葉君ごめんね!」

 しかし何かを思い出したようにすぐに離れた。


「うん?」

「今日はダンスレッスンもあったの。だからいっぱい汗かいちゃった」

 ほのかに漂うこの甘酸っぱい匂いは汗ですか。

「……というわけで、シャワー借りていい?」

「お、おう!」

 両手を合わせる彼女に向って反射的に首を縦に振ってしまった。
 女の子が汗臭いのを気にしてるならシャワー。
 当然だよね。
 アイドルは身だしなみが大事。
 常に清潔じゃないといけない。
 でもいきなりシャワーシーンが拝めるとはラッキーすぎる。
 うまく行けば音娘のあられもない姿をこの目に焼き付けることが……!

「やだ、裏葉君……覗くつもり?」

「な、なんだってー!? 心を読まれた!!」

「だって今はっきり喋ってたよ」

「まじですか」

「うん」

 愕然とする僕を、音娘はぴしっと指さした。
 大きな目が心なしか怒ってる。

「わたしの彼氏さんはそういうことしちゃいけないんだよ?」

「い、いやっ! 決して必ず覗くというわけでは!!」

「……いけないんだよっ」

「はい、スンマセン」

 肩を落とす僕に向って、彼女が舌を小さく出す。


「エッチ! もう裏葉君なんて嫌い!!」

ピシャッ……

 バスルームに素早く入り込む彼女を見ながら、ちょっとだけ反省した。
 いつもエッチなことばかり考えてるとロクなことにならないな。
 このまま立っていてもしかたないので、背中を向けた瞬間、バスルームのドアが開いた。

「裏葉君、一緒にシャワー浴びる?」

「えっ!」

「さっきはゴメンネ? ちょっとだけ意地悪なこと言いたくなっちゃったの。ちょっと準備するから、2分後に入っておいで♪」

 まじでか?
 彼女の方から誘ってくるなんて久しぶりかも。
 無意識に僕は小さくガッツポーズをしていた。







――そして2分後。

ガラガラッ

「おじゃましまーす。うおおぉぉい!?」

「あんまりジロジロ見ちゃだめぇ~~~!!

 言われた通りに音娘の待つバスルームに入ると、スク水姿で髪をツインテールにした彼女が待っていた。
 豊かな胸が窮屈そうな水着の中に納められ、ウエストやお尻は適度に締め付けられている。
 そして質素な水着の切れ間から、音娘の鍛えられた美脚が真っ直ぐに伸びている。
 全裸よりもエロイぞ……!

「そうだ、目を瞑っててね」

「なんで?」

「いいからいいから♪」

 僕が背を向けると音娘がシャワーでお湯をかけてくれた。
 お湯で濡らした部分をボディソープがついたスポンジで擦ってくれるのが心地良い。

「後ろから抱きしめてあげるね。よいしょっ……」

ふよんっ

「くあああぁぁっ!」

「えへへ、感じる? 背中に当たっているのは何でしょう」

「なんだろー……?」

 ここはあえてとぼけてみる……が、気持ち良過ぎる!
 生乳ではないスク水ごしの感触が、さらに背徳感を高めている。

「えー、わからない? ホントに??」

「わかんないよ!」

「ジト…………本当はもうわかってるんじゃないの?」

 それでも僕が首を横に振ると、音娘は小さく息を吐いた。

「じゃあヒントです。柔らかくって、フニュフニュしてるものです!」

ぷにゅっぷにゅっ♪

「うああぁぁ!」

 気持ちいい! 背中が丸く溶かされていくみたいに気持ちいい!!
 勝手にペニスが張り詰めていくのを感じる……。

「もう一つヒントあげる♪ 背中に当たってるものでおにいちゃんのおちんちんを挟み込むと、すごく気持ちよくなっちゃいます!」

(なんてことを……!)

 音娘の甘い声でそんなこと言われたら想像してしまう!
 かつて、あのGカップバストでペニスを挟まれたときの感覚を思い出すと、それだけで自然に身体が折れ曲がってしまう。

「背中、震えてる……もっとギュウウ~ってしちゃっていい? してほしい? クスッ」

「ああっ、待って!」




「ダメ。抱きしめちゃうもん♪」

ぎゅううう~~~

「ふああああぁぁっ!」

「きゃはっ、いい反応だね! おにいちゃん」

「おっ、おにいちゃん!?」

「そう、わたしのおにいちゃん♪」

 語尾を上げるのはやめなさい、音娘……こっちの防御力がゼロになるから。
 甘い刺激のおかげで身体を跳ね上げた僕のおなかの下に、音娘の右腕がそっと忍び込んだ。


クニュッ

「んふあああぁっ!!」

「あー、エッチなこと想像してる~~。カリ首がプリュンって大きくなったもん! それに棒の部分も硬くなったみたい」

クニュクニュクニュッ

「だ、だめだ! しごかないで……」

「エッチなおにいちゃんって、好きだよ……チュッ♪」

 しかし音娘はお構い無しにペニスを指先ですり潰してきた。
 さらに左手で僕の顎を持ち上げ、耳たぶをペロペロしながらささやいてくる。

「お耳をカリカリされながら、背中におっぱいを感じてるだけでイっちゃうの?」

(それだけじゃないだろ……!)

 右手で敏感な亀頭を握られ、その指先が不規則にカリ首や裏筋をなで上げてくるのだ。 彼女は決して強く握らない。それがまたもどかしい刺激となって僕を悶絶させる。
 こんなテクニックに晒されたら、すぐにイってしまう……。


ビクッ! ドクンッ

 囁きプラス手コキのテクニックと、コスプレえっちに身体中の血液が股間へと流れ込む。
 ビクビク震える僕を見ながら、音娘が正面に回りこんだ。

「おにいちゃん、自分でシゴくところを見せて……わたしを見ながら、シコシコしちゃうところ見せて」


スッ……

 目の前でゆっくりと脚を大きく開き始める。
 ほぼ180度に近い角度まで開くと、指先でスク水の股間部分をピラッとめくりあげた。

「こうするとエッチかなぁ?」」

「……あっ、あああぁぁ!」

 見える! 桃色の音娘の柔肉が水着の奥でヒクヒクしてる。
 あそこにペニスを突き立てたら、何もせずにズプズプと奥まで飲み込まれて昇天してしまうだろう。
 あそこに入れたい。入れてヌルヌルの膣内に擦られながら思い切り射精したい。

「シコシコしてみせて? おにいちゃぁん……」

 まるで催眠術のように相手を操る音娘の声。
 気がつくと僕はペニスを握っていた。

「やだぁ……ヘンタイさんだ……そんなに一生懸命シコりながら、わたしを見て感じちゃってる……んっ、あはぁん!」

「うく……あ……あぁ……!」

 クスクス笑いながら彼女に罵声を浴びせられている。
 それなのに、命じられたままに手を動かしてしまう自分が情けない。
 侮蔑の言葉すら気持ちよさを引き出すためのスパイスになっているみたいだ。

「はぁ、はぁ、はぁっ! くそっ……止められない! 気持ちいいよぉ……」

 音娘の命令どおり、一心不乱にペニスをしごく。目の前に桃源郷があるのに入る事は許されない。
 でも見つめているだけで頭の中が彼女一色に染まっていく。
 この上ない屈辱感と快感に包まれながら、絶頂への階段を駆け上がっていく。

「もっとエッチな気持ちになれるようにお手伝いしてあげるネ」

 スク水をめくり上げていた彼女の指が、ジュルッという音と一緒に膣口へと沈んでいく。

「おにいちゃんと同じように、わたしも指で大事なところをクニクニするの……あぁっ、すごいよぉ……こんなにヌルヌルになっちゃった……」

「そんな……エロい! エロすぎるよおおぉぉ!!」

「ひゃんっ! どっちが……あぁ、くふ……先にイっちゃうんだろうね? おにい……ちゃん」

 僕のアイドルが目の前でオナニーを始めたなんて。しかも僕の事を「おにいちゃん」と呼びながら、熱い吐息と共に指先を動かしているなんて!

 狭いバスルームで僕と彼女は静かにヒートアップしていく。

「あんっ、あぁんっ! 入れたい? わたしの中でおちんちんシャブシャブされたい?」
「い、入れ……たい……ああぁぁ、でも手が止まらない!」

「エッチな裏葉君……本当にヘンタイなんだね」

 愛液でヌルついた音娘の指先がゆっくりと伸びてくる。

(あっ……)

 その指の先には……既に真っ赤になって、最後のトドメを刺されるのを待っているペニスが震えていた。

「どうやって握って欲しい? 裏葉君」

「ふあ……あぁ……」

「そっと先端だけつまんであげようか?」

 先っぽだけ指先で包まれたら、それだけでイってしまう自信がある。
 音娘に向かって静かに首を横に振る。

「ダメ? じゃあ指で輪を作って、カリのところをめくってあげようか?」

 そんなのもっとダメだ! すぐにイっちゃう!!

「クスッ、もう何されても感じちゃうんじゃない?」

 そうしている間にも音娘の指が伸びてきた。
 そして人差し指が亀頭に触れた瞬間――

「ちょんっ♪ 指先クリクリ~~」

クニクニクニ♪


「ちゃんと我慢して? 裏葉君」

「無理だよ! もう僕は……」

「わたしがカウントダウンして、ゼロまで耐え切れたらきっと今週は一位取れると思うの
「!!」

「だから一杯我慢して? おねがい♪」

 彼女にそこまで言われたなら、耐え切るしかないじゃないか。
 僕が歯を食いしばると、音娘は小さな笑みを浮かべた。

「じゃあいくよ~……10……9……8……」

「うっ、ううぅぅ!」

 音娘の指先が根元からカリ首までをゆっくりと往復する。
 メトロノームのように揺れる動きにジワジワと腰が震えだす。

「7……6……5……」

「がっ、あっ、んふ……ああぁぁ!

 今度は横方向の動きに切り替わった。
 まるでカリ首の部分を左右に削り取っていくような動きだ。
 堪えていてもピュクピュクと我慢汁が溢れてくる。


「4……3……2……」

 人差し指が棹に巻きついた。
 そして軽い締め付けと共に棹全体を上下にしごき始める。

(あ、あああぁ……出ちゃうううぅぅ!)

「……1……」

 音娘の細い指が、裏筋の一点を軽くひっかいた。

「あ、ああ、あっ!」

 身をくねらせようとしても無駄だった。
 彼女の指は腰を捻ろうとした方向に追従してくる。

「気持ち良さそうなお顔だよぉ……」

「ひっ、ふあぁ……!」

 追い詰められる……指一本でイかされちゃう!
 だがすでに我慢は限界に達していた。
 身体中がこわばってくる。

「もう我慢しなくていいよ? 裏葉君」

「で、でもっ!」

「おかげで一位、取れそうだよ。それに耐えられないでしょ? だからイっちゃえ~~~!!」

クニュッ!

「あっ、ああぁぁぁ~~~~!!」



ドッピュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ!



 音娘の指先が強めに鈴口を撫でた瞬間、ついに堪えていたものが吹き出してしまった。
 細い指先一本でイかされてしまったあと、彼女はご褒美だといって胸元にペニスをいざなった。

「裏葉君頑張ってくれたから、挿乳してあげる」

ぷるんっ♪

 そしてイったばかりでまだ硬さを保ったままの肉棒を、自慢のバストで包み込んだ。
 まるでオマンコの中に閉じ込められたかのような圧迫感と、ペニス全体を吸着する感覚に腰が震えだす。

「裏葉君、今度は何秒持つかなぁ?」

「む、無理っ! 柔らかすぎてもう……あ、ああぁっ!?」

「出してもいいよ、童貞君♪」

 そうなることが判っていたかのように、音娘は柔らかく微笑んだ。

「じゃあまた恥ずかしいお顔しようね?」

「ひいっ……!」

「はい、2発目だよ~」


ドピュウウウゥゥッ!



 堪えることすらできなかった。
 一瞬だけ身体がこわばって、すぐに弛緩する。

 そして彼女にすがりつくように身体が前のめりになる。
 魅惑のバストを軽くシェイクされただけで、僕はあっさりと二回目の射精を引き出されてしまった。






 バスルームを出た僕たちは、二人並んででTVを見た。
 音娘はぶっちぎりでランキング1位を獲得した。

「さっきいっぱい我慢してくれた裏葉君のおかげかも?」

「おおお、すごい!!」

 そして本当に1位が取れた事に僕が驚いていると、音娘が急に笑い出したので問いただした。
 どうやら順位のことは、事前に知っていたらしい。
 彼女のおでこを軽くコツンと叩いてから、僕たちは一緒の布団にくるまった。





(了)










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