僕は遠距離恋愛中だ。

600km離れた大都市に、そのうち結婚してもいいと思ってる彼女がいる。
今は月イチペースで、お互いが住んでいる地域を行ったり来たりしている。
いつもお互いの仕事が落ち着く月の中頃に会おうと決めている。
今月は僕があちらに出向いていく番だ。

僕と出会うまでは処女同然だった彼女……今までの男性経験は3人と、年の割には少ない。

彼女は身長は158cmくらいで普通。

その他のスペックは80・59・85ってところかな。
抱きしめた感じは細いのだが服を脱がせるとなんともエロい体つきをしている。
最大の特徴は、膣の締りがとてもいいことだ。
単純に膣が締まる瞬発力がすごい。いわゆる名器というやつかも。

彼女が言うには今までの彼氏は、いざエッチの場面になっても彼女に速攻でイかされてたという。
彼女の入り口は、デフォルトでキュキュキュっと……本当によく締まるので当然かもしれない。
しかも感じ始めてくると、膣の奥のほうがペニスの一番太い部分をすり潰すように締め付けてくる。いわゆる2段締め。
でも僕のペニスは鈍感なので、今のところ無様にイかされたことはない。
彼女からの感想を聞いてみると、セックスに関してはおおむね満足してくれてるようだ。

二人の共通の趣味として、今はリアルでバトルファック(彼女もなんとなくそれを理解している)を会うたびにやっている。
ネットの話と違って、たいていは引き分けになる。まあ、お金もかからないしいい運動になる。
しかも気持ちいいという健康的な趣味だ……と前向きに理解している。
彼女は攻撃力が高いけど快感を防御するのが下手なので、こちらが何をやっても感じまくってしまう。
僕はというと、相手への攻撃力は普通だと思うけど、防御はうまいほうだと思ってた。

ホテルで迎える朝、僕はいつもの習性で早起きしてしまう。
自宅からの通勤時間がかかるほうなので、僕は早起きが苦にならない。
逆に彼女は勤務先が家の近くなので早起きは苦手。
したがって朝は弱いということになる。
僕は朝イチで身動きの取れない彼女(意識は目覚めているが体はついてこないらしい)を犯すのが好きだ。
こっちも朝立ちしてるのでちょうどいい。

「おはよー♪」

と声をかけつつ、今日も元気に彼女を犯す。

彼女のほうは起き抜けで目もまともに開けていない。
そこへ朝立ちで元気な僕が彼女の腰を持ち上げる。

「んん!……!!!」 

うめく彼女。

毎度のこととはいえ、いきなりグサッとペニスが突き刺さってくるのは刺激が強すぎるらしい。
ちょっと苦しそうな彼女の顔が、僕のサディスティックな部分を満足させるのかもしれない。

「なあ、今日もきみのあそこヤバいんじゃねえ? ドバドバとお汁でてるぞ?」

しばらくして正常位に飽きると、僕はいつものように彼女を後ろから責めていた。
彼女が言うにはバックの状態でずぷずぷされると、自分では締め付けを制御できないらしい。
僕は自分の位置を調節できるからそれほど感じなくてすむけど、彼女はバックをされていると頭がボーっとしてくると言う。

「クリちゃんを爪の裏側でツツーってこすってあげよか?」

さらにこちらの責めが的確に彼女の性感帯を貫くと、官能的な喘ぎ声も出してくれる。
まあ、喜んでくれるならなんでもいいのだが……ついでに彼女は言葉責めをされるのが好きらしい。
こいつはM属性なんだな、と最近気づいた。

「こうやって両手を後ろにされて動かなくされるのが好きなの? 抵抗できないねー 恥ずかしいねー♪」

顔を真っ赤にして快感と屈辱に耐える彼女の顔がたまらない。
僕が放つ言葉の全てがクリティカルヒットする。
彼女のリアクションがいいので、自分のセックスのテクニックが上がったのではないかと錯覚してしまう。

ひとしきり彼女を責めて、彼女がぐったりしたのを見計らって僕は彼女を解放する。
大満足で横になる僕とは対照的な彼女。


「な、なんかムカツクわー……」

ぶすーっとした表情で彼女が僕の上に乗ってくる。
ん? 何すんのアナタ? 運動した後だからおれは眠いんですけどー。
息が荒い彼女にベッドにゴロン、と仰向けにされる僕。

「今度はあたしが上になるから覚悟しなさいよ」

コイツ……騎乗位なら自分が勝てると思ってるのか!?
過去の対戦を思い返しても、負けた記憶がない。
まあいいや、と彼女の好きにさせることにした。

「無理やり寝た子を起こしよって……損害賠償請求しちゃる!!」

プンスカ怒りながら、リズミカルに僕の上で激しく上下運動をする彼女。
とくに工夫のある腰のひねりではないのだが、シンプルな刺激が脳みそに突き刺さる。
彼女の腰の動きは天然のエロさを持っている。
でも、エッチ全般に関してはまだまだ発展途上。

「んん~~♪ ちょっとキモチよくなってきた……しばらくあたしの好きに動かせてもらうわ。」


「……」

無言で耐えつづける僕。でもこれくらいの快感はいつものことだ。
今なら下から一撃、真上に腰をガーンと突き上げることで彼女の動きを止めるのは可能だ。
しかし、今回は少し自分の耐久力を上げようと思って彼女をそのままにしてみた。
僕は単純なピストン運動なら、受けでも責めでも2000回くらいは繰り返す自信はある。

ふいに腰の動きを止める彼女……僕の上に乗って、中腰の状態でジーっと股間を覗き込む。
ペニスの先っぽだけはしっかりとくわえた状態で、少し腰を上げた。


「ほれ、見てみ……キミのあそこ、ぱくって食べられちゃってるよ?」

そのあとクスっと笑ったかと思うと、腰の動きを再開させた。

今度はネットリと、音が聞こえるようにミディアムテンポ……ギチュッ ギチュ ギチュ……という感じで。
ちょうど亀頭とカリのごく短い区間を往復する彼女の腰。
上下運動とともに、彼女の膣に差し込んでいる部分が僕に丸見えになっている。
かなりエロい視覚効果の不意打ちに、さすがに僕も興奮した。僕の攻撃力が半分になる。

「なんだかおとなしくなってきちゃったね。 もしかして、もう限界? 気持ちよすぎてしゃべれなくなっちゃったのかしら……?」

彼女の言うとおり、僕のペニスがぱっくりと彼女の下の口にくわえられている……なんだかSSのネタになりそうな光景。

「……出たり入ったりするの見てると感じてきちゃうね。恥ずかしいねー?」

さらに続く彼女からの言葉責め。


「どうしたの?モジモジしちゃって……あたしが動けないようにすり潰してあげよっか??」

あ、あなたもしかして大淫魔とか……ですか!?
それともハードディスクの中でおれが保存している文章でも読んだのかな。
僕は彼女からの言葉責めにちょっと困惑していると、精神よりも先に肉体が言うことを聞かなくなってきた。
無意識にセミダブルベッドの端っこをつかんで、力いっぱい握り締めてしまう僕。

一方、彼女の良く締まる膣は僕の一番感じやすい部分だけを往復している。
彼女は僕の顔色を観察しながら、腰の動きを緩めることはない。


くぽっ くぽっ ずりゅずりゅ……彼女の締め付けが僕の急所にヒットする

回数が増えてきた。
しかもジーっと僕を視姦している彼女。

自分の限界が近い! 僕は亀頭とカリ周辺だけに力を入れ直す。
もう自分から腰を動かして反撃する余裕はない。
でもいつもの僕の防御力なら、なんとかしのげるはず……この考えも甘かった。
我慢を重ねる僕の予想を裏切って、彼女の腰が僕を根元まで包み込む。

ズプ、ずぷぷぷぷぷ……無防備だった棹の部分が包み込まれる。


「あっ あっ うわあああ!!! 」

すごくあったかい……彼女に溶かされる。
思わず亀頭とカリ首辺りの力が抜けそうになる。
彼女は僕のペニスが彼女の膣にドロドロと溶かされたのを確認してから、ゆっくり腰をあげはじめる。
その動きにつられて腰をつき上げる僕。

「なに自分から腰動かしてんの? 誰が動いていいって言うた? ほれ」

次の瞬間、彼女の腰がズンと落ちてきた。気持ちいいカウンターを食らってしまった。


「どしたん?そんな顔しちゃって…… また全部たべちゃったよ~~」

……エロい、エロすぎるぞお前。
後で聞いた話だが、彼女は狙ってこの攻撃を繰り出したわけではない。
中腰が疲れたので、単純にストン……と腰を落としただけだったらしい。

そんな彼女とはまったく逆に、快感の大打撃にあわてる僕。
なぜかというと、僕の希望で彼女とセックスするときはゴムをつけていない。
結婚はそのうちするつもりだが、今のところ妊娠させる気はない。
淫魔に犯されて呪縛をかけられたくない淫魔ハンターの気持ちが少しだけわかった気がする。
危機感は全くいっしょだ。

「そろそろとどめ刺しちゃる!」

そんな僕の思いを無視して、彼女が再び中腰になる。
勝利を確信してうっすらと微笑む彼女に、僕はとうとう弱みを見せてしまう。

「ちょ、おまっ……まじでやばいから抜いてくれぇ~~~!!!」

ふふん、と得意げな彼女の顔。


「いつもあなたにはいいようにされっぱなしだったから、そのうち復讐したいなぁっておもってたの♪」

ずぽっ ずぷっ しゅしゅしゅしゅ……容赦なく陥落寸前のペニスをいたぶる彼女の膣。


「あっ! あっ!! マジやばっ……」

快感に歯を食いしばる僕の顔を見て、満足する彼女。

「中で出しちゃう? 出してみる? いいの? 妊娠しちゃうかもよ??……うふふっ」

……やっぱり淫魔かもしれない、こいつ。

上も下の口もパクパクさせている僕を見て


「これってあたしの勝ち? 負けを認めちゃうんだぁ♪」

「オ、オレの負けだ! すぐに抜かないとやばいって……ぁああ!!!」

もはや恥も外聞もない。
一瞬ニヤリとしてから、ちゅぴっとペニスを膣から解放する彼女。
顔を近づけて僕のペニスを楽しそうに観察してる。
ヒクヒクっと何回か痙攣を見せた後、彼女の目の前で膣に締め付けられていた余韻だけで僕は射精してしまった。


完全にイかされた……屈辱的だ。

今までこんなことはなかったのに。
しばらく身動きができない僕のおなかの辺りを、備え付けのティッシュできれいにふき取る彼女。
快感に身をゆだねつつ、僕が聞いた彼女の言葉は……

「ねえ、もう一回やろか?」





























――その後。


今年も五月が終わる。
季節も夏の一歩手前にさしかかり最近夜明けが早い。
カーテンの隙間から差し込む日差しも強くなり、毎朝5時過ぎには目が覚めてしまう。

「ふぅ・・・」

土曜日の朝。やっと迎えた休日。
僕の隣には静かに寝息をたてる彼女がいた。

少し前までは数百キロ離れていた二人が今は同じ屋根の下に住んでいる現実。
本当は僕のほうから彼女が住む西日本の都市に転職しようと考えていたのに、ある日突然向こうからアパートに転がり込んできた。


「お世話になります・・・」

ぺこりと頭を下げて僕の部屋に入ってきた彼女の姿は記憶に新しい。
大企業のお嬢様の考えることは予測がつかない。
他にももっと条件のいい男がいるだろうに、なんでこんな平凡な男を選んだのか。

「コンパクトなお部屋ですね」

・・・ほっとけ!w

一般庶民は寝る部屋と遊ぶ部屋と台所があれば充分なんだよ。

かつて彼女の実家にお邪魔したときのことを思い出す。
家の中に4つもフロとトイレがあり、屋上にはパーティーができそうなテラス。
さらに家庭用の4人乗りのエレベーターやカラオケボックスや茶室まであるような邸宅。
そんな何一つ不自由のない暮らしを置いて、彼女はこちらにやってきた。
とにかく、エロDVDや小説の資料が雑然と転がっている「男の部屋」に、彼女は転がり込んできたのだ。


「あれから半年か・・・」

ちらりと彼女のほうを見ると、相変わらず幸せそうに夢の中。
こっちに来てから何一つ文句を言わないところをみると今のところ満足しているのかな。

僕はむくっと起き上がると彼女のパジャマのボタンに指をかけた。


「んん・・・ん・・・」

どんな夢を見ているか知らないけど、これからその夢が淫夢に変わることは間違いないだろう。
ボタンを二つ外して、おもむろにパジャマを下からめくる。
形の良いバストが下半分だけ見える。

ピンク色の乳首を人差し指と中指ではさみながらキュッと締める。

「あ・・・はぁっ、あぁ・・・」

指先でバストを弄ばれた彼女が目を瞑ったまま感じ始める。
いっしょに暮らすようになってから彼女はとても感度が良くなった。
以前のように会うたびに時間を惜しむようにエッチをすることはなくなったけど、僕たち二人はセックスレスからは未だ程遠い。

「こうやって動けなくして・・・と」

僕は覆いかぶさるように彼女の手足を拘束する。
これでもう目覚めても反撃はできまい。

さらにしばらく胸を揉みまわしてから、指先をおへその下に滑り込ませる。
パンティの中の繁みを掻き分けて一番敏感な場所を責め始めると、さすがに彼女は目覚めた。

「ちょ、ずる・・・い・・・」

寝ぼけながら自分が半裸であることに気づく彼女。
だが僕は知っている。相手は筋金入りの低血圧で朝が弱いことに。
ここからの数分間は責め放題だ。

「もう準備はできたみたいだね」

指先でクチョクチョと膣口付近をこね回す。
充分潤っていることを確認してから思い切って彼女の下半身をむき出しにする。


「や・・・」

普段なら脱がされた恥ずかしさで足を閉めてアソコを隠すのに、寝起きだからそれすらままならない。
ゆっくりと彼女の足をM字に開いてから一気に貫いてやることにする。

「か、硬い・・・ああぁー!!!!」

M字になった足の膝と膝を合わせてやる。
太ももを抱きかかえるような状態のまま挿入してやると苦痛とも快感とも取れる表情で彼女はうめいた。

「どう?」

「頭に・・・脳まできちゃう!!あ、あんっ」

ずんずんずんずんずんずん・・・

ゆっくりとしたリズムで何度もピストンしてやると、声の質がやがて甘く変化してきた。
そろそろ彼女のほうの終わりが近い。


ずぷっ・・・


「えっ・・・」

適当なところで挿入していたものを引き抜いてやる。ここで素早く体位変換。
息を整えながらも残念そうな顔をする彼女のクリトリスを指で押さえて軽く揺らしてやる。

「だ、ダメッ!!イっちゃう!!ずるい、あ、ああ・・・!!!

僕を非難する言葉とは裏腹に全く抵抗はない。
抱きかかえた状態でクリ責めされるのが大好きな彼女を、僕は容赦なくイかせてあげた。



「一方的に責めるのは楽しいな」

腕の中でクターっとなってる彼女を見ながらつぶやく。
せっかく穏やかな睡眠時間を送っていたのに問答無用で快楽地獄に叩き込むのはちょっと酷かな。
しばらくして息を整えた彼女がむくっと体を起こして僕の股の間に正座した。

「今度は私の番だよね・・・」



いっしょに暮らすようになってから変わったもの。それは――
僕の食事の内容が健康的になったことと、彼女のエッチに対する興味が数段跳ね上がったことだ。

「たっぷり可愛がってあげる」

僕は黙ってなすがままでいる。
しばらく好きにさせて、感じた振りをしながら体位を入れ替えて逆転勝ちを狙うのがマイブーム。
3度に1度くらいは勝たせてやらないと相手もやる気がなくなってしまうだろうが、今日はそういう気分ではない。

「すごい技を覚えたんよ」

思わずペニスが期待感でピクンと動いてしまう一言。
まあどうせたいしたことないだろうけど。
こないだも同じようなことを言ってからローション手コキをしてきたが、全然余裕だった。

「きっと耐えられなくてヒーヒー言っちゃうんだから」

僕のニヤニヤした表情を見てむっとした彼女が口を尖らせる。
さて、何をしてくれるのやら・・・

きゅうっ

彼女の細い指先が玉袋に触れた、そして指先で睾丸を転がし始めた。
それだけではなく握ったり転がしたり少し引っ張ったりしている。

なるほど、小技を覚えてわけか。
僕はまだまだ余裕の表情だ。

「こないだ密かに動画サイト見て覚えたの」

動画サイトって・・・ああ、あの人が紹介しているサイトか。
これからは履歴もちゃんと消さなきゃ・・・・・・ふあっ、なんだ!?

「タマタマの部分だけを念入りに持ち上げたり撫でたりして・・・」

依然として彼女は僕の玉袋しか触ってこない。
いつもなら棹をしごいたり亀頭をシコシコしたりするのに・・・焦らしプレイか!?

「こうやって触られると・・・どう?」

なんだか変な気持ちになってきた。
両手で睾丸を優しく転がしていながら、時折反り返ったペニスの先端を指先だけで支えている。
強い刺激は全くないのに、彼女の指先がだんだん滑らかになっていく。

「ドクドク出てきたよ・・・お汁が」

ガマン汁でぬれた彼女の指がクチャクチャと音を立てた。
強くしごかれているわけではないのでイくわけではないけど、これは・・・

「ふふっ、私まだ本気出してないよ。こっちみて?」

言われるがままに視線を下げると、片手でタマタマを転がしながらもう片方の手で先っぽを転がしている様が見えた。
玉をコロコロするのと同じように亀頭をコロコロされるとなんだかすごく生殺しをされているようでじれったい!!

「ひ、左手!?」

亀頭を優しく触っているのは彼女の左手。
いつも手コキをされても左手なら耐え切ることができるのだが、今日はダメだ・・・このままだとヤバイ!!

「このあと右手で同じようにしたら数秒でどっぴゅんしちゃうんじゃない?」

「くっ・・・」

正直言って彼女の右手は気持ちいい。
でも今日は左手だけでも充分気持ちいいのだ・・・
僕はこのまま身を任せてしまいたい衝動と戦うのに必死だ。


「左手だけでイかされちゃうよ?ほらほら」

すりゅすりゅすりゅすりゅ・・・

急に手つきが変わった!
明らかにこれはイかせるための動きだ。

「んあっ、くうぅ・・・」

「ふふふ♪」

無意識に足を突っ張ると、太ももの外側を今度はくすぐってきた。
ガマンしようとして入れた力が全然足に伝わらない。
僕を脱力させてからペニスをしっかり握り、再び天使の羽が舞うような手つきを始める。

「遠慮なくイっちゃいなよ・・・ほらっ」

そしてついに彼女は伝家の宝刀を抜いた。
今までタマタマを転がすだけにとどまっていた右手の指を僕の亀頭に絡ませてきたのだ!

「あっ、あああぁー!!ずるい、いいぃー!!」

「あなただって私が寝てるときに襲ってきたでしょ」

右手の親指から薬指までがランダムに敏感な部分を攻め立ててくる。
そこへさらに唾液をトロリと垂らして滑りを加速させる。

ぎゅっ。

「い、いいいいぃぃー!!」


どぴゅぴゅぴゅぴゅ~~~~

彼女の右手が裏筋の部分を強く圧迫してきたのがトドメとなる。
圧倒的な快感が背筋から突き抜けたと思ったら僕は盛大に射精していた。

「これで1勝1敗の引き分けやね。」

引き分け?
確かにそのはずなのに、なぜか負けた気分でいっぱいだ。
彼女のやつ、いつの間にあんな技巧を覚えていたんだろう。
疲労感に襲われ、僕はそのままベッドに倒れこんだ。









(了)