『ねこまんま』
【登場人物紹介】 ※ただし人間は二名
土田桂(つちだ けい)……本作品の主人公。生来のヘタレで奈々子に告白できずにいた。
新田奈々子(にった ななこ)……ニャニャコのせいで一時的にひどい目にあうことも?
ニャニャコ……ネコミミ部分が本体で、それ以外はターゲットのイメージによって変化する。自称美女。
カズヒト……猫の怨念。普段はニャニャコの頭上に乗っているが、精神的に充たされると見えなくなる。
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【お話】
チャイムの音がする。
放課後で好きな人と二人きりという、告白するのに絶好のシチュを作り上げるのに結局一週間かかってしまった。
目の前にいる彼女こそ僕の初恋・一目惚れ・そして現在(一方的に)恋愛中の新田奈々子さんだ。
クラスの中でもひときわ目立つ存在。
これだけ可愛くて頭も良くて性格も悪くなければ男子なら誰だって気にしてしまうだろう。
でも彼氏の気配はない。いつも仲良しの女の子と話をしている姿は見かけるけど、男子と話していることすら珍しいのが奈々子さんだ。
そんな彼女と僕は偶然だが保健委員会で一緒。今日は
その委員会が終わったあとなので二人きりなのだ。
男ならここで神様が与えてくれたチャンスの波に乗るしか無い!!
「ごめんなさい……嬉しいけど、今はあなたの気持ちに応えることができないの」
「……ふええええええっ!?」
勇気を振り絞った自分に酔う暇もなく、僅か数秒間で
僕の(一方的な)恋は終わった……。
ははは……大げさでなく本当にこんな情けない声が出せるんだ。自分の事なのにどこか他人事というか、幽体離脱したみたいな感じでおかしい。
「ですよね……」
もちろん僕にだって自信があったわけじゃない。
でも死ぬ気で告白したのに秒殺だなんて…………
人生ってなんでこんなに甘酸っぱいんだ。
「いい勉強になりました……」
「あ、あのね、私にはちょっと事情があって……」
彼女が何か言ってるけど、もはや耳に入ってこない。
とにかく僕は負けた。恋愛の初期で躓いたんだ。
これこそが現実。つらい現実なんだ。
いかに事前にしっかりと聞きこみ調査をして、彼氏もいない現在フリー、それでもって成功確率100%って友達からも言われていたのに……
結局は当たりかハズレの50パーじゃないかー!
「ああ、もうこんな人生イヤだ! どうやら僕は長生きしすぎたようです。ここから飛び降ります!」
ガラッ
死ぬにはいい天気だ。飛び降りたらさぞかし爽快だろうな。
男なら潔く切腹。いつもそう思っていた。
ここには刃物はないけれど、今こそ決意を実行に移す時。
さようなら奈々子さん。君に会えて本当に良かった……
「あっ、ツチダくん! ここ一階だから死ねないと思う……」
「くッ……!!知ってますぅぅぅ! 知ってますけど、この哀れな僕にあなたは確実な死を選べとおっしゃるのですかああああああああ」
「そういうわけじゃないけど、
ここはツッコまないといけないのかなーって……」
「うああぁぁ、今度は武士の情けですかあああああ!!
興味ない男なんてほっといていいんですよっ」
……パタン。
そう言いつつ開けた窓を静かに閉めた。
彼女に背を向けて教室の出口へと重い足を引きずるように歩き出す。
「あぁぁ、待って~~~! まだちゃんとお話出来てないのに……もう……」
自殺すらできないなんて情けないにも程がある……
僕はもうこのまま裸足で帰ります。
さようなら奈々子さん。
………………
…………
……
「ただいまぁ……」
いつもの癖で誰もいない空間に帰宅報告をしてしまう。
僕が入室した直後、雨が降ってきたようだ。心の中は一時間前からずっと土砂降りだけど。
「みんな水没しちゃえばいいのにね」
雨はどんどん激しくなる。
そうそう、こんな感じ……今の僕には心地よい雨音。
コンコン!
こんな雨の中いったい誰だろう。
今は放っておいてほしいのに。
コンコンコンコン!
「うるさいなぁ……無視するよ」
コンコンコンコン!
「……」
コンコンコンコン!
「……」
コンコンコンコン!
「もう、なんだよ一体……」
近年稀に見るしつこいドアノック。
こっそりとスコープで珍客を覗いてみた。
【???】
「こんな冷たい雨の日は お部屋の中に入りたいニャ……」
「えっ、猫!?いやいや……だからってしゃべるわけ無いだろ。 どうなってんだ僕の頭の中」
これも失恋のせいなのか。
ドアを開けたら猫耳美少女が立っていたとか、そういうのに夢見た時期もあったっけなぁ……はははは、マジで病気だからそれ。
どんどんどんどん!!
「ひいいいいいいいっ!!」
【???】
「いるのはわかってるニャああっ! 開けろあけろアケロ開けろニャあああああっ!」
「なんて明瞭な幻聴なんだ! これは本当に猫のたたりか亡霊かっ……」
ああぁ、今の僕は本格的に駄目らしい。
奈々子さんに振られたショックで心霊体験まで……
これは違うか。ただの押し売りかも。
【猫?】
「はうぅぅ……ここを開けてほしいニャ、
ご主人様ぁ……いい子にするからぁ~~」
しかたない、きちんと対応してみるかな。
ガチャ
「どちらさまで……うわあああああああああああああっ!!!」
なっ……マジかよ猫耳!? 本物の猫娘? コスプレにしては自然すぎる。
【猫娘】
「お部屋の中に入れてくれてありがとうですニャ」
「しかも喋ったああああああああ!! ……って、まだ中まで入れてないけど」
目の前に立っていたのはうちの学園制服を着た女の子だった。目鼻顔立ちは整ってる美少女。
でもなにか変だ……。
「ええっと、結局どちら様でしょう? 声がでかくて残念系なのは把握したけど」
「うるさくないですニャ! あたしは元気な家出猫なだけで……」
「家出? 猫?」
「はわわ、違うです! 今のは忘れていいですニャ……」
「ほう……ではキミは何者だ?」
「び、美女ですニャ」
「びじょっ!? 自分で言うか」
「はわわ、怪しくないですっ! こんな時間にごめんなさいです……」
「……とにかく何があったのか話を聞かせてもらおうか」
いきなりやってきた怪しい訪問者の腕をつかむ。
良かった、ちゃんと実体化してるようだ。
そうなるとただのコスプレ娘。
でも何故に僕を同じ学園制服?
それに頭の猫も……
まさか、あれが本体なのだろうか……
まあいいや。事情聴取してみるか。
気晴らしの相手くらいにはなるだろう……
「じつはエサ……ぁ、昨日から食事を食べてなくて力が出ないのです」
「それ以前にお名前は?」
「ニャ……ナナコです。猫田菜々子といいます!」
「ふぅん……じゃあごはん食べる? それこそねこまんまぐらいしか出せないけど」
「はいです!」
………………
…………
……
(よく食うなこいつ……)
エサ、いや食事を与えつつ観察してみる。
もしかしたら本当に化け猫かもしれない。
尻尾も耳も時々動く。
じつにホンモノっぽい。
あとでこっそり触ってみたい……
「ぷはー! いっぱい食べたです。幸せです!」
「そうだろうね、これだけ食べたんだから。じゃあそろそろ帰ってくれ」
「あ、あのっ! もうひとつだけお願いがっ!!」
「……」
すごく嫌な予感がする……まあ、一応聞いてやるか。
「今夜ここに泊めてくれませんか?」
「……」
来たよ。やっぱりこの流れか。
「ダメー! だめだめだめ、そういうのはナシ!!」
「ホントにぃ……?」
「う……」
「必殺技使うですにゃ……ちらっ?」
猫娘の手がスカートの裾を少しだけ持ち上げた先に、何かけしからん布が見え隠れしてる……うん、白だな。
「色仕掛けのつもりか……卑怯だぞ、そういうのは!!」
「ふえぇ、あたしみたいな女の子キライですかぁ?」
「ふえぇって言うな! オッサンか!!」
でも目がウルウルしてる。見た目はもちろん好みだし、甘えてくるのも悪くないけど……
「お礼はちゃんとしますニャ。ネコの恩返し♪」
知性を感じない。性格が残念すぎる。
「やっぱりネコじゃねえか! 僕は獣が苦手なんだ。早く出て行けー!!」
ぐいっ!
両手で猫を主張している耳を鷲掴みする。
ああ、なんかこれ手触りいいな。
「痛い痛い痛い! もげるぅぅぅぅ!!」
「コスプレじゃないのか……」
「ひどいですご主人様! 泣くよ? 泣きますよあたし!!」
「いやいや、それは近所迷惑だから……じゃあおとなしくしろよ?」
「はいですニャ!」
くそっ、結局押し切られてしまった。
………………
…………
……
ニャニャ子の話を聞けば自称化け猫だという。
横断歩道を歩いていたらトラックに跳ねられたとかそういうレベルのありふれた死に方だ。
それについて同情する気はないのだが……全く威圧感とか恐怖心を感じない。
それとも妖怪なんてこの程度なのか?
「……」
見れば見るほどすべてが中途半端だ。
観察するほど気になることばかり。
なぜネコミミなのか? なぜ制服なのか?
そして……頭が良くなさそうなのか。
野生の猫と呼ぶには弱そうだし、妖怪と呼ぶには物足りない。
「あ……!!」
そう言えば頭の上の猫が消えてる!
聞けば気持ちが満たされると他人に見えなくなるらしい……このあたりはじつに妖怪っぽくて悪くない。
「おしり隠して耳隠せず、なのですニャ……」
「それを言うなら耳じゃなくて……まあいいか。
自分でも何を言われるかわかってるようだな」
こんな具合でツッコミを入れるのも面倒くさいけど今の僕には良い暇つぶしなのかもしれない。
「でもそんなあたしを拾ってくれたご主人様には感謝してますニャ♪」
「断じて拾ってねえし顔を赤くすんな」
妙に馴れ馴れしくて人懐っこい猫……
じゃなかった猫耳娘。
じっとしてると可愛いな。好みの顔立ち。
「だが僕は基本的に犬も猫も苦手なのだ。昔思い切り引っかかれた事があるからね」
すると猫娘は突然悲しそうな表情を浮かべた。
「ま、まさか出て行けとおっしゃるのですかぁ!? あたしが可哀想だと思わないんですか~~!」
「う~~~~ん、まったく思わん」
今日に限っては僕のほうが数億倍可哀想なのだ。
「だから明日になったら出て行……って、おわああああああああああぁぁぁ!?」
突然の体当たり。
不意打ちされた僕はそのまま彼女の体を受け止めるしかなかった。
………………
…………
……
「ふニャああああ……ご主人様ぁ……」
「こ、こら! くっついてくるな」
ああ、胸が当たってる! なんかすげー柔らかい……
しかも恥ずかしげもなくグイグイと!!
「はううぅぅ……
いけずで照れ屋で猫かぶりなご主人様ぁ……♪」
「こ、こらっ……あんまり顔を寄せるな」
こいつ、なんとも甘い香りがする。
サラサラした髪が鼻先をくすぐって……それは決して不快ではなく、むしろ気持ちが高ぶるような……
「やっとめぐりあえたニャ! ここまで長かったニャ~~~~……『もう離さない』とか言ってほしいニャ!」
「離れろこの……!!僕がそんなこと言うわけ無いだろ! こ、こら離れなさい! うりゃあああああああっ!!」
でも必死で剥がそうとしてもくっついたまま。けっこう力強いんだな……さすがケモミミ所有者。
それにしても何故こんなになつかれてるんだ。
僕には心当たりがない。
彼女のご主人様になった記憶もない。
「これは運命ニャ。三年前のあの日から決まっていたことニャ」
「三年前!?」
とっさに思い出そうとするけど何も思い当たらない。
一体こいつは何を根拠に……
「そう、三年前の雨の夜……あたしはここから3キロ離れたコンビニで雨宿りしてたニャ」
「それがなにか僕と関係あるの?」
「ご主人様はその時ここでアイスを食べてたニャ!」
「……」
「と、とにかくあたしが決めたニャ! ご主人様はきっと猫好きな人ニャ!!」
「勝手に決めんな嘘つきヤロー!!」
素早く体勢を入れ替えて形の良さ気な尻を膝で押してみた。
「あいたああああ! いきなり蹴るとか酷いニャ! 猫の祟りはきっときっときっと恐ろしいニャ……」
「やかましい消えろ悪霊!!」
そのまま部屋のドアを開けてアパートの廊下へと猫をつまみ出す。思ったより体重は軽い。
ばたん
もう今日は早く寝よう。
こんなに疲れていたなんて……僕は自分が思っているよりも重症みたいだ。
どんどんどんどん!
「うあああああ、待ってまってまってえええええっ! 言うこと聞くから開けてくれですニャあああああ!」
「だああああ、うるせー!!」
コンコンコンコンコンコンコンコン!!
(猫も必死なのだ……)
近所迷惑なので半泣きになってる猫娘を再び部屋に引き釣りこむ。
………………
…………
……
結局、今夜一晩だけこいつを泊めてやると決めた。
正直なところ、これだけ元気いっぱいだと、どんな悲劇がこいつに襲いかかっていたとしても同情する気になれない。早々に立ち去って欲しい。でも……
「かわいいな……」
じつはさっきから寝顔をじっと見てるのだが……
全然飽きない。フツーに可愛い。
しゃべらなければ最高。
猫耳と性格以外の部分は文句なしの造形。
服の上からでも判るほどきれいなラインを描くバスト、それに長い脚。
じっと目を凝らしてみると肌も綺麗だし、しっとり濡れた髪の毛も色っぽい。何より顔立ちが好みだったりする。
「うニャ? もしかして見とれてましたかぁ?」
ぎくっ!
「そ、そんなことはないぞっ……たぶん……」
「うっふっふ~、ネコは視線に敏感ですニャ」
(喋ると本当に残念な女の子だよな……)
視線を逸らした瞬間、猫娘は僕に寄り添うように距離を縮めてきた。
「こ、こら……こっち来るな!」
「い・い・え! ご主人様は喜んでますニャ!」
「なぜわかる……」
「にゅふ~……女の勘ですニャ♪」
………………
…………
……
「あああっ! こ、こらっ!」
「ほらぁ、その証拠に簡単に押し倒されちゃいましたぁ♪」
突然放たれた甘いムードに酔わされた僕はベッドに追いつめられてしまった。
「ご主人様はネコが好きですニャ……それに……」
「あうううぅっ!」
ニャニャ子は手際良く僕のズボンを下ろすと、やわやわとした手つきでペニスに指を絡めてきた。
「ちょ~~っとエッチな事、されてみたくないですかぁ?」
「うああぁぁ、エッチなことって……?」
「たとえばこういうのはいかがですニャ?」
「ぅくうううううっ!」
ニャニャ子はペニスに顔を寄せて、優しく息を吹きかけながら指先をじわじわと動かしてくる!
(き、気持ちいいいいいぃぃぃ!!)
思わずビクンと腰が跳ね上がる。
既にヌルヌルになりかけてたペニスの先端から透明な何かが滴り落ちてゆく……
こんなことをされたら早くしゃぶって欲しくなるのに、彼女はニヤニヤと笑いながら先端を見つめたままだ。
「おちんちんを肉球でぷにぷにぷに……」
「急に何を! な、なんてことを……あっ、はああぁぁぁ~!!」
亀頭を優しく押しつぶす彼女の指先。その次に、サラサラと手のひら全体で体を撫でてきた。あまりの心地よさに敏感に反応してしまう……
「んふふ、たまらないですニャ?」
「こ、こんな……いひいぃぃ!?」
「スリスリしゅっしゅ……うふふ、どうですかぁ?」
「わ、うあぁ、なんだこれ……気持ちいいぃぃ……」
「あんっ、そんなに興奮しちゃ駄目ですニャ~!」
可愛らしく見上げた彼女と視線が交差する。
それだけでまた心の底から我慢汁が搾られていくみたいで興奮してしまう……
「プルプルしてて、暖かくてぇ……手触りがいいですニャ」
「なっ、何度もそこばかり! いじっちゃ駄目ええええ~~~」
「サワサワされて嬉しくなっちゃってますかぁ?」
「うぁ、な、ってるうう! だからちょっと休憩! なっ?」
「じっとしててくれたらぁ……も~~~っと良くなるですニャ♪」
そう言いつつニャニャ子が指先をクニッと曲げる。
「ひいいいいいいいいいいっ!!」
「あたしの指でご主人様の気持ちいいところを探し当てちゃいますニャ」
フワフワとした手つき……
まるで極上の手触りの毛ばたきでペニスがくすぐられているかのような感触。
「ここかなぁ~…………」
「くう、はぅぅ!」
「それともこっちですかぁ?」
「は、あっ、あぁぁっ、なんで弱いところばかりいいいぃぃ!?」
「ご主人様、とってもわかりやすいですぅ……んふふ~」
たまにペニスだけでなく露出している素肌をそっと撫でてくる。意地悪とも思える手のひら愛撫によって、僕の性感はどんどん高まってしまう……
「だいたいわかっちゃいましたけど、もう少し虐めてあげるです」
我慢汁でヌルヌルになった手のひら全部を使って彼女がペニスを包み込む。
「んあああああああ~~!!」
「繋ぎ目よりも上のほうが敏感ですニャ……」
その言葉通りにペニスの敏感な部分を割り出して、指先でジリジリと責め立てられるとたまらなかった。
さらに滲んだ粘液を指に絡め、僕に与える快感が増幅する。
「ほれほれ、甘~い雫が溢れてきちゃいましたですニャ~」
「んあっ、い、意地悪しないでくれえ~~!」
「舌先でペロペロ……ふふっ」
「そ、それぇ! 舌じゃなくてゆっ、ゆ、指じゃないかぁぁぁ!!」
「あたしの舌先でペロペロしてほしいですかぁ?」
「ちが……ぅ……そういう意味じゃ!」
「それならこの指使いに我慢できないとだめですニャ」
「ああぁぁ、この感触……気持ちいっ、ううぅぅ!」
そして再開された淫らな指使いに悶絶させられてしまう。
的確に僕の弱点だけを集中責めしつつ、こちらの様子をうかがってくるニャニャ子。
「おちんちん硬いままだと、きっとすぐにミルクが飛び出しちゃうのです……」
(くそっ、見られてる……それだけでも感じてきちゃう!!)
「やさしくやさしく……気持ちいいですかぁ?」
「ぁぐっ、ふ、あっ!」
「聞かなくてもお顔を見ればわかっちゃうです……ご主人様、かわいい♪」
「い、言うなあああああぁぁ、あぁ!!」
「じゃあすこしトレーニングするですぅ」
そう告げられると彼女の手が突然激しく上下に動き始めた。
「ひいっ、あ、ちょっ!」
「ほらぁ、しこしこしこしこ♪」
まるで本番行為みたいな激しさで、今まで穏やかだったのにあっという間に余裕が削り取られる!
「ああああああぁぁぁ!! 出るッ、待ってええええええええええええええええええええぇぇ!!」
「あたしにこのままシコりとられちゃいますニャ?」
(くそっ、こんなの続けられたらあと一分も持たな……)
「我慢できたら猫の舌でペロペロしてあげますニャ……」
「っ!!!」
その言葉に思わず反応してしまう。
こいつの口の中、どれくらい気持ちいいんだろう……
「優しく虐めてあげたからおちんちんパンパンですニャ~?」
僕の様子を眺めつつ満足そうにペニスをしごき続ける彼女。
「あああぁぁ……」
少し前までは完全の僕のほうが上位だったのに、今では主従逆転してしまってる……悔しい!
「んふっ、じゃあ元の指使いに戻しますニャ……」
彼女の指先の動きが穏やかになる。
しかし燃えたぎった性欲はその緩やかな動きに反応して、焦らされて全てが噴き出しそうになってしまう……
「い、イクっ! ダメだもうっ!」
「わかってますニャ。ご主人様はこれが好きなのです!」
全て見透かされたうえでの愛撫だった。
ニャニャ子の指がヌルヌルうごめく度に僕は天国に導かれる。
「ナナコに優しくいじめられて、ゆっくりゆっくり高められるのがお好きなんでしょう? ちゃんと気持よくしてあげますニャ……♪」
「ああ、こ、腰が……勝手に浮き上がって」
「クスッ、ご主人様の脚がプルプルしてきましたぁ」
彼女の手がそっと僕の足を撫でる。
それがまた、たまらなく気持ちいい……堪らえようとしても自然に声を出してしまうほどに。
「このままおもらししちゃいましょ? もっと優しくなでてあげますニャ……」
「あああぁぁ、ニャニャ子! 頼むっ! イかせてっ、イかせてえええええええ!!」
「ほらほら、もう我慢できないですニャ……このままイって?」
ペニスを優しく包み込む彼女の手に見とれながら、気持ちがバラバラにされてゆくのを感じていた……我慢できない。全部出ちゃううううぅぅ!
「ひいっ、も、もうっ~~~~~!!」
ビュルルルッ、どぴゅうううう~~~!!
ペニスの先端がニャニャ子のぽってりした唇に触れた途端、ついに弾けてしまった。
さらに続く緩やかな指使いのまま、僕は彼女に何度も射精させられる。
「えっ、ま、まだ……そんな、ひいいぃ!」
「あはっ、白いのがゆっくり滲んできましたぁ」
ザラついた舌先がチロチロと亀頭全体を責めなぶる。
「触っちゃ駄目だ! 今はすごく敏感で……」
「もっと激しくピュッピュしたいですかぁ? ご主人様ぁ」
「話を聞けえええええええ!!」
「優しく優しくず~~~っとナデナデ搾りしてあげますニャ」
ニャニャ子は指先を合わせてすぼめると、まるでスポイトで吸い取るような動きでペニスへの愛撫を再開した。
「ああぁ、うぁっ!もういいっ、やめて! もうやめてえええぇぇ!!」
泣き叫んでもやめる気配はない。むしろガッチリと抑えこまれた上に弱体化させられてるのでジリジリと身を焦がされるように快楽の調べが続く……
「んふふ、まだまだ続きますよぉ……おちんちんカチカチのままですぅ」
チラリとこちらを見る視線が淫らで、僕の心をチョロチョロと溶かし続ける。
いつ終わるともわからぬ、猫耳をつけた美少女の甘い手技にひたすら悶えさせられる僕。
「あたしの指でトロトロにして、もっと濃いミルクを搾ってあげますニャ」
「もう出ないよぉ……それに、うううぅぅ、見るな……こっち見るなよぉぉ!!」
「はじゅかしいお顔になっちゃいましたね? ご主人様ぁ♪」
彼女の言うとおり僕の顔は涙や涎でグシャグシャになっていることだろう。
でも気持よくてたまらないんだ……こんなにしつこく女の子から求められたことなんて今までないのだから。
「あとでいっぱいキスしてあげるです。そのお口にも、おちんちんにも♪」
(あああぁぁ、ニャニャ子のくせに! 可愛く見えて仕方ないよおおおおぉぉ)
指先でペニスをいじられ続けて、心まであの手つきで犯された僕は目の前の猫娘が本当の恋人みたいに思えてきた。
ああ可愛いよ……このままずっと搾られ続けたいくらい好きになりそう。
「すっかりフニャフニャになっちゃいましたね、ご主人さま」
「くぅ、う……気持ち……良すぎるぅぅ……!」
………………
…………
……
それから一時間ほど経過して、ようやく僕は解放された。
そして――
「ここでお願いなのです。暫くの間、あたしをここに泊めてくれませんかぁ?」
「な、なんだと……」
「もちろん、毎晩お礼はさせていただきますニャ♪」
徹底的に僕を搾り終えた後で猫娘が切り出してきた。
さっきまでの事もあって断りにくい。
でもこのままじゃこいつにどんどん溺れていってしまうような……
「尻尾でこちょこちょしたり、体中擦りつけたり……もっともっと気持ちいいこと出来ますニャ」
「う……」
「ご主人様の体に、あたしのマーキングをしてあげますニャ♪」
「ッ!!」
こいつ、次々と僕が気になるようなことを……マーキングってなんだ? あのザラついた舌先でペロペロされるってこと、なのかな。
それとも今度はあの、アソコの中でコチョコチョされたり……駄目だ、けしからんことしか思いつかないぞ。
「ちょっと考えさせてくれ……」
回答を保留したまま僕はそのまま休むことにした。
………………
…………
……
次の日、僕はいつもより少しだけ遅く起きた。
体がだるい……
とりあえず学園に行く支度をしよう。
猫娘は隣で寝てるけどこのまま放置でいいか。
(幸せそうな顔してる……そっとしといてやろう)
ニャニャ子も都合がいいだろうし……と、そんなことを考えながら部屋を出る。
そしてあっという間に教室の前。
この先へ進めば奈々子さんと顔を合わせることになるわけだが……
(はぁ、憂鬱だなぁ……教室に入りたくない)
あと半年もこのクラスで彼女と一緒に過ごさなきゃいけないなんて……告白なんてハイリスクノーリターンだ。しなきゃよかった。
そうだ、ずっと下を向いていよう。ははっ、はははははは――
「ツチダくんおはよう!」
「あ、おはようございますっ!!」
普通に挨拶してしまった。
やはり可愛いよ奈々子さん……でも既に僕の中では過去の人。遠すぎる存在。
「あのね、昨日のお話の続きなんだけど……」
「うああああああああああああ!!! やめてください! 僕のヒットポイントはすでにマイナスなんです。死体蹴りはやめてください!」
「ち、違うよ! 昨日途中で窓から飛び出していったでしょ。ちゃんと最後までお話し聞いてほしかったのに」
(窓はキチンと閉めました!)
居ても立ってもいられなくて僕は彼女を振りきって自分の席へと急いだ。
でもやっぱり追い打ちかけてくるんだー! 可愛い顔して、天使みたいな声で僕を地獄の果てまで擦り潰すつもりですかああああああ!!
「はぁ~……どうすればいいんだろ……」
………………
…………
……
そして数時間後――
「ただいまぁ……」
またいつもの癖で誰もいない空間に帰宅報告をしてしまう。
ニャニャ子の姿はなかった。こんな時に……なんて役に立たない居候だろうか。
「あのまま奈々子さんにいじられていたら僕はどうなってしまったのだろう……」
考えるだけで恐ろしい。
僕が恋人としてふさわしくない理由を数時間説教されたらその場で発狂してしまう。
「奈々子さんの理路整然とした口調で引導を渡されるくらいなら自ら死を選……」
ああ、駄目だ! こんなんじゃ卒業まで持たない。
豆腐のように脆い精神力で、この先どうすればいいんだ僕は……
………………
…………
……
「ん? 誰だろう」
昨日もそうだった。最悪な気分の時に限って来客。
ふらふらと立ち上がった僕の頭に浮かんだのは……
選択肢1・もしかして奈々子さん!?
選択肢2・あの猫娘に違いない
(2を選択)
「……」
ドアを開ける前から胸騒ぎがしてる。
とりあえず新聞の勧誘などではないことは確かだ。
ガチャ
「やっぱりおまえか……」
「正解ですニャ! さっすがご主人さま~」
「ふん、今は気分が悪いんだ。消えてくれ……」
「えへへ、やっぱり起きてましたですニャ?」
「うるせー黙れ。まだ就寝時間ではないだろ」
猫って夜行性だっけ? んなことはどーでもいいか……
「ご主人さまぁ~、ナナコ眠れないですニャ」
「お前の睡眠など僕の知った事か。猫なら猫らしく――」
「そんなことおっしゃらずに~~~」
「くっつくなあああああ! 離れないと犯すぞ!!」
ガシッ!
「フニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア~~~~~~~!! 野生を感じるファッキューですにゃああああ!!」
こいつ、まだ僕の恐ろしさを知らないみたいだな……
今こそ見せてやろう。飢えた狼の如き性欲を!!
………………
…………
……
気がつくと僕は猫娘を組み敷いていた。
「ああぁん、そんな! 布越しにグリグリされたらおかしくなっちゃいますぅ!」
「まだまだこんなもんじゃ済まないぞ! このまま隙間から挿し込んでやるわ」
「えっ、このままずらして!? へ、へんたいですニャぁ……」
「……じゃあどうすりゃいいんだ……」
実際この先どうしたらいいのかよくわからない。異種間でのやり取りってことになるのか……どうしよ。
「フツーは半分だけずらして差し込むとかぁ……そういうのが定番エッチじゃないです?」
「ほう、わかった」
「ひゃああぁぁ、嘘です嘘です! ホントにやっちゃダメなんですニャ!!」
「うるさい。絶対やる。もう決めた」
「なんという硬い意思! ご主人様こそエロエロ大魔王ですニャああああ」
「ええい、だまれ! 僕はお前の言う通りにしてやるだけだああああ!!」
言うまでもなく僕は童貞だ。というわけで、ここから先はファンタジー。
未知の世界へ思うままに突き進むのみ!
パンツを半分ずらしての挿入……なんだよこれ、メチャメチャ興奮するじゃないか。
お前のほうがよっぽどヘンタイだぞ、ニャニャ子!
ズプ……
(こ、これ気持ちいいかも。ほんのり温もりがあるアソコ同士のキスって最高にエロすぎだよおおぉぉ)
「あれあれ~、なんか今うめきごえが……」
(あああぁぁ! こいつの肌、気持ちいいぞ……)
反則だろ……なんだよこれ!
すべすべの肌に手を置くだけでこっちが感じさせられてしまう。
「ネコ肌で温めてほしいですニャー」
「それをいうなら人肌だろ! オ、オラアアアァァ」
ずぷううううううううううっ!!
「ふニャああああああ! ごしゅ、ご主人様ぁぁぁ~~~♪」
(こいつの声もたまらない……どんどん可愛く思えてきちゃう!)
「あたしのことさっきより好きになってくれましたかぁ?」
「ッ……」
僕の心境の変化を感じ取ったのか尋ねてくる猫娘。
そんな可愛らしい顔で見上げてくるな……まじでヤバいんだから。
「うー、なんで黙ってるですか! 家出ネコはお嫌いですか?」
「こ、今週だけだからな! 来週になったら出て行けよ」
「えへへ、ツンデレですニャ」
「ちがうわ!」
「じゃあ……ためしてあげますニャ♪」
………………
…………
……
「うああああっ!!」
「はふっ……ご主人様、そ~~~っと触って下さいニャ」
ニャニャ子が体を起こしてペニスを優しく握りしめてきた。その代わりに自分の体も触っていいという。
(き、気持ちいい! こいつの手が、指がまとわりついてえええぇぇ!!)
あまりの心地よさに体が弛緩する。
心まで蕩けないように僕は彼女の猫耳を優しく撫でてみた。
「うん、上手ですニャ……ナナコ気持ちいいです♪」
「そ、そうか……」
「あっ、あっ、あっ! 尻尾をなでなでされると……弱いですニャ」
嬉しそうに小さな声でゴロゴロと喉を鳴らしてる。
「尻尾なんて触ってないけど……まあいいか」
「ご主人様の触り方が上手すぎて……あたしもスイッチ入っちゃいますぅ~!」
「お、くるか?」
「はふぅ……力が入らないですニャ……」
(ここが弱いんだ……耳やお尻を優しく撫でてやると大人しくなるんだな。かわいいぞこいつ!)
ニャニャ子はうっとりした様子でペニスを握リ続けている。
「お返しにあたしもご主人様のことを……」
「そんなのいいよ。もっと触ってあげる」
今度は耳を優しくなで返すと彼女の頬がますます赤く染まる。
「だめぇ……そんなに焦らされたらおかしくなっちゃうですニャ……」
「その、バストをだな……」
恐る恐る指先を伸ばすと、ニャニャ子が恥ずかしそうに身を捩る。
「あふっ、急に触っちゃダメですニャあああ!」
「却下」
「ちゃんと予約して下さい、ご主人様」
「じゃあ予約する。さわるぞ?」
「いいですニャ」
服の隙間から指先だけでバストをいじる。ただそれだけなのにすごく興奮する……
「あううう、これは女泣かせ・ネコ泣かせの手つきですぅ……」
「しらん! 触るのすら初めてだよッ」
ああ、なんて柔らかくて気持ちいい……押し返してくる弾力も最高だしいつまでも触り続けたくなる。
一心不乱にバストを愛撫していると、ニャニャ子の吐息が更に熱くなってきた。
「ご主人様、あの……そろそろ……えっと……」
「う、うん……何?」
「はしたないお願いをするネコはお嫌いですか?」
その上目遣いやめろ……こっちまでドキドキしてくるじゃないか。
ペニスを優しく包み込む彼女の手をほどいて、再びベッドに横たえる。
ニャニャ子もおとなしく僕の手引に従ってくれた。
控えめに開く長い足を抱き抱えるようにしてトロトロになっている秘所に肉棒を突き立てる。
「あっ、あああああぁぁ~~~! 思いっきりぃ、差し込んできたアアアアァァァァ!
ニャニャ子の強制とは裏腹にスムースに挿入できた。
しかし……
「はぁ、しゅごいですご主人様ぁぁ~~、硬すぎてこれ、ヤバいですぅぅ」
「お、おまえこそ……何だよこれえええぇぇ!?」
三分の一ほど挿入を終えたところで何か違和感を覚えた。気持ち良すぎる……
「一気に貫いてくるとか鬼畜すぎて、もうあたし反撃できないですぅぅぅ~~」
「ち、違う! 僕のほうがこれ、ヤバ…」
一気に差し込まないと入り口で暴発してしまうと感じたのだ。彼女の秘所は奥へ行くほど狭くなっていて、引き抜こうとすると心地よい快感を与えてくる。
まるで肉襞が名残惜しそうにペニスを抱きしめるように。甘く何度も引っ掻いてくるのだ。
(なっ、なんだこいつの膣内……こんなの全然我慢できないいいいぃぃぃ!!)
初めての僕にはわからないけど、こ、これって名器と言われる部類に入るんじゃないか?
「うううぅぅ……」
「うニャ? なんで動かないですか……」
「……」
動いたら負ける。絶対ダメだ。
間違ってもこいつより先に僕が射精するなんてことになったら、さらに弱みを見せることになったら――!
「もしかしてあたしの膣内が気持ちよすぎて動けないとか?」
「!!」
「にゃははっ、さすがにそんなわけないですニャ。
いくらなんでも童貞でもない限りは……」
「……くっ」
こちらの痛いところばかりついてきやがる……
「あれれれ~? もしかしてご主人様ってば……初めて体験ですかぁ?」
(くそおおぉぉぉ……何だこの恥ずかしさは!!)
あああ、なんだか急にニャニャ子がお姉さんに思えてきた。正確な年齢はわからないけど悔しすぎる。
こいつに遅れを取りたくない。
ぐにゅうううぅぅぅ!
「んはあああぁぁっ!!」
不意に膣内が蠕動する。
奥の方から根本に向かって丁寧に何度も舐めあげられた感じ。
まさかこれ、こいつが意図的に……
「ふふふっ、童貞くん大好きですぅ。おもいっきり優しくしてあげますニャ♪」
ぐにゅうううぅぅぅ!
「んおおぉぉ! あああぁぁっ!!」
二度目のペニスマッサージに悶絶する。
き、きっ、気持ち良すぎる! しかもこれ絶対わざと振動させて――
「ご主人様のかた~いの……甘噛みしてみますニャ」
きゅう!
「うはああああああああっ!!」
「ニャはは、すごく感じてくれてるみたいですニャ! ナナコとってもうれしいですぅ」
きゅきゅうう!!
「ぎひいいいいいいいっ、ま、まって! それ我慢できない……ズルい、ズルいぞおおぉぉ!!」
こっちは何も反撃できないのをいいことに、ニャニャ子がペニスを攻撃してくる。
「あぁん、ご主人様の恥ずかしそうなお顔がたまらないですニャ……もう少しいじめてもい~い?」
「ダメダメダメえええ!」
「それはいやですニャ」
くにゅうう~~~♪
「うあっ、あ、あ、ああああっ、やめ……」
抱きしめているはずなのに、膣内では完全に主従逆転してる!
トロトロした肉襞が絶え間なくフェラしてくるみたいで、しかも引き抜こうとすると瞬時に締め上げられてどうにもできない。
「んふふふふふ~、もうビクビクですニャ~♪」
さらに彼女は空いている手のひらで僕の太ももや腹部を撫で回してきた。
「おちんちんをこらしめたまま、もっと気持ちよくしてあげますニャ……」
彼女は腰を小刻みに動かして騎乗位のまま下からピストン運動を仕掛けてきた!
(あああぁぁ、それぇ……ニャニャ、こおおぉぉぉ!)
僕の体を這いまわる指先の動きなどもエロすぎて、ほんの数十秒で完全に骨抜きにされてしまった……。
「ほぉら、すりすり……あたしの手、すごく気持ちよくないですかぁ?」
「うあ、あああぁ!」
僕は黙って何度も頷くしかなかった。
手の動きに連動して膣内も僕を喜ばせようとさざめいてくる。
「ご主人様のために、かわいい女の子に変身したんですよぉ? もっと褒めてほしいニャ……」
「か、かわいいよ! お前の顔も体もかわいくてもう……でもちょっと待ってくれええええ!!」
「あはっ、うれしいですぅ!……じゃあそろそろイかせてあげますニャ」
ペニスをキュウキュウに抱きしめたまま、形のいいお尻が妖しく揺らめく。
「たっぷり焦らしてあげましたから、ほんの少し力を加えればご主人様はぁ……♪」
「うあああああああああぁぁ、イクううううぅぅ!」
ドピュウウウウウウウウッ!!
長い脚が僕の腰に巻き付いて、クイクイといやらしく射精を促してくる。
その淫らなおねだりに僕のペニスは瞬時に白旗を上げてしまった……
「んふ、あたしのこと好きですかぁ?」
ドクドク流れる精液を感じながら彼女が言う。
「す、好……きぃ……」
「もっとたくさんミルク出してくれますニャ?」
答えるのが精一杯で、肩で息する僕を抱きしめながらニャニャ子は嬉しそうだ。
「じゃあ……こってり濃厚ミルクを、搾り出してあげますニャ……せーのっ!!」
「えっ、待って……ああ、そ、それ駄目! 駄目だから、あ、うわああああああああああああああああああ~~~~~~~~~!!!」
突然再開された逆ピストン運動に全く抗えない!
ああ、出るッ……これ絶対我慢できないやつだ。あ、あああ、あああああ!!
「きゅううううううぅぅぅ~~~~!」
彼女の声に一瞬遅れて膣内が再び僕を抱きしめてきた。
「いぎいいいいいぃぃ!!」
甘噛みされて思わず背筋が伸びる。
休むことすら許されず、強い刺激を流されたおかげでペニスが瞬時に硬さを取り戻してしまった。
「んふふ、おちんちん……またもやピクピクですニャ♪」
「はぁ、はぁ、はぁ……こ、こら!」
「イっちゃえー!」
「んああああああああああっ!」
ぴゅううっ!!
「白いのいっぱい出たですニャ……」
情けないことにまた彼女の中で……搾りとられた。
「……あぁぁ」
力が入らなくなった僕は彼女に身を任せる。柔らかな髪とリンゴみたいな香りを感じながらニャニャ子に抱きしめられる。
「こんなにブチまけちゃって、どうするんです? ご主人様」
「ごめんな……きれいにしてあげなきゃ」
「かしこまりですぅ! あたしが全部きれいにしてあげますニャ……」
「えっ、ちょ……」
そんなつもりじゃなかったのに! こいつ、頭のなかが残念だからこういう誤変換を……
「ああああっ、やっぱりやめろおおおおおお!!」
ざらついた舌先がペニスを弄ぶ。
猫の舌ってこんなに気持ちいいんだ……でもこれじゃあまた!
「ご主人様? 気持ちよさそうなお顔してますけど、まだこれからですぅ」
「うあっ、あ、ああああ! イクッ!!」
どぴゅうううう~~~!!
少しも我慢できずにまた射精。
このままじゃ完全に搾りかすにされちゃう!
「もっとも~っと、あたしのことを好きになってもらいますニャ」
たまらず逃げ出そうとする僕の下半身を押さえ込みながら、ニャニャ子は嬉しそうに何度もペニスを舐めあげてくれた……
………………
…………
……
暫く休憩をしたあとで彼女が口を開いた。
「ご主人様、優しいですにゃ……」
「え……?」
「傷ついてるのにあたしのことを抱いてくれましたニャ!」
「!!」
こいつ、なんでそれを……
「違うぞ! あれは単なる欲望のはけ口としてだな」
照れ隠しとはいえ、我ながら最低のセリフだ。
「にゅふふふふ、つんでれですかぁ~?」
「……もう一度犯されたいみたいだな。今度は縛るからな。一方的になぶってやる」
「ひにゃあああああ! 嘘です嘘ですごめんなさい!!」
「……」
ペコペコと頭を下げるニャニャ子をみながら僕は一つの決断をした。
「お前……もうしばらくここにいろよ」
「にゃんですと!?」
言葉の意味が理解できないのか、猫娘はポカンと口を開けて呆けている。
「僕のそばに居てくれって意味だよ」
「ふっふ~~~ん、ご主人様やっと素直になってくれたですニャ」
「……そのかわり毎晩犯すからな」
「受けて立つですニャ!」
ニャニャ子はパチンとウインクをしてから、嬉しそうに僕に頬ずりを繰り返すのだった。
(了)