ライム(ライム=ティフォリア)
1・人物と性格
スライムと人間のハーフであり、自由気ままに人間を犯しまくる美女。ハーフといえども他のスライム同様に体表からスライムローションを滲ませることができる。
体内に「炎のエレメント」が埋め込まれているため、寒冷地でも凍結せずに通常の活動が可能。
長く紅い髪を持ち、通常時はポニーテールにまとめている。本気モードや一部の人物とのバトルファック時には髪を解くこともある。
口癖は「どうでもいいけど」であり、自由気ままに振る舞うことをモットーにしている。気に入らないものは目の前から消すことしているのでストレスがたまらない。
逆に型どおりに動く人物や、自分に何かを強要する人物には敵意を燃やす。
幼少期の記憶については曖昧で、スライム界の女王・シアノの側近としてルシェと共に長い時間を過ごす。
後に精鋭部隊であるリップスの二番手となりレベッカ(=フローラ・クロリス)の元で戦いの中に身を置く。
紅茶やケーキが好物らしく、ウィルやマルクに口うるさく上等なスイーツを求めることが多い。
自分で料理するとほとんどの食べ物が消し炭になる(火加減が下手すぎる)ことから「紅の魔女」「炎の処刑人」と呼ばれることもある。
2・通り名や噂
かつて鉱山として栄えていたレザンという地域(人口数千人)を一夜にして壊滅させたこともあり、「紅の魔女」と呼ばれていた時期があった。
本人はその名前が気に入らないらしく、耳にすると露骨にめんどくさそうな表情をする(ちなみにその時同時に活動していたレベッカはその数倍の被害をもたらしたのだが伝える者がいないので噂すら流れていない)。
しかしライムが通りすぎたあとは性的に搾取された男女が屍のごとく積み重なり、産業活動が停滞することもあるのは事実。
大人数を相手にする時は分身を操り素早く相手を絶頂させるため、「千人斬り」の名で恐れられたこともあった。
ウィルとの戦いのあと、処刑されるはずであったが咄嗟の機転で窮地を脱する。その後は人間界の(というよりはウィルの)ために野良スライムの退治などに尽力する。
常に監視されている身でありつつも、宮殿の戦いの翌年にはハンター協会よりプラチナアワード(Sクラス討伐成績)を授与された。
3・容姿
赤い髪に紫色の瞳をもつクールな印象。
切れ長の目尻も彼女のイメージ作りに貢献している。
よく見ると左目に泣きぼくろがある。
ライム本人は「どんな美女だって完璧じゃないの」と言って、非常に気に入っている様子。
身長は163センチ程度であり、長身とはいえないものの均整の取れた体つきをしている。
ウィルからしてみると「理想体型」ではあるが、本人は自分のスタイルにそれほど関心がない。
妹分であるリィナは、ライムの大人っぽいスタイルに羨望の眼差しを送っている。
4・魔法や特技
スライムとしての粘体術は人間としての骨格によって阻害される部分はあるものの、スライム界では屈指の実力を誇る。
分身を複数生み出すことができる上、命令を組み込んで自動的に行動を促すことができる。
ルシェのように本人の意志に連動した上で意思を持つ「高度な分身」を作ることはできない。
剣術など武具を用いるものは得意とせず、代わりに体術に秀でている。
素早く相手の背後に回りこんで行動を制約することや正面から抑えこんでキスで制圧することも得意技の一つ。
性的に相手を弄ぶことにかけては常に全力で集中しており、生かさず殺さず獲物を搾り尽くすことに生きがいを感じている。
後に炎のエレメントを活用したマグマ召喚術なども覚えることになる。
5・装備その他
通常服
スライム女王から贈られた赤と白、淡いピンクを基調にした服を好んで着ている。
それらの服と赤いブーツの組み合わせは本人によるもの。
常に肌を露出している部分もあるが、体内の炎のエレメントの効果で体表は常時適温に保たれている。
リボン
長い髪を止めている白いリボンは単なるアクセサリーではない。
体内より溢れる炎の闘気を抑え、ライム自身がクールでいられるようにするための封印でもある。
青い指輪
ウィルより贈られた魔法のアクセサリー。対になっている指輪の形状をした空間転移装置。
それぞれにお互いへの道標となる魔力が封じ込められていて、緊急時は彼のもとに瞬間移動できる。
(逆に相手が自分の方へ飛んで来る場合もある)
6・隠された真実(スライムバスター3より)
ライムの母親はスライム界の女王・シアノであり、父親は北の大地を統べる王・ティフォリアである。
春や夏が中心の世界で活動するスライムと、北の大地で暮らす種族との間にできたのがライムである。
また彼女には双子の妹がいるのだが、そのことを知らされるのは皮肉にも父親が他界した後であり、しかも妹であるミルティーユ・シアノは自分と敵対することになる。
ティフォリア王がお忍びで春と冬の「境界線」にあたる地域でシアノと出会ったことがすべての始まりだった。
二人は愛しあい、しばらく逢引きを続けるうちに子供を宿してしまった。
しかし「境界線」を超えること自体が自然の摂理に反する行為で、それぞれの世界の中で生きていかねばならないルールがあった。
ルールを破った場合、片方の国が滅びるといった事例が過去に幾つもあった。
そのことを気にして、事態を快く思わぬ二つの国の重臣たちが結託して二人を引き離すことに。
シアノとティフォリアは激しく抵抗して重臣たちを何名か葬ることになるのだが、お互いの国のために解決策を探す。
お互いの愛情の結晶であるライムとミルティーユをひとりずつ選び、愛する者の名を与えることで気持ちを押し殺した。
ライムはシアノ女王に引き取られ、ティフォリアの名を隠したまま自由気ままに育てられた。
ミルティーユはティフォリア王に引き取られ、王に寵愛されながら成長していった。
だが、ティフォリア王が急逝する前にミルティーユに全てを話してしまう。
さらに王は最期の言葉としてライムへの愛情をほのめかしてしまうのだった。
嫉妬に駆られたミルティーユは、精鋭数名を引き連れてスライム界の至宝「ブルーティアラ」を奪取した。
自らを捨てた母や何も知らずに穏やかに暮らす姉に対して復讐を誓うのだった。