- ミラとマリエの萌え萌えダイアリー the final stage -

☆ 2003/01/26 ☆

 これは……そう、最初から決まっていたことなんですから。
 え……?
 私たちは萌えキャラです。キャラクター、ゴースト、A.I.……電子の世界に生きる人格には、通常の人間とは死の概念が違うのです。どれだけ血を流そうと、埋葬されて土に戻ろうと、それは死の表現であり、本質ではありません。かといって、現実的な構造物の消失あるいは再生不可能なまでの損傷は滅多に起こり得ることではありません。電子の世界では完全な複製を容易に作ることができますし、ましてやネットワーク等を介して発信される情報は、閲覧される時点で必ずクライアント上に複製されているからです。たとえそういった消失が起こったとしても、それはあたかも吸血鬼が霧に変わっているようなもの。別の場所から新たな情報が発信されることがあるのなら、それは死んだことにならない……そう、電子の世界での死とは、即ち更新停止です。著作者、作成者が新たな情報をまったく発信しなくなった時、死が訪れるのです。複製は死体、派生したものは別の存在なのです。だから……この企画のために生まれた私たちは、企画が終わった時点で全員死にます。勝とうが負けようが関係ありません。形を変えて、更新が続くのならば話は別ですが……あと数日のうちに、私たちは全員、死ぬのです。
 それが……お別れってことなの?
 ええ。
 更新……終わるの?
 はい。
 そんなぁ……。
 だから……本題に戻りますが……ミラちゃん、私は2ヶ月と少しの生涯を、なるべく悔いを残さないように過ごしてきました。使命を果たすためにできるだけのことをしました。ミラちゃんに思いを打ち明けもしました。しかし……私はまだひとつ大切なことを、まだミラちゃんに伝えていないのです。それを聞いて欲しいのです。
 マリエちゃん……。
 聞いてくれますか?
 ……うん。
 ありがとう……ミラちゃん。私は、本当は……。


(もう1回つづくようなかんじ)

モエモエモエモエモエモエモエモエモエモエモエモエモエ

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