第四話『さくらのふらふら猛勉強』



「ほぇ〜〜〜〜！！！！まにあわないよ〜〜〜〜〜！！！！」

桜と知世が２−Ａに転入したその日の夜、桜は女子寮の自分の部屋で猛勉強していた。
それはなぜかというと期末テストがまじかに迫っているからである。
しかも桜にとっては中学生になって始めてのテスト、桜は中学生になったばかりで
中間テストすらも受けた事がなかったのである。

「桜〜・・・そんなにこんつめてやってたら体壊すで」
「だって私本当は中学一年生なのに二年生のテストが待っているんだよ〜」

桜は泣きながらケルベロスに答えて勉強をする。

「運が悪かったと思って諦めたらどないや？」
「そんなすぐ諦めるなんて事だめだよ」
「絶対に大丈夫だよ」

桜はかの有名な自分のセリフで答えると知世が自分お手製のケーキと紅茶を持って現れた。

「桜ちゃん・・・少し休憩にいたしましょう」
「うん、ありがとう知世ちゃん」
「わーい・・・ケーキやケーキやー」

桜は少し休憩に入り、ケルベロスと共にケーキを食べ始めた。

「やっぱり知世の作るケーキはうまいな〜」
「うん、普通にお店に売っている物よりおいしいよ」
「お褒めに預かり光栄です」
「そういえば知世は勉強せんでええんか？」

ケルベロスの問に知世は普通に答えた。

「私はネギ先生ほどではありませんが、高校生くらいのレベルのお勉強までならで
きますので大丈夫ですわ」
「へぇー知世も頭いいねんな」
「いいえ、家庭教師の教え方がよろしかっただけですわ」
「へぇ〜・・・知世ちゃん家庭教師を雇ってるんだ」
「はい」
「家庭教師かあ・・・・・・・・・・・」

桜は知世の話を聞いて考える桜、そして何か思いついた。

「あ！・・・それだよ知世ちゃん」
「？」
「教えてくれる人もいないで勉強しているのがそもそもの間違いだったんだ」
「知世ちゃん・・・ちょっと行ってくる」

桜はすぐさま勉強道具を持ち、部屋を出てある部屋に向かった。
向かったのはアスナと木乃香の部屋である。
そう・・・桜が思いついたのはネギに勉強を教えてもらう事であった。
そして部屋に到着した桜は部屋のドアをノックした。

「コンコン！・・・ごめんくださーい」

するとドアが開き、一人の顔見知りの女性がでてきた。

「あっいらっしゃい桜ちゃん」
「こんばんはアスナさん」

アスナは桜と話しながら桜を家に招きいれた。

「ネギから聞いたわよ、魔法使いなんだって」
「・・・はい」
「ネギ桜ちゃんが見えたわよ」

桜とアスナが中に入り終わると中にネギがいた。

「桜さんいらっしゃい」
「こんばんはネギ君」
「そういえば木乃香さんは？」

桜が聞くと木乃香は今大浴場に行っているみたいであった。

「それで桜さん・・・今日はどういったご用件で？」
「ネギ君勉強を教えて」
「えっあっはい」
「私って本当は中学一年生になり立てだったから中学生の勉強なんて全然出来なくて」

桜が勉強を教えてほしい理由を話すと、ネギは承諾した。

「そういう事でしたら張り切っていきましょう・・・ついでにアスナさんも」
「えっ！・・・私も」
「そうですよアスナさんも頭悪いんですから」
「わかったわよ・・・」

かくして桜の夜通し楽しいお勉強会が始まった。

「x^2+4x+3・・・・・・・」
「this is a pen・・・・・・（お決まり）」
「1気圧は１０１３hPa（ヘクトパスカル）・・・・・」
「睦月・如月・弥生・卯月・五月・水無月・・・・・・・・」

桜とアスナの勉強は進む進む、そして気がつくとなぜかバカレンジャー全員と知世
がくわわり、知世がビデオカメラを持って現れ桜を取り始め、木乃香が大浴場から戻ってきた。
そして勉強を見守る側とする側に分かれた。

「知世ちゃんてほんまに桜ちゃんが好きやねんな〜」
「はい、桜ちゃん以上にかわいい者なんて存在いたしませんから」
「へぇ〜そういえばよく見るとほんまにかわえ〜な」
「分かっていただけましたか」

これにより知世の仲間が一人増え、桜の背筋がぞくっ！とした。

「ほぇっ！・・・」
「どうしましたか桜さん」
「ちょっと寒気が」
「テストも近い事ですし、風邪には気をつけてくださいね」
「ありがとうネギ君」

それから勉強が進むと、ふとネギは勉強に関してある事を思い出した。

「皆さん、そういえば頭がよくなるおまじないを思い出しましたのでこれを頭の上に乗っけてください」
「ネギ・・・何なのこれ？」
「ぬいぐるみですね」

ネギがバカレンジャー＋桜に手渡したのは猫のぬいぐるみであった（っていう事はもしや）

「前にIQ１８０の天才少女が猫をいつも頭の上に乗せていたという話をパルさん
から聞きまして（芳○桜キター・・・！）」
「ってパルの話かい！」

アスナがネギに突っ込むと夕映がアスナを抑えた。

「まあまあ事はためしという事でこのまま載せたままで勉強をしましょう」
「そうあるね」
「このネコかわいいしオッケー」
「っていいんかい！」

そして頭に猫のぬいぐるみ（う○まる）を乗せたまま勉強はまた進み、時間もたち
始めると会話も弾みだんだん勉強から脱線し始めた。

「へぇー・・・桜ちゃんってお兄さんがいるんだ」
「はい・・・でもお兄ちゃんってとっても意地悪で・・・」
「でも本当はお優しいかたですのよんね・・・桜ちゃん」
「うん」
「あーあ私も弟じゃなくてお兄さんがほしかったな」
「でもでも、ネギ君みたいな弟なら大歓迎だよ」

まきえはそういうとネギに抱き付いた。
その時、知世はあることに気づき、突っ込みをいれた。

「そういえば、先ほどから勉強が全然進んでいませんね」
「あっ・・・」

桜達は本当に勉強の事が頭から消え去っていたらしく、知世に突っ込まれると全員
知世を見て目が点になった。

「やっぱり私たちって勉強が続かないわね」
「頭悪いし」
「勉強が嫌いですし」
「なんか勉強が続くいい案がないかなあ」
「はあ〜・・・・」

桜達は自分達に勉強する精神力がないことに溜息をすると二人の女が姿を現した。

「そういう事なら私に任せるね」
「あ・・・あなたは」


「超！・・・と葉加瀬（ついでかい！）」

現れた二人は超と葉加瀬であった。

「勉強が進まなくて悩んでるみたいね」
「何か対策があるんですか超さん」
「ふっ私にかかれば勉強嫌いなあなた達も絶対に勉強に没頭ね」
「何か策でもあるんですね？」
「おう！・・・任せとくね・・・ハカセあれを出すね」
「ハイ〜」

超の指示によりハカセは何か機械仕掛けの道具を取り出した。

「その名も・・・強制勉強君バージョン1.1ね」

ハカセが取り出した機械は頭があり、何本も触手が出ておりその先は腕に取り付け
られるようになっていた。
そして、超はその機械の説明をした。

「この機械は勉強以外の言葉を発するあるいは勉強しているものが寝ると電気がビ
ビビッと流れる仕掛けになってるね」
「ちょっと・・・電気が流れるって大丈夫なの？」
「大丈夫ね、電気が流れてもちょっとだけしびれる程度に抑えてあるね」
「それでも心配なら少し試すね」

超はそういうと桜達の腕に機械の触手の先を取り付け機械の電源をONにした。
その瞬間古菲に電気が流れた。

「まずは古菲にながすね」

その瞬間古菲に機械から電気が流れた。

「びびびびびびびびびーーー！」
「のああああああーーーーー！」

古菲の身体を電気が流れる流れる。
その電気の勢いで古菲がのた打ち回るくらいだ。

「ちょっと、大丈夫なの？」
「これはちょっと駄目ね」

超は電気が強すぎる事に気づき、古菲への電気は止めたが古菲は口から白い煙が出ていた。

「古菲さん大丈夫？」

古菲に駆け寄る桜。

「あははははははー・・・・ちょっと電気が強すぎたね」
「ちょっとどころじゃないじゃない」
「あっ！」

アスナが突っ込むと超は手を滑らして機械のコントローラーを手から落としてしまった。

「ガシャン！・・・バチ・・・バチ」
「これはやばいね、壊れてしまったね」
「やばいってどういうこと？」
「自動モードがONになりました。後１０秒で勉強を始めてください」
「やっぱり自動モードが働いてしまったね」
「これは自家電力だから電気が切れるまで止まらないね」
「これはもう電気が切れるまで勉強を続けるしかありませんね」

超とハカセがそういうと、機械による地獄の耐久勉強タイムが無理やり始まった。

「ほ・・・・ほえっ！」
「ちょ・・・ちょっとまっ「はじめてください」」

勉強タイムが始まると地獄であった。
いつの間にか超とハカセは逃げ、ちょっとでも弱音をはくと勉強以外の言葉として
センサーが働き電気が流れるのである。
しかも深夜になっても眠る事さえできないのである。

「（ほええー・・・眠いよー）」
「（って言うかネギいつの間にか寝てるし（子供やし））」
「（もう駄目でござる・・・・）」
「（もういっそ死んだほうがましです）」
「（勉強会なんかに参加しなきゃよかった）」
「（何でこうなるある）」

皆声を出せないので頭の中で喋りながら勉強を続ける。
普通に声を出せるのは応援側の木乃香と知世だけである。

「みんなファイトやで〜。」
「頑張ってくださいませ。」

木乃香と知世の応援によりどうにか脱落（死）者はでず、この勉強会が朝方まで続いた。
そうして機械の電力もなくなり、機械は停止した。

「ほ・・・ほぇ〜〜〜・・・・」
「や・・・やっと止まった」
「皆生きてるー？」
「なんとかある」
「死ぬ一歩手前です」
「いつもの修行より辛かったでござる」
「がくっ！（全員）」

皆勉強が終わると夢の世界へはいっていった。

「あらあら皆さん眠ってしまわれましたわ」
「今からは学校やのにな」

その後、知世と木乃香は桜たちをどうにか起こして学校に向かった。

「ほぇ〜・・・眠いよ〜」
「そうでわね」
「知世ちゃんは大丈夫なの？」
「少しくらいは大丈夫ですわ」
「木之本さん・・・大道寺さん」
「あ・・・しずな先生」

桜と知世が話しているとしず名先生が現れた。

「何かようですか？」
「ちょっと学園長がすぐに学園長室へ来るようにとのことよ」
「なんだろうね知世ちゃん？」

知世と桜はすぐに学園長室へ向かった。

「失礼します」
「おはよう・・・桜ちゃん・・・知世ちゃん」
「おはようございます」

桜達は学園長と挨拶をした。
それから学園長が今日呼び出した訳を話した。

「いやーちょっと忘れて追った事があっての」
「忘れていた事ってなんですか？」
「もう一度聞くが桜ちゃんと知世ちゃんは中学一年生なんじゃな」
「はい」
「ふむ・・・そういう事なら期末テスト免除じゃな」
「ほぇ？・・・・」

桜は一瞬園長が何を言っているか訳がわからなかった。
そして桜は園長が言った言葉の意味を尋ねた。

「あの・・・それはどういう意味なんですか？」
「桜ちゃんと知世ちゃんは本当は中学一年生じゃろう」
「はい」
「じゃから中学一年生である桜ちゃんと知世ちゃんに中学二年生のテストを受けさ
せるのはちと酷じゃろうと思っての」
「じゃから期末テスト免除という事になった」

その瞬間桜は氷のように固まり、立ったまま気絶した。


「昨日の私の苦労って・・・なんだったの・・・」
「桜ちゃんどうしたんじゃ？」
「ちょっと訳ありでして（汗）」

この後桜は１０分以上固まっていたという・・・・。

＜第四話終＞


『ケロちゃんの次回予告コーナー』

「いやー・・・桜も大変やってんな〜」

「そりゃあ夜中になっても帰ってこんかったはずやで」

「と言う訳で今回のゲストは・・・・・」

「まほら学園のエセ哲学者夕映っちやー！」

「こんに・・・ちはです・・・」

「なんや夕映っち元気ないなあ」

「寝不足で眠いので早く終わらせてくださいです」

「そんなに勉強会きつかったんかいな」

「・・・・・・そうです」

「しゃあないな」

「ほなそれじゃあ次回予告いくでー」

「次回のタイトルは・・・」

「『さくらとバカと図書館島』です」

「ワイことケルベロスの忠告も聞かずに魔法の本の力を借りようと図書館島に行く
アスナ達」

「そして、行方不明になったアスナ達を探しに行く桜」

「図書館島で何が起こるのかー！」

「と言うのが次回の見所です」

「所で皆はちゃんと勉強しとるか？」

「・・・勉強嫌いです」

「なんて夕映っち見たいな事言ってると今回の夕映っち達みたいにテスト前で苦労
することになってまうで。」

「それでも勉強いやです」

「と言う訳で今回はこれで終わりや」

「さて次回のゲストは誰なんやろなあ」

「それはこの小説の作者の気分しだいとの事です」

「それじゃあ毎回こうれいの最後のキメいくで〜」

「ほなな〜」「さよならです」

＜終＞


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