第十三話『さくらの大切な人』



「さくら今日もう遅いだろうが私の家に来い、紹介したい奴がいる」
「ほぇ・・・紹介したい人?」

桜と知世はネギとエヴァの決戦の後すぐにエヴァの家に招待された。

「あの・・・エヴァちゃん、紹介したい人って誰なの?」
「少し待ってろ、すぐに持って来る」
「持ってくる?」

エヴァの家に招待された桜達は、家の中に入るとすぐにソファーに座るように言われ座っている。

「合わせたい人って茶々丸さんとエヴァちゃん以外この家に住んでいる人って言う事なのかな?」
「ですが桜ちゃん、先ほどの「持ってくる」とはどう言った意味なのでしょう?」
「まあ会ってみりゃあわかるんとちゃうか」

エヴァが誰かを連れてくるのを待っている桜達、桜と知世はどう言った人を連れて
くるのか考え一方ケロちゃんはアバウトに何も考えていない。
そして待つこと数分、エヴァは頭の上に人形を乗せて一人で戻ってきた。

「またせたな」
「あれっ・・・エヴァちゃん一人?」
「オイオイ小娘、誰か連れてくるんとちゃうかったんか?」

桜とケロちゃんの言う通りエヴァは頭の上に可愛らしい人形を一体乗せているだけ
で誰も連れてきてはいない。

「よくみろ桜、もうすでにお前の目の前にいるよ」
「ほぇ・・・?ほぇ・・・?」

何もかもがさっぱりな桜、頭の中は?マークだらけだ。
しかし、知世だけは気づいたらしくニッコリ笑みを浮かべながら?マークを浮かべ
ながら困っている桜をビデオにとり始めた。

「オイ・・・マダキヅカネェノカニブチン」
「ほぇ・・・今エヴァちゃんの頭の上のお人形さんが喋った様な・・・」

そして桜は空耳だったのかなとおもい始めたらすぐにまた人形から同じ声が聞こえた。

「ヨウナジャナクテジッサイシャベッテンダヨボケ」
「ほ・・・ほ・・・」

その瞬間桜の奇声がエヴァの家に響き渡った。

「ほぇーーーーーー!!!!!!お人形さんが喋ったーーー!!!!!!」
「ウルセエヨオマエ」

奇声を上げる桜にツッコミを入れる人形、するとエヴァがその人形を紹介した。

「こいつは私が人形に魂を吹き込んだ私の従者チャチャゼロだ」
「こいつは私の魔力がなければ全く動けなくてな、私が呪いに縛られていた今まで
ずっと倉庫の中にしまってあったんだよ」
「オマエガゴシュジンノノロイヲトイタンダナアリガトヨ」

チャチャゼロ(次からゼロ)はエヴァの頭の上からおりると桜に近づいた。

「オマエガゴシュジンノノロイヲトクマデ15ネンカンヒマデヒマデシカタガナカッタゼ」
「十・・・十五年間も・・・!?」
「ゴシュジンハガッコウイッタリスルコトデキタガオレハジーットソウコノナカデオルスバンヨ」

そしてゼロによる鬱憤ばらしの愚痴が30分にも渡り桜たちを襲った。
三十分後ゼロの愚痴を止めたのはエヴァだった。

「チャチャゼロ・・・15年間の鬱憤もわからなくはないがもうそろそろやめておけ桜がぐったりしている」
「ほぇ〜・・・・・・・」
「アイサーゴシュジン、アースッキリシタ」

ゼロは人形で表情は全く変わらないのだが、内心はめちゃめちゃすっきりしている。
それほどに倉庫生活は退屈だった様だ。
そして今日の所はと言うよりも愚痴を聞かされ続けた桜がギブアップ気味になって
しまったので帰ろうとするとその瞬間、桜の感じた事がある魔力の気配を感じとった。

「!!!!!」
「ほぇ・・・この気配はケロちゃん!」
「ああ・・・けどなんであいつがこんな所に!」
「桜!・・・一体なんなんだこの魔力気配は!?」
「エヴァちゃん・・・説明は後にするからついてきて!」

桜達はすぐにエヴァの家を出て魔力の気配があった方向に桜は『翔』(フライ)のカードを使い、ケロちゃんは真の姿に戻って知世を背中に乗せて、エヴァと茶々丸はいつもの様に飛び向った。
そして同じ時間帯、アスナ達の住んでいる女子寮の部屋では・・・

「な・・・なんでしょうこの大きな魔力の気配は?」
「兄貴、新たな敵かも知れやせんぜ・・・言ってみやしょう!」
「とーぜん私もいくわよ!」

こうしてネギ達も魔力の気配へ向って移動し始めた。
ネギ達が女子寮へ出て、数分後ネギ達は同じように魔力気配へする方向へ向っている桜達を見つけた。

「桜さーん!」
「ネギ君!」

ネギ達は桜達と合流した。

「桜さん・・・この魔力気配は一体なんなんでしょうか?」
「私が知ってる人の気配だよ」
「ええ・・・でも桜ちゃんって異世界の人間なんじゃ!」

桜の答えにアスナが驚く。

「けどこの魔力の気配はほぼ100%あいつのもんや・・・」
「なんであいつがこの世界に来てしもたかわからんけど今は話とる時間はない」

そして話は後においといて魔力気配がする方向へ急いで向うネギ&桜達、桜達が魔
力気配があった所についてみると一人の銀髪の翼を生やした男性が立っていた。

「月(ユエ)さん!」「月(ユエ)!」(←面倒なので次からはカタカナのユエとします)
「・・・・桜」

桜達はは地面に着地すると桜とケルベロス先頭にユエに近寄った。

「ユエさん・・・どうしてこの世界に?」
「この世界と言う事は、今まで私がいた世界とは違う世界と言う事だな」
「はい・・・」

桜が答えるとすぐさまケルベロスがユエに問いかけた。

「なあ、何でお前がこの世界におんねん!」
「ああ・・・それはだな・・・」

それは時を戻して少し前、ユエは仮の姿である雪兎の姿で夕食を食べていた。

「ひょいぱくひょいぱくひょいぱく」

その夕食の量は一家族全員が食べるほどの量なのだが雪兎はものすごいスピードで全て平らげていく。
まあこんな事は置いといて、雪兎は食事中に真の姿であるユエの姿に戻ったのだ。

「・・・主の気配が消えた・・・」

そして主である桜が消えた所へ向かい月峰神社に着いたユエではあったがその場所
には桜の姿はなく、少し探し回って神木の所へ近づいた時に木が光だし気がつけば
この場所にたっていた。

こうして今桜達に今自分がなぜこの場所にいるかの説明が終わるのだった。

「そうだったんですか」
「ああ・・・」

桜の反応にユエは一言だけ反応する。
するとアスナがふと手を上げて質問してきた。

「あの・・・ユエさんさっきから桜ちゃんの事何回か主って言っていた様に聞こえたんですけど・・・?」
「・・・桜は私の主だ」
「「「え・・・」」」

その瞬間麻帆良の空にネギ・アスナ・カモの二人と一匹の大声が響き渡った。

「「「えぇーーーー!!!!!!」」」
「本当なの桜ちゃん!?」

猛烈な勢いで桜に尋ねるアスナ、すると困り顔になる桜、そしてその変わりにケロちゃんが答えた。

「そんなに驚くなやアスナ姉ちゃん・・・」
「ユエはなあ、前にも言った通り(第五話参)わいと同じくクロウが作り出した今
やさくらカードとなったカード達の守護者なんや」
「そうなんだ・・・私ケロちゃんの色違いばんかと思ってたわ」
「僕もですよ」

ネギとアスナは今までユエの姿をそう連想していたらしく、今目の前にいる人間にしか見えないユエの姿を目の当たりにし、驚きを隠せないでいる。

「フン・・・本当にクロウリードとやらは桜の世界の最高の魔術師だと言う事はあるな」
「今の私の力にせまるくらいの従者を二体も作り出すのだからな」
「けど今や桜の力はそのクロウ・リードを上回ってんねや」
「まあそこが桜のすごい所ではあるな」

まあこれでユエがなぜここにいるか分かった桜たち、だがここに一つだけ疑問に残る点が生まれた。

「まあこれで話は分かったんやけど、なんで桜やワイそれに知世と同じ日に飛ばされんかったんや?」
「そうですわね?」
「そんなもん、ただ世界を飛び越えるときに違う時間軸に着いてしまっただけであろう」

エヴァのその言葉に問題が一瞬で片付かれた。
そして話を終わらせる桜たち、するとユエが桜に話しかけた。

「桜・・・この世界に着いてしまってから魔術師らしき人物を2人ほど倒したがどうする」
「ほぇ・・・?」

ユエは桜にそう言うとユエは自分の力で今まで木の陰で見えなかった所からズタボ
ロになったまほら学園の先生らしき人物を二名空中に浮かせて桜たちの前に見せた。

その瞬間桜達は驚いた。

「「「瀬流彦先生―!!!・・・と???先生!!!!」」」「あらまあ・・・」

桜とネギとアスナは驚き大声を上げ瀬流彦先生とまだ名前の知らない肌が黒い先生
に話しかけ知世は右手の手のひらを頬にあて驚く。

だが返事はない・・・ただのしかば・・・もといただ気絶している様だ。

「どうしてこんな事になってるんですかーー!!!!!」

すかさずネギはユエに両目から大量の涙を流しながら大声で尋ねる。
するとユエは無表情で答えた。

「この世界に来てしまった時、少しするとこいつらが攻撃を仕掛けてきたから応戦しただけだ」
「でもここまでしなくてもいいでしょう!」
「いや・・・私も少し手加減したつもりだったがそいつらが弱すぎただけだ」
「そうだな、近頃の魔法使いは弱すぎる」

ユエとエヴァにこれほどまで弱いと断言される瀬流彦先生と???先生・・・起き
ていたらどれだけショックを受けるのか。

「まあこいつらは今日の所は私達が面倒見ておこう、夜ももう遅い・・・後の話は
今日の朝学園長室で続きをするとしよう」

そしてアスナがふと腕時計を見てみると午前3時をもうすでに回っていた。

「ああ〜〜〜これじゃあもう2時間くらいしか眠れないじゃない!」
「私もさっきから眠いと思った」
「それでは一時退散しましょう」

こうしてネギやエヴァ一同退散しだす。
するとユエがとんでもない事を言い出した。

「それでは仮の姿に戻るぞ」
「ほ・・・ほぇ〜〜〜〜!」

雪兎の姿に戻ろうとするユエとそれに慌てふためく桜、するとケロちゃんがユエを引き止めた。

「ってやめ〜〜〜い!」
「どうしてだ・・・」

ユエはケルベロスに無表情で返す。

「今お前が雪兎(ゆきうさぎ)の兄ちゃんの姿になったらどうやってこの状況説明すんねん!」
「もう一人の私ならたぶん大丈夫だ」

そしてケルベロスの静止も聞かず仮の姿である雪兎の姿に戻るユエ・・・桜はかなり混乱し始めた。

「ほ・・・ほぇ〜〜〜〜〜!!!どうしよどうしよどうしよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
「あれ・・・僕は夕飯を食べてたはずだけど・・・桜ちゃん・・・」
「あああ・・・あの・・・(この状況どうやって説明しよう)」

慌てて対策を考える桜は次の言葉が全くでない、ケルベロスも雪兎には何も話しか
けることはできない、後は知世が何とかするしかない。

「月城さん・・・」
「あ・・・知世ちゃん・・・」
「月城さん・・・ここは麻帆良学園という学園で、月城さんは今日からこの学園の
先生になる事になりましたんですよ」

その瞬間ケロちゃんは地面に崩れ去り、桜の目は点になった。

「(知世〜〜〜!!!!そんなんで雪兎(ゆきうさぎ)の兄ちゃん納得するかい!)」

ケロちゃんは心の中で知世にそうツッコミを入れる。

「え・・・・そうなんだ」

知世の言葉にあっさり納得する雪兎、すると桜は立った状態のままこけてケロちゃ
んは危うく雪兎にツッコミを入れそうになった。

「(そうやこの兄ちゃん性格温いんやった)」(って言うか温すぎやろ!)

そして歩き始める桜たち、すると桜と知世は小声で話し始めた。

「(知世ちゃん・・・このまま雪兎さん連れて女子寮へ行くの?)」
「(いいえ・・・このまま学園長室の方まで連れて行きますわ)」
「(でもこんなにまだ早いし学園長先生いるかな?)」
「(私の感ですけど多分いると思いますわ)」

桜達は知世の感通り学園長室へ向ってみると、知世の感通り本当に学園長が園長室に居たのであった。


<第十三話終>


『ケロちゃんの次回予告コーナー』

「こにゃにゃちわ〜」

「さ〜て今回も『ケロちゃんの次回予告コーナー』がやって来たでー!」

「さてこんかいのゲストは〜」

「第一話少ししかでてこんかった桃矢兄ちゃんや〜」

「オイ・・・」

「なんや兄ちゃん」

「早く帰ってこいよ」

「わかっとるわかっとる、でも6月まで変えれんで」

「それなら桜にあまり負担かけるなよ」

「わかっとるけどそう言う事はこの小説の作者に言ってや」

「あいつは俺の話聞くような奴じゃない、自分の妄想のおもむくままに突っ走る奴だ」

「まあそうやな、それじゃあそろそろ次回予告いくでー」

「さて次回のタイトルは・・・」

「『さくらと雪兎と3−A』だ」

「なんか同じような事が第三話に合ったようやけど」

「3−Aの副担任になった今回の雪兎(ゆきうさぎ)の兄ちゃんは」

「どう幼稚園児みたいな3−Aの生徒達に対処するのかー!」

「・・・が次回の見所だ」

「所で、雪までこんな世界に連れて行くなよ」

「だってしょうがないやん作者が書いた事やねんから」

「ったく・・・」

「まあ・・・桃矢兄ちゃん、今日の所はこれぐらいでそろそろこうれいのキメいこか〜」

「そいじゃあいくで〜」

「ほなな〜」「・・・・」

<終>


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