第十四話『さくらと雪兎と3−A』



「桜ちゃん知世ちゃん、どうやらエヴァの事件終わったようじゃな」
「さて、今日はその報告でもしに来たのかの?」

さくら達があたりもまだ真っ暗な朝方学園長室に着くと学園長がもうすでにいた。
桜達は学長室前で雪兎に待っててもらい、学園長に雪兎の話をする。

「丁度良かったわい、この所教員不足で困っておった所なんじゃ!」
「しかもエヴァンジェリンに匹敵するくらいの強さなんじゃろ、大歓迎じゃわい」

雪兎の話を聞くと大喜びをしながら承諾する学園長・・・

「ありがとうございます、えっと後それとくれぐれも雪兎さんには魔法の事などは話さないでください」
「それはわかったんじゃが、しかし仮の姿の時と本来の姿の時の人格が違うと言う
のは不便なものじゃのう」
「まあそれでは入ってきて貰おうかの」

そして雪兎を学園長室内に呼ぶ桜、雪兎が学園長の顔を見た瞬間雪兎はユエの姿に戻った。

「主の敵か、どこの魔術師の使い魔だ!」
「・・・・・・・(汗)」

ユエの言葉に無言に片手で顎ひげを持ちながら汗を流す学園長、桜はすぐにユエを引き止めた。

「ほぇぇぇーーーーユエさん・・・ち・・・違いますから雪兎さんと変わってください!」
「違うのか?」
「違うにきまっとるやろドあほう!」
「違うなら仮の姿に戻る」

そう言うといきなり仮の姿に戻る雪兎にすぐに知世のポケットに隠れるケルベロス。

「あれ・・・?(またもう一人の僕になってたかな)」
「(しかし本当に不便なものじゃな・・・)」

そして学園長達は気を取り直して話し始めた。

「えっと確か名前は月城雪兎と言ったかの?」
「はい」
「それでは月城先生には桜ちゃんと知世ちゃんの在籍のクラス3−Aの副担任をしてもらおうかの」
「桜ちゃんのクラスですか、はい分かりました」

・・・っとこの様に読者の皆様やその他誰もが予想した通り雪兎の所属が決まり、雪兎の担当科目は数学と言う事になった。

「・・・で僕が3−Aのクラスの副担任は分かりましたが担任は誰なんですか?」
「月城さん、もう少ししましたらネギ先生はこの学長室に参りますわ」
「雪兎さんもネギ君に会ったら吃驚しますよ」
「・・・?」

ユエの時の記憶がないのだからネギとはまだ一回も話した事もあった事もない雪兎、ネギもネギでユエの仮の姿である雪兎を見たら吃驚しそうだ。

「―――コンコン、学園長先生」
「お・・・その声はネギ君じゃな、入りたまえ」

桜達がネギの話をすると早速夜中話していた通りネギはアスナやエヴァ達+オマケ
にユエにやられた先生二人と共に園長室にやって来た。

「失礼します」

どかどかと勢ぞろいで園長室に入ってくるネギ達、するとネギ達の目に桜達と知ら
ない男性(雪兎)の姿が飛び込んできた。

「あの・・・学園長先生・・・この人は誰ですか?」

やっぱり雪兎=ユエだとは分からないネギ達、すると園長はネギ達に雪兎を紹介した。

「この者はのネギ君、今日からネギ君担当の3―Aの副担任の先生をやってくれる事になった月城雪兎先生じゃ」
「「え・・・先生・・・ですか!?」」
「うむ、そうじゃ・・・」

ネギは自分のクラスに副担任の先生ができた事に雪兎は子供が先生だった事にそれ
ぞれまったく違う方向から驚きハモる。

「やっぱり驚きましたね雪兎さん」
「うん、僕もこんな小さい子が先生なんて思っても見なかったよ桜ちゃん」
「あれっ・・・桜さんお知り合いですか?」
「でも桜ちゃんって異世界から来たからあまり知り合いはいないんじゃ」

ここまでやっても雪兎=ユエだとは誰もわからない、するとケロちゃんが知世のポケットから出てきて雪兎の後ろから話しかけた。

「おい・・・ユエの姿に戻れや」

その瞬間雪兎の足下に魔法陣が現れ、雪兎の背中から羽が出てきて雪兎を包み込んだ。
それを見たネギ達はやっとの事でユエ=雪兎だと気づきエヴァと茶々丸以外目を丸くした。
そして雪兎は本来の姿であるユエの姿に戻るのであった。

「ユエさんだったんですか!?」
「だったら早くそういいなさいよね!」
「すみません・・・ユエさんと雪兎さんは別人格でして・・・」
「どういう事桜ちゃん?」「どう言う事ですか桜さん?」

どう言う事か全く分からないネギ達、すると桜がユエと雪兎の事について説明すると皆が納得した。

「そうなんですか」
「本来の姿と別人格とは不便なも「それさっきわしも言っぐはぁ!」うっさい爺!」

園長と同じ事を言いかけたエヴァに園長がツッコミを入れようとするとエヴァが怒
り、真祖最大魔力パワーのパンチが園長に炸裂した。

「大丈夫ですか学園長先生?」
「大丈夫だ桜・・・こいつはこんな事では死なん」
「ひどいのう、しかも爺っておぬしの方がわしより年上じゃろ」
「なっ「ほぇぇ・・・」」

0.5秒で復活する園長、やはりこいつは人間ではないかもしれない。
そして桜は園長が無事だと分かると瀬流彦とまだ名前を知らない先生方向に向いた。

「あの・・・瀬流彦先生ともう一人の先生スミマセン、ユエさんが二人に危害を加えてしまって」
「良いんですよ木之本さん、確かめもせず仕掛けたのは私たちの方だし」
「しかしユエと言ったかな、かなり強すぎて私達では歯が立たなかったよ」

謝罪する桜に瀬流彦先生と後もう一人の先生が交互に喋る。
するとエヴァが二人に大打撃を与えるような一言を吐いた。

「ふん・・・お前ら二人が弱すぎだっただけだろ」

―――ぐはぁ!

ついでに追い討ちを掛けるかのようにユエも・・・

「そうだな、確かに魔術師にしてはかなり弱かったな」

そして瀬流彦先生ともう一人の先生は播○○児に抱きついている姉○○妙を見た時
の谷○人の如く泣きながら園長室を出て行くのであった。

二人の先生が立ち去った後、桜とネギは・・・

「エヴァちゃん・ユエさん言いすぎですよ」
「そうですよ、いくら本当の事であっても言っていい事と悪い事がありますよ」

さりげにネギも二人が傷つく様な事を言う。
すると園長が話をまとめようと二人に話し掛けた。

「良いんじゃよネギ君・桜ちゃん・・・これで学園の魔法使いの強さを計れたわけじゃし」
「「そ・・・そうですか」」

そしてこの話は一段落し、ユエは雪兎の姿に戻り今後生活する場所をを決める話をしだした。

「さて、今後月城先生が教員をする為に住む所なんじゃがどうするかの?」
「そういえばそうですねう〜ん・・・どうしようかな?」

腕を組み考え出す雪兎、話を進めると候補が三つ上がった。


0.    【桜&知世の女子寮同室】
1.    【エヴァの家の居候】
2.    【女子寮の管理人にもなり管理人室にすむ】


どれもこれも難がありそうな項目だが、ここは一つ消去法で決める事となった。

先ずは【桜&知世の女子寮同室】

「僕は別に桜ちゃん・知世ちゃんの同室でかまいませんが二人ともはどうかな?」
「え・・・っと私は雪兎さんなら大歓迎ですよ」
「私もですわ」

桜と知世二人とも雪兎大歓迎なのだが・・・

「ダメよ、女子寮は男子禁制なんだから」

そう言えば男子禁制の女子寮、ネギは子供であるがため良かったものの雪兎は大人である。
これによって1は消去された

次に【エヴァの家の居候】・・・

「ダメだ!」

エヴァのその一言によりあっけなく消去された。
最後に残された女子寮の管理人だが、確か学園長の友達の孫(○太○)が女子寮の管理人をやっていると言う情報から雪兎は管理人室に住む事になった。

そして雪兎の住む所も決まり、学園長が書類に

「これより月城雪兎をまほら学園女子中等部副担任に任命する」

・・・とハンコを押すとネギと雪兎は職員室、桜達は3−Aの教室へと向った。


そして3−Aの教室、桜は教室に着くなり木乃香・夕映・のどか・ハルナの四人と話していた。

「今日このクラスに新しい先生が来るんだよ」
「その話本当桜ちゃん!」

桜の言葉にハルナは聞き返す。
すると知世が答えた。

「しかもその先生のお名前が月城雪兎と言いまして桜ちゅんのお兄様の親友、つま
り桜ちゃんの初恋相手なんですわ」
「ええ!・・・そうなの、小狼って人のまえに好きな人がいたって話は聞いた事が
あった(第八話参)けどまさか今度来る先生がねぇ・・・」

六話ぶりにハルナのラブ臭アンテナがピコピコと動き出す。

「・・・でその月城先生とは一体どう言った人なんです?」

雪兎を知らない夕映が知世に尋ねる。

「月城さんはすごく魅力的な人で桜ちゃんのお兄様と同じくすごく女性にオモテになる方ですわ」
「・・・っと言う事はすごいイケメンって事ね」
「さっそく皆にこの事を報告しなきゃ」

そして噂拡大のため動き出すハルナ、数分後にはクラス全員にこの噂が広まっていた。
また、ここに一人スクープを逃したと悔やむ一人の少女朝倉和美がいた。

「この私とした事が、こんなスクープを取り逃がすとは・・・」

今日の朝、突然に先生に決まってしまったのだからしょうがない、こんな突発的ス
クープは結○ひ○のぐらいしかスクープできないであろう。
まあこんな事は置いておいて、クラス中に噂が広まると少々騒ぎになっていた。

「月城先生ってどれくらいかっこいいかな?」
「やっぱりジ○○ーズくらいかっこいいんじゃないかな」
「(朝からうっせえな、またうちのクラスのレベル上がらないだろーな)」

もうこれ以上3−Aのレベルが上がってほしくない千雨・・・
読者の皆様も分かっている通り、この千雨のこの願いは雪兎の顔を見た瞬間崩れ去る事となったのは言うまでもない。

―――ガラッ!
「あ・・・ネギ先生入ってきたよ!」

ネギがいつもの通り教室に入ると皆一斉に自分の席に着席した。
そして桜達以外はどんなイケメンが入ってくるのかと心臓の鼓動がいつも以上にハ
アやくなり出した。

「えーっと修学旅行前の突然ですが、今日このクラスに新しい副担任の先生が「そ
んな前置きはいーからネギ君はやく紹介してー!」」

ネギの前置きにいても立ってもいられずせかす桜子・・・

「あ・・・そうですか・・・もう皆知っちゃっているんですねそれでは月城先生入って来てください」

ネギが雪兎を呼ぶと教室のドアがガラッと開きクラスの緊張が桜・知世の時の100倍以上に高まった。

「「「「「「(―――こい・・・こいイケメン!)」」」」」」

クラスの何人かの者はこの様に心の中で一瞬ハモる。
そして雪兎が教室内に入ると桜子・裕奈・柿崎等数名が

「「「「「「イケメンキターーー!!!!!!!」」」」」」

と電○男の書き込みに興奮する者共の如く大声をあげた。

「皆さんもうHR始まってますので静かにしてください」
「「「「「「あ・・・ゴメーンネギ君(先生)」」」」」」
「ははは・・・このクラスの子達は元気だね」

クラスの元気さに少し笑いながらネギに話しかける雪兎、するとネギの言葉により雪兎の紹介に移った。

「僕の名前は月城雪兎で、このクラスの木之本桜ちゃんのお兄さん桃矢の親友でもあり、ごく最近まで大学に通っていた新米教師ですが、皆よろしく」

そして繰り出される雪兎の笑顔、桜も久々に「はにゃーん」となりつられて数人の
ものが「はにゃーん」となった。

「それではこうれいの質問タイムにいたしましょう」

紹介も終わるとネギの一言で質問タイムに入る3−Aすると桜・知世のとき以上の
猛烈な勢いでクラスの者共が質問してきた。

「「「「「「「「年は彼女は○◎×▼□」」」」」」」

もうすでに一斉すぎて誰が何を言っているのかさっぱり分からない。
そこでこういう時のまとめ役、朝倉がクラスの者共に変わって質問する事になった。

「先ず聞きます月城先生、年はいくつですか?」
「えっと誕生日まだだから19歳かな」
「ふむふむ、見た目通りですね」
「「「「「「おお〜やっぱりわかい〜」」」」」」

普通の質問なのに数人ハモってしまう。

「それでは唐突ですが彼女いますか?」
「彼女はいないな・・・」

雪兎のその言葉に数人の者共がガッツポーズをする。

「そうですかそれはいい事ですね〔何が?〕好きな女性はいませんか?」

そしてクラス中すごい沈黙に包まれる。

「桜ちゃんも知世ちゃんも好きだし・・・う〜んと・・・皆好きかな」
「「「「「「「「だあ〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」」」」

その瞬間雪兎の性格を知る桜や知世や別に無関心なもの以外ズッこける。

「いや・・・そう言う事じゃなくて一番好きな女性を聞いているんですけど・・・(汗)」
「「「「「「「「この人・・・天然だね・・・・」」」」」」」

雪兎の温い性格がクラス中にバレ、朝倉は汗を流しハンカチで拭きながら雪兎に質問する。

「そうなの・・・一番の女性う〜ん・・・(桃矢は男だし)いないかな」

そしてまたその瞬間数人のクラスの者共の目が野獣の目に変わってしまったという。
この後ネギ推進派(あやか・まき絵等命名赤組)と雪兎推進派(裕奈・柿崎等命名
青組)にクラスが分かれ、桜推進派(知世・木乃香等命名ピンク組)は笑みを浮か
べながらその様子を見ていたのは言うまでもなかった。

そしてここに一人、自分の青春を返せと言う者がここに一人いた

「(オイオイ・・・またなんか変にスペックの高い奴が現れやがったな、しかも天然すぎねーかオイ!大体からしてウチのクラスには変な奴らしかイネーのか!?
ほとんど幼児の双子はいるしマッドサイエンティストもいればロボもいる。しまい
にゃあレズがでてきてそれに汚染される奴がいるこれであの男がホモだったら俺死
んでたな。そして何で誰もツッコマねえんだよ・・・俺の青春を返しやがれ〜〜〜〜〜〜〜!)」

自分の考えが当たっている事も知らず黙々と心の中で愚痴を垂らす千雨、お前は雪
兎の好きな人を知ってはいけない・・・永遠に・・・・


<第十四話終>


『ケロちゃんの次回予告コーナー』

「こにゃにゃちわ〜」

「さ〜て今回も『ケロちゃんの次回予告コーナー』がやって来たでー!」

「さてこんかいのゲストは〜」

「次回の予告のためだけにやって来た幽霊のさよ姉ちゃんやー!」

「あ・・・あ・・・あの・・・」

「なんやさよ姉ちゃん、緊張してんのかいな?」

「あの・・・私60年も幽霊をやってますのでこんなハレ舞台で喋るなんてそんな・・・」

「そんな事言っとるとこの小説の作者にあいそつかされるで」

「え・・・え・・・そんな・・・」

「大丈夫さよっち可愛いから次回絶対に出してあげる」

「え・・・私可愛いですか・・・」

「オイオイ!・・・小説の作者本人がこんな所出てくんなや」

「あ・・・ごめんごめん・・・じゃ・・・」

「・・・っと言う訳でそろそろ好例の次回予告いくで〜」

「さて次回のタイトルは〜」

「『さくらと幽霊の女の子』・・・です・・・」

「修学旅行のクラスの班分けをする時」

「いきなり現れた幽霊の女の子」

「幽霊の苦手な桜は一体どう対処するのか〜!」

「が今回の見所です」

「あの・・・ケルベロスさん・・・木之本さんは幽霊って苦手なんですか?」

「そうやで、まあたとえて見るとド○え○んが鼠を苦手としとるくらい苦手や」

「だからでて来てもあんま桜をこわがらせんようになあかんで」

「いっぼ間違うと『無』のカードつこてさよっちを消しかねへんから」

「気・・・気をつけます・・・(ぶるぶる)」

「それじゃあそろそろ時間やしいつものキメいこか〜」

「ほなな〜」「さようなら」

<終>

【オマケ】

このオマケはもし朝倉がこの様に質問していたらの話ですので本編と一切関係ありません。

「では一番好きな人は誰なんですか?」

朝倉の質問に何のためらいもなく雪兎は答えた。

「桜ちゃんのお兄さん・・・親友の桃矢だよ」
「「「「「「「「・・・へ!?」」」」」」」」」
「「「「「「「「・・・・て事は・・・?」」」」」」」」

その時、一番こう言う事に敏感なハルナが大声をあげた。

「BLだーーーーー!!!!!!!!!!」

その瞬間クラス全体が凍りつき、気絶するもの数名そのまま凍り付くものが数名いたのは言うまでもない。


<短いですがオマケも終>


前へ 戻る 次へ